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    令和元年第8回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2022年7月12日]
    • ID:12563

    令和元年第8回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    日時 令和元年7月16日(火)午後3時02分~3時31分

    場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室

    出席者の氏名 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 塩田真紀子、委員 永井英義

    傍聴人 3人

    議事日程

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    日程第4 報告事項 教育委員会へ提出された陳情等について

    会議経過

    教育長 ただいまの出席者は、4名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから令和元年第8回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    〔日程第1〕

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において永井英義委員を指名します。よろしくお願いします。

    〔日程第2〕

    教育長 教育長報告を行います。

    お手元の教育長報告事項をご覧ください。

    6月20日、羽村市文化祭実行委員会が開催され、第50回の文化祭の具体的な取組みが始まりました。実行委員会の組織としては、羽村市文化協会の市野明会長が、実行委員長に選任され、市長から委嘱を受けられました。また、事業計画では、特別企画として、プロの歌手と市民合唱団のコラボによるオペラ「カルメン」を実施することになっており、既に練習が行われています。

    6月22日には、伝統文化交流事業として、越中八尾「おわら風の盆」の公演と、西多摩の郷土芸能であります東京都指定無形民俗文化財である檜原村の柏木野神代神楽の公演が行われました。

    翌23日には、文化協会が実施しておりますサロンコンサートで、講談師の神田紅純さんの講談が行われました。サロンコンサートは、楽器や歌などのコンサートを主に実施していますが、今回は、番外編として講談を取り上げたということです。普段なかなか聞けない本物の講談を聞かせていただきました。身近でこういうものが鑑賞できて、参加者の皆さんからもよかったという評価をいただきました。

    また、同日、午後2時からは、映画「みんなの憲法」の完成上映会が開催されまして、教育委員会を代表して出席し、挨拶をさせていただきました。

    羽村市民の手づくりの映画で、五日市憲法がなぜ、誰によってつくられたのか歴史と意味を学びながら、憲法を考えていこうという内容でございます。会場のレセプションホールには大勢の来場者があり、大盛況でした。映画の制作が市民の皆さんの手づくりで行われたということは、羽村市にとって初めてのことではないかと思います。こうした市民活動が、羽村市の中でも行われるようになってきたということは画期的なことだと捉えています。自主制作を行うには、シナリオや、配役、また撮影をどのようにするかといったことなどや、制作費などの課題もあったことと推測します。それらを乗り越えて自主制作されたということに深い敬意を表させていただき、そうした点からも感慨深い思いで映画を見させていただいたところでございます。

    6月30日には、スポーツセンターで、障害者スポーツ・レクリエーションのつどいが行われ、毎年恒例になりました羽村東小学校、羽村西小学校、小作台小学校、武蔵野小学校の児童が参加し、元気によさこいソーランの踊りを披露し、この障害者スポーツ・レクリエーションのつどいを盛り上げてくれました。

    7月1日には、社会を明るくする運動が実施され、こちらの事業には羽村第一中学校、第二中学校、第三中学校の生徒が参加し、駅頭での啓発グッズのティッシュペーパーを配布して、社会を明るくする運動を呼びかけてくれました。

    そうした社会活動への参加とともに、7月5日には、西多摩中学校教育研究会の生徒会意見交換会が、羽村市の五ノ神会館で行われました。羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町の中学校の生徒会のメンバーが集まって、分科会に分かれて、それぞれのテーマについて議論し、発表しました。テーマを提案した学校が司会進行をし、「先輩、後輩理想の関係とは」「ファンとオタクの違いとは」「やさしさとおせっかいの境界線」「友達は多いほうがいいのか」「定期考査は必要か」という5つのユニークなテーマでした。さすがに生徒会の役員をしている生徒たちですので、自分の考えをしっかり述べ、活発な意見を上手にまとめて発表につなげていました。

    ちなみに、「定期考査は必要か」の議論では、単元ごとに小テストが何回もあると、いつも試験のことばかり考えてしまうので、集中して勉強できるということでは、定期考査のほうがいいという意見などがありました。

    また、先生から、各学校の生徒会の課題についても発表してくださいという話があり、ある学校の生徒会では、定期考査の前1週間は、スマホを禁止しようと生徒会で決めたそうですが、みんな守らないという課題発表などもありました。

    7月6日です。学校保健会の総会と特別講演会が開催され、小児科医の内海裕美先生による、「スマホ社会の落とし穴」というタイトルの講演がございました。特に、子どもたちに本来必要とされる外遊びや、体験などが減少している反面、スマホの使い過ぎによる依存症や、強度の近視の増加などをはじめとする、スマホ社会の落とし穴について、さまざまな弊害の事例を挙げて説明していただきました。

    今回は、学校保健会の講演会でしたが、こうした内容の講演を保護者会またはPTAなどでも実施する必要があると思いましたし、当事者である子どもたちにも、スマホの使い方等について考えてほしいと思ったところです。

    さて、前回の教育委員会定例会以降に、羽村第一中学校、羽村第三中学校、武蔵野小学校の3校で学校訪問を実施しました。毎回、学校長の経営方針や学校概要、学校の重点的な取組みの説明を聞くにつけ、しっかりと課題を捉えて、また先を見通した取組みを考えて学校経営が展開されていることを確認したところです。特に、どの学校でも放課後補習や習熟度別指導など、基礎学力向上に向けた取組みを実践されていますので、その成果があらわれるように期待しています。

    委員の皆さんからは、児童・生徒はおおむね学習意欲をもって授業に取り組んでいるという評価でございました。教員の皆さんにおいては、主体的、対話的で深い学びの趣旨や、またプログラミング的思考を授業に取り入れようということ、また新学習指導要領を意識した授業づくりに努力されていることは、大変評価できるということであります。学校としても、組織的に取り組んでいるという感想をもちました。

    一方で、児童・生徒は授業の内容についてどれだけ理解や習熟しているか、わかる授業になっているかという点で、授業の進め方や、進めるスピード、ノートをとる時間的余裕の必要性などについても、気を配るべきではないかという指摘もさせてもらいました。

    教師の授業に対する自己評価や満足度と、児童・生徒のわかったという授業理解の満足度が、同じレベルになることが大切です。

    次に、7月11日の定例の校長会についてですが、私から何点かお話させていただいた中で、最近、中高生の校舎からの転落事故や、自死、同級生の殺傷事件などが、新聞やテレビのニュースで報道されておりますので、学校長に対して、特に夏休みを前にしたこの時期に、子どもたちへ「命の大切さ」についてしっかり指導してほしいという話をさせていただきました。また、指導主事からも、「自殺予防に係る指導及び取組みについて」と題して、指導の内容や、困ったときの相談機関の案内を提示したところです。

    各小・中学校では、来週から夏季休業に入りますが、子どもたちには元気に大過なく夏休みを過ごして学校に戻ってきてほしいと願っています。

    また、7月24日、25日、26日の3日間、初任者と2年次教員の宿泊研修を清里の自然休暇村で実施します。私も一泊で様子を見に行ってきます。

    以上で、教育長報告といたします。

    これから質疑を行います。何かご質問等ございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 先ほど、7月6日の学校保健会の講演会について教育長から報告がございました。教育委員会委員活動報告でお話ししようと思っていましたが、関連してお話をさせていただきます。これまで私も学校現場でスマホを含むコンピューターなどの子どもに与える影響については、いろいろなところで話を聞いてきましたが、どちらかというと携帯会社や、通信関係の会社から派遣された講師の方たちの話を伺う機会が多く、リテラシーや、ウイルス対策といった方面のお話が多かったのです。今回の学校保健会の講演会では、小児科医の先生がお見えになって、医学的な見地から、スマホ社会について子どもに与える影響をお話ししてくださり、非常に新鮮でもあり、またショッキングな内容でした。

    子どもの成長期において、どれだけ影響を及ぼすかということについて、真剣に考えて、その対策を考えていかなくてはいけないし、先ほど教育長がおっしゃったように、保護者や児童・生徒自身に聴かせたいお話だということを思いました。

    特に、印象に残っていますのは、体の育ちへの影響です。今では、子どもたちは赤ん坊のときからスマホなどに接していますので、体の育ちへの影響や、心の育ちへの影響について、脳の前頭前野の機能にかなり大きな影響を及ぼすというお話を伺って、きちんと対策を考えていかないと、子守り代わりにスマホを与えて育ててしまうと、後でとんでもないことになってしまい、取り返しのつかないことになってしまうと思ったのです。

    各学校にも、スマホの扱いのノウハウ的なことだけではなく、医学的な見地や心理学的な見地からのスマホと子どもの成長を絡めて、お話を伺う機会を設定すべきだと思いました。今の子どもたちにとっては、スマホのない環境で育つということはありませんので、使うことを前提にして、どういう使い方をしていくかということを学んでほしいという感想をもちました。

    以上です。

    教育長 ありがとうございます。子どもたちがスマホを使ったゲームなどに没頭してしまい、昼夜逆転の生活になってしまうなど、また、その内容がかなりショッキングなゲームもあるようで、長くそれに浸っていればいるほど、子どもたちの精神的なものに悪影響を及ぼすというお話でした。江本委員からお話があったように、使っている時間や、何の目的で使うのか、そういったものを家庭内で親と子どもがしっかりと話し合い共有する中で、使い方を考えていかなければならないと思ったところです。

    また、学校でのスマホに関する指導についてですが、東京都教育委員会では学校への持ち込みを禁止するという通達を廃止するといった伝達もありましたので、今後、各教育委員会や学校ではどのように対応していくかというところを検討していかなければならない課題であると捉えています。

    あわせて、学校保健会の真鍋会長から、今回の講演会でありましたような内容の講座を開催することなど、子どもを取り巻くスマホ問題の対策については、学校保健会でも教育委員会や学校と一緒に考えていきたいという話がありました。特に、真鍋会長は眼科医ですので、極度の視力の低下が中学生くらいで見られるということもおっしゃっていましたので、それがスマホの使用が原因なのかどうかという因果関係は、はっきりわからないかもしれませんが、多少の影響はあるだろうと思いますので、スマホの扱いについては、今後、検討したいと考えています。

    事務局からスマホの関係で何かありますか。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 講演会当日は、学校保健会の総会が開催されましたので、多くの学校管理職や、教育委員会事務局の職員も参加し、あわせて、各小・中学校の養護教諭が参加しております。養護教諭は、子どもたちの身体的なことも含め、精神的なことにも携わるスマホの害や、問題点について、しっかりと認識した上で、今後、学校へ何らかの形で反映できるものと考えております。当日は、学校管理職が全員参加していたわけではありませんでしたので、私から先日の定例校長会において少し伝達する場面を設けました。校長だけではなく副校長にもこのスマホの害について、ある程度認識できただろうと思っています。

    また、学校へのスマホの持ち込み等についても、情報として以前から学校に周知していますので、教育長から先ほど話がありましたが、今後、羽村市としてどのように対応していくかというところについては、慌てずにじっくりと考えていきたいと思います。反面、スマホの害ばかりが目立ってしまうと、ICT機器の良さや、子どもたちの今後の未来志向のツールとして考えると、害ばかりではなく、どのように活用していったらいいのかという視点で、プラス面もしっかり認識しながら検討していかなければならないと考えております。

    教育長 ほかに、ご質問等ありますか。

    (質疑なし)

    それでは、以上で質疑を終了させていただきます。

    教育長報告は、以上で終了いたしました。

    〔日程第3〕

    教育長 教育委員会委員活動報告を行います。

    教育委員会委員の6月18日から7月15日までの活動については、別紙に記載のとおりです。

    委員の皆さんから、活動内容等の説明や感想など、何かございますか。

    永井委員 教育長。

    教育長 永井委員。

    永井委員 6月22日の青少年対策西地区委員会少年少女球技大会の開会式に出席しました。羽村一中の特別支援学級を卒業したお子さんの保護者の方から話しかけられまして、その方は、お子さんが中学校に入学する際に特別支援学級に就学することをとても悩んだそうです。でも、小学校の先生の勧めがあり、思い切って就学させたとのことでした。今年、中学校を卒業して高校へ進学されたようですが、高校の先生との面談では、全く問題なく学校生活がおくれているという話があり、中学校入学時はとても不安だったけれども、特別支援学級に就学してとてもよかったというお話でした。

    特別支援学級の先生の指導がきめ細かく、子どもに寄り添って、一緒に考えようか、一緒にやってみようかというように根気強く繰り返し対応してくれたようです。そのお子さんは精神面で不安定な時期もあったようですけれども、今はとても落ちついて生活できるようになりました、という感謝のお言葉をいただきました。

    私はそのお子さんに直接かかわっているわけではありませんが、教育委員会委員として非常に誇らしい思いでした。その保護者の方からは、特別支援学級の先生方や、教育委員会の方へ感謝の気持ちを伝えてくださいということでしたので、報告させていただきます。

    教育長 ありがとうございます。この件に関して、教育支援課三品課長、何かありますか。

    教育支援課長 教育長。

    教育長 教育支援課長。

    教育支援課長 大変よいお話をいただきまして、ありがとうございます。特別な支援を適切に続けていくことで、子どもたちの心の安定につながり、行動面で無理がなく落ちついて学習できる環境を整えることを目指しているところでございますので、そういったお言葉をたくさんいただけるように今後も学校と連携して取り組んでいきたいと考えております。

    教育長 ほかに報告等ございますか。よろしいですか。

    (質疑なし)

    それでは、以上で質疑、報告等を終了させていただきます。

    教育委員会委員活動報告は、以上で終了といたします。

    〔日程第4〕

    教育長 報告事項、教育委員会へ提出された陳情等について、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 それでは、報告事項、令和元年7月9日に羽村の教育を考える会から提出された小学校教科書採択のあり方に関する要請について、概要を説明いたします。お手元の資料をご覧ください。

    要望内容としましては、2点が挙げられております。

    1点目は、教科書採択は、教員の意見が尊重されなければならないというものです。

    2点目は、その教員たちが採択教科書の選定に向けて十分な検討ができるように、教育委員会が環境を整備し、そのうえで出された報告について、採択決定の重要な資料として扱うことを求めるというものです。

    教科用図書を採択する権限は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条第6号の規定により、羽村市公立学校については羽村市教育委員会が採択を行うこととなっております。その教科用図書の採択は、実際に児童の手に渡り、授業等で使用される教科書等を決定するということから、採択権者にとって重要な責務の一つであり、児童にとって最も適した教科用図書を採択する観点からも、十分かつ綿密な調査・研究を行う必要がございます。

    令和元年5月定例会でお示ししましたとおり、本市におきましては、各小学校代表の教員で構成された教科用図書選定調査委員会が教科用図書に関する調査・研究を行い、その結果を教科用図書選定協議会に報告いたします。この選定協議会には、保護者代表者や知識経験者をはじめ、校長代表を含む委員がおります。選定協議会は、提出された調査・研究報告書を審査し、教育委員会に報告することになります。そして、教育委員会において、選定協議会の報告を参考に、教科用図書採択を行う流れとなります。

    なお、このような採択の流れにつきましては、本年度の小学校や来年度の中学校のような全面改訂のときだけでなく、毎年行われている特別支援学級の教科用図書採択においても同様に行っており、本市においては、要請の内容は十分に担保されているものと考えております。

    また、教員がしっかりとした調査・研究ができるよう、各学校に教科用図書の見本本を配布し、いつでも閲覧できる環境を整えるなどして、研究時間の確保をしたところでございます。

    今後も、定める教科書採択の要綱に基づき、適切に教科書採択事務を進めてまいります。

    以上です。

    教育長 説明が終わりました。この件に関しまして、委員の皆さんから質疑等がありましたら、お願いします。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私は教育委員会委員になりまして7年目になりますけれども、この教科書採択につきましては、教育委員会の委員として非常に大きな責任を伴った仕事だという認識でおります。どの仕事もそうですけれども、特にこの教科書採択に関しては、心してこの業務をさせていただいているところです。ここにあります要請の内容2点につきましては、羽村市の場合は十分にかなえられていると考えており、今までも採択に臨んでおりました。  今回は、教科も増えて、教科書の冊数も増えますけれども、真摯に向き合って、このたびの学習指導要領が何を目指しているかということを常に根本に持ちながら、しっかりと採択をしたいと思いますし、当然、学校現場にいらっしゃる先生方の貴重なご意見を参考にして、また市民の皆さんから寄せられたさまざまなご意見にも目を通し、しっかりと選んでいきたいと思っております。

    以上です。

    教育長 この要請内容の1点目、2点目につきましては、生涯学習部参事から説明がありましたように、また江本委員からもお話がありましたように、羽村市教育委員会としては教員の皆さんが組織した調査委員会の結果を十分参考にし、各学校へ教科書の見本本を配布するなどして、この要請内容にありますように、先生方には十分見ていただく環境をつくっております。当然、調査委員会の研究結果を採択決定の重要な資料として扱わせていただくことを申し添えまして、この要請について報告させていただきます。

    ほかに、ご意見等はありますか。

    (質疑なし)

    教育長 それでは、以上をもちまして、報告事項、教育委員会へ提出された陳情等についての質疑を終了します。

    これをもちまして、令和元年第8回羽村市教育委員会定例会を閉会といたします。ありがとうございました。


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