
(令和8年6月2日)
おはようございます。
令和8年・2026年第2回羽村市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
定例会の開会にあたり、一言、御挨拶を申し上げます。
早いもので、暦は6月になりました。
「はむら花と水のまつり」が開催された根がらみ前水田ではチューリップの球根掘りも終わり、水が引かれ、田植えの準備が始まりました。
アマガエルの鳴き声と共に羽村にも初夏がやってまいりました。
さて、この度、浜中順議員、高田和登議員におかれましては、全国市議会議長会から10年以上の永年勤続議員として表彰の栄誉を受けられました。
ここに深く敬意を表しますとともに、今後、ますますご活躍いただきますようご期待を申し上げます。
おめでとうございます。
国際情勢に目を向けますと、アメリカとイランをめぐる緊張の高まり、とりわけホルムズ海峡を巡る問題は、長期化の様相を呈しており、世界経済やエネルギー供給に大きな影響を及ぼすものと捉えております。
対立や威嚇によって緊張が高まり、国際社会の不安定化が進んでいる現状については、強い憂慮を抱かざるを得ません。
武力や圧力による応酬ではなく、対話と外交によって平和的な解決への道筋が見い出されることを強く願うものであります。
我が国は、原油をはじめとするエネルギー資源の多くを海外に依存しており、ホルムズ海峡は、その重要な輸送路であります。
イラン情勢に伴うホルムズ海峡の封鎖は、原油価格の高騰や円安の進行をもたらし、エネルギーや原材料価格の上昇など、市民生活や地域経済に影響を及ぼしております。
特に、原油由来のナフサを原料とする原材料価格の高騰により、おむつや洗剤などの生活必需品の値上げを行う動きが広がっています。
これまでも、長引く物価高騰の影響を受ける中で、日々の暮らしに不安を感じておられる市民の皆様、経営努力を重ねておられる事業者の皆様にこれ以上の影響が生じることのないよう、一刻も早い事態の解消を切に願うところであります。
5月27日、東京都市長会は、東京都知事宛に、「物価高騰対策等に関する緊急要望」を提出いたしました。
物価高騰に直面している事業者に対して、これまで国の交付金をもとに6月末を期限として東京都が行っている「『物価高騰緊急対策事業』の支援期間延長を含めた必要な措置を講じること」また、「原材料価格やエネルギーコスト上昇を踏まえた中小企業者への支援」などを要望いたしました。
東京都は、これに即刻呼応し、「令和8年度6月補正予算(案)」に盛り込んでいただきました。
このように、市といたしましても、国や東京都の動向を注視し、市民・事業者の皆様の状況の把握に努め、適時適切な支援の具現化に取り組んでいく考えであります。
次に、横田基地についてです。
5月28日に、防衛省北関東防衛局から、「アメリカ空軍第4偵察飛行隊の横田飛行場への移転」に関する説明を受けました。
「米側から、グアムのアンダーセン空軍基地からグローバル・ホークを運用する「アメリカ空軍第4偵察飛行隊」を順次移転させる。
本年の夏から人員及び装備品の移転を開始する」という内容であります。
「防衛省としては、我が国を取り巻く安全保障環境と、横田飛行場が置かれている状況を総合的に勘案すれば、今回のような、部隊、装備、及び人員等の追加を含む横田飛行場の態様の変化はやむを得ないものと認識している」との説明でありました。
この説明を受け、「横田基地周辺市町基地対策連絡会」では、今年度の幹事市である立川市長を中心に、昨日、防衛省を訪問し、要請を行ってまいりました。
また、外務大臣及び米軍に対しましても、別途要請を行ったところであります。
グローバル・ホークについては、今後の運用などについて、迅速かつ正確な情報提供を行うことなどを繰り返し求めてきたにもかかわらず、このような突然の計画発表及び部隊の移転は、地元自治体として受け入れがたいものであります。
安全保障に関することは、国の専管事項であり、国の安全保障の重要性については、十分に認識しております。
しかし、基地周辺住民の負担が増す恐れのある横田基地の態様の変化をやむを得ないとする説明がなされたことは、大変遺憾であります。
市といたしましては、横田基地周辺市町と連携し、「部隊移転に関する具体的なスケジュールや運用などの情報及び横田基地の態様の変化について、迅速かつ正確な情報提供を行うこと」や、「基地周辺住民の生活に支障をきたすことがないよう、徹底した安全対策と騒音など、基地周辺住民の生活環境への影響を最小限にとどめること」などを強く要請したところであります。
次に、我が国の出生者数についてです。
厚生労働省は4月26日に、令和7年の出生者数の速報値を公表しました。
出生者数は、70万5千809人で、統計を開始した1899年以降で最少となり、10年連続で最少を更新したとのことであります。
羽村市の令和7年の出生者数は、前年比2・1ポイント増の292人となり、2年連続の増加となりました。
ピーク時に比較すると、少ない出生者数ではありますが、国全体が減少傾向である中で、市の出生者数が増加に転じていることは大変喜ばしいことであります。
令和5年度から、予算編成における政策の柱の1つとして、「子供たちへの投資」を据え、国や東京都の補助事業なども積極的に活用し、子供や子育て家庭に対する支援に取り組んできたことの成果でもあると捉えております。
市では、結婚という大きな節目を迎えられる方々を祝福するため、本年5月1日からオリジナル婚姻届を作成し、婚姻届の提出時にご利用いただいております。
職員が、夫婦となる2人に想いを巡らせ、関東最大級のチューリップ畑、動物公園、羽村の桜並木をテーマに選んで制作したものであります。
ぜひ、多くの方にご利用いただき、人生の新たな門出を羽村市でスタートしていただきたいと期待するところであります。
次に、子供たちの居場所づくりについてです。
本年6月から、市内3つの児童館で「中高生タイム」を開始します。
9月までは、午後5時から午後7時まで、10月から3月は、午後4時30分から午後7時まで、中学生・高校生が利用できる時間として児童館ごとに火曜日・水曜日・木曜日に実施いたします。
館内の一部に、Wi-Fi環境を整えておりますので、ぜひ、多くの中学生・高校生に利用していただき、思い思いの時間を過ごして欲しいと考えております。
今次定例会には、子供食堂に対する補助事業や、小中学校における不登校対策として、「校内教育支援センター支援員配置事業」にかかる補正予算を提案しております。
子供食堂に対する補助事業は、夏季休業期間中に実施する子供食堂の運営費用に対する支援を行うものであります。
不登校対策については、小・中学校10校全てに、国と東京都が設置を進める「校内教育支援センター」の支援員を配置いたします。
全国的に不登校の児童・生徒は増加傾向にあります。
不登校の背景には、環境の変化や心理面など、児童・生徒1人1人で異なるさまざまな要因が影響していると認識しております。
対策の充実が求められる状況にありますが、全国的な課題でもあり、単一の自治体で取り組めることには限りがあると捉えております。
国や東京都に対し、継続的な財政支援を強く働きかけてまいります。
また、本年4月には、市内に民設民営の児童発達支援センターとして、「こども発達支援センターkiitos(キイトス)羽村」が開設されました。
私も5月14日に、同センターを訪問し、施設内部の状況や発達に支援が必要な子供とその保護者に対する支援方法などを拝見させていただきました。
全国的に発達に支援が必要な子供が増加傾向にある中で、市内に児童発達支援センターが開設されたことを大変心強く感じております。
児童発達支援センターの存在は、羽村市が進める切れ目のない子育て支援に資するものでありますことから、小学校・中学校も含め、きめ細かく連携をしてまいります。
次に、「公共施設再配置構想」についてです。
市では、本年3月に「公共施設再配置構想たたき台ver.2」を公表し、懇談会やオープンハウス型説明会などを実施してまいりました。
4月に松林小学校などの3か所で実施した懇談会には、延べ64人に参加いただきました。
プリモホールゆとろぎを会場に、職員を常駐させて実施したオープンハウス型説明会には、5日間で延べ204人にお越しいただいております。
「たたき台ver.2」に関する意見募集では、199件の御意見をいただいたほか、市内中学校を通じて生徒向けに実施した意見聴取では、347件の御意見をいただきました。
これまでにいただいた御意見と同様に、取組に理解を示す意見がある一方で、心配や懸念について、多くの御意見をいただいたところであります。
市といたしましては、いただいた御意見を十分に考慮し、本年9月の公共施設再配置構想の策定に向け、結論を出していく考えであります。
次に、「自然災害等への備え」についてです。
本年は、5月中旬から、この時期としては、10年に一度と言われる著しく高温となる日が続きました。
夏季期間における高温等への対策と、台風やゲリラ豪雨等に伴う水害への備えが重要になります。
市では、熱中症による健康被害の防止や、市民の熱中症に関する意識の向上を図るため、本年4月22日から10月21日までの期間に、「熱中症警戒アラート」や「熱中症特別警戒アラート」が発令された際には、市のメール配信サービスや防災行政無線を活用し、市民の皆様への注意喚起を行ってまいります。
また、夏季期間の臨時的な対応として、本年も東京都と連携し、市民の皆様の熱中症予防など、暑さ対策を支援するため、水道料金の基本料金等を4か月間無償といたします。
実施期間は、現在、市独自で実施している4か月間の「上下水道料金減免事業」終了後の8月から行ってまいります。
市役所庁舎を始めとする公共施設も、外出時に暑さを避ける一時的な休息場所としてご利用いただきたいと思います。
本格的な梅雨、ゲリラ豪雨、そして台風シーズンを控え、水害への備えとして、6月7日に羽村市水防演習を実施いたします。
実践的な訓練を通じて、水防部隊の運用手法や各種水防工法等を習得し、水防態勢の万全を期すことを目的に、宮の下運動公園を会場に実施いたします。
福生消防署、羽村市消防団、羽村市建設防災協力会など、多くの関係機関のご協力のもと、洪水浸水想定区域にある6つの町内会に参加していただき、各種水防工法を実施し、地域住民の水防意識の向上に取り組んでまいります。
最後に、S&Dスポーツアリーナ羽村の第二ホールについてであります。
長らくの御不便をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。
この度、「天井材の落下防止用ネットの設置工事が完了し、5月26日から通常通りの利用を再開いたしました。
どうぞ、これまでと同様、多くの皆様のお越しをお待ちしております。
なお、今次定例会には、条例案件6件、補正予算案件1件、人事案件9件、損害賠償案件1件、合わせて17件の議案を御提案させていただきました。
よろしく御審議のほどお願いを申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。