日時
令和6年7月26日(金曜日)午後6時から午後7時30分
会場
羽村市役所4階特別会議室
出席者
【会長】近藤弘【副会長】市野繁子【委員】池田文子、市川晃司、渡邉智美、半澤文子、勝山智現、村井未帆、下田明子、鈴木香奈子、阿部光子、成田炳博、滝島由美、宮川夏実
【事務局】山本子ども家庭部長、中野子育て支援課長、関谷子育て相談課長、細谷子育て相談課主幹、児童青少年係長、児童青少年係主査、保育・幼稚園係長、保育・幼稚園係主査、児童青少年係主事
欠席者
【委員】松尾紀子
議題
1.会長あいさつ
2.議事
(1)(仮称)羽村市こども計画について
・第3章 計画の目指すもの
・第4章 施策の体系と具体的な展開
基本目標1 全てのこどもの人格・個性を尊重し、権利が保障されてくらせるまち
基本目標2 全てのこども・若者が適切に養育され、切れ目なく健やかに成長できるまち
3.その他
傍聴者
0人
配布資料
会議の内容
1 会長あいさつ
2 議事
(1)(仮称)羽村市こども計画について
(事務局) (仮称)羽村市こども計画について、資料1に基づいて説明(第3章、第4章基本目標1)
(会長) 事務局からの説明が終わりました。この件について、ご意見、ご質問などございますか。
(市川委員) 23ページの支援体制の充実の3点目にある特別支援教室と特別支援学級について、現在の文章では「特別支援教室における指導の充実」と「特別支援学級における教育活動の充実」となっているが、特別支援教室と特別支援学級どちらも「指導」と「教育活動」を実施しています。文言をまとめて「小・中学校の特別支援教室・特別支援学級における指導や教育活動の充実」という形にしてはどうでしょうか。次に、26ページの「小・中学校の児童・生徒におけるいじめの未然防止や早期発見、不登校のこどもに対する支援に取り組みます。」について、いじめについては、「未然防止」「早期発見」「早期対応」がワンセットで扱われることが多くあります。文言を「早期発見・早期対応」にしてはどうでしょうか。次に、同ページの主な取組①の2における「1人1台端末を活用した」と記した理由は何でしょうか。
(事務局) 1点目・2点目については、ご意見を踏まえて検討します。「1人1台端末を活用した」という文言については、毎年度、小・中学校でアンケートを実施していると思いますが、それを基に設定させていただきました。庁内の検討では、この文言を入れた方が良いとのことであり、このように記しました。
(市川委員) 羽村市では市教育委員会から月1回アンケートを実施するよう言われており、1・2年生は自分の想いを端末に落とし込むということが難しいことから、基本的には紙ベースでアンケートを実施しています。また、東京都教育委員会からは、アンケートは3年保存するよう通知が出されています。そのため、「1人1台端末」という文言は削除しても良いのではないでしょうか。もう1つ加えさせていただきたいと思います。「日常の観察」「アンケートの実施」「面接」という3つを柱としながら、学校では子供のいじめ防止や不登校の対応を行っております。この3つを端的にまとめていただけたらと思います。
(中野子育て支援課長) いただいたご意見を踏まえながら全体的に修正させていただければと思います。現在、電子化が進められている時代でもありますので、今後5年間の計画の取組として考えた時に、ICTの活用という部分も視点としては必要になってくると考えております。ただ、実際に我々も小中学生にアンケートを取らせていただいておりますが、おっしゃる通り低学年児童については紙ベースでアンケートを取らせていただいております。状況も踏まえながら文言について庁内で再度検討をさせていただければと思います。
(池田委員) 22ページの主な取組②における「保育園等の職員」という部分について、他の部分では「幼稚園・保育園・認定こども園」や「幼稚園・保育園」、「保育園」などのように表記がバラバラになっているので、そろえていただきたいと思います。特に障害のある子供に対しての保育は、保育園のみがやっていると読み取れてしまう内容になっていますので、訂正していただくか、表記を統一していただければと思います。
(事務局) 内容によって示す施設が変わってくる場合もあることも考えられますが、いただいたご意見を踏まえて表記を検討していきたいと思います。
(副会長) 公立などでは「保育園」という名称で定めている例もありますが、法令上では「保育所」となっています。さまざまな施設が取組を実施していることを考えた上で、全て含めてとなると「就学前の施設」というような文言になるのではと考えますがいかがでしょうか。
(事務局) この箇所では、「保育所」というのが実態に即した文言になるかと考えておりますので、他の部分についても文言の表現について再考したいと思います。
(会長) 他にご意見、ご質問等無いようですので、これで質疑を終了します。
(事務局) (仮称)羽村市こども計画について、資料1に基づいて説明(第4章基本目標2)
(会長) 事務局からの説明が終わりました。この件について、ご意見、ご質問などございますか。
(池田委員) 34ページ主な取組②の1「認可保育園や児童館など」という記載について、今の子育て支援というのはどの施設でも大変重要なこととして保護者の交流などたくさん取り組んでいます。認可保育園や児童館が市の意向を受けて行っているというスタンスであるかと思いますが、市内の多くの児童福祉施設で取り組んでおり、どの施設でも子育て中の親子が楽しく過ごせるというスタンスになるような表現に変えていただきたいと思います。
(中野子育て支援課長) 子育て広場という事業を市の事業として実施している関係で、このように記載しております。確かに幼稚園などにおいて、自主的にさまざまな形で相談事業等を実施していただいておりますので、表現については工夫をしていきたいと思います。これからの子育てに関する取組は市だけでできることではないと考えており、民間の力をお借りしながらこれからの子育て施策を進めていく必要があると感じております。表現など工夫しながら、いただいたご意見を反映していくことが出来るよう改めて整理をさせていただきたいと思います。
(副会長) 30ページ「就学前のこどもの教育・保育に対する支援の充実」の中にある「家庭的保育者」という表記について、「家庭的保育」または「家庭的保育事業」という表記に改めた方が良いかと思います。
もう1点、36ページの主な取組①の1の1行目「発達段階」という表現について、保育所保育指針にならって「発達過程」に修正していただきたいと思います。
(事務局) 御指摘の通り、修正いたします。
(会長) 他にご意見、ご質問等が無いようですので、これで質疑を終了します。事務局においては、(仮称)羽村市こども計画第3章および第4章基本目標1および2について、先ほどの議論を踏まえて取りまとめるようお願いいたします。
(事務局) 次第の3 その他についてですが、4ページに記載しているカードの表現について、子供が見る上で分かりやすくなっているか、表現が適切かなど見ていただけたらと思います。
(中野子育て支援課長) 庁内でも検討を進めておりますが、この計画は子供の目線に立ってこれからの子育て施策を考えていく必要があるとされています。計画というのは子供からすれば親しみにくいものですが、子供にも分かりやすいようなPRの仕方も含めてさまざまな形で取組を進めて行こうと考えております。そのうちの1つとして、こども大綱に示される目指す社会をカードにして子供にも親しみやすい形にしようということで検討をしております。国からも、子供の意見をどのように計画に反映しているかを明らかにしていくことが示されております。委員の皆様からも忌憚のないご意見等いただければ幸いです。
(鈴木委員) カードの表現について、すごく分かりやすいと思いました。また、基本目標1に権利の保障という内容が出てきたことについて、子供の権利を守るということが前面に出ているのはすごく良いと思いました。あとは、子供の参画についてさらに充実していけたら良いと思います。
(市川委員) とても良いと思いました。小・中学校ではSDGsの学習をする時、こういうカードで学びます。子供にとっては非常に見慣れている形であり、安心して分かりやすく学び、考えることが出来ると思います。
(宮川委員) SDGsのカードに似ていると思いました。カードに記載されている星マークについて、カードの星マーク表記というのはレベルを表すことが多いです。ナンバリングに合わせた表記という意味であれば、星マークは外してナンバリングだけでも良いのではと思います。
(事務局) 誤解を招かないように校正を行い、星マークも外す形で検討していきたいと思います。
(渡邉委員) カードの色は、何か検討された色になっているのでしょうか。計画を見る方の中には色弱の方もいらっしゃるのではという懸念がありますがいかがでしょうか。
(事務局) 今後、色弱の方なども確認がしやすいよう、色についても検討をしたいと思います。
(下田委員) 3ページに「ロゴは別案」とありますが、ロゴは一般公募などの形で企業等に依頼するのでしょうか。
(中野子育て支援課長) 現時点ではロゴについての公募などは検討しておりません。デザインも担当職員で検討を進めておりますので、その中で作成し、会議でお諮りさせていただければと考えております。キャッチコピーについても、次回会議の際に基本目標3から5についてお示しさせていただき、その上でこれからの羽村市の「こどもまんなか社会」の実現を目指していくにあたり、鍵となる言葉を会議の委員の皆様から意見を出していただき、いただいたご意見を踏まえて事務局で案を作成し、会議にてお諮りさせていただき、決定していきたいと考えております。
(村井委員) 今のお子さんが見慣れているというSDGsのカードはどの年齢層をターゲットにしているか分かりませんが、今回のカードはどの年齢層をターゲットにしているのでしょうか。1年生などはこのままの表現では分からない部分もあるかと思いますが、ターゲットとする年齢層によってカードの表現が異なるものになっていくのでしょうか。
(中野子育て支援課長) SDGsにつきましては国連で定められているもので、ターゲットとなる年代は全年齢対象になります。その上で、出来る限り年代を問わず分かりやすくするためにマークが考えられていると思います。日本で使用されているものの中では、漢字表記もあればひらがな表記もありますが、あまり多くの言葉が記載されているわけではなく、端的な言葉で記載されております。
現状でお示ししている「こどもまんなカード」については、子供が見た時にどこまで理解できるかという点はご意見のとおりであると感じております。実際に計画を作ってパブリックコメントを実施することに加え、子供向けのパブリックコメントを実施したいと考えております。カードの文言についても、ひらがな表記なども含め工夫をしていく方向で、広い年齢層の対象となる方々に分かりやすい内容にしていくということを念頭に置きながら検討してまいります。
(池田委員) 文言の主語に関することで、誰が責任をもって、誰がやるのかということがつかみ取りにくいと思います。3ページの文章最終段落の「社会をめざします」について、誰がめざすのかということが読み取りにくいと感じます。また、6番目のカードにある、「意見を持つためのさまざまな支援を受けることができ」というのはどういう意味なのでしょうか。こういった目標を推進していくリーダーは誰なのか、どういう人が参画していくのかというのが見て伝わるような表現になると良いと思います。
(中野子育て支援課長) 羽村市の計画になりますので、実施主体は「市」となります。ただ、「市」だけで全ての取組が出来るものではありませんので、市民・事業者の皆様にご協力をいただきながら、一緒に目指していきたい内容を計画に記載しております。カードにつきましては、国の「こども基本法」や「こども大綱」などで示されている、「実現を目指していく社会」を表現しているものになります。「実現を目指していく社会」というのは、子供たちがこういう生活をすることができる、などという、子供を主体としたものになります。目指すべき社会を作るのは市が主体になりつつ市民・事業者の皆様にもご協力をいただき、一緒になって取り組んでいくことが必要です。いただいたご意見のとおり、計画というのは「誰が」というところが見えにくくなりますので、全体的な流れを意識しながら、より分かりやすい形になるよう整理していきたいと考えております。
(事務局) そのほかに、市内の小中学校全児童・生徒を対象にしたアンケートを実施しました。まだ集計は完了しておりませんが、全児童数3,816人に対し、3,525件(92.37%)という非常に多くの回答をいただきました。小学校1から3年生、小学校4から6年生、中学生の3つに分けて集計し、集計後次回会議でお示しさせていただきます。
(会長) 予定していた議事・報告等は全て終了しましたが、皆さんから何かございますか。
-特になし-
(会長) 特に無いようですので、これで第2回の会議を閉会とさせていただきます。それでは、事務局に進行を戻します。
(中野子育て支援課長) 鈴木委員からの人権に関する内容が計画の頭にきているというご意見について、補足させていただきます。国の大綱を踏まえながら計画の構成案などを市で検討させていただいた経緯がございます。市では長期総合計画の中でも人権の尊重は一番初めに掲げており、人権の尊重を前提とした上でさまざまな取組を考えていくということが、市のこれまでのまちづくりにおいてもベースとして置かれてきたところであります。こども計画を策定するでも、子供が主体になり、子供の権利を守ることを第一に置きながら、市と市民、事業者の皆様と共に、こどもまんなか社会の実現に向けて取り組んでいくということを考えております。
(事務局) 以上をもちまして令和6年度第2回子ども・子育て会議を終了させていただきます。
配布資料