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    令和5年度第2回羽村市青少年問題協議会会議録

    • 初版公開日:[2022年01月31日]
    • 更新日:[2024年5月9日]
    • ID:18681

    令和5年度第2回羽村市青少年問題協議会会議録

    日時

    令和6年3月11日(月曜日)午前10時から11時30分


    会場

    市役所4階特別会議室


    出席者

    橋本弘山、小林宏子、儘田文雄、塩田真紀子、菊地敏明(代理:生活安全課長)、神谷画歩

    鳥居夕子、三浦利信、中野修、鈴木誠、葛尾豊、柑子木裕美、清水好美、石川千寿

    オブザーバー

    山本明子、森谷誠、川泰弘


    欠席者

    外山裕介、竹中雪与、清水雅俊、平辰男、小山茂樹


    議題

    (1)会長挨拶

    (2)羽村市における青少年の現状等について

    内容


    1 会長挨拶(橋本会長)

    本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日ごろから、市の行政運営につきまして、ご理解とご協力を賜り、厚く感謝申し上げます。青少年問題協議会は、青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的な施策について審議するとともに、関係機関相互の連絡調整を図ることを目的としております。昨年4月にはこども基本法が施行され、国においては新たな司令塔としてこども家庭庁が設置されました。昨年度末には、こども大鋼が閣議決定されるとともに子どもの居場所づくりに関する指針や幼児期までの子どもの育ちに関わる基本的なビジョンも策定されました。今後、すべての子ども・若者が身体的、精神的、社会的に幸福な生活を送ることができる社会である「こどもまんなか社会」に向けた取組が強力に推進されていくと考えられます。

    羽村市におきましても国のこども大綱を勘案し、令和6年度に「(仮称)羽村市こども計画」を策定する予定としており、その中では、関係機関、関係団体を含めた、地域の皆様の協力をいただきながら、子どもたちの権利を保障することや子どもが意見を表明し、参画する機会を提供することなどに取り組んでいく必要があると考えております。子ども達を取り巻く環境が大きく変化する中で、子ども達一人ひとりが幸せな生活を送るためには、子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちの目線で考えていくことが重要です。

    本日の会議でも前回同様に、ご出席の委員それぞれのお立場から青少年を取り巻く現状等について、ご発言をいただき、情報共有をさせていただくことが大切であると考えています。委員の皆様には今後も引き続き、市の青少年対策の取組に対するご理解とご協力をお願いするとともに、活発なご意見をいただき、この会議が実りの多いものになりますことをお願い申し上げまして挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


     2 「羽村市における青少年の現状等について」

    (教育委員会川生涯学習部参事)

    第一回協議会の際に統括指導主事から、いじめの問題について報告をさせていただきました。本日は同等の大きな課題となっております、不登校についてお話をさせていただければと思います。令和4年度の「児童生徒の問題行動、不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、令和4年度の全国小中学校の不登校児童・生徒数は、約29万9千人と過去最多の調査結果となっています。この数字も大きい数字でありますが、学校の内外で相談や指導等を受けていない児童・生徒数は11万4千人いるというような調査がでています。この数字も過去最多の数値になります。羽村市では令和6年1月末現在の不登校・不登校傾向にある児童・生徒数が、小学生56人、中学生122人、合計178人となっています。全校児童に対する割合(出現率)については、小学生が1.6%中学生が約7%程度となります。出現率は、東京都全体の数値とほぼ同等でありますが、年々増加傾向にございます。不登校・不登校傾向の児童・生徒に対する対応は非常に大きな課題となっております。

    羽村市教育委員会としましては、適応指導教室(ハーモニースクールはむら)がありますが、学校に行けない子どもたちに対して、学校への復帰、社会的自立を目指すサポートとしての学習支援、体験活動の取組などのサポートをしています。現在、ハーモニースクールはむらでは、小学生が4人、中学生が34人、合計38人の児童生徒が教室に通っています。また、学校に登校はできるが、在籍する学級・クラスに入れない児童・生徒もいます。このような児童・生徒に対しては、学校の中に別室で指導をする別室指導ということで、教室に入れないが、そこには行ける子どももいるため、学習の支援であったり、通学させることで生活リズムを安定させる、学級に復帰できるような段階的な支援をするといったサポートを実施しています。

    このような不登校・不登校傾向の児童・生徒に対しては、担任が定期的に家庭訪問を行ったり、電話連絡をしています。各学校に配置されているスクールカウンセラー、教育相談員、スクールソーシャルワーカーなどが、本人あるいは保護者と定期的な面接を行っています。子どもたち・保護者を学校と切り離さない、孤立させない、繋がっている体制づくりを第一に整えています。

    羽村市では令和6年度からすべての小中学校が、コミュニティスクールになります。コミュニティースクールは、保護者・地域の方にこれまで以上に学校の教育活動に関わっていただき、教育環境の充実を図っていくものであります。例えば、子どもたちと地域の方々が共同でボランティア活動を行う、放課後や長期休業中の補習教室を地域の方が行ったりなどの活動が行われています。

    不登校・不登校傾向の子どもたちあるいは保護者に対する対応についても、多くの力をお借りしたいと考えているところです。教員でも保護者でもない地域の方だから取り組んでいただけることも沢山あると認識しております。羽村市教育委員会は、各学校を支援し、誰一人取り残さない学校教育の実現に取り組んでまいりますので、引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。

    (警視庁福生警察署 菊地署長代理 竹ノ内生活安全課長)

    まず羽村市において、少年が被疑者となった犯罪の発生状況についてお知らせします。令和4年は万引き4件、自転車窃盗が7件、令和5年は、万引き5件、自転車窃盗11件となります。福生警察署は、他に福生市・あきる野市の一部、瑞穂町を管轄しているのですが、共通していえるのは、自転車を窃取する案件が多いということです。パターンとして、自分の自転車が盗まれた、だから無施錠の他人の自転車を盗って足代わりにした、その自転車を盗まれた人も、自分が盗られたので、また別の無施錠の自転車を盗んだ、という負の連鎖が見られます。ですから、自分が被害に遭わないため、そして被害者にならないためにも、無施錠は絶対にやめていただきたい思います。それと万引きについては、こういった犯罪がもし見逃された場合、行為者は「これは悪いことだ」という認識が低下してしまい、今後より重大な犯罪へと手を染める契機になり兼ねません。罪の認識の低下してしまい、今後より重大な犯罪へと手を染める契機になり兼ねません。そういった事案を認知した場合は、少年係にご相談いただければと思います。

    次に昨年末から国会でも取り上げられている、ホストクラブ、メンズコンセプトカフェ問題について、その誘いの手口の一例をお話させていただきます。SNSを見ている最中、ある女性の元に、知らない男から友達申請の通知が来ます。「『友達かも』という表示が出てきたので、フォローします」という内容です。その男から何回かメッセージが来て、「今度会おうよ」となり、女性は外に誘い出されます。この男は自分が歌舞伎町のホストであることを隠していました。待ち合わせの場所については、いきなり歌舞伎町だと警戒されるので男は新大久保と指定しました。その後、女性は男から「ちょっと近くの知っている店行ってみない」などと誘われ、共にタクシーで歌舞伎町に向かい、男が働いているホストクラブに連れ込まれます。このとき、女性はVIP扱いで、料金は初回いくら飲み食いしても1000円~2000円程度でした。だから、また店に行きたくなってしまった。2日目の来店以降、男は女性に、「売り上げでナンバーワンになりたい。」「彼女であるお前の力が必要だ」と甘い言葉で、高い酒をどんどん入れさせます。この値段は常軌を逸していて、一晩で200万円を超える額を請求されることもありました。因みに、私が知っている中では、高級なブランデーを5000万円で設定していた悪質店もありました。通常そんなお金払えないですよね。ですので、男は「『つけ』でいいから、次回までに払ってね。」と促します。女性は男に会いたくて、また店に行くわけです。つけはいつの間にか1000万円を超えてしまった。普通の仕事ではとても返せない、それではどうしたか、この男は女性にデリヘルやソープランドで稼動させ、その報酬の殆どを売掛金として回収していました。別の案件では、未成年の女性に歌舞伎町で売春させていた事案もあります。

    小中学生に対して、この種の事例紹介は早いとの声も聞こえてきそうですが、過去には、女子中学生がパパ活で稼いだお金でメンズコンセプトカフェに通い詰めていたという事例もあります。この子はネグレクト状態で、親は子にはほとんど関心がない状態でした。心のよりどころのはずのSNSで、「罠」にはまってしまったわけです。友達申請については注意が必要ということを少年に伝えて頂きたいと思います。

    (東京都立羽村高等学校 神谷校長)

    昨年度との比較として、数値を確認しました。昨年度は、90人の生徒が退学・転学という形で本校を去りました。今年は確認したところ、29人と3分の1の人数となりました。福生警察署のお話にありました、負の連鎖を断ち切るために、本校は人づくりというテーマを沿えて、運営してまいりました。欠席が多く、ルール違反になってしまうので退学になることや、成績が芳しくないため進級や卒業は認められないといった厳格なルールのようなものがありましたが、社会的な養育関係や発達障害等のある生徒達には、通常の学校生活を過ごすということが、難しい子どももいるということで、特別ルールを作りました。そのような背景がある生徒で、一定の範囲内に収まる生徒に関しては、補講などを行い、学校に在籍させたり、卒業をさせるようにしたところです。ただし、校長命令にすると教師のモチベーションも下がってしまうため、学年の先生方に委ねるいう形をとりました。卒業できないとされていた生徒13人の特別審議を実施し、補講を実施し、卒業させることができました。

    今までの羽村高校は、生徒をどのように取りまわせるか、コントロール下におけるかということで、先生方は苦慮されていたところがあり、多くの生徒が卒業に至らなかった経緯があったと思います。先日、厳粛な形で卒業式を行い、186人の卒業生を送り出すことができました。10時に開式し10時20分あたりまで、15人の来賓も賜り、厳粛で素晴らしい形で卒業式を実施しました。ただし、この後にバイクが学校の周りを走り回るなど、辞めた生徒がお祝いと称して暴走行為を実施しておりました。中には在校生の姿もあったということで聞取りを実施したところです。今後どのように対処をしていくか考えていかなければならない課題であります。生徒の一部ではありますが、卒業式という場を利用して、稚拙で身勝手な存在のアピールをする子どもいるので、まだまだ昭和が感じられる部分もあります。昔はよくありましたが、未だにこのようなことがあるということに驚いています。地域独自の仲間意識があり、それが間違った表現方法、関わり方になってしまっているのかなと感じるとともに、生徒に伝えていかなければならない部分であると感じています。

    羽村高校では社会に繋がる力という言葉を掲げています。教育課程を変えていこうといことで、最終決定は自分自身で行い、社会に出たときに自信を持って活躍できる力を身につけるか、学力は勉強だけでなく、人との関わりというところを中心に体験的な学習を増やしていこうということで、来年度はインターンシップを全員実施します。今年度羽村市の方々にも協力をいただきましたが、来年度については企業研究させて、社会で活躍する大人と触れ合いをさせるといった取組を行っていきます。そのために身を正して、自分が何者であるのかということを自身を持って、大人に話すことができる子どもたちを育てていきたいと考えています。関係各所ご協力を賜る場合もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

    (小学校長会会長 鳥居校長)

    小学校校長会では、毎月市内の校長先生が集まり、各学校の状況について情報交換を行っております。年度当初の各校からは、低学年の教室を中心に落ち着かないという報告が少なくなく、コロナ禍の影響が大きいのではないかという話題になりましたが、各校での様々な工夫により現在は落ち着いてきているとのことでした。

    一方で、不登校の問題や集団での生活や学習に馴染めずに教室を飛び出してしまうなどの対応には人手が足りず、各校とも苦慮している状況です。小学校であれば、担任が対応することが多いのですが、その対応に悩み、心身の不調を訴えてお休みをされる先生もおります。来年度は、個別の対応が必要な児童に対して、新たに人的配置がされることになっており、こうした人材を生かして子供たちに寄り添える環境づくりをすすめていこうという準備段階です。

    先月になりますが、発達障害等の医療を引き受けていただいている西多摩療育支援センター(上代継診療所)のシンポジウムに参加しました。都立小児総合医療センターの元院長の田中哲先生のお話を聞かせていただいたのですが、子供たちを支えていくためのヒントとなるお話をうかがったので、ご報告します。子供たちやその保護者を支えるためには地域全体が「村」として機能することというお話です。現在は福祉、教育、医療など様々な機関が専門的に子供や保護者と関わっています。それぞれの機関でアドバイスをしたり支援していますが、それを全体が共有すること、専門機関を行き来きする子供や保護者に寄り添う人の存在が必要なのではないかと感じました。実際に学校では、専門機関への相談をすすめ、保護者が了承したとしても、保護者と子供だけでは足が向かなかったり、連携が図れなかったりします。子供の不登校に困っている保護者の中には、仕事をしているため子供が行き渋っている時間に寄り添い続ける時間がないと悩まれている人もいます。スクールソーシャルワーカーも学校に派遣されていますが、常勤ではないため、必要な時にその専門性を生かしていただくことは難しいと現状です。

    来年度から羽村市内全校がコミュニティースクールとなります。困っている子供や保護者が孤立することなく、サポートできる体制づくりを地域の方々と共に考えていきたいと思っています。

    (中学校長会会長 三浦校長)

    中学校校長会としては、羽村市の中学校3校の校長で話し合いをしておりますが、近隣のあきる野市、西多摩郡の3町1村で集まって、西多摩の校長会を作っています。以前は福生の3校も入っており、18校でありましたが、現在は外れておりますので、15校になります。本日の午後も西多摩の校長会がありますが、様々な情報交換をしています。先ほども昭和時代の傾向があるとお話がありましたが、中学生にもその傾向が見られるところがあります。羽村市はそこまで状況が現れているわけではありませんが、近隣市町村では落ち着いていない現状があり、複数の学校の生徒を含めて生じている万引きなどがあるようです。残念ながら羽村市内の中学生も他校と繋がっている生徒がいるので、非行傾向の様子が見られると感じています。   

    一方で不登校については、一番大きな課題となっております。コミュニティスクールについては、今年度から栄小学校と羽村第一中学校が先行的に実施させていただいており、課題の一つとして不登校の話を協議をさせていただいています。実行的に何かできないかということで、別室登校のシステムをコミュニティスクールの委員会の中で作成し、ご意見をいただきながら実施しているところです。

    ご意見をいただく中では、学校に登校させることが非常に大切なことであるが、学校に来させるだけではないとの意見もあります。地域の集会所のような形を使って体験型の他のイベントなどを行うほうが、来やすい子どもがいるのではないかとの意見も伺いました。教員だけだと思いつかない部分もあり、地域の方々の力を借りると様々なことができると感じています。個人的には、私自身も羽村市で育っており、幼い頃からお世話になっている方や自分の子どもがお世話になっている方が多いので、良い部分をを大切にしつつ、地域で支えられるようなことを、自分自身で実施することができればと思っており、市全体として、このような機会に強調できればなと考えております。

    (西多摩地区保護司会羽村分区 中野分区長)

    羽村市の少年の保護観察件数は2月末の時点で、家庭裁判所の決定による保護観察が2名と第一回目の協議会で報告した数と変わっていません。この数は青梅、あきる野、瑞穂、福生と比べても少ないものであり、特に気になる点はありません。

    (民生児童委員協議会 鈴木会長)

    3月1日に羽村西小学校の評議委員会に出席してきました。その中で、軽微なものを含めて、いじめの増加について触れました。その他には登校中にポケットに手を入れて歩いていることや、道草をしてしまうケースも多いとの話がありました。

    中学生に関しては公園のたむろがあり、パトロールをしていても怖くて声が掛けられないなどの状態もあるとのことです。その中で一番気になったことは、子どもたちの元気が少ないということを様々な会議で耳にします。民生委員としての認知不足があり、校長先生に依頼をして、校庭で2回程子どもたちに挨拶をしました。ただし、挨拶をするだけであると認識してもらえないので、民生委員はピンク色のベストを着用して、姿を見てもらいました。本日から約30分のパトロールについても実施しました。本日は少なく、20人程度しか会えませんでしたが、子どもたちに会うことができました。声の大小はありますが、全員が挨拶をしてくれました。自分がそのような運動を始めたことを他の委員に伝えたところ、学校にコンタクトを取れることが羨ましいとの声もありました。各学校と民生委員、児童委員とのコミュニケーションを計り、協力活動ができればと思っています。その際には、よろしくお願いいたします。

    (青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員)

    前回の第一回の会議では、青少年対策地区委員会の発足当時から今日までの取組について報告をさせていただいており、今回は10月以降の地区委員会での活動を報告させていただきます。新型コロナの影響で、3年間活動が休止しておりました。その間に小学生は卒業しており、事業の経験者が非常に少なくなってしまったということで、キックオフするのに戸惑いながら取り組んでまいりました。

    児童青少年係が所管でありますが、係と意見交換をしながら立ち上げてまいりました、子どもフェスティバルを11月に実施しました。しかしながら、私の松林地区は、参加希望者がいませんでした。3年間休止しておりましたので、経験者が在校生の中で1人もいなかったということで、2回ほど学校から配布をしていただき、募集を行いました。1人参加の応募がありましたが、その子も当日に熱を出してしまい、休んでしまいました。しかしながら当日、子どもたちに呼びかけを行ったところ、8人の子ども達が駆けつけてくれました。子どもたちによる呼びかけは通じるものであると感じた次第です。

    事業後は各地区ごとに行事を実施し、松林地区委員会では収穫祭を実施いたしました。地区委員会は、学校と異なる行事を子どもたちに体験させて、その中で学び取り、社会に出て活躍できる人に育ってほしいと考えています。羽村に生まれ育ってよかったと思えるような体験をして感じ取ってもらえたらと思っています。この2点を地区委員会連絡協議会として取り組んでいます。

    個人的な見解になりますが、ニュースなどを見ると、児童虐待で子どもが死んでしまう、小学生の高額なお金のやり取り、中学生が大学生を脅迫して大金を手に入れようとするなどが起きています。青少年という分野で、非常に事件が多くあると感じます。対処方法についても様々あり、青少年問題協議会の中で課題としなければならないと考えることは、これだけ問題が多いということが課題であると個人的には感じております。したがって、対応の仕方については多岐にわたると思いますが、地域社会の中では、それぞれの組織が様々な情報交換をして、対処をしていかなければいけないと痛感しています。情報交換を行い、横のつながりを持ちながら、子ども達を健全育成に導くために協力することが、重要であると感じています。

    コミュニティスクールに今年から取り組むということですが、提唱されてから20年近く経っていますが、今まで浸透していない状況ではありましたが、羽村がここで取り組んで、学校の環境を改善しようとする取組ですので、地域社会としては理解をした上で協力をしていく必要があると思います。

    別件になりますが、毎週火曜日に松林小学校で土づくりや種まき、収穫などを各学年に教えています。学年の様子を見ていますが、それぞれ性格が異なります。学校の先生の大変さが目に見えて分かります。子どもたちに教育をするということは、大きな目標になっていますので、子どもに何かあれば、そこに力を注がなければならないと思います。校長先生と副校長先生も授業を行っていて会えない実情を見てみると、環境を安定させるということが、課題だと感じています。教育委員会から様々な方針が提示されていますが、教育現場が安心して余裕をもって子どもたちに接することができる環境が必要になります。子ども達が十分に育つには、教育現場が正常な環境にならなければ難しいと個人的に感じています。したがって、子どもに対する指導については、教育委員会・行政に力を注いでもらって改善するということに力を入れてほしいと思っています。

    (少年指導員 柑木子指導員)

    八王子少年センターより東横対策等の業務量増加に伴い、昨年度まで月に1回であった補導回数を2ヶ月に1回に変更することとなりました。補導活動の回数を減らすことによって支障があるかどうか、今年度の様子を見て、判断していきたいと考えています。2月に補導活動を実施した際に、福生市のゲームセンターにおいて、羽村市内の中学生が午後6時以降に立ち入りの事案がありました。

    東京都の条例により、ゲームセンターへの立ち入りは、16歳未満は午後6時まで18歳未満は午後10時までとなっています。保護者の同伴がある場合はこの限りではありません。よく間違えてしまうことが、中学生は、中学校を卒業しても3月31日までは身分が中学生となります。高校生扱いとはなりませんので、ゲームセンターの立ち入りの時間は厳守をしていただくようにお願いいたします。

    (神明台上町内会 清水会長)

    子どもに対してですが、少子化の影響で数が少ない現状であります。武蔵野小・三中の区域となりますが、町内会としての行事に対して、キックベース・ソフトボールのチームがあり、人数が足りずに隣の町内会と合併のチームを作っている状況です。少子化の影響で町内会の加入率も減っていることもあり、町内会の子どもに対する対応が難しくなっていると感じます。

    (青少年育成委員会 石川会長)

    青少年育成委員会として、机上に青少年育成委員会だより「ひとこえ」を配布させていただきました。青少年の健全育成の一環として、パトロールをメインに活動しています。その中でも不健全図書パトロール、年末パトロールなどを実施しています。活動報告となりますのでご確認いただければと思います。

    私たち青少年育成委員も先ほど青少年対策地区委員会連絡協議会からありましたように、子どもフェスティバルにも協力をさせていただいており、今年度はゴミの整理を行いました。私達は青少年達と直接的に関わるということはありませんが、所属しているメンバーには幅広い年齢層の方がいます。現役のPTAの方、子育てが終わって町内会から選出された方などです。そのような方々が一緒にパトロールすることによって、地域の防犯に関すること、学校が今どのような状況なのか等情報交換し、自分たちの地域を知ることが、大事なことであると思っています。

    私も東小学校の学校評議員を務めさせていただいております。その際に一番話題となっていることは、PTA活動の休止についてです。今まで行われていた地域とのかかわり方、保護者、PTAという在り方が大きく変わっていきます。育成委員会などについてもPTAから上ってきている方もいます。青少年対策地区委員会なども支部のPTAから関係者がいたり、各町内会にも支部PTAがいます。東小でPTA活動が休止となることで、子どもたちに不利益がでないように考えていくという話がありました。保護者の方も不安に思っている面があると思います。そのような声を聞きながら地域で支えあえることを考えていけたらと考えております。育成委員という立場だけでなく、個人的なところも含めて意見させていただきました。

    (青少年問題協議会 塩田副会長)

    私事ではありますが、昨年の9月末から体調を崩していて、楽しみにしていた学校訪問や学校行事に行って児童生徒の皆さんの頑張る様子・活躍する様子が見れなかったので、最近の羽村の子ども達がどんな状況かどのような様子なのかわからない部分もあります。先日、テレビを見ていたら最近の新入社員が電話が苦手で取れないであったり、話すことが怖いと思う人が多いと知りました。メールやSNSなどで仲の良い友達と連絡を取り合うことが、ほとんどであると思いますが、立場の違う人や年上の人と話す体験が少ないためと感じました。人と話す体験が少ないことが、コミュニケーションにも影響し、対人関係のトラブルが多くなるのではないかと思いました。ラインだとスタンプや絵文字などの短い文であるので、友人同士でも誤解を生じやすいのではないかと思っています。小さな誤解からトラブルに発展して、いじめに繋がっていくこともあるかと思うので、人と人が言葉を発して伝え合うことの重要性を改めて感じた放送でした。

    皆様のお話を聞いていて、4月から全校でコミュニティスクールが始まるということや部活動の地域移行などで、校外の大人と関わる機会が増えることになると思うので、子どもにも大人にも良い効果があって、体験の中からコミュニケーションを学んでいけたらよいと思っています。

    欠席の委員からの報告

    (立川児童相談所 竹中所長)

    日頃より児童相談所業務へのご理解・ご協力のほど、心より感謝申し上げます。本日、他の業務のため、欠席となりますことをお詫び申し上げます。東京都では多摩地域児童相談所配置計画を策定しています。参考資料として配布させていただきました。配置計画における基本的な考え方は、1P目の上部に記載のある5点になります。子どもたちの命と安全安心、権利の擁護のために羽村市青少年問題協議会委員の皆様とともに力を尽くしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

    (東台町内会 小山会長)

    本日、所要のため、欠席となりますことをお詫び申し上げます。ようやくコロナ禍前の状況に戻りつつありますが、町内会の行事も減少し、子どもたちとの接点も少なくなりました。今後開催される行事に対して親子で参加していただけるよう周知し、少しでも交流が深まればと考えております。

    質疑応答

    (青少年育成委員会 石川会長)

    この時期に教育委員会表彰があるということで、表彰対象の推薦等があるかと思います。表彰対象となるような子どもがどのくらいいたのか教えていただければと思います。

    (生涯学習部 森谷部長)

    手元に正確な資料がございませんが、今回ご推薦をいただいておりまして、羽村市内の子ども達含めまして、40名程の対象者の報告を受けています。3月15日にゆとろぎで教育委員会表彰を行う予定となっております。学校での活動はもちろんであるが、それ以外の中でも子どもたちで様々な活躍をしている方がいますので、表彰をさせていただく予定となっています。

    (青少年育成委員会 石川会長)

    40人という数を聞いて大変嬉しく思います。ありがとうございました。

    (小林副市長)

    それぞれのお立場でご報告いただき、ありがとうございます。皆様素晴らしい活動をされていると思います。その中で、羽村高校の神谷先生から報告がありました取組で数字で表れていることは素晴らしいと思いました。社会に繋がる力という観点で、子ども達を送り出していただけると行政の様々な施策に影響してくると思います。

    本日、子ども家庭部長もいますが、生徒が親になる時に、子ども家庭部でも心配な親、妊娠している親をサポートしていますが、そのような所にも繋がっていく部分であると思います。また、教育の部分でも繋がり、最後は納税者という視点でも素晴らしいと感じました。インターンシップと企業の研究をされていくとありましたが、市としても橋渡しをさせていただければと思います。市内に優良な企業が沢山ありますので、ぜひそのような所はご協力させていただければと思います。ありがとうございました。

    (橋本市長)

    先日、私も市内の企業を訪問させていただきましたが、再生医療会社であるニプロにも羽村高校の卒業生の方が活躍されているということでありました。トランス製品の優良会社であるNISSYOでも羽村高校出身の方がいらっしゃいます。ぜひいろいろなところで活躍している事例もお話をいただいて、納税者になって欲しいと思っております。羽村市内には良い企業が多くあります。そのことを含めて、企業も人材不足の状況がありますので、ぜひ支援していただければと思います。

    (青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾) 

    地区委員会とは違う話になってしまいますが、羽村市の観光ガイドと郷土博物館の展示説明員をしています。羽村市の地域の中に歴史的に価値の高いものが多くあります。郷土博物館は東京都の1割である約130校が見学に来ております。児童が約1万1千人程度見学に来ており、子どもたちに対して玉川上水についての説明をしておりますが、羽村にはこのような価値の高いものがあるということをアピールする必要があるのではないかと感じています。子どもの時から伝えていくということが大事であると考えています。玉川上水に行くまでに、まいまいず井戸や禅林寺などの歴史的なものもあります。教育活動の中に羽村の良さを理解してもらえるような歴史を組み込んでいただきたいとも考えております。それが子どもたちの成長に繋がって、将来的に羽村を思い、羽村を支えていただくことに繋がると感じます。

    (生涯学習部 森谷部長)

    市外からも沢山の子ども達が郷土博物館に訪れて、玉川上水を中心とした勉強をしていただいています。葛尾委員もご承知のとおり、羽村市内の子ども達も郷土博物館に来て学んでおります。お話の中にありました玉川上水だけでなく、教育課程の中でも、子ども達が昔の暮らしということで、郷土博物館に展示をしている様々な昭和の物を見学に来たり、小学生だけに限りませんが、ひな祭りなどの展示について、市内の保育園・幼稚園の未就学児の子ども達も見学に訪れます。羽村市のことを学び、郷土愛を育んでいただくことは大切なことであると考えています。

    先日も郷土博物館の旧下田家の場所で読み聞かせをするような取組を行いました。参加された子ども・保護者共に喜んで帰って行かれました。今後も郷土博物館を利用して、子どもたちに羽村市のことを知っていただく、羽村に郷土愛を持ってもらえるような取組を続けていきたいと考えています。

    (青少年育成員会 石川会長)

    放課後の子どもたちの居場所についてお話をさせていただきます。学童保育の仕事をしています。所管課の児童青少年係で工夫をしていただき、今年は子どもたちに学童クラブについてのアンケートを行いました。子どもたちにとって学童クラブが、どのような場であって欲しいかであったり、学童クラブは楽しいかなど、子どもたちが感じていることをアンケートで聞いています。子どもたちが放課後の時間をどのように過ごしたいのか、非常に今後の参考になると思います。子どもたちの声を聞く「こどもまんなか社会」の考え方に沿って、取り組むことは子どものための第一歩であると思いますので、アンケートの実施は子どもたちにとって良いものであると思いました。

    また、放課後の居場所としてはむらっ子広場があります。はむらっ子広場は、校庭で遊んだり、教室で普段遊べないもので遊んだり、学年が異なる子どもと遊ぶなど、楽しみの場になっていると感じます。ボランティアで時々参加いたしますが、地域のバルーンの得意な方が披露したり、指導員の方も工作や普段体験できないようなことを考えて実施している様子に見えます。学童クラブ・はむらっ子広場は、幅広い年齢の方、地域の方や、学生など様々な方が関わっています。それは私たち大人にとっても良い機会であると思っています。学童クラブは羽村高校のインターンシップも受入れを行います。小学生は、高校生のような年の近い人と触れ合うことは本当に喜びます。羽村高校の生徒が来て、エネルギーをいただけたら本当に子どもも、大人も元気になれますので、楽しみにしています。

    (羽村高校 神谷校長)

    ありがとうございます。羽村高校の生徒たちに対して、地域からの期待の声を聞くと心強いと思います。今年度、松林小学校で始めました、わくわくスタディというプロジェクトが始まり、子どもと触れ合うことに興味のある生徒はいるかということで、お声がかかりまして、生徒を派遣すると、私たちが期待する以上に子どもたちに喜ばれています。お兄さんやお姉さんが来てくれたということで、小学生から期待されている声が聞こえ、子どもたちにとって喜ばしいことは、高校生にとっても良いものになると考えています。多世代で関わるということに対しての貢献意欲が芽生えることによって地域に目が向いていきます。そのようになると地域からの視線を浴びながら見守られていることに気づくような関係が広がっていくと思っております。新しい声をいただき、新たなニーズが生まれると、子ども達・教員が動くきっかけになると思いますので、お声がけいただけますと助かります。ありがとうございます。

    (青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員)

    羽村高校の運営委員をしていますが、羽村高校が羽村をどのようにプロモートするかといったような授業も行っています。その他にもコロナ前までは、羽村高校の生徒がいっせい美化運動の時に花植えなど、環境整備なども参加していただいておりました。非常に地域に対して、目を向けて様々な取組を行っています。そのように羽村高校は、良い方向に変化しつつあります。ご報告させていただきました。以上です。   

    (教育委員会 儘田教育長)

    貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございます。教員の多忙化・学校の多忙化について、PTAの問題、コニュニティスクールの全校立ち上げの問題のようなことが話題に挙がりましたので、触れたいと思います。学校の多忙化につきましては、いろいろな条件が重なる訳でありますが、多くの場合は、特別な支援を要するお子さんが年々増えています。これは特別支援学級、通常の学級にもいます。特別な支援を要する子どもに対しては、基本的には一対一の対応が必要となってきます。そこで先生方が非常に大変な思いをされているということは、我々も承知をしております。様々な人材の支援や研修の支援など、これからも続けていきたいと考えています。

    それからPTAの問題についてですが、任意団体になります。時代が変わりまして、PTAに関する保護者の考え方が変化しています。従いまして、教育委員会としても注視をしつつ、一方でコミュニティスクールの立ち上げがありますので、コミュニティスクールとの関連を図りながら、時代が変わっても学校と家庭、地域との連携は不可欠であります。その部分はしっかりと繋いでいきたいと思っております。  

    コミュニティスクールの問題に関しては、学校は非常に大変であるから手を貸して欲しいということではありません。子育てから離れていた方々の貴重な知識や知恵を子どもの健全育成に生かしていくということは喜びになると思っています。配布資料をご覧ください。羽村の10校の学校が共通で目指している指針であります。本日、ご発言いただきました多くのことが、関連としてあります。例えば、羽村には素晴らしい伝統があるということに関しては、伝統文化の記載があります。羽村の学校教育としては、伝統文化理解教育の推進を重視していこうとしています。伝統文化理解教育の原点は、羽村の良さを学ぶということであります。すべての学校で計画的に小学校・中学校の流れの中で、行っていくこととしています。あるいは羽村高校で、インターンシップなどを始めていますが、その礎を築くキャリア教育の推進の記載もございます。子どもたちの規範意識は難しいと思います。育てるというのは難しいですが、それは学校教育の中で、培っていかなければならない大きな柱であります。

    資料の知・徳・体についてですが、世間では知と体には注目がありますが、徳はどうでしょう。徳はなかなか数字には表れません。大人の社会にとって、責任のある仕事に就きますと徳は重要な部分となります。したがって、幼少期の頃から徳という問題を子ども共に、人間としてよりよく生きるように突き詰めていこうとするものであります。ご注目をいただきたい所は資料の中央及び下部になります。中央に関しては、塩田委員からも話がありましたが、社会に出て電話が怖い、人と話すことが怖いなどがあります。言葉の問題でありますので、言葉を重視した学校教育を展開していこうとするものです。下部につきましては、私は学校でも家庭でも地域でも、できるだけ早い段階でより良い習慣を身に着けるということが非常に重要な教育の柱だと考えています。これを土台としています。いろいろと検討した結果、週間には5つの視点があります。規律ある生活を送る。健康な心と体をつくる。人と進んで関わる。主体的に学ぶ。喜びをもって働く。こうした望ましい習慣が家庭だけでも学校だけでも出来ませんので、地域の方々の知恵もお借りしながら皆で身に着けていくことが、羽村の教育の土台という様に考えています。

    そしてもう一つは、自尊感情になります。いじめの問題・不登校の問題・非行の問題等ありましたが、すべてに関わるものとなります。自分はやればできる、自分は伸びている、自分は役立っている実感のような自尊感情を地域でも家庭でも学校でも、一つでも多く実感できるような教育あるいは教育に係る環境を我々が勉強をしながら創っていきたいと思っております。我々大人でも、自尊感情が育まれていないと不安です。不安な中で、物事を展開しなくてはなりません。

    最後になりますが羽村の学校教育に定めたことは、どんなに時代が変わっても変わらない教育の不易であります。教育には、不易と流行がありますが、羽村で、流行は勿論しっかり行っていきますが、不易の部分についても大切にしていきたいと考え、人間教育の根底になると思います。この協議会は青少年問題協議会になりますが、問題は多々あります。問題というとマイナスですが、そのマイナスの問題を注視して未然防止を考えますと非常に尊い健全育成に繋がっていくということを今日改めて実感いたしました。来年度以降、ここで協議をする際にぜひ参考にしていただきたいのですが、糸口がないかどうか見てみてください。学校教育という様にしていますが、学校に限った内容ではありません。学校教育は家庭と地域と一緒に取り組まなければいけない問題であります。

    以上です。


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