日時
平成29年2月10日(金曜日)午後7時~午後9時00分
会場
市役所西庁舎3階庁議室
出席者
【委員】松本祐一、小林貴純、佐藤元信、勝山真澄、山本哲也、関根ハンナ(6人)
【事務局】企画総務部長、企画政策課長、企画政策担当主査、企画政策担当主査
欠席者
なし
議題
説明
(1)羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画について(1)羽村市の地方創生(若い世代の流入の増加・流出の抑制)について
傍聴者
なし
配布資料
資料1 羽村市まち・ひと・しごと創生計画推進懇談会 名簿
資料2 羽村市まち・ひと・しごと創生計画推進懇談会設置要綱
資料3-1 羽村市まち・ひと・しごと創生計画推進懇談会の傍聴に関する定め(案)
資料3-2 羽村市まち・ひと・しごと創生計画推進懇談会 傍聴人名簿
資料4 羽村市審議会等の会議録の作成及び公表等に関する基準
資料5 羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画
会議の内容
(松本会長)
計画の策定についての現状は、少しご理解いただいたと思う。
まずは、この計画を知ったうえで、評価・検証を行っていきたい。何か質問はあるか。
(小林委員)
人口減少を抑えるということが目標であって、増やすということは考えていないのか。
(事務局)
民間の研究機関により、平成72年の人口が3万9千人台まで減少することが推計された中で、国全体を見てもこの先人口が減少していくことが見込まれている。市において、将来の人口を見込むうえでは、こうした国全体の動きを捉える中で、市として、今後も活力あふれるまちを維持していくためには、人口減少を抑制し、平成72年に5万人の人口を維持していくことを目標としたものである。
(小林副会長)
日本は、人口が減っているが、外国人などの流入を増やすことなどを行えば、人口は増やしていくことが可能であると考えている。
(佐藤委員)
計画にある「はむらdeいい家助成制度」はどういう事業か。
(事務局)
この事業については、実施に向けて事業内容を現在検討している事業である。若い世代の定住促進を図るため、市で暮らす際の支援を行うことを住宅施策として検討しているものである。
(関根委員)
私は、現在大学4年生であるが、友人は就職する際に羽村市を引っ越していく傾向が高い。就職する際に羽村から出ていかないというところを考える必要がある。そういった取組みを検討することが必要であると私の目線で感じられる。
(松本会長)
肌感覚でそう感じるか。
(関根委員)
友人と情報交換する際には、その傾向は高い。
(松本会長)
まさにそこを食い止めていくということが必要なことであるので、具体的な取組みなどを考えていきたい。
・意見交換
(1)羽村市の地方創生(若い世代の流入の増加・流出の抑制)について
(松本会長)
ここからは少し意見交換などの時間を作りたい。皆さんからも羽村に感じることなど、自己紹介を含めてお願いしたい。
(小林副会長)
私は羽村市で生まれ、育ち、何年か市外で働いたこともあるが、父親の会社を引継ぎ働き続けている。羽村市のイメージとしては、おいしい水があるとか、いろいろな意見がある。
いいイメージもあり、田舎であるということが実感であるが、それは暮らしやすいという魅力でもある。住んでいるところがいいということをPRすることは、どこの自治体でもやっていることなので、PRする際の変化を一つ持ってもいい。例えば、「田舎であるけど・・・」ということなどを頭につけてPRしていけば、捉え方も変わってくる。そんなPR方法があっても良いのではないかと考える。
(勝山委員)
計画策定の際にも携わらせてもらい、現在、病児保育なども開始されたことは良かった。
保育園は若い女性保育士も多いが、都内の自治体では家賃補助などを出し始めた自治体があり、20代の職員が都心の保育園に移るという現状が出始めている。
家賃補助は若い女性にとっては魅力であって、移って行ってしまうことは非常に大きな課題である。保育士は取り合いになってきている。若い世代の流出を抑えるということでは、必要なことではないか。
(関根委員)
羽村市で生まれ育った。スキー教室や大島子ども体験塾、アメリカへの海外派遣などにも参加させていただいた。羽村市から多くの支援をいただきながら、育ってきたと思っている。
現状で感じることが2つあって、大学生になった時に羽村に関わる事業が少ないと感じている。杏林大学との連携も進めているが、それだけでなく、羽村市に暮らす大学生との関わりを増やしていく必要があると思う。
それと、SNSの活用を図っていく必要がある。福生市では、SNSを活用して情報発信している。羽村市においてもSNSを活用した取組みを行っていくのが良い。
(山本委員)
西多摩地域に特化した新聞を発行している。市町村の情報を横に並べて比較することはできるが、福生市はシティセールス課の取組みを少し前から始めており、最近では、ヒップホップを取り入れたPR動画配信などの取組みも視点が面白い。
羽村市もシティプロモーション推進課のPR事業が始まったところであり、今後さらに充実していくと思うが、自然環境や水など、魅力は多いが、西多摩地域はどこも自然環境は良い。水がおいしいということは大きな要素だが、昭島市もおいしい水のプロモーションに力を入れ、水をめぐるツアーなども行っている。「住みやすさ」は見えにくいため、目に見えるようにしていくことは難しいなとは思う。私の印象では、羽村市は西多摩の他の地域に比べると、ちょっとおしゃれで、上品な印象がある。人を受け入れる環境などをしっかりと整備していくことも課題である。
羽村市の人口移動の状況を見ると、近隣での移動が多い。どこも人口が減るという状況では、人口の取り合いになってしまう。将来的には広域的に連携しながら取り組んでいくことが非常に重要な事になっていくと思う。
(佐藤委員)
昨年3月に市内金融機関に異動してきた。信用金庫の主な役割は、地域でお預かりした預金を地域に融資で支援していくことである。地域経済を引き続き応援して行く。個人としては、東村山市でずっと暮らしている。羽村市に来た第一印象は自然が豊かであるということに驚いた。真正面に富士山が見えることや、川のそばに住めるということなども魅力。河原に降りることもでき、こうした自然の魅力を大切にしながら取り組んでいくことができるのではないかと思う。
多摩地区の預金は伸びているが融資が伸びていない。都心部では融資が伸びているというのは、建設ラッシュが都内で起きており、アベノミクスが多摩地区には回ってきていないということが現状であると思う。
(松本会長)
私は、日野市に住んでいる。結婚して最初に住んだのは福生市で、その後、青梅市で暮らした。当時の羽村市の印象は花が植えられていて道がきれいで、公共施設も豪華であるというイメージがあった。
ただ、なかなか印象を聞かれると説明が難しい。尖った部分の印象が無いかなと思っている。
計画策定の際にも、住んだらいいんだよねという意見が多くて、言葉にしてほしいと言うとなかなか出てこないという状況があった。まずは、羽村にどうやって住んでもらうか、そのためには、どういうことが必要かなどを考えていかなければならないだろうと考えている。
(松本会長)
若い人が出て行ってしまうという部分を押さえていくことが必要であると思うが、皆さんは若い人が出て行ってしまうという印象があるか。
(小林副会長)
若い世代にとっては羽村市には遊べる場所が無い。だから若いうちは羽村市に関心はなかった。ただ、現在、羽村市に住むということでは暮らしやすい。小さいころは川遊びなど、楽しめるところはたくさんあったが、若い世代にとっては退屈してしまう部分がある。
(関根委員)
大学生の友人とは、飲みに行くとかそういうことができる。しかし、高校生世代は飲みに行くこともできないので、都心への憧れという部分が強くなるのではないか。
(松本会長)
保育士も働く環境として都内を選ぶ傾向があるか。
(勝山委員)
家賃補助は八王子やあきる野などでも行われ始めており、保育に携わる仕事で、その園に魅力があっても生活に関わる部分では他の自治体に惹かれてしまう部分が多いと思う。
青梅線の本数も高尾方面への中央線の本数が多い。都心からの直通電車が多くなることも魅力につながってくる。
(松本会長)
そういう中で、結婚する年代にもなると羽村が暮らしやすく住みやすいと感じるのはなぜか。
(小林副会長)
夜になると人がいない。特に若者がいないことによる治安の良さなど、暮らしに関する魅力がある。
(松本会長)
山本委員は、西多摩地域をご覧になっていると思うが、羽村市は、まだまだコミュニティが残っているなど、感じる部分はあるか。
(山本委員)
西多摩地域のコミュティ力は強く、大きなメリットだが、若い人はそういうコミュニティみたいなものが嫌で一度離れたいと思ったり、子どものころからの人間関係などを一生引きずっていくことを嫌がることはあると思う。しかし、家族や子どもを持って、やはりこの西多摩地域の環境の良さや、例えばほかより水がおいしいことなどが感じられるようになる。普通の暮らしのありがたさを感じられるのは、そういう年代になってからなのではないか。
その意味では、若い女性に出ていかないでというのは大人のわがままであって、それはしょうがないことである。出て行ってしまってもいいけど、戻ってきてほしいということを考えていくべきである。
(松本会長)
関根委員は、羽村市から出たいと思うか。
(関根委員)
個人的にはそうは思わないが、結婚すると男性に合わせてしまうという部分もある。出ていくときにちょっと引き留めてもらうということなどもあると羽村市の良さなども印象に残せるのではないか。将来的にまた羽村市に戻りたいという想いを持っていただけると思う。
(松本会長)
近隣の自治体の状況をみてみると、まだまだどこも大きく減っているという状況ではないが、徐々に減ってきている。なので、どこの自治体も計画を作って人口減少の取組みなどを開始しているところである。
この懇談会でいろいろな議論をしていく中では、近隣の自治体の状況なども見ていただきながら、話を深めていきたい。奄美大島に先日行ってきたが、そこは、離島であるがゆえに必ず島を離れてしまわなければならない場面があるということもある。
(勝山委員)
関根委員がおっしゃたような羽村市を離れる方に対して、今までありがとうという言葉などを渡すということは今までにない取組みではないか。若い人の意見に感心してしまった。
(松本会長)
関根委員の発言にもあった男性に引っ張られるということなども、女性活躍がさらに浸透していく状況の中では、大きく変わっていくことも感じている。いろいろな視点をもとに、これからも引き続き議論を深めていきたい。
・その他
次回は3月13日(月曜日)午後7時~
※資料は次回の会議までに事前に配布する。
(午後9時15分終了)