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    平成28年第7回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2022年7月12日]
    • ID:9431

    平成28年第7回羽村市教育委員会定例会会議録

    日時 平成28年7月19日(火)午後3時00分~4時03分

    場所 羽村市役所西庁舎3階301・302会議室

    出席者  教育長 桜沢 修 教育長職務代理者 江本 裕子 委員 羽村 章 委員 塩田真紀子

    議事日程

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    会議経過

    教育長 ただいまの出席委員は4名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから平成28年第7回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりでございます。

    日程第1

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。

    会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において羽村章委員を指名いたします。よろしくお願いします。

    日程第2

    教育長 教育長報告を行います。

    お手元の教育長報告事項をご覧ください。

    6月21日から7月17日までで、この中から幾つか報告をさせていただきます。

    まず、6月23日に自転車安全教室が栄小学校で行われました。幾つもの学校を回りまして、私から、小学校3年生の子どもたちへ羽村市と福生警察署で発行します自転車運転免許証を渡しているのですが、見たところによれば、自転車に乗る技術的なことについては、免許証を渡しても大丈夫かなというような子もいます。ただ、それは、講習を受けて、交通ルールを学んだことの証明書ということで子どもたちに渡していますので、実際に道路に出て自転車に乗るにはもっと練習しなさいという言葉かけもしながら、自転車の安全教室ということで実施しております。福生警察署の婦人警官の方から、いろいろなルールや注意事項等をしっかりと教えていただいて、子どもたちも真剣に聞いていました。

    最近、町なかを自転車で走っている子どもたちの姿を見ますと、中学生の自転車通学においてはヘルメット着用が義務づけられましたけれども、部活動の移動のときに、しっかりとヘルメットをかぶり、小学生も放課後に自転車に乗っているときにヘルメットをかぶっている。ヘルメットの着用が定着してきているという感じがします。基本的には、みずからの安全は自分で守るというようなことで、ご家庭においても、自転車とヘルメットはセットで買い与えていただいて、しっかりと自分の子どもの交通事故対策、安全対策を心がけていただければいいかなと考えているところです。

    6月24日、羽村第一中学校の教育委員会学校訪問を行いました。委員の皆さんにもご出席をいただきましたが、当日、いろいろなご意見等もいただいたわけですけれども、全体的に見まして、羽村第一中学校でも、いろいろな資料をいただいた中に、愛甲校長先生の学校経営方針があります。その中から、幾つかここで紹介し、内容について報告をさせていただきます。羽村第一中学校の学校経営方針の中に、一中校区の数学の学力の定着不足が心配されているとあります。都の施策であります、いわゆる学力ステップアップ事業の関係ですけれども、理数学力向上指定を受けまして取り組んでいる中で、数学のスーパーアドバイザーということで、瀧島先生と島田先生のお力をかりながら、指導力向上と理解力の定着を高めているということです。これは、全小中学校においても同じような取り組みをしている中で、各学校で、今年度は、羽村東小学校、羽村第二中学校、武蔵野小学校と、教育委員会訪問をさせていただきましたけれども、どこの学校の経営方針の中にも学力向上の課題や取組みが重点として出てきているということでございます。

    取り組みとして、羽村第一中学校の経営方針では、1つ目として、基礎・基本の定着を図るということ、全国学力調査、また、都の学力調査等の結果等も踏まえた中で、課題解決に向けて取り組んでいるということでございました。当日、校長からも説明があり、授業中の学習補助員の活用や、放課後学習教室や補習授業の実施、個別指導の実施、こういったものを実践していきたいということが平成28年度学校経営方針に書かれています。

    そして、家庭学習の定着です。羽村第一中学校にもありますけれども、特に、羽村第二中学校、武蔵野小学校でも、家庭教育、家庭学習というものに対する取り組みが経営方針の中に記述されておりまして、家庭教育関係のリーフレットを作成して保護者への啓発を行っていきたいというようなこともあります。こういった中で、学力向上というのが、授業力の向上はもちろんですけれども、家庭教育に対しても学校側が積極的になっていることを感じたところです。

    それから、2つ目として、特別の教科「道徳」の充実ということで掲げられていますけれども、各学級や部活動で、依然として、いじめ等大きな問題はないようですけれども、思いやりのある心の醸成というのが重要だということが書かれております。

    3つ目が小中一貫教育の取り組みです。挨拶運動等で中学生が小学校へ出向き活動したり、教職員の乗り入れ授業等も実施し、非常にいい形で小中一貫教育が実施されていると考えております。

    4つ目としては、体罰等の事故防止といじめの早期発見・早期解決のできるような体制をつくっていきたいということがあります。これらについても、教職員が全体で取り組んでいくという組織的な対応を図っていきたいということでございます。

    5つ目として、校内研修の充実です。3年間、羽村第一中学校で東京都の指定を受けましたスーパーアクティブスクール、これに基づいて生徒たちの体力向上の取り組みを示し、羽村第一中学校の生徒のスポーツテストの結果が東京都の中でかなり上位だというようなところがなぜかというようなところも含めて、検証し、まとめていきたいということが書き込まれています。また、オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みの充実等も書かれています。またその中で、社会生活に役立つ温かい言葉、思いやりのあるおもてなしの心を育む学校づくりを推進していくとのことです。

    これらを読ませていただくと、先ほど申し上げましたように、羽村東小学校の学校訪問、そして、羽村第二中学校の学校訪問等においても、各学校で、そういった視点で学校経営に取り組まれており、これらが共通して、学校経営方針という形で学校でまとめていただいているということは、羽村の教育の中の一つの方向性と課題を明らかにし、そして、さまざまな取り組みを学校が実践しているということに、非常に私としても敬意を表するとともに感謝しているところです。そして、校長だけでなく、この校長の学校経営方針のもとで、教職員の皆さんが一緒になって、学校全体で学校経営に取り組んでいただけると、大変いい結果が出るというように受けとめております。

    次に、6月27日、午後7時から第4回羽村市生涯学習審議会が行われました。平成28年度中に生涯学習基本計画を策定し、平成29年4月1日から新たな生涯学習基本計画の5カ年の後期基本計画を定めるということで、各所管において内部的な検討をした上で、この審議会にかけています。27日の生涯学習審議会では、ライフステージごとの観点からいきますと、子育て、幼稚園・保育園の幼児教育、小学校との連携、学校教育の分野におけるさまざまな科目、いろいろな課題、対応ということで、よく生涯学習といいますと、社会教育と生涯学習の違いはと言われますけれども、羽村市の生涯学習の捉え方は、社会教育が学校教育や幼児教育を除くという範疇で、学校教育を修了した者からという概念があるようですけれど、生涯学習とは、家庭教育はもちろん、幼児期の幼稚園・保育園での教育、学校教育も含め、社会に出た後みずから学んでいくという社会教育の分野も含めた非常に広い範囲でのものを生涯学習と位置づけています。これは、文部科学省でも、生涯学習の基本ということで言われており、羽村市でも非常に広い範囲でライフステージを網羅する形で生涯学習の基本計画づくりに取り組んでおります。また機会を見まして、教育委員会委員の皆さん方にも、この生涯学習基本計画の概要と内容についてお示しをさせていただいて、平成28年度中の策定につなげていきたいと考えております。それらについても、またご覧いただいた中でご意見等をお聞きしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

    次に、7月2日に学校保健会総会があり、その特別講演で、今回はアレルギーについて専門のお医者さんの講演がありました。特に、調布市であったアナフィラキシーの事故について、その経過等の説明をしていただき、エピペンをそこで打つかどうかというのは、教職員にとって、かなり判断が難しいところであるけれども、そこをしっかりと事前に教職員が認識し、実際にその場に遭遇したときにしっかりと判断して行動に移せるかどうかが大切ですというお話を聞かせていただきました。羽村市の全児童・生徒の中では、16人がエピペンを所持しているという報告を受けており、いわゆるアレルギー物質に過剰な反応をしてしまったときに、しっかりと対応できるかどうかというのは、子どもたちの生命にかかわってくるので、当然そこはしっかりと、各学校でも、また、学校保健会でも、教育委員会としてもアレルギーについてしっかりと知識を学んで、対応できるようにしていかなければいけないと強く思ったところです。

    次に、7月7日に羽村市・私立幼稚園協会・保護者連合会懇談会があり、毎年開催されますが、私立幼稚園協会と保護者会が羽村市長宛てに要望書を提出してきています。それらを受ける中で、懇談会を実施し、保護者の方々から、ぜひ子どもたちに自然体験をさせてほしいという要望が出てきております。例えば、羽村市動物公園で親子で飼育体験ができるようなイベントの計画や、羽村の堰で川遊びができるイベントや、田んぼでの稲作体験は小学生だけではなく、幼児期からも体験できたらいいということの提案もいただいています。先ほどの生涯学習基本計画の中で、幼児期の生涯学習の一端としてこういったものを取り入れることもできるのではないかと、今後5年間の後期基本計画の中に少しでも実現可能な形で入れていけたらいいと感じたところです。

    次に、7月10日に羽村×八丈エコ教室結団式がありました。これは、何年か実施をしてきたところですけれども、団長に羽村第一中学校の校長先生、そして、一中学区の学習コーディネーターが副団長で、また今回は、羽村東小学校教諭、羽村第一中学校教諭が引率していくとともに、リーダーとしては、杏林大学、明星大学、中央大学の学生、そういった方々が一緒になってスタッフ的な役割を担いながら、子どもたちと八丈島へ一緒に行って、向こうでエコ教室というさまざまな体験授業を行うというような形で実施をしており、その結団式ということで、一言、激励を述べたところです。羽村第一中学校と羽村第二中学校の中学生の参加者がかなり多く、小学生と半々ぐらいで8月4日から出発するということです。

    また、あきる野市と羽村市の連携事業で、大島・子ども体験塾が同じ時期に実施される予定です。

    次に、7月14日に東京都市教育長会定例会がございました。ここでは、平成29年度の東京都予算に対する要望等の案を示していくとともに、東京都の中の組織として、東京都学力向上施策検討委員会というものがございまして、これは東京都教育庁の指導部が事務局になっているところですけれども、26市の教育長からは、清瀬市の坂田教育長、東久留米市の直原教育長、お二人が委員として出ております。先日、その会議があったということで、お手元の資料で、資料2-4ということでつけさせていただいておりますけれども、次第があり、まず、A3の横長の資料の1枚目が「学力向上に関わる取組」で、これは、7月上旬に東京都が学力調査を実施するにあたり、「児童・生徒一人一人の確かな学力の定着と伸長」ということを目的に、児童・生徒の学力調査を実施するということで、対象は小学校5年生と中学2年生です。その下に矢印であります、公立全小・中学校(約1,930校)の東京都の学校で実施をします。また、その下の欄には、全国の学力・学習状況調査の結果が載っております。全国と比較した東京都の比較です。

    この資料の右側のところに、「学力向上に関わる施策(平成28年度)」ということで、1番目が「『東京都学力向上施策検討委員会』の設置」ということでございます。「有識者」の後に「区市町村教育委員会の代表」がございますけれども、都市教育長会の代表として、先ほどの坂田教育長、直原教育長のお二人が委員として出ております。

    4番目のところでは、「『学力ステップアップ推進地域指定事業』の実施」で、これは、羽村市が10の区市の中でこの指定を受けて、現在、平成27年度から取り組んでいるところです。

    5番目に、「『東京ベーシック・ドリル』の電子化」というものがございます。各学校訪問の中でも、東京ベーシック・ドリルについて、お話等もあったと思いますが、電子化して自動採点ができ、児童・生徒の学習状況の把握なども行えるようなものとして、また、放課後の補習や家庭学習でも活用できるようにするということで、電子化に向けた取り組みを東京都でも進めているという報告です。

    次に、「平成27年度『児童・生徒の学力向上を図るための調査』の結果について」の報告がありました。「平成27年度の都教育委員会の取組」がありますけれども、ここでは、「東京ベーシック・ドリル(中学校版)」を開発しますというようなこと、また、「今後の方向性」の中に、「放課後の補習や家庭学習の充実のための支援」ということで、「東京ベーシック・ドリルの電子化」というものに東京都で取り組んでおりますということの報告です。

    もう1枚めくっていただきますと、「東京ベーシック・ドリルソフトの概要と作成スケジュール」ということでございます。紙ベースではなくて、電子化されるということで、「東京ベーシック・ドリルソフトの概要」がありますけれども、診断シートに解答を入力すると自動採点され、間違っている場合には、その解説や練習問題が出て診断するとか、また、正しい答えの場合には、発展的な問題や解説に移るといったものを、ベーシック・ドリルを電子化して活用していくという取り組みだということです。

    そのスケジュールが、7月にソフトの開発をし、10月ごろに、ステップアップ推進地域で先ほど申し上げました10の地域のうち、羽村市もこの1つなんですけれども、ソフト暫定版が配布されます。ここでいろいろな実証実験をやった上で、ソフトの検証と改善を入れ込み、そして、来年2月にはソフトを全小中学校に配布して、3月には教員研修会、そして、実際に利用していくというような形になるということらしいのですけれども、私もネットワークの中身についてはあまり詳しくありませんが、Windows端末から、先生の機械と児童の機械が接続できる、配布・提出時のみ接続して、実際にそれが使えるとのことです。また、常時接続の形での端末の利用もあるということですけれども、こういったソフトを使った学力の定着、基礎学力の定着に向けた東京都の取り組みに羽村市の小中学校がどのように取り組んでいくのか、予算的なものも含めて、もう少し詳しい内容が示されましたら、ご報告をさせていただきたいと思います。

    7月16日、17日に、少年少女球技大会が開催され報告をさせていただきます。開会式、また、閉会式には、委員の皆さんにもご出席いただきまして、ありがとうございました。天候が心配でしたが、あまり暑くならないうちに、雨にも降られず実施されて、各学校の学校長、副校長、教員の皆さんも、子どもたちがこの大会に出ているということで、応援に来ておりました。閉会式では、各学校長が子どもたちにメダルをかけて健闘をたたえました。年々感じますが、今年のチームを見ても、3つや4つの町内会の連合チームで参加していることが目につくようになり、やはり少子化なのかなという感じを受けたところです。ただ、子どもたちがこうして、本大会だけでなく、5月ぐらいからずっとキックボールやソフトボールの練習に励んできているということは、東京都の中でも羽村市の子どもたちの体力が高いという1つの理由になるのかなと感じたところです。学校訪問のときに海東校長先生がおっしゃっていましたが、こういったスポーツ大会に出てくる子どもと、全然スポーツをやらない子どもたちの二極化が進んでいるので、武蔵野小学校では、全校外遊びをさせているとおっしゃっていました。そういう意味で、やはり運動を通じた体力向上というのも1つの教育課題ではないかと思いますので、体力向上の取組みを学校と地域が一緒になって、そして、家庭でもそれらに向けて実施していったらいいのではないかと思います。

    少し長くなりましたけれども、教育長報告とさせていただきます。

    私から一方的に話をさせていただきましたけれども、今の報告の中で、何かございますか。あわせて、学校訪問等の感想でも結構です。皆さん方からご質疑、ご意見等をいただきたいと思います。どなたかございますか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 先ほど教育長から、学校保健会の総会でアレルギーの講話があったということですが、羽村の小中学校で16人もエピペン所持の子どもがいるということで、以前に比べて増加していると大変驚いたのですけれども、実際問題として、エピペンを所持している学校の養護教諭はもちろんですが、担任の先生たちが実際にエピペンを使用できるかどうか、その研修の実態が今どのようになっているか、もしわかれば教えていただきたいということが1点です。

    それから、2点目、学力向上の詳しい資料をご提供いただき、ありがとうございました。私も学力向上の問題については非常に興味があって、いろいろなところで読んだり聞いたりしているところですけれども、最近、国の結果が発表された後だからと思うのですが、マスコミ等でも、学力向上のためにはどうしたらいいかということを、特集を組んで取り上げていますが、秋田県のような非常に成績のいい地域が、成績上位をどうして保てるかという点で、やはり家庭学習が欠かせないことだと、それも、子どもたちに家庭学習をどのようにさせたらいいかということで、随分といろいろなマスコミが取り上げております。今、家庭学習の秋田方式ノートというのが非常に注目を浴びていて、書店などにもそれが並んでいるということで、私も書店へ見に行ったのですけれども、確かにいろいろな種類のものが並んでおりました。そのノートを使うか使わないかではなくて、やはり一方的に学校が、「家庭学習が大事ですから、家庭学習させてください」「家庭の責任だから家庭でやりなさい」と言うだけではなく、どのようにさせたらいいか、このようにさせれば効果的ですよということをある程度学校が投げかけて、取り組んだものを受けて、また助言を与えていくという、学校側からの助言がないと、一方的に「お願いします」だけではやはりいけないということを随分いろいろなマスコミや番組等でも言っておりました。羽村市でも各中学校区で、家庭学習の大切さを認識し取り組んでいただいておりますが、今度は、次の段階として、家庭学習をどのように進めていくかを研究していければ、より良いと思います。千差万別いろいろな家庭があります。家へ帰ったらご飯を食べさせてお風呂に入らせて寝させるので精一杯という家庭もあるわけですから、そういう家庭でも無理なく、子どもたちだけで家庭学習ができるような、また、学校と連絡をとりながらやっていけるようなシステムを、先ほどの教育長報告にありましたベーシック・ドリルのソフト化というのも一つの手段でしょうし、いろいろな手段を考えながら進めていくと、より効果が出てくると思っております。

    以上です。

    教育長 ご質問の1点目のエピペンについて、学校教育課長からの説明を求めます。

    学校教育課長 教育長

    教育長 学校教育課長

    学校教育課長 エピペンの使用についての講習ですけれども、教員向けには、東京都で年に数回ですが研修会が開かれておりまして、当然、エピペンを持っている児童・生徒が在籍する学校と、また在籍しない学校の教職員も含めて、研修を受けるようにしています。エピペンの模型を使用した研修の取り組みや、東京都が示したものに準じたマニュアルを各校で定めるなど対応しております。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 わかりました。いずれにしても、緊急事態に使わなくてはいけないものですので、ぜひ、該当するお子さんを担任されている先生方には悉皆で、研修を受けていただけるよう対応をとっていただきたいと思います。

    以上です。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 学校教育課長の説明に追加しますが、エピペンが必要なお子さんがいるクラスの学級担任については、江本教育長職務代理者がおっしゃるとおり、研修を必ず受講するよう指導しております。また、エピペンを打つということですけれども、調布市の事故の後、かなりクローズアップされたという中では、実際に使用してみるということは、各学校の研修会の中でも行われてきているところです。そして、実際にエピペンを打ったという事例もありますので、非常に危機管理意識が高まり、対応力もあると捉えております。ただ、事故から時間が経ってしまいますと、意識が薄れてくることもありますので繰り返し研修し確認していくことと、意識を高めていくということが必要ですので、現状では、校長会等で、折を見てお知らせしながら、忘れないようにと指導しているところでございます。

    また、2点目の学力向上に関してですが、やはり学校で学ぶこと、そして、学校で学習したことを家庭でまた補完していき、より強化していくことが大切で、場合によっては予習をして、学習への興味を持たせるといった点で、江本教育長職務代理者のおっしゃるとおりです。次のステップということで、今までも家庭学習については、各学校それぞれの対応の仕方や取り組みはされてきているところでございますけれども、学力向上を一つの考え方として取り組んでいくには、やはり子どもたちが前向きに学習できるように、どのように取り組んでいくかというところを、今後、共通理解を図りながら進めていきたいと考えているところです。

    以上です。

    教育長 先ほどの羽村第一中学校の話に戻ってしまいますけれども、放課後や夏休みなどの長期休業中の補習教室、また、日常生活における家庭学習と放課後学習を充実させるには、「学び方を学ばせ、学力の定着を進めます」というようなことで学校経営方針に書かれています。やはり子どもたちが放課後や家庭でどのように学ぶのか、教員が指導することが必要であると思いますし、武蔵野小学校でも家庭学習のリーフレットを作成すると校長先生もおっしゃっていましたけれども、各学校でいろいろ取り組んでいる内容を、羽村市全体として、家庭学習の方法をまとめたものを形にしたいと思っております。

    先ほどの生涯学習基本計画の中で、学校教育とあわせて、家庭教育もあり、家庭学習についても、平成29年度から取り組んでいくという意見も出ておりますので、教員の立場の皆さんと、何かまとめられるものができればいいと考えています。

    よろしいでしょうか。

    江本教育長職務代理者 はい、ありがとうございます。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 先ほど、エピペンを持っている子どもたちが羽村市で16人という報告ですけれども、今回の学校保健会総会の特別講演では、アレルギーのことが主体でしたけれども、そのほか例えば若年性の糖尿病の子どもなど医療的な配慮が必要な児童・生徒数を把握していますか。急に血糖が下がったときにどのよう対応するかなどです。

    教育長 学校保健会の特別講演では、アレルギーのことがテーマでしたが、今、羽村委員から質問があったような、特別配慮しなければならないお子さんや、そういった病気をお持ちのお子さんについて、学校保健会あるいは学校教育課で把握しているケースはありますか。

    学校教育課長 教育長

    教育長 学校教育課長

    学校教育課長 エピペンの所持については、給食指導の関係で把握できていますけれども、それ以外の特別な配慮が必要な子どもたちの状況は学校保健会でも把握しておらず、具体的には存じ上げておりません。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 ありがとうございます。当然ですが、保護者の方がよく承知しており、小さなお子さんでも、本人が一番よく知っていることではあると思うのですけれども、エピペンと同じような配慮がもしも必要なお子さんがいるのならば、きちんと把握しておく必要があるという感じもいたします。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 例えば、糖尿病等、定期的に注射しなければならないというようなお子さんにつきましては、各校それぞれの事情に応じて保護者から報告していただいて把握し、対応をきちんと行っているところです。実際には、例えば移動教室等で、途中で低血糖になってしまって注射が必要であるというような報告もありますので、そういうところにはきちんと対応できるよう、また、水泳指導等でもほかの症状があるなど学校ではきちんと把握をして対応しているところです。

    羽村委員 どうもありがとうございます。

    教育長 他に何かございますか。

    塩田委員 教育長

    教育長 塩田委員

    塩田委員 学校訪問に行って、児童・生徒の皆さんと一緒に給食を食べながら、いろいろなお話をするのですけれども、教育委員会が学校に行って授業を見ることを子どもたちがどのように感じているかなということを素朴な疑問に思っています。子どもたちとの会話の中で、偉い人たちが学校に来たという感覚で捉えているところがあったのです。何か、緊張しているのか、大勢の人が教室に入ってきたという感じで、授業中に後ろを振り返り見ているお子さんがいたり、先生も緊張していらっしゃるでしょうし、子どもたちはどんなふうに捉えているのかなという感想を持ちました。

    教育長 その件に関して、山崎参事、何かありますか。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 塩田委員がおっしゃるとおり、教育委員会の学校訪問では、先生たちも緊張しているということはあろうかと思っています。小学校の子どもたちは、たくさんの人が見に来たということで、逆に、うれしい思いのほうが強いのではないかと思っています。実際に、子どもたちに学校の立場からすると、お客さんが来るので、みんなで日ごろの学習の様子を見てもらおうねというようなお話はします。中学校では、やはり思春期であったり、ある程度構える部分があるかと思いますので、緊張感と両面あろうかと思います。また、教育委員会からの訪問であることで、要望的な意見が出たり、こんなことで今困っていますとか、こんなふうにしてもらいたいですというようなことなども、生徒から話してくる場合もあります。また私から、今課題と思っていることなどについて、実際に子どもたちから率直な意見を聞ける機会ではあると思っています。そういうときには、きちんと子どもたちも答えてくれますので、緊張している部分もあり、また少し、実際に近く感じてもらっている部分もあるのかなと捉えています。

    教育長 学校訪問について、江本委員、羽村委員、何かありますか。

    教育委員会の学校訪問や、学校公開での授業参観でも、親御さんはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃん、地域の人たちも一緒に、子どもたちの授業風景を見に来ているので、子どもたちは案外、慣れているかなと思うのですがいかがでしょうか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 教育委員会の学校訪問は、学校公開とは明らかに違うということは、多分、小学校の中学年以上の子どもたちには感じていると思います。私などが行って盛んに言われるのは、「教育委員会は何をしているのですか」と、必ず聞かれます。私が以前、学校に勤めていたという話をすると、「学校に勤めていたときと今、どっちが楽しいですか」とか、そういうことまで聞かれるんですけれども、やはり小学生でも「教育委員会」という名称は知っていても、具体的に何をしているんだということはやはりわからないお子さんがほとんどですので、それを非常に具体的なことでお話をしていくと、「ああ、そうか」というふうに聞いてくれるので、そういう意味では、子どもたちと非常に近くなれるので、とても私は貴重な機会だと思っていますし、うれしいことと思っています。ただ、迎える側の立場だったときは、そこまで考えが及びませんので、やはり緊張感が大きかったですけれども、子どもの側からしてみれば、教育委員会の人たちが来て一緒に給食を食べたということは、子どもたちと近くなるという意味では、とてもいいことだと思っています。

    教育長 子どもたちが私たちを迎えに来て、一緒に教室へ行って、「ここの席です」といって通されたときに、教員の態度というのは人それぞれですが、「皆さん、桜沢教育長さんです」といって紹介してくれて、「何かお話ししてください」なんて言う方もいれば、一言もおしゃべりもなく、「はい、『いただきます』しなさい」「『ごちそうさま』しなさい」で終わってしまうような教員の方もいらっしゃいます。でも、そういった中で、子どもたちと給食を食べながらいろいろな話ができるというのは、我々にとってみれば、今の学級がどのような状況なのか見られますし、とてもいいことだと思っています。

    なぜ今日、この定例会で学校訪問について皆さんからお話を伺っているかということですが、6月から続いて学校訪問があったということも理由ですけれども、学校訪問の私からの挨拶の中で、しっかりと各学校が現状を把握して、対応したことによりどのような成果が出ているかということや、どういったことが課題で今後取り組んでいきますという考えを、各学校が一生懸命にしっかりとまとめていただいている。このことについて、我々としても、行ったきりではなくて、学校訪問で配布される資料等をよく読み返すなど、学校の実態や、学校が取り組んでいることについて把握しておかなければいけないということを思っていて、今回の教育長報告で、少し多目に報告をさせていただき、委員の皆さんからもご意見をいただきました。

    各学校で本当によく取り組んでいると思っておりますし、それがいい形で表れてきているというふうにも思います。あと幾つかの学校が残っていますが、各学校で取り組んでいることを我々にアピールするのも必要ですけれども、羽村市民や保護者も含めて、もっと広く、こんなことに取り組んでいます、学校はこういうことをやっています、このように推進していきたいのですということが周知できたらいいと思います。

    以上、報告をさせていただきましたけれども、他によろしいでしょうか。

    質疑なし

    教育長 それでは、教育長報告は以上とさせていただきます。

    日程第3

    教育長 教育委員会委員活動報告を行います。

    教育委員会委員の6月21日から7月19日までの活動については別紙に記載のとおりです。

    この件につきまして、委員の皆さんからご発言をいただきたいと思います。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 7月1日に社会を明るくする運動に参加させていただきました。中学生もたくさん参加してくれていましたし、また、各種団体の大勢の皆さん、そして、小中学校の校長先生も含めて、本当にたくさんの方が参加して、羽村市独自の非常に活発な社会活動だと思い、大変意味のある活動だと思っています。

    実は、校長時代から感じていたことなのですけれども、ちょうどこの朝の時間帯は、児童・生徒の登校時刻と重なり、30分ほどの活動ではありますけれども、毎年、市内の校長全員が駅頭に一堂に集まって活動するのはどうかという感想を持っています。1年の間にたった1日だけのことでありますし、本当にいろいろな団体の方が参加してくださっているので、学校だけが特別だとは思っていませんが、中学生も来ていますから、当然、引率の先生も必要なわけですけれども、全員の校長先生が出てくださる必要はあるのかなということを常々思っておりました。今回も本当にたくさんの学校関係者が出てくださっていて、あの時間帯は、本来は学校で子どもたちが登校する姿を見守りたいだろうという思いがあります。羽村市でこのような活動をしているのだと、中学生も頑張っているなという様子を見ていただくことは価値があると思いますが、毎年毎年参加していただく必要はないのかなということを今年も思いましたので、一言述べさせていただきます。

    教育長 私も羽村駅と小作駅にティッシュを配りに行きましたけれども、中学生は一緒になってやってくれるので、中学校の校長先生は、そういった活動をやっているところを見に来るというのも、一つあるのかなと思いますけれども、小学校の校長先生も皆さん出ていただいて、どういう経緯でこのような活動になっているかというところも含めて、また検討させていただければというふうに思います。

    ほかにございますか。学校関係以外でも結構です。よろしいですか。

    質疑なし

    教育長 それでは、教育委員会委員の活動報告については以上で終了させていただきます。

    本日の議事日程のとおり、議題はありませんので、全体を通じて、何か委員の皆さん方からご意見があれば、お話いただければありがたいと思います。

    教育長報告、教育委員会委員活動報告以外で何かございましたらお願いします。

    塩田委員 教育長

    教育長 塩田委員

    塩田委員 教育委員会学校訪問で羽村第二中学校に伺ったときに、校長先生から、図書館司書の先生が、図書室の運営に非常に力を入れてくださっているとの説明がありました。本の紹介の仕方で、子どもたちの興味を引くような本の並べ方など、とても興味深い印象を受けました。学校司書の先生が何年かで羽村市から他市へ異動してしまい、子どもたちが利用しやすいように運営された図書室が、継続できないことは残念であると、校長先生はお話ししていましたけれども、ほかの学校の先生からもそういった意見をお聞きしているので、ぜひその専門的な知識を持った方や、学校が必要としている司書の先生たちの異動が何とかならないものかということを思いました。

    教育長 この件に関しては、市川部長、何かございますか。

    生涯学習部長 教育長

    教育長 生涯学習部長

    生涯学習部長 これにつきましては、非常勤嘱託員の任期の関係で、市全体である一定の基準を設けて運用していることから、塩田委員の先ほどのお話につながっております。学校だけではなく、さまざまな部署で課題もあるということで承知をしておりまして、市の人事担当である職員課で検討しているところでございます。全てを撤廃していいのか、それとも、ある特定の職種にするのか、または、人事評価をどのようにしていくのか。評価も交えて、検討しているところでございますので、ご承知いただければと思います。

    塩田委員 ありがとうございます。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 学校訪問の際に、たびたび、お話をしていますけれども、千代田区の人口は約5万人で、羽村市とほぼ同じくらいですが、昼間の人口は70万人ぐらいに膨れ上がるので、全く昼間の人口とは違うんですが、小中学校の数もそんなに変わりません。千代田区の教育長さんと年に1回お話しする機会があり、先日、お会いした際に、羽村市の教育委員会の取り組みで、各小中学校を年に1回必ず訪問するという話をしましたら、「それはすごい。なかなかできないですよね」という話をしておりました。

    羽村市では、当たり前のように実施している学校訪問ですが、それは決して、全国的に見ると、当たり前のことではなく、是非、続けていくべきだと思っています。校長先生とお話しする機会もありますし、また、教職員の先生方ともお会いする機会であり、毎年訪問するので、特に初任の先生方が育っていく過程がよくわかります。小さな声で授業していた先生が、次の年には大きな声で授業している様子など、子どもたちに対しても、本当に自信を持って声かけをしている先生の姿が見えます。羽村市の教育委員会の非常にいい取組みだと思いますので、ぜひとも途切れないで、これから先も続けていっていただければと思います。

    また、並木市長も一緒に訪問するわけですから、このような行事をつくってくださった先人に感謝するとともに、繰り返しになりますけれども、この活動については続けていくこと、代々つないでいってもらいたいと思います。

    以上です。

    教育長 ありがとうございます。その方向でやっていきたいと思っております。よろしくお願いします。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 羽村委員がおっしゃったこと、私も全く同感です。ぜひ継続をお願いします。

    教育長 それでは、これをもちまして平成28年第7回羽村市教育委員会(定例会)を閉会します。

    ありがとうございました。


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