日時
令和3年3月31日(水曜日)午後7時3分~8時45分
場所
羽村市役所4階 特別会議室
出席者
会長 古本泰之、副会長 川津紘順、委員 澤野由紀子、田口克己、中川良三、勝原光治郎、葛尾豊、山田竜也、髙松史朗、河野要人、新谷太郎、成瀬和子、中根透、鈴木則子、田島謙司、中条悟、野口和、堀茂子
説明員 教育長、生涯学習部長、生涯学習部参事
事務局 生涯学習基本計画担当主幹、生涯学習基本計画担当主査
欠席者
委員 橋本富明、西山豪一
議題
1.議事
(1) 第3回審議会会議録の確認について
(2) 計画策定の流れについて
(3) キーワードの整理
(4) 羽村市が目指す生涯学習の姿について
2.その他
傍聴者
1人
配布資料
第4回羽村市生涯学習審議会 配布資料
会議の内容
(古本会長) お忙しい中、またこのような社会状況でなかなか難しい中、ご参集いただき、ありがとうございます。
1.議事
(1) 第3回審議会会議録の確認について
(古本会長) 議事の1項目め、「第3回審議会会議録の確認について」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局) 会議録について予めご確認いただいているかと思うので、これでよろしければ、ホームページ等で公表していく。
(古本会長) この会議録については、事前に送られていたが、特にご異議はないか。
(各委員) なし
(古本会長) それでは、事務局において、会議録の公開を進めていただきたい。
(2) 計画策定の流れについて
(古本会長) 次に、議事の2項目め、「計画策定の流れについて」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局) (資料2により説明)
(古本会長) 前回のWebで行った会議の際に、この会議の進行の在り様、位置づけについてのお問い合わせがあった。それに対して、再度検討をいただいたということになる。各委員からご意見はあるか。
(勝原委員) 整理されて、わかりやすくはなっている。左下の図について、他のところは全部行きつ戻りつになっているが、左下の図だけ一方通行になっている。「生涯学習の姿の検討」という第1段階を決定してから次の段階に移るのではなく、その後の基本施策などの次の段階については大雑把にこんなことを考えているということがあって、その上で「生涯学習の姿の検討」を行うというように、一挙に全部行われるのではないかなと思う。行きつ戻りつするプロセスを考えていただきたいと思う。
(事務局) 今おっしゃるとおり図の中では一方通行の矢印しかないが、当然、話し合いの中では、行きつ戻りつの部分はあって然るべきだと思う。実際の審議の中では、そういうことも想定して、事務局で資料作り等もさせていただく。ただ、前回ある程度決まったところを次の審議会でまったくゼロに戻してはなかなか先に進まないので、そうならないようにしたい。
(古本会長) 今日は、いわゆるビジョンというか、皆さまの生涯学習に関する考えを伺っていく。ただ、それが決定稿になって次に行くというよりは、その次の議論の中でそこは修正されていくだろうということだと思う。十分、今回の討議で大丈夫だろうと思う。
(3) キーワードの整理
(古本会長) 次に、議事の3項目め、「キーワードの整理」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局) (資料3、資料4により説明)
(古本会長) 要所としては、いわゆる定量的な分析までは行っていないが、「理念」「施策」「事業」「背景」「講演」という枠を作って、385個のキーワードを入れてみた、事務局としてこのような分類をした、という説明だった。何か委員の方からご意見あるか。
(勝原委員) 大変な作業で、よくここまでされたと思うが、加えていただきたい分野がある。一つは、文科省の方で生涯学習に関して昨年9月、10月にいろいろ資料が出されている。文科省の考え方、情報に左右される必要はないが、現状の中である情報というのは押さえておいた方が良いのではないか。
もう一つは、この「社会教育」「学校教育」等々で分類されたものとはちょっと違う視点。この分類では、市民への福利厚生、教育、いわばサービスを実施するという形になっている。それは市の財政からすれば経費になるが、生涯学習というのはもっと違った面がある。投資という面があるのではないかと思う。そういう面も押さえておいてもらいたい。投資というのは、市内の商工業者が生涯学習に関するビジネスに参入する、あるいは音楽で生計を立てる人が収入源の一つになるような部分をどう作っていくのかということ。民間の活力というのは、これでご飯を食べるので、ものすごい活力を持っている。その活力をこの生涯学習の計画の中に取り込んでいくという点があってもよかろうと思う。それから、周辺の自治体との関係である。羽村が文化的に高いレベルになれば人が寄ってくる、そういう側面があろうかと思う。例えば、区画整理により非常に交通の利便性の高い社会になっているが、単に道路が便利になったということでは、羽村の人があきる野や福生、青梅など他の市町村に行くという便利な面もある。そこで羽村が文化の薫り高い、高いレベルのものを提供していけば、周辺の人たちが羽村に来る、そういう機会が増えるのではないか。また、主に若い人たち、将来有能な人材を羽村から出していくという投資。これはもういろいろな面で語られていると思う。このような意味で、生涯学習が羽村市にとって投資の面があるということを取り入れていただければと思う。
(事務局) 一点目の文科省の情報については、「第10期中央教育審議会生涯学習分科会における議論の整理 多様な主体の協働とICTの活用で、つながる生涯学習・社会教育 ~命を守り、誰一人として取り残さない社会の実現へ~」が一番端的に示されていると思う。これについては、澤野委員がこの分科会の委員をお務めになられていることもあり、12月にご講演をいただいて、その情報を共有したと捉えているので、もう一度ご確認いただければと思う。
二点目のご意見については、事務局が回答するものではないと思うので、今後の議題4の中などで、今のご意見を踏まえながら意見交換をしていただければと考えるところである。
(古本会長) 澤野委員、先ほどの文科省の動きで、ご講演の中で特に強調されているものはこのキーワードの中にあるか。
(澤野委員) 資料4の「講演」というピンクの部分の一番右の下のところに、まさに今の議論の整理のタイトルが入っているかと思う。本来はつながりを強化するというところに重点が置かれていたが、この第10期の中途からコロナ禍になってしまったので、命を守るというキーワードが出てきたり、あまり検討されていなかったICTの活用などが出てきたりしたのが今回の特徴だった。
(古本会長) 文科省の話としては、命を守る、ICT活用、つながる、というようなところが議論だったので、その辺りをキーワードとしてしっかり押さえておくというのは勝原委員からのご意見とも整合する。
また、投資、社会の活性化としての生涯学習の在り方について、中川委員は町内会連合会なので、そういうものに関わりがあると思うが、後ほどその辺のご意見をいただければと思う。その上でまた分類にどうフィードバックしていくか事務局と相談していきたい。
(山田委員) このキーワードの整理というのは、この段階でのキーワードを整理する方法に対しての議論なのか、それとも今この中でキーワードを整理していこうという議論なのか、今話を聞いていてわからなくなってしまったので、そこら辺がどうなのかなと思う。
(事務局) この分け方については、入れる箱が違う、もっとこういう箱を作った方がいい、という議論もあるかもしれないが、そこにご意見をいただくのではなく、「羽村市が目指す生涯学習の姿」を具現化するための標語、スローガンとしてこういう視点がはずせない、という意見交換をしていただく中で、皆さんからお出しいただいたこのキーワードも参考にしながら進めていただければと思う。
(古本会長) これは枠組み、分類形態、分類の在り方についてのご質疑だが、この後に中身が出てくる。各委員にとって非常に重要なポイントが当然あるので、それぞれキーワードを挙げていただいている。羽村市の生涯学習を考える上で、あるいは生涯学習一般を現状から考える上で重要だと思われるポイントをこの後全員に伺う。その中で中身について議論をしていただければと思う。今回のこの分類に関しては、多少の誤差があると思う。例えば自分は「背景」に書いたつもりではなく、「理念」として捉えていた、ということがあれば、それはこの後のところで説明をいただきたい。あくまでこれは事務局として385個のキーワードをこういう視点で整理をしてみたという話になる。先ほど勝原委員がご発言された投資の部分などはまさに新しい視点だが、この後、そういったようなことも皆さんからもご意見を伺えればと思っている。
(4) 羽村市が目指す生涯学習の姿について
(古本会長) 次に、議事の4項目め、「羽村市が目指す生涯学習の姿について」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局) (資料5により説明)
(古本会長) 今日の目当て、一つの方向としては、何かを固め打ちする、例えば、「羽村市が目指す生涯学習の姿」を具体的にディスカッションするというよりは、これまで新型コロナウイルス等の関係もあって、なかなか具体的に長く話を伺うことができていないので、各委員が羽村市の生涯学習についてどのようにお考えであるか、この期で重点的にやるべきことなどについて、自由にご意見をいただきたいと思っている。まずは皆さまが羽村市の生涯学習でこの部分が大事なのではないかというところをお話しいただく機会として今日は設定をさせていただいて、それを受けてキーワードを再編成して、次の文章に持っていく上での資料を考えていきたいと思う。
先に私が話をする。前の時も同じことを思っていて、今回もそう思うが、今期に関して私が羽村市のみならず一般的に思うのは、誰一人取り残さないという議論はやはり大きい。これまでは、我々はどこかに集まれば何かが得られる、というふうになっていたが、そこ一つ取っても難しいということになると、自分で何かを受け取る力がないとそこに置いていかれてしまう。それが無視されるというのはあまり良くない。例えば、本学で生涯学習の授業をやっているが、ほとんどの授業がオンラインである。そうすると、高齢者の方が受講されると、そもそも家にインターネット環境がないというようなところから始まる。結局、事務担当がすべて面倒を見て、全員がZoomでやることになった。一回軌道に乗ると皆さんすごく真面目にやっていただけるので、人を残さないで学び続ける状況をどう作っていくのかというのが私は重要かなと思う。それが学び続ける力につながっていくのではないかと考えている。ICTの活用で、誰一人取り残さないような、学び続ける力。コロナウイルスのようにまったく知らないものが出てきた時に、どう情報を得たら良いのかで苦労する。子どもはテレビを見たりしながら勝手に不安になったりする。それに対して我々がどう伝えていくかというのも学び続ける力である。何か新しいものをみんながちゃんと学べるようにしていくためにどうするか、というのを生涯学習として漏らしてはいけないのではないかというのが一つ目。
二つ目は、我々世代がどう学び直せるかということがすごく重要だと思う。私は40代後半を迎えようとしているが、そういう人が学び直せるという状況を社会全体としてどう作っていくか、それがもしかしたら住みやすい街みたいなものにつながっていくのではないか。例えば今急に、ビジネスに必要な力をもう一回学べと言われた時に、大学にもう一回入り直すかと言われても、それはお金がかかることである。必要な知識は日進月歩変わっていく。プログラムの知識が必要などと言われたら、それではどこで学び直すのか。やはり社会人教育制度みたいなものが必要。今我々が、現役の人たちがどう学んでいくのか、というのは重要なテーマなのではないかと思う。いつでも誰でもどこでも、というのは変わらない、普遍的なものかなと思っている。そこをうまく全体として言うことができればと思う。たくさん施策を出すのは良いが、それにできない人がいる、乗れない人がいる、という状況を避けていくというのをぜひ注力してやっていければと思う。
皆さまに意見を伺う機会を設けるということなので、ポイントとしては、自分はこういう思いでこのキーワードを出したという補足や、ここは言い逃していたが大事だと思っている、最近ニュースを見てこういうことが重要ではないかと思ったなど、短くても良いのでいただいてもよろしいか。
(川津副会長) 私は、街を作っていく中で、人づくり、街づくりということで、やはり自分の考えをはっきり言えるような子どもたちを育てていかないといけないのではないかと思っている。それと、やはり故郷を愛するような思いのある子が大事かなと思う。皆さん一人ひとりが、自分が今住んでいる羽村市を仮の宿ではなく自分の街だと考えて、街に対しての思いを持った生活をするために、どうやって子どもたちを育てたら良いか、というのがこれから街が発展するためには一番大事。羽村市の人口は段々減っていくのではないか。やはりもっと魅力があり、子どもたちが自分の故郷を愛して、戻ってきたいという思いがないといけない。今、羽村市にはいろいろな国籍の人が入ってきていると思う。そういう人たちがこの街で生活する中で羽村市が良いなと思い、自分の国に帰っても日本は良かったという思いがあれば良いと思う。そういう意味で、そういうところが学びなのかなと思う。
(古本会長) 自分の住んでいる場所に対する愛着みたいなものが生まれてくるということかと思う。
(中川委員) 今副会長がお話しになられたことと関連する、視点が同じではないかと思うので発言させていただく。私は町内会連合会からの代表ということで参席させていただいている。町内会連合会の役員を10数年ずっと連続してやっているが、町内会の活動は何が目的かといえば、やはりその地域の伝統、文化などをどうやって継承していくのか、そしてその地域の良さを子どもたち、大人にも再認識していただく、そういう機会を提供するのが我々の仕事ではないかと思っている。ここ5年くらい、夏休み自由研究クラブと称して、小さい子どもたちに昆虫採集、標本づくりを指導しているが、その中で子どもたちの方から、どうしてこの羽村にはこんなに昆虫がたくさんいるのかと聞かれる。樹木を大切に残しておいた方が良い、という都市計画などによって、ちゃんと環境が保護されていて、昆虫たちも生息しているということを子どもたちに指導している。この地域に密着した文化を、教育、学習として肌で伝えていくということを実践している。
(古本会長) 地域の文化や地域の良さみたいなものを理解できるような生涯学習というのも一つ考えていかないといけないというご指摘である。
(葛尾委員) 私は青少年対策地区委員会連絡協議会の代表ということで来ている。子どもたちに対して、どういったことを伝えるか。「体験」をキーワードとして、体験の中から何かを学んで、それが将来の社会の中で役に立つようなことにつながっていけば良いなという考えを持っている。体験を通じてということで、協議会としてはいろいろな事業の計画を立てて実施している。学校区に対して、それぞれの地区委員会を設けている。7つ学校があり、7つの地区委員会があり、それぞれの地区委員会の中で各地域にあった事業を展開して、その地域の中で育てていく。この地に生まれて良かった、故郷と思えるような地であってほしい、そんなことを地域活動の中で子どもたちに伝えていければいいなと考えながら、今地域活動を展開している。そのようなところを生涯学習の中で取り入れられるかはわからないが、ただ、地域の活動をしている我々としては、そんなことを子どもたちに伝えていきたい。
もう一つ、私は町内会の役員もやっている。町内会の中では、やはり安心・安全で住みよい街づくり、安心・安全な地域にしていくということで、基本方針を立てながら、いろいろな具体的な取組みを行っている。安心・安全がきちんと確保できるような地域社会、それを第一に取り組んでいく必要がある。その中で、少子高齢化社会なので、高齢者が安心して生活できる環境、高齢者がこの町内会に入っていて良かったと思えるような町内会、子どもについては、この地に生まれて良かったな、故郷と思えるような町内会であってほしい、というような方針を掲げながら、活動を展開している。
私はキーワードとして「自ら」という言葉を挙げている。何事も自らがやってみよう、という気持ちにならない限りは、継続・持続することは難しい。自分の体験からそう考えている。自ら取り組めるような啓蒙の仕方が必要。学習の中で学び取っていけるような生涯学習基本計画であってほしい。
(古本会長) 安心・安全などいろいろな議論があろうかと思っている。
(新谷委員) 生涯学習ということで、自分なりに考えた。澤野委員の講演を聞いて、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 』も読んだ。自分たちでさえも平均寿命が80歳近くなり、今教えている子どもたちは100歳近くになるだろう。私がいる中学校は13歳から15歳のたった3年間であり、小学校を入れても義務教育9年間。ずっと学んでいくうちのたった義務教育の9年間。考え方を本当に変えていかないと、これから生きている人間はどうなっていくのだろうと本当に切実に思った。生涯学習ということを考えるとまさに学び続けるところ、どこで学ぶかというとやはり地域であろうと思っている。いろいろキーワードを挙げたが、今、学校はICTが入り、子どもたち全員に小さいコンピュータが整備され、4月からそれを使って授業が始まる。ただ、それはあくまでも方法で手段である。生涯学習という視点で考えた時には、「地域とともに」ということや、これからたぶん動いていくが、「コミュニティ・スクール」「地域の中にある学校」ということが、生涯学習に非常に関係してくるかなと感じている。
(古本会長) ICTやコミュニティ・スクールは現代的な課題であり、一方で、長い人生の中でどう学んでいくかという議論も含めて進めていければというようなお話である。
(田口委員) 二つお話しする。一つは特別支援学校の現状。学校では青年学級というのが今まであった。これは卒業生の保護者が、卒業した後に学校を使って余暇の一部を行うもの。ただ、その組織が弱く、結局指導者は教員がやらなければいけない。しかし今、働き方改革ということもあり、土曜日・日曜日にボランティアで出てくる教員は現実問題なくなった。東京都は学校開放事業というものをやっていて、その中に本人講座とボランティア講座という二つを設けている。本人講座とは、学校で開く講座に卒業生が余暇の時間を使って参加するもの。ただ、青年学級を移行してそこに充てるにはあまりにも人が多すぎ、まかなう教員が多すぎてしまう。ボランティア講座というのは、教員がボランティアの精神、方法、具体的な障害者との交流などの講座を開き、一般の社会人にお手伝いを願うもの。そういう人たちの力もプラスして本人講座をもう少し拡大していくという形になっている。チャンスとしては年間4回くらいしかない。このような生涯学習の性質を持ったものを東京都としては行っている。
二点目。12年間の小中高の知的障害の学校なので、子どもたちをどう育てたいかという時に、まず「生きる」「学ぶ」「働く」「暮らす」、この4段階で考えている。「働く」と「暮らす」というところで、暮らしていくためには、ただ働いているだけではなく、やはり趣味などを作っていくことが大事であり、学校生活の中ではそのために部活動がある。その狙いをきちんと持って指導していきたいと思っている。学び続けるという力、これも「学ぶ」の中に入れていかないといけない。算数や国語というのは道具教科であり、それを学んで計算ができたり、ものを買ったりする力が身につく。理科や社会は道具教科ではなく、感動、興味を発掘する教科。自ら調べていく、もっとやりたい、もっと調べたい、もっと知りたいというところから生涯学習につなげていくというようなことを教員は考えながら、日々「学び」というものを加えている。ただ、社会に出るとやはり多様性の尊重がまだまだ浸透していない。外国人、LGBT、障害者への対応が、もっとハードルが低くならないといけないと思っている。我々特別支援学校の生徒たちは社会に出た時になかなかその取っ掛かりがつかめない、というジレンマがある。
(古本会長) 多様性というのは確かに大きなポイントであり、学び続けると一言で言ってもいろいろな観点がある。この辺りは全体の計画と関係してくると思う。SDGsなどの議論とも少し連動している部分がある。
(山田委員) 市のPTA連合会からお誘いがあり、この場に来させていただいた。私自身の話だが、羽村市に幼少期からずっと住んでおり、周りにその頃からの友人もかなりたくさんいる。そんな状況の中で、自分の子どもができた時に、自分と同じような環境を子どもたちにあげたいなという思いを持ってPTAと関わることにした。友人たちがいる、羽村市がある、自分に万が一何かがあった時に戻ってこられる場所があるというのがとても自分の中で良いのだなと今になって思っている。ある時、町内会長さんから、私たちは子どもたちの故郷を作ってあげたくてこういうことをやっているというご挨拶をいただいたことがあり、自分が求めていたものがこういうことだったのかなとすごく感じた。今回こうやって生涯学習ということに関わらせていただき、学習していく上で何が大事なのかと考えた時に、やはり人と人とのつながり、そういったところが故郷になるものの根本にあるものなのではないかと感じている。今、それぞれの個人がつながることが億劫だという思いがある人ももちろんいるし、それとは別に積極的につながっていけるという人たちもいる。また、こんなコロナの状況になってしまったが故に少し弱くなってしまう部分もあるかと思うが、それでもこれは必ず乗り越えられると信じるのであれば、10年ということを考えて、人と人とのつながり、そういったものを提案できるような形にできたらと考えている。
(古本会長) つながりという時に、横と横とがつながるということと、縦につながっていく、継承していくという意味でのつながりの二種あると思う。その辺をうまく表現できるように考えていく必要があると感じた。
(勝原委員) 前回の生涯学習基本計画はかなり良くできているのではないかと思うが、それを継承しつつ、これからの10年間で何が変わるのか、大事なことをしっかり押さえていく必要がある。網羅するところは事務局でできると思うので、我々は重点のあるところを語れば良いのかなと思う。そういう観点で、今後の10年を考えた時に、国際的、グローバル経済、英語教育などいろいろな面があるが、外国人が日本に来たり、日本人が外国に行ったりという国際交流がこれからの10年では大きいのではないか。それからDX。自治体の組織も、私どもの社協でも組織形態、人間関係、働き方改革、そういうものが恐らく大幅に変わる時代だと思う。この10年間というのは特に、世界史的にもそういう大きな流れになっている時代なので、DXは欠かせないだろう。それから、格差がどんどん広がっている。その結果、障害者、ひとり親家庭などその他いろいろな社会的に不利な立場の人にものすごいしわ寄せが来る。そういう時に、この格差を是正していくというものの考え方、先ほど会長が誰一人取り残さないということを言ったが、そういう観点は必須だろうと思う。もう一つ、大きいと思われるものはボランティア活動。長期総合計画でもいろいろ考えられると思うが、地域で活動する人口を増やしていくことが、結局その地域を発展させる、地域創生につながるのではないか。そういう意味で、ボランティアなどの活動人口を増やしていくという援助を生涯学習の中で果たすのが必要なのではないかと思う。
(古本会長) DXについては、今我々のところでは特に、授業がオンライン化されていき、これまで対面が前提とされていた教育というものがシフトしていかなければいけない、というのは議論されている。これはかなり汎用性が高い部分かなと思う。
(髙松委員) 商工会の方では、羽村市を盛り上げていこうといろいろな事業を行っている。生涯学習とは少し違うかもしれないが、事業を継続していかなければならない。羽村市もやはり事業者が減ってきている。これから羽村市で創業したり、スキルアップしたりしていきたいという方たちを支援していけるような施策が何かできれば良いなと常々考えている。私も羽村で育って、事業も羽村で今やっているが、子を持つ親としては、安心して暮らして学んでいけるような地に、生涯学習にしていきたい。これから学んでいく子どもたちが、いろいろな知識など何か得られるものがあり、そして大人になってからもずっと羽村で学んでいけるよう、安心して過ごしていけるようにしていければと思っている。
(古本会長) 私も子どもは安心して育っていってほしいという思いがやはりある。安心・安全も意味が広い。我々の生活の安全もあり、高齢者の安全もあり、いろいろな安全がある。その辺の議論のところでまた生かしていければと思う。
(河野委員) 私は高齢者クラブの担当をしている。最近、コロナの関係で人の集まりが少なくなった。やはり年配の人の認知症予防には、集会にいろいろ出て、話し合ったりすることが必要かなと思う。それと私はEテレの朝6時台、7時台をよく見ているが、子どもの番組を見ると割合にためになる。
(古本会長) 子どもと一緒にいろいろ学ぶなど、何か考えられそうな話をいただいた。
(成瀬委員) 文化協会でいろいろとやらせていただいている。講演で人生100年と言われたのには本当にびっくりしている。この人生100年をどう生きていくか、どうやって私も年老いていくのか、非常に興味があり、楽しみでもある。それでは周りはどうだろうか。私は羽村市の文化に合唱や器楽などで携わってきた。今、文化協会で大体年に一度音楽公演などをするという企画をしている。これまでカルメン、モーツァルトの魔笛、羽村市の玉川上水がどうできたかという物語などに携わってきた。子どもたちも一緒になって、市民のコーラスの好きな方たちなど皆さんで作り上げた。大変興味深く、これからどのようにしてやっていこうかという楽しみもある。また、文化協会では「文化サークル体験教室」を年に4回ほど計画をしている。今まで、詩吟、合唱、ニット、書道、茶道、手品などを行った。これからも日舞、洋舞、文芸(俳句)、華道、絵画、写真、陶芸なども市民の皆さまが体験していただけるよう、積極的に計画をしていきたいと思う。高齢化の中でも豊かな自己表現を大切にして、見守っていきたい。人生100年を楽しく、みんなで過ごせたらと思っている。キーワードの「はつらつと学び 結び合う仲間と共に ラララと笑顔で 生涯学習」というのは、「はむらし」で何かないかなと思い、私が考えた。楽しくみんなが学べるということが大事だと思っている。
(古本会長) 楽しみというところを指摘としていただいた。楽しみは学び続けるモチベーションを生むといったことなのかなと思う。
(中根委員) 生涯学習というと非常に堅苦しいイメージがあるが、その中に生涯スポーツという分野もある。毎年東京都の方で生涯スポーツ大会を開催している。参加できるのは若者ではなく、40代以上の方たちを主に対象にしたいろいろな競技がある。その中で私は陸上の大会に参加しているが、そこに出てくる人たちを見ると、まず走ることが楽しい、それをずっと続けていくという人が多い。私もその一年に一回の大会に出るために体を動かしている。まず自分の好きなことを見つけて、それを自分の活力にして続けていく、こういったことが生涯スポーツになってくると思う。また、行政の方でそういった場を提供することをやっていただければ、趣味を生かすということで参加してくる人がいるのではないかと思う。趣味=活力、というような位置づけができるのではないか。趣味を行うために部屋から外に出ることになる。部屋に閉じこもることがなく、なるべく外に出て、自分の趣味を生かしていく、それを一生涯活力にして生きていく、というのが一つの生涯学習になるのではないかと思っている。スポーツに限らず、いろいろな文化的なものもあるので、そういう活躍の場を市としても広げていきたい。PRや人を呼び込むという難しい問題もあるが、いろいろなアイデアを皆さんで出していきながら続けていくのが市として良いと思う。
(古本会長) スポーツを通じて巻き込む、つながるということであるが、フレイルの話にもつながり、安心・安全の問題とも少し関係してくるのかなと思ったところである。
(鈴木委員) 私は、誰も置き去りにしない社会を目指していけたらと思う。本当に一人ひとりの命が大事で、一人ひとりが生きていくことが幸せだと思えるようになるための生涯学習なのかなと思う。娘がいるが、人に尽くしていくことを教えてもらったのが、町内会の朝のお掃除などであり、きれいになるということに喜びを見つけ出したりした。町内会を二か所移動したが、町内会によって子どもに対する意識が違う。町内会でうれしかったのが、中学卒業の時にメッセージ入りのお祝いをいただいたことである。心ある、ちょっとしたことで、子どもに喜びを教えられるし、大人も温かい地域だと感じられると思う。子どもが自尊心を持って生きていけるように、家庭も周りももっと働きかけていかなければいけないと感じている。また、表に出てこられる方たちは良いが、すべてにおいて、出てこられない方たちに対してどうしていくか。羽村市民の中でも活発に出てこられる人となかなか出てこられない人がいる。私はこの人たちにどう働きかけていったら良いのかというのを模索している部分がある。また、差別があってはいけない。これは、生まれる前からお母さんもお父さんも意識して、家庭の中であっても社会に出ても差別することがいけないということをうまく教育し、自然に身につけていけるような子育てができるようになっていけば良いと思う。
(古本会長) 誰も置き去りにしないという問題意識が通底しており、そのための場をどう考えるかという話なのかなと思う。
(田島委員) 羽村市の生涯学習は、前回の基本計画「楽しく学び つながり 活かす 生涯学習」というのがベースにあると思っている。これは、人生を楽しく過ごすためには生涯学習として継続していく、やるなら楽しくやりたい、学ぶことで人とのつながりを見出したり、資格やスキルが収入に結びつき、金銭的な満足感を得たり、また、誰かに認められるという精神的満足感を満たすなど、成果を適切に生かすというので、非常に良いと思っていた。
羽村市としてPDCAを回していくが、その時のアプローチとして大きく二つあり、一つは前回の基本計画における反省点の改善。そこを実施するというのはPDCAの基本だと思う。あとは、時代変化に伴い新たに発生した環境変化など、例えば急激な変化である今回のコロナのようなものや、緩やかな高齢化、SDGsのような形の延々と続く問題など、そういったものに対する対策が必要だと思う。
キーワードを挙げる際に、内閣府の「生涯学習に関する世論調査」を調べてみたが、何かを学びたいと思っているが時間、場所、金銭、モチベーションを理由に初めの一歩をなかなか踏み出せないという人が多くいる。子ども世代に関しては義務教育があるが、大人世代の教育が難しいのかなと思っている。物理的な制約、時間や場所に関しては、在宅、リモートが普及してきているのでやや改善傾向かなと思っている。金銭的な制約は、やはりあるかなと思う。一番問題なのは、何から始めれば良いかわからないというところだと思うので、そこに関しては、DXの活用が有効かなと思う。何から始めれば良いかわからない人に対しては、個々に最適な出口を、そこに至る道のりまで含めて提案する。実際今私は仕事でDXを担当しており、まさにそういうところに対面しているところなので、今回の生涯学習に適用できたらいいなと思っている。
(古本会長) 先ほどの勝原委員の問題意識に近い。PDCAを回しつつ、現代的な課題をどう入れ込んでいくか、というところの議論かなと思う。
(中条委員) いろいろキーワードを挙げさせていただいたが、私個人としてはちょうど子育て世代であり、今現在子育てをしているので、どうしても目線が子どもというところに向き、それが中心となるキーワードになった。今羽村市で子育てをしているが、もともと羽村市で子育てをするつもりはなく、私自身生まれたのが羽村市ではないので、地元に戻って育てるという気持ちでいたが、自分が子育てをするにあたって、地元の環境と羽村市の環境と比べて、子育てをする環境としてどちらが良いのかと考えた時に、結果として羽村市を選んだ。子育てをする環境で自分自身一番重要視しているのは、地域で子どもを育てるような環境である。例えば、町内会の活動や地域の各種のイベントなどを通じて親同士がつながったりすることによって、取り残されることがない環境が大事だと思った。私の地元もそうだが、町内会や各種地域イベントは今薄れているところが多いと思う。町内会活動がないところで子育てをするのと、活発なところで子育てをするのと、恐らく子どもに関しては全然違ってくると思う。各種イベント、スポーツ活動なども重要だが、そういう中でいろいろな成功体験をさせてあげたり、悔しい思いをさせてあげたり、親同士がつながってアドバイスをしたり、そういう環境がやはり生涯学習の根本的に必要なところなのではないかと考えている。挙げたキーワードの中ではやはりそういう項目が結構多く、その項目を改めて見ていくと、地域コミュニティというところに集約されるかなと思う。重要視している部分である。
(古本会長) コミュニティは、ずっと通底しているもう一つの軸である。
(野口委員) 理念に関するキーワードを見たりして考えたが、先ほど複数の委員の方々がおっしゃった、地元が良い、人とのつながり、などを得るためにはまず精神的な豊かさが必要になるかと思う。精神的な豊かさを得るためにどうすれば良いかというと、「衣食足りて礼節を知る」という言葉もあるように、物質的な豊かさがまず必要になると考えている。また、学習に関する具体的な事業のキーワードを見たところ、時間的に余裕のある人が対象とされるものが多いのではないかなと感じた。時間的に余裕のある人というのは、やはり物質的に余裕がある人なのではないか。リカレント教育はとても重要だと思うが、行政の支援におんぶに抱っこは不健全だと思うので、やはりできる部分は自力でやらないといけないのかなと思っている。物質的な豊かさは生涯学習においてとても必要であり、物質的な豊かさを得るためには、学歴と年収に相関があることを踏まえると、学力を上げることが重要なのではないか。そのためには、家庭教育、学校教育に力を入れるべきではないかと思う。
(古本会長) この中ではかなり若い委員なので、なるほどなと思わされる部分がある。どう生きていくか、生きるための力みたいなものをどう作っていくかということかなと思う。誰も取り残さないというような議論に関わってくるのかもしれない。その辺りはまた具体的に出てくる施策の中で意見をもらえればと思う。
(堀委員) 羽村市は生涯学習という視点で街づくり、人づくりを考えていくところ自体が素晴らしい街だと感じている。内閣府の若者に関する調査を見たところ、日本の若者の自己満足感、自己肯定感は世界に比べてとても低い数値になっている。何かをやろうとする意欲もとても低く、つまらない、やる気が出ない、というようなところ、心の問題で行くと、悲しい、憂鬱である、というようなところがとても高くなっている。それを見た時に、日本という自由な国でこれだけ教育も十分に受けられる環境にあって、それでもこの世代の若者たちの心はそんなふうになっているのかと思い、自己肯定感を持てるような環境を作っていくこと、教育が必要なのではないかとすごく感じた。自己肯定感がある、今の自分で良いのだということが受け入れられると、自分とは違う他者も受け入れることもできてくる。これからの社会では、相手の話を聞く、受け入れる、ということができると同時に、自分の意見も言えるような関係ができてくるのではないかと思っている。ただ、また一方で、このコロナ禍にあって若者は人とのつながり、実際に集まることができない中で、SNSなどいろいろな違った形、新しい形での発信をするという動きをしており、若い人たちの強さ、柔軟さを感じる。両方やはり持っている。その良さを伸ばしてあげて、もっと世界につながっていけるような若者たちを育てていけたらいいなと思う。羽村の生涯学習で何ができるのかなというのを、また皆さんでお話しができたらと思う。
キーワードを考える中で、前回事務局の示した案の中にもあったが「ひらく」というのがとても大事な言葉だと思っている。心をオープンにする、いろいろなことを受け入れる、いろいろな立場の違う方などを受け入れるというのもあるし、自分自身の中にも壁を作らずにいろいろなことを受け入れていくというところが、「ひらく」という言葉に表されていて、この言葉がすごく良いなと思っている。
(古本会長) つながり、広がり、自己肯定感などの心の部分と、今の技術みたいなものをどう入れ込んでいくかというところでまたご意見、問題意識をいただければと思っている。
(澤野委員) 今日ここに来るまでの間に、ゆとろぎ通りを歩いてみて、生涯学習センターと図書館があった。まず驚いたのは施設の立派さ。生涯学習センターも図書館もとても素敵で、身近にあったらいいなと思った。誰でも利用できるような集いの場、学びの場が身近にあるというのはとても素敵なことだなと思った。生涯学習センターは中に入って、情報コーナーなどを見てみた。情報コーナーでは、子育て支援に関するパンフレットなど、わかりやすいものがあった。幼稚園・保育園が中心となった地域の子育て支援が多いようだが、それ以外にも子育てサークル、市民が主体になっている団体も結構あるようだ。まだ今一つ羽村市の市民像というのがわからなかったが、子どものための民間の教育施設、いくつか塾や発達障害の子どもの施設も目につき、少子化ということもあるだろうが、子育てがしやすい安心・安全な雰囲気だと感じた。今日の皆さんのお話を聞いても、とても市民性が高く、学びに対する姿勢があり、学習、文化的なこと、スポーツ、地域のさまざまな活動に関わっている人が多いという印象を受けた。これまでの生涯学習を推進してきた成果なのかもしれないが、これからの生涯学習は、国の方でもコロナの影響でますます、開かれてつながるような学びの機会をもっと地域で充実させようということと、このコロナ禍で開いてしまった格差、差別などが顕著になってきているので、そういったところに関してもっと思いやりを持たせる、そういう方向性になっていくのではないかと思う。生涯学習は、1970年代くらいは生きがいや自己実現を持たせるということを特に目指してきていたが、その後経済が停滞した中で、行政が税金を使って趣味・教養の生きがいのための学びにお金をかけるのはおかしいのではないか、自分で払うべきだというような受益者負担の考えが出てきて厳しくなってきたと思う。そうすると取り残される人が出てきてしまう。誰もが参加できるというのが生涯学習であり、SDGsの中でもインクルーシブな学びという言葉がよく出てくる。インクルーシブ教育というと、日本では特別支援教育、障害がある人と共に、というところが強調されるが、それ以外の多様な人と学び合うのが大事だという視点でもある。ゆとろぎで感動したのが、5か国語くらいのこのエリアのマップがあったこと。外国の方も増えてきているのか、あるいは観光客かわからないが、ここに来るまでの間でもいろいろな言語が聞こえてきた。多様性の尊重というのも今日のお話の中でも出てきたかと思う。そういう人と人とのつながりを重視する。これまでこの市には、楽しい学びの中で、という方向性があったと思うので、そこは継続していただきたいところだと思う。子育て世代の方がたくさんいらっしゃるので、覚えておいた方が良いかなと思うのは、中学生以下の子どもたちは22世紀を生きる人たちなので、まったく私たちの予想のつかない変化がこれからも起きてくるだろうということである。変化に対応できるような力を身につけさせてあげたい、というのが学習指導要領、学校の中でも今後出てくるかと思う。それと並行して、皆さんがおっしゃっていたような、故郷、伝統、地域の文化の継承も非常に重要な視点である。自分の子どもだけではなく、地域の子どもたちをみんなで育みながら、つながり、つないでいく。今いる人たちのつながりも大切にしたいが、縦のつないでいくような学びも重要であり、子どもたちの中にも、皆さんとともに学んだ記憶、思い出が醸成されていって、この地域に還元していく、という動きになるのが理想かな思う。この計画は今後10年ということなので、10年後どうなるか、多世代の人たちの10年後を考えた方向性が出てくると良いのかなと思う。
(古本会長) とても多くの気づきがあり、整理された。多世代の10年後というのは確かに重要なポイントだと思う。変わる力、変わることに耐えられる力ということと、もともとの古くからあるつながりなどをどう維持していくか、そういうようなご意見かなと思う。
さまざまな視点から有益なご意見いただき、各委員の問題意識を共有できた。事務局の方でも整理をしていただき、共通点等を見いだせるような形で次回につなげていただければと思う。
2.その他
(古本会長) 以上で、予定していた議事は全て終了した。事務局含めてその他特にないようなので、第4回の審議会を閉会させていただく。非常に長時間にわたりご意見いただき、ご協力ありがとうございました。