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    平成28年度第2回羽村市青少年問題協議会会議録

    • [2017年6月6日]
    • ID:9908

    平成28年度第2回羽村市青少年問題協議会会議録

    日時

    平成29年3月15日(水曜日) 午後2時30分~

    会場

    市役所4階特別会議室

    出席者

    並木心、北村健、桜沢修、高﨑光、長嶋浩一、坂口昇平、中村匠、愛甲慎二、荻島初美、山下忠義、葛尾豊、折原伸司、柑子木裕美、中野修、井口タヱ子

    オブザーバー:伊藤文隆、市川康浩、山崎尚史、郷良則

    欠席者

    島田哲一郎、石塚健市、平辰男、高橋英保

    議題

    (1)羽村市における青少年の現状等について

    発言者

    1. 教育委員会 生涯学習部参事
    2. 小学校長会会長 :小作台小学校 校長
    3. 中学校長会会長:羽村第一中学校 校長
    4. 都立羽村高等学校 校長
    5. 都立羽村特別支援学校  校長
    6. 福生警察署 署長 代理:生活安全課長
    7. 西多摩地区保護司会羽村分区 分区長
    8. 青少年育成委員会 会長
    9. 青少年対策地区委員会連絡協議会 松林地区会長

    質疑・応答 


    (2)テーマ:「自転車の安全教育とマナー」について

    警視庁福生警察署交通課 山﨑 大 課長

    意見交換


    (3)その他

    配布資料

    1. 羽村市青少年問題協議会次第
    2. 羽村市青少年育成委員会だより「ひとこえ」
    3. 青少年育成ハンドブック
    4. 都内の中学生・高校生の自転車事故発生状況
    5. 福生交通安全情報

    内容

    1,会長あいさつ 

     本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。

     また、日頃から、市の行政運営につきまして、ご理解とご協力をいただき、深く感謝申し上げます。

     ご存知のとおり、「青少年問題協議会」は、青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的施策について、審議するとともに関係機関相互の連絡調整を図ることを目的としております。

     さて、本日の協議会では、最初の議題で、「羽村市における青少年の現状等」を、さまざまの立場の皆さまからご報告いただき、次に、「自転車の安全教育とマナー」というテーマで、最初に、福生警察署交通課 山﨑課長から自転車運転の違反の状況、目に余る自転車の違反行為などについてお話しをいただき、つづいて委員の皆さまから自転車マナー等についてお話しを伺い、今後の対策等について協議したいと考えております。

    ご存知のとおり、平成25年6月に公布された「道路交通法」の改正では、悪質・危険運転者対策などに加え「自転車利用者対策」が取り上げられ、平成27年6月からは、違反行為を繰り返した自転車運転者には講習の受講義務が課されることになり、1年半余りが経過しました。

    本市では、小・中学校における交通安全教室や交通安全指導などを通じ、青少年の自転車の安全運転への啓発に取り組んでいます。

    しかし、自転車の正しい乗り方やマナーにつきましては、たびたび本青少年問題協議会でも話題になっており、身近なところでは、羽村駅、小作駅を中心に自転車ナビマークなども設置されるようになりました。

    一方、自転車は、誰でも利用でき便利な乗り物である一方、自転車側が加害者になり賠償責任が問われ、賠償額約9,500万円が命じられたケースもあるようです。

    本日ご出席の皆さまは、それぞれいろいろな立場で、各団体や関係機関に所属しておられ、青少年健全育成の第一線でご活躍されている皆さまであります。

     活発なご意見をいただきますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、冒頭の挨拶とさせていただきます。

     

    2,議題

    (1)羽村市における青少年の現状等について

    (教育委員会) 羽村の子どもたちの現状についてお話します。中学校で合唱コンクールが行われ、子どもたちの歌っている様子を見ると、規律正しくメロディやハーモニーが美しくできていると強く感じました。また、学校公開等で子どもたちの姿を見ることがあるかと思いますが、落ち着いた態度で授業を受けています。羽村市では、発達等に問題があってコミュニケーションが苦手であったり、集団に入りづらかったりする子もいますが、その体制の方もしっかり取っていることもあるので、一部苦手さが出ている子もいるとは思いますが、学校体制の中でしっかりと対応しているところです。全般的には、落ち着いている状況で、子ども、学校ともに頑張っています。

     問題行動というところでは、大きく取り上げられるのが、長期欠席の様子です。今、文部科学省の方では、30日以上欠席をして、病気や経済的な理由を除くものを不登校という形で数えています。30日以上欠席者を大くくりで行っていますが、さらに中を細かく見て、対応をしっかりしていこうというところで、90日以上欠席(200日ぐらいが授業日)や半分以上欠席、逆に出席日数が10日以下のもの(ほとんど学校にきていない)、出席日数が0日(まるで学校に来られない)の子どもの数を統計として取っています。今年度はまだ最後まで行っていませんが、2月末までの羽村市の状況は、30日以上欠席の子(不登校と捉えられている人数)は、小・中合わせて60名。小学生は数が少ないので、中学生の数とみていただいても構わない感じです。60名の内、90日以上欠席者は、小学生が3名。中学生が37名で40名になります。全体の3分の2が90日以上欠席をしている子でありあます。さらにその内数で、出席日数が10日以下の子は小学生は1名。中学生が5名、全部で6名になります。さらに出席日数が0日という子が中学生で3名おります。現状としてはこのような状況で、数としては横ばいからやや増えているというところです。課題としては、長く休んでしまう子の割合が大きいというところです。学校の方で細かなところにも対応して、繋がりが全然ないという子は1人もいないですが、学年が上がるにつれて、特に中学校では3年生が多い。1日も来られていない子も3年生で、様々な対応が必要です。

     全国学力学習調査の中で、学力だけではなく生活の様子についてもアンケートのような形で子どもたちから聞いています。プラスの面でお話しすると、羽村の子どもたちは、「月曜日から金曜日の携帯電話やスマートフォンでの通話、メール、インターネット時間が1日3時間以上ですか」という質問で、「そうです」と答えた子どもの数値は、中学校で全国が16.6%、東京都が18.2%、羽村市では16.1%で全国や東京都より下がっている。また、「地域社会などでボランティア活動に参加したことがありますか」の項目では、小学校が全国平均60.7%、羽村市では62%、が「はい」と回答いています。特に中学校は顕著に高い傾向にあり、全国は70.2%、羽村市では77.7%で平均より高くプラスと捉えている。

     ②(小学校) 本日のテーマが「自転車の安全教育とマナー」ということで、交通安全に絞ってお話します。

     まず、「車に気をつけよう」というのは4月当初から1年生を中心に話をしています。警察署で出されている資料を基に6つ子どもたちに話しています。1つ目は「道路には飛び出してはいけません」。2つ目は「道路を渡る時は横断歩道を渡ります」「横断歩道のシマシマの上を渡りましょう」。3つ目は「信号が赤の時は止まり、青の時は左右をよく見て、車が来ないことを確認してから渡ります。」4つ目は「青信号がチカチカ点滅したら渡りはじめません」。5つ目は「道路を横断中も右左をよく見て車が来ないことを確かめます」。6つ目は「道路や車のそばでは絶対にあそびません」。駐車場などで遊ぶようなことが、時々あるのですが、それは絶対にいけないと話をします。さらに6つに加えて、「アイコンタクト」にも着目して、実際に車を運転している人が、これから渡ろうとする私を見ているか。というところをしっかり確認をして横断をしましょうと話をしています。

     自転車については、小学校3年生が4月の終わりから5月にかけて、福生警察署の方にお世話になって「自転車の安全教室」を行っています。校庭に道路のようなものを書いて、そこを実際に走行してみたりします。学校によっては近隣の道路に出て走行をするところもあります。そこで警察の方からいろいろなお話をしていただいています。例えば、自転車の手入れとして「ぶたはしゃべる」「ぶ」はブレーキ、「た」はタイヤ、「は」はハンドル、「しゃ」は車体、「べる」はベルになります。このような話をしながら、実際に自転車に乗る前に自分の自転車に関してしっかりと責任を持って点検をしながら乗ろう。と話をしています。一中校区(東小・西小・小作台小・羽村一中)で、自転車走行の標語を昨年作成しました。「自転車安全走行はひふへほ」で、「は」走るスピード気を付けて。「ひ」広がらず左側を。「ふ」二人乗りはダメ。「へ」ヘルメットをかぶろう。「ほ」歩行者優先で安全な一中校区。こうしたものを配り、子どもたちが空で言えるようにと思っています。この中で、一番の課題は、「ヘルメット」です。子どもの所持率を確かめてみると大体60%ぐらい。実際に乗る時にどれだけかぶるかとなると、そこからさらに落ちてしまうのが現状です。一中生が登校する時に必ずヘルメットをかぶっている模範を見ながら、子どもたちには投げかけています。なかなか徹底しないところが歯がゆいのですが、今度の自転車教室の免許証を授与する時に、ヘルメットをかぶることを約束に加えていこうと話しています。

     小学生は、自転車走行ナビの上を走るよりも歩道を走った方が安全な場所が多々あります。走行帯に大きなトラックが停車していて、そこをぐるーっと道路の真ん中の方まで出てよけないと通行できない場面もあるので、子どもたちにも必ずナビの上を走行しなければいけないのではなくて、小学生は特に安全なところ、歩道を通るようにして良いと思うよ。ただ歩道は、歩行者優先ですよ。歩いている人の邪魔をしてないけませんよ。と話しています。さらに朝会の中で保険についても話しています。加害者になることもあるということを伝えています。裁判の凡例を見ますと、保護者に9,500万円の損害賠償が命じられたということがあります。保護者が集まるPTAの会の時にも話をしています。

      ③(中学校)  中学校の方は、通学で自転車事故が多かったのでヘルメット着用と保険に入ることを義務付けたところ、通学における自転車事故は全くなかったです。ただ、通学ではない、自分たちの自由な時間の時に大きなけががありました。ヘルメットと保険は、大きな効果があったと思います。

     中学校区ごとに、はじめはSNSのルールづくりをどのようにしていくかを話し合い、そこから小学校の児童会の子どもと一緒になってSNSのルールづくりをし、冬休みに入る前にそれぞれの学校が標語をつくりました。このような取組みから、今まではあちこちでSNSで仲間外れになったなどと福生警察に話がいったりしましたが、今年はそのような話がなくなりました。

     先ほど、ボランティアの話がありましたが、一中はチューリップ畑等でのボランティア活動が非常に盛んで、いろいろなところに行ってお手伝いをすることが多いです。三中の方は、武蔵野小の1年生から三中の3年生までが一緒に活動を行い、中学3年生が小学1年生の手をとって地域や学校の周りを清掃するという取り組みを行っています。いつも怖い顔をしている中学生が1年生の手をとりニコニコしている姿が見られます。二中の方は、小学校5、6年生から中学校の3年生までがそれぞれの出身校に行って清掃活動を一緒にしています。中学に入る時にいじめはどうだろうか、という心配がある中で、小学生と中学生とが一緒に活動することにより、そのような心配が軽減されているのではないかと思います。ただ、不登校が少なくなっているわけではないのです。一時期減りましたが、また増えてきている現状です。ここは何とか打開しようと考えているところです。

     ④(都立羽村高等学校) 交通安全につきましては、今年度4・6・9・11・2月に自転車の交通安全指導を行っております。9月ついては、PTAの方にも来ていただいて、特に動物公園近辺、羽村二中校区に立っていただきました。また、一部の通学路を変更しました。

     その他に、身だしなみ指導を4・5・6・9・10・11・1・2月に行っています。この他に終業式、始業式においても行うようにしています。従来から本校は退学者が多い学校で、多い時には入学から卒業するまで80人ぐらいいなくなってしまうこともありますが、この春の卒業者の数は291名で昨年より多くの人数が卒業になります。ただ残念ながら次の学年はまた少ないです。いろいろな進路相談、家庭の状況などに対応するなど教育相談を良くしているかと思います。来年は「部活の推進校」ということで、部活の生徒を校内でしっかりさせるとともに、校外ではボランティア活動にも出していきたいと考えています。

     共通の取り組みとしては11月8日に、生徒会が二中、松林小と一緒に、動物公園の中を松林小の児童が通学するので、動物公園の前であいさつ運動を行いました。また、花いっぱい運動では、小学校の2年生の子に植え方の絵を描いて教えたということもさせていただいています。その他、12月のパトロールでは、夜は校長、副校長が行い、生徒については、21日に小学校、特別支援学校の周りをまわりました。


    (都立羽村特別支援学校) 交通安全の面から見ますと、広がりや自転車との関係で少しトラブルになっているのが、バスを待っている時の子どもたちのマナー。近隣の学校と連絡を取り合って事前に対応していければと話題になっているところです。

     近隣の中学生に声を掛けられて、当初は笑顔でハイタッチをしているのですが、やはり「怖い」とのことでやめたら、逆に「なんでやめたんだ」と脅されるようになってしまったというトラブルもありました。障害のある子たちの笑顔は、実は緊張をしているということが良くあります。ダウン症の子は人当たりが良くて、ニコニコしていると言われるが、とても神経を使っていることをくんであげないといけない。と言われることがあります。その笑顔に隠されている不安をもう少し気づき、まわりの方々に伝えて行かないといけないのではと考えているところです。また、先ほどSNSのトラブルもありましたが、本校でも携帯電話を使っている生徒は多く、LINE等でのトラブルが多いです。いろいろ指導しながら原因を探っていくと、言葉の理解不足、内容を最後まで、あるいは全体の流れを理解するのが難しいことが、わりと大きな原因ではないかと生活指導部の方と分析しているところです。生徒を指導する時に、一つ誉めてもう一つはだからこういうことはしてはいけない。ということを話します。最後のこうしなきゃダメだよ。は覚えていて、何でこんなに怒られるのだろう。と最初せっかく誉めてもなかなかそこまで全体をとらえて理解するのが困難な子たちで、そこでトラブルになってしまうこともあります。子ども同士でのやり取りでも内容をきちんと理解できなくてトラブルになっていくということが良くあります。日本語の難しさで最後まで聞かないと否定されているか肯定されているかわからないということが良くあります。なかなか記憶の操作が続かないということはトラブルになります。日常会話ですと最後だけで何となく会話になります。例えば、「雨が多いから天気予報を確認して、傘を持っていきなさい」「持っていくよ。」だと、「持っていく」だけは理解しているが、「雨が多い」「天気予報を確認する」までは理解してない子が軽度クラス子でも非常に多い。でも、日常会話では成立するのです。このようにやりとりをしていくのですが、いざ終わってみると「なんで天気予報見てなかったの」と怒られてしまうというような繰り返し。このような繰り返しを体験してきているので、本人たちはいっぱいいっぱいになって人と接することが嫌になってしまったり、キレるというようなことが起きています。中学校の先生たちはよくわかるかもしれませんが、学業不振の子は長く説教しているとキレてしまう子もいるのではないかと思いますが、おそらくそのような子も全体として捉えることが難しいところがあるのではと想像がつきます。言葉の困難さは、家庭ではなかなかわからないところで、普段問題は全然ないとこちらから説明をしても理解していただけない。やはりその辺りは、専門機関としてそのことを理解して、物事にはこういった困難さがあるのだから、もう少しわかりやすく、いっぺんにいくつも言わない等指導の方法を考えていかないといけないと反省しながらいます。

     また、感情のコントロールが難しい子たちなので、何か言われて嫌な思いをした時でも、あるいは不安があった時でも、私たちはこういうことがあるから不安なんだとか、嫌だとかを考えるがそれはすべて言葉にして考えている。言葉の操作がなかなか難しい子は言葉で困難さを解決するのは非常にハードルが高くなっています。そのような意味でもただ漠然と不安になり、怒りがこみあげてきてしまう。ということもよくあり、そのあたりの指導にも苦労しているところです。もちろん社会的自立を目指している学校ですので、言葉の獲得、特にまわりの環境や自分を理解する言葉を重要視して言葉を獲得できるように、それから良好な関係で健やかに育つように工夫しているところです。

     

    (福生警察署) 非行等の問題点についてお話します。

     補導の状況ですが、これは28年中の数字になりますが、羽村市内で173件の補導があり、残念ながら、前年に比べ52件の増になっております。主なものは、ほとんどが深夜徘徊、それから喫煙の順になります。夜11時以降青少年が外にいるという現状は未だに変わらないということになります。

     そして羽村市内では、福生警察署としても懸案していますのが不審者情報と言われるものです。これは子どもに限らずですが、現状として28年中に羽村市内で83件の情報を警察にいただいています。これで特徴的なのは、一番多い39件通報をいただいている「公然わいせつ」と言われる、下半身を露出するようなものです。それから「チカン」と言われるワンタッチだとか「不審者」(声かけも含む)が26件という現状です。これらについては警察でも動いていますが、住民の皆様の早い通報をお願いしているところです。一度自宅に帰り相談してから通報、先生と相談してから通報となると1時間ぐらいたってしまうことがあります。何かそのようなことがあった時には、近くの家に駆けこんで通報していただきたいと思います。通報が早ければ早いほど犯人を検挙できるということもありますのでご協力をいただければと思います。

     いろいろな方からお話も出ましたSNSの関係を、「ひとこえ」にも載せていただきましたが、スマートフォンのルール関係を学校等と共用させていただいているところです。都内でスマートフォンによる被害やいわゆる自撮り(知らない人にSNS等通じて写真を送ってしまう)の被害が増加しています。このスマートフォンルールを是非普及させていきたいと思います。高校生になると9割以上の子がスマートフォンを持っているという統計もあり、小さい頃から教育をしていくことが大切ですので、協力をいただければと思います。

     

    (西多摩地区保護司会羽村分区) 羽村分区においては、現在22名になり少し安心した活動をしています。2月末までの現状ですが、羽村市全体として犯罪の件数は28件。少年の薬物の犯罪が2、3件。

    なかなか保護観察の面接の現状も難しいところですが、それぞれの保護司が監察官と対応しながら保護観察の指導にあたって活動しています。

     

    (8)(青少年育成委員会) パトロールで感じたことですが、以前本屋に行った際、幼児本の横にアダルト雑誌がありました。同行していた福生警察署の方に店長へ指導をしてもらい、3年かかりましたが、幼児コーナーとアダルト雑誌が別の場所になりました。パトロールの大切さをひしひしと感じました。

     また、年末パトロールでは、今までグリーントリム公園では雑木が伸び、空も見えずうっそうとしていました。大人でも怖さを感じるほどです。今回は今までとは全く違う景色で、違う公園といった様子で奥までしっかりと公園が見え、空が見えていました。ボランティアで里山保存会が伐採してくれたとのことでとても感謝しています。

     地域の皆様のおかげで子どもたちに安全・安心な環境が生まれるのです。ささやかですが、私たちがパトロールを続けることの大切さを痛感しました。

     

    (9)(青少年対策地区委員会連絡協議会) まず活動の報告ですが、稲作体験が無事終了しました。また、1月には東・西地区が中心になって、どんど焼きが行われました。大きな行事として子どもフェスティバルも盛大に行うことができました。

     先日、東京都青少年健全育成地区委員会連絡協議会研修会が行われ参加してきました。

    1部では、モデル地区(練馬区・調布市・多摩市)の取り組み内容の発表がありました。

    練馬地区は「子どもフェスティバル」について、調布市は「生け花教室」、多摩市は「八ヶ岳のキャンプ」の取り組みについての発表がありました。内容は羽村市が取り組んでいる事業と変わりなく、羽村市は非常に進んでいるのではと感じました。ただ、中学生、高校生がボランティアとして実行委員に参加しているところが羽村市とは違うところであり、先ほどボランティアの参加率が高いとのお話がありましたが、地区の事業の中でもう少し中学生や高校生のボランティアを取り入れて事業の展開をしたら、もっと面白いものになるのではと感じました。

     2部では、副島賢和先生の講演を聞いてきました。副島先生は病院内で教室を開いて指導をしている方です。入院している子どもたちがどういった気持ちでいるのかということについて、先生の体験から細かなところまで報告がありました。入院をしている方々ももちろん勉強をしたい、学校に早く行きたいという気持ちが非常に強いということが報告の中から感じ取ることができました。副島先生は細かいところまで観察されていて発表もしているということで、こういった先生を一度、羽村市の中でも講師としてお招きして話を聞く機会を設けたら非常に良いのではと感じてきました。

     

    質疑・応答等 

     なし

     

    ―休憩―

     

    (2) テーマ:「自転車の安全教育とマナー」について

      講師:警視庁福生警察署交通課  山﨑 大 課長

     

     (講師)  本日は、「自転車の安全教育とマナー」と来月から行われます「全国交通安全運動」についてお話しをしていきたいと思います。

     まず、自転車と言いますと幼稚園児から高齢者まで誰もが手軽に乗ることのできる乗り物ですが、利用方法を間違えると年齢にかかわらず、誰でも加害者になる。また、逆に被害者にもなる乗り物で特に注意が必要です。

     まず、都内における自転車事故の状況についてお話しします。都内の事故状況についてですが、昨年1年間に交通人身事故がどれぐらい発生しているかと言いますと、1万1千218件、これは前年比でマイナス599件になります。自転車の人身事故は平成18年以降減少傾向にあります。ただ、自転車乗用中の死亡事故に関しては、昨年36名で前年より3名増加していまして、昨年の交通死亡事故全体に占める割合は約22%となっています。自転車の事故の発生状況は減少傾向にあるので、都内では自転車が良いではないかと思われるかもしれませんが、そうではなく、自転車が関与する事故は、自転車関与率でみて32.1%。全国で見ると18.2%で、全国より都内の方が13.9%高いという結果になります。東京と地方の人口密度や交通事情の違いはありますが、依然として自転車事故の関与率は東京は高いという認識を持っていただきたいと思います。

     福生警察署管内での自転車事故は200件を超えていて、自転車関与率で見てみると約24%になります。羽村市については、約36%の自転車関与率でやや高くなっています。都内の関与率32.1%よりも高い状況になっています。羽村市では、去年11月に10歳代の自転車の方と歩行者とが衝突して、一歩間違えれば死亡事故に発展しかねない重傷事故が発生しました。都内の中学生・高校生の自転車事故の発生状況については、発生件数、死者・重傷者数は減少傾向にあります。ただし、去年は高校生が死亡1名。重傷が4名。中学生についても重傷が3名で、前年より増加している傾向にあります。

     続きまして通行目的別発生状況ですが、事故全体の内約40%が通学時に発生している状況です。死者・重傷者については44%を超え、半分近くを占めていることになります。発生状況を見ますと、登下校時の事故率が高いことがわかるかと思います。

     損傷主部位別状況及びヘルメット着用状況についてですが、事故全体では足の部分が多くなっています。死者・重傷者で見てみますと、頭部損傷が8割近くを占めています。事故件数のうちヘルメット着用率を見てみますと2%しかなく、かなり低い数字になっています。死者・重傷者の損傷の多くは頭部であることから、いかにヘルメットの着用が必要かがわかるかと思います。

     今後の対策としましては、小学生については1人で自転車に乗る機会が増え、行動範囲が広がる年齢でもあります。昨年は、都内で小学生1名が自転車乗用中に亡くなる事故が発生しています。この事故は、青信号で交差点を渡っていたにもかかわらず、右折してきた車に巻き込まれて事故に遭っている状況です。まずは、交差点は危険な場所という認識を持っていただきたい。警察では、交差点を渡る際には青信号であっても安全確認をしてから渡る指導をしています。交差点で事故を起こした多くのドライバーは、「気づかなかった」と話しているのがほとんどです。車を運転されるほうも、右折する際はドアの境に重なったり左折では死角があるため、ミラーでは確認ができないところもあるわけです。現在では、警視庁では、「交差点アイコンタクト運動」を推進しています。これはドライバーと目と目を合わせて、気が付いているかを確認した後、交差点を安全に渡る。という運動です。このようなことは、家庭の中から安全教育をしていただくことで、非常に効果があります。児童に対する交通安全教育だけでなく、保護者会等で保護者の方にも指導していただければと思います。また、道路交通法では、保護者は13歳未満の子どもにヘルメットをかぶせるように努めなければならないという規定がありますので、ヘルメットの着用について保護者の理解を求めていただきたいと思います。

     続きまして、中学生・高校生に対してですが、自転車のルールとマナーを守るような指導をしていただきたいと思います。特にイヤホンで音楽を聴きながら、スマートフォンを見ながら、傘を差しながら自転車に乗っている中学生・高校生、若い人を見かけると思いますが、自転車通学を許可している学校については、学生の運転マナーが悪いという苦情が出ることもあるかもしれません。そこで自転車の利用のマナー向上からも、平成27年6月1日から「自転車運転者講習制度」が運用されています。この制度は、全国で交通事故に占める自転車関連事故というものが約2割ほどあり、交通事故に関して自転車運転者の約6割に法令違反があることから、自転車利用に対しての交通ルールを徹底するために、平成25年に道交法が一部改正されて規定されたものです。これは、自転車運転者が、信号無視や遮断踏切立ち入りの危険行為を3年以内に2回以上行い、切符を切られたり、事故を起こして被疑者として送致された場合に自転車の講習を受けなければならない。というものであります。これについても13歳以上が対象になっていますので、中学生・高校生であっても受講義務があります。警視庁において去年の、危険運転1回目で登録されている方は、3,000件を超えています。その内未成年者は1割近くを占めていて、その中には当然中学生・高校生も含まれています。さらにその登録件数の中でも信号無視が全体の3割近くを占めています。遮断踏切が続いて多い状況です。そして去年1年間において16名が講習を受講しています。受講者の中に中学生・高校生が含まれている可能性もありますので、今後はしっかりと自転車であっても交通ルールを遵守しなければならないという指導をしていただければと思います。受講しなければ5万円以下の罰金となりますので、その辺りもご理解いただければと思います。

     自転車通学のヘルメットの着用について推奨していただいているところですが、都内は登下校時に多く事故が発生している状況ですので、死亡事故でも、頭部損傷の割合が高い状況も含めまして、ヘルメットの着用を指導していただけたらと思います。ヘルメットはとても重要になってきています。今のヘルメットは昔のように工事現場で使うようなものだけではなく、スポーティなヘルメットもありますので、生徒の命を守るためにぜひとも自転車通学の許可にヘルメットの着用していただくようによろしくお願いします。

     自転車の保険の関係については、車と同じように自転車も軽車両になります。自転車であっても事故があると損害賠償を求められることもあります。小学生だからと言って損害賠償が逃れられるということではないので、その辺りもよく指導していただけたらと思います。ただ、保険はお金がかかるものですので、保護者の理解は必要になります。自転車の交通安全教育と合わせて保護者会等で保険への加入の話をしていただければと思います。

     学校側だけでは、交通安全教育ということをするのは難しいと思います。福生警察署の交通課としても悲惨な事故を減らすために、各学校や会社等を訪問して安全教育を実施させていただいております。今回は自転車のお話ですが、歩行者や二輪車などの安全教育についても実施していますので、ご相談いただければありがたいと思っています。

     最後に来月実施される「春の交通安全運動」についてですが、交通安全運動は4年6月から4月15日までの10日間。今回で春、秋合わせて138回目の実施になります。今回の運動は、子どもと高齢者の事故防止を基本とし、「歩行中、自転車乗用中の交通事故防止」「後部座席を含めた全ての座席のシートベルトの着用、チャイルドシートの正しい着用」「飲酒運転の根絶」「二輪車の交通事故防止」の4点を重点としています。

     「歩行中、自転車乗用中の交通事故防止」ですが、交差点の中での事故が6割を超えています。交差点を通行する際は、歩行者とドライバーが視線を合わせる「アイコンタクト」をしていただいて、安全運転に努めていただきたい。なお、自転車に乗る時は、自転車は車道が原則、歩道は例外。車道は左側を通行、歩道は歩行者優先で車道よりを徐行、安全ルールを守り子どもはヘルメットの着用というものがあります。ぜひこれらを守って、安全運転に心掛けるように指導していただけたらと思っています。

     2点目の「シートベルト、チャイルドシート」については、シートベルトを着用しないと交通事故の際、車外放出や同乗者にぶつかる等の危険があります。また、チャイルドシートは体格に合ったもので、座席に確実に固定できるものを使用していただきたいと思います。

     「飲酒運転の撲滅」は、飲酒をして運転すること自体が犯罪ですので、絶対にしない、させないように、自分だけでなく周りにも意識を高めていただくようにできればありがたいと思います。

     「二輪車のドライバーへのお願い」ですが、二輪車を運転している方の正しいヘルメットの着用。特に顎紐の確実な結着をお願いしているところです。合わせて二輪車の死亡事故の損傷部位の2割以上が頭部、腹部となっています。今はプロテクターを警察の方でも推奨していますので、二輪、特に原付に乗る時もプロテクターを着用して、自分の身は自分で守るという心構えを持って、運転していただければと思います。

     福生交通安全情報ですが、春の交通安全運動に先駆けまして3月26日に福生市民会館において、交通安全フェスティバルを開催します。交通安全の向上にもつながりますのでぜひ、学生や保護者にお話ししていただいて多く方が参加していただければと思います。

     交通事故は被害者と家族を不幸にしてしまうだけでなく、当然被疑者とその家族も不幸にしてしまうものです。皆さまの交通ルールやマナーを守るという心がけひとつで不幸な事故を減らすことは出来ます。ぜひ交通安全意識を高めるように指導をしていただければと思います。

     

    (生涯学習部参事) 学校の状況につきまして説明させていただきます。現在、第一中学校、第二中学校におきましては、自転車での通学を認めています。その際には、ヘルメット着用と損害賠償責任保険への加入を条件として許可しています。第一中学校では、おおよそ14%の生徒が、第二中学校では、25%の生徒が自転車通学をしています。安全教育についてですが、小学校では自転車安全教育を3年生以上を対象として行い、日常的な安全指導を年間通じて実施をしています。また、自転車免許を交付する交通安全教室については、これまで全小学校7校において、3年生を対象に実施をしていただいているところです。

     中学校の自転車安全教室では、保健体育の障害の防止という中で、2年生が交通事故の現状と原因、交通事故の防止等を学習しています。また、3年間で1回スケアートストレートという実際の事故を再現したものを行っています。今年度は、第二中学校で自転車シミュレーターを使い、VR、モニター等で実際にいろいろなシチュエーションが見えるようなものを活用した交通安全教室を実施しています。平成29年度については、富士見小学校と第二中学校が同じように自転車シミュレーターを使った安全教室を実施する予定です。また、自転車のヘルメットの着用推奨については、各校自転車乗車の際にはヘルメット着用を積極的にしていこうと呼びかけています。これは、PTAや地域の方々の協力も得ながら来年度以降も積極的にヘルメット着用について推奨していきたいと考えています。

     

    質疑・応答等

    (民生児童委員協議会)お年寄りの方が、健康のために歩くことが多くなってきています。ちょうど下校時間帯に重なっているようですが、耳が遠くなったり、目が白内障になり見えづらくなったという方が多くおりまして、自転車が後ろから来たのに気が付かないという声を聞きます。高齢者の方はそのようなハンディがあるので、交通安全教室などでお年寄りを見かけたら気を付けて走行するようにと注意喚起をしていただきたいと思います。

     

    (保護司会)日ごろから、不安や恐怖を感じており、後方からの自転車で何度か持っていた荷物をかすめた経験がありました。これで転倒した場合を考えると、歩道を通る時には、心して歩こうと言い聞かせていますが、スピードのある運転には怖さを感じました。

     

    (中学校校長会)昨年度3、4件同じ交差点で事故があり、見通しの悪いところの通学路については、通学路から外しました。

     

    (市民生活部長)本日、春の交通安全運動を行い、半年に1回ではありますがテーマの中に高齢者の交通安全対策や高齢者への配慮、自転車のマナーの関係などについて取り上げ、一般市民の皆様向けに周知啓発の機会を設けています。その期間中は、合わせて羽村市交通安全推進委員の協力をいただいて各立哨、交通安全指導を実施しているところです。

     

    (生涯学習部参事)児童・生徒が高齢者の立場に立って、想像力を働かすのは難しいことだとは思いますが、どんなところで苦労をしているのかや、自分たちと体の動き方、見え方が違うということを知ることは大切だと思っています。中学校の取り組みでは、認知症サポーターの講習を全員が受けたり、学校によってはプロテクターをしながら高齢者の方の体の動きについて学んだりしています。

     

    (地区委員会連絡協議会)ヘルメットの着用の中で、中学校では100%なのか聞きたい。

     

    (中学校校長会) 一中と二中が登下校で自転車通学が可能です。三中は自転車の登下校はしていません。登録をする時に、ヘルメットと保険に加入していることを見せないと許可がおりないので、かぶってない子が見つかると自転車が使えなくなる。今は100%になります。ただし、通学以外での着用率は、うんと下がります。

     

    (小学校校長会) 小学校では、所持率が60%、普段遊びに出かけるときに着用しているかというと、そうでないことの方が多い場合もあります。なかなか意識の方が向上していないのが現状です。

     

    (地区委員会連絡協議会)小学生の方が危険も多いように感じます。小学生の100%が実現できると良いと思います。

     

    (小学校校長会) 小学校では、登下校で自転車を一切使っていないこともあり、一度帰ってから遊びに出かける時に自転車に乗ることが多くなります。警察の方からもお話があったとおり13歳未満の場合には保護者の方に努力義務がありますが、必ずかぶせなさいとなればまた違うかもしれない。なかなか徹底ができないのが現状です。

     

    (地区委員会連絡協議会)小学生が地区の行事で自転車にのってくることも多い。その時の対応はどのようにしたらよいか。

     

    (生涯学習部参事)自転車に乗っていく時の根本的な責任は保護者にあると思いますので、学校教育の部分ではそれを後方から支援して、子どもたちの学習の中でやっていくということが必要と思っています。

     一例ですが、東小学校ではPTAと連携して、自転車の乗車時のヘルメット着用をみんなで意識して行っていこうという通知をつくり共有をし、みなさんの意識を高めるよう取り組んでいます。

     

    (教育長)議会でもどのようにしたらヘルメットの着用率が上がるか話が出ています。その中で、小学校の子どもたちは通学で使っている訳ではなく、家に戻ってから自転車を利用して遊びに行くなどで使用するので、まずは保護者がヘルメットも一緒に買い、責任を持って模範を示していくのが良いのではないでしょうか。と議会においても説明させていただきました。

     また、社会教育団体では、指導者がヘルメットの着用を指導しているのではないでしょうか。学校以外でのところはそれぞれの機関で指導者の方がそのような指導をしていくことが少しでも子どもたちの着用率につながるのではないかと思います。

     

    (PTA連合会) 中学校の自転車に乗る子にはヘルメットの着用をした方が良いと話をしたら、1年もしないでかぶるようになった記憶があります。やはり話題に出ればみんなで何とかしようとなり、中学校のヘルメットの着用が実現したのだと思います。小学校や遊びの場でのヘルメットの着用、子どもの安全を守るのは学校でも警察でもなく、保護者が責任を持ってヘルメットをかぶせるのが基本であると思います。自転車で車の後ろを見ずに横切ったりしています。自転車とぶつかったら車が悪い。歩行者は自転車とぶつかれば歩行者が悪くなってしまう。保育園は交通安全教室で道路の渡り方を習います。大人にも、小学生にも同じように自転車の乗り方だけでなく、歩行者のマナーについても伝えていってほしいと思います。

     

    4,閉会あいさつ 

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