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    令和元年第9回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2019年10月1日]
    • ID:12817

    令和元年第9回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    日時 令和元年8月20日(火)午後3時00分~5時13分

    場所 羽村市役所東庁舎4階大会議室

    出席者の氏名 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 塩田真紀子

    傍聴人 25人

    議事日程

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    日程第4 議案第23号 令和2年度使用小学校教科用図書の採択について

    日程第5 議案第24号 令和2年度使用中学校教科用図書の採択について

    日程第6 議案第25号 令和2年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について

    日程第7 議案第26号 専決処分の承認を求めることについて〔羽村市立学校学校歯科医の委嘱について

    日程第8  議案第27号 令和元年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について

    日程第9  議案第28号 令和元年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分の意見聴取について況の点検及び評価について

    会議経過

    教育長 定刻になりましたので始めさせていただきます。ただいまの出席者は、3名です。本日出席を予定しておりました委員が急遽健康上の理由で欠席となっていますけれども、定足数に達しておりますので、ただいまから令和元年第9回羽村市教育委員会(定例会)を開会いたします。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    〔日程第1〕

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において江本裕子委員を指名します。よろしくお願いします。

    〔日程第2〕

    教育長 教育長報告を行います。

    お手元の教育長報告事項をごらんください。

    7月16日の第8回教育委員会以降の1カ月間の内容につきまして、まとめさせていただいたものです。

    7月18日、いじめ問題対策連絡会が、また20日、21日の二日間にわたって、ゆとろぎの会場で第4回メリーリボン演劇祭が開催されました。また、羽村市の漆芸家であります並木恒延氏の日本芸術院賞授賞を祝う会に教育委員会を代表して出席してまいりました。

    また、羽村市の自然休暇村を宿泊施設として、今年度採用した新任教員と、2年次の教員の皆さんの宿泊研修を24日から実施し、私は25日から26日にかけて出席させていただいたところです。

    また、はむら夏まつりへの出席や、北杜市のふるさと祭りにもご招待をいただきまして、行ってまいりました。

    8月18日(日曜日)には、青梅と羽村の中学生がピースメッセンジャーとして、広島に行きましたが、その報告会が青梅のネッツたまぐーセンターで実施されました。

    また、オリンピック競技関係では柔道チームの招致という形で、キルギスの皆さんが羽村市に来ておりますけれども、その皆さんも含め、キルギス共和国友好親善のコンサートが行われ、無事に終了したところです。

    簡単ですけれども、私からの報告は以上です。

    これから、質疑を行います。何かご質問ございませんか。

    (質疑なし)

    以上で質疑を終了します。教育長報告は、以上で終了しました。

    〔日程第3〕

    教育長 教育委員会委員活動報告を行います。教育委員会委員の7月16日から8月19日までの活動については別紙に記載のとおりです。委員さんの中から何かご発言等ございましたら、お願いします。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 8月9日ですが、東京都市町村教育委員会連合会の理事会及び理事研修会に出席をさせていただきました。その折に今年度の連合会の行事予定や研修会の日程等が発表されました。また後ほど資料をお配りいたしますので、確認をしていただきたいと思います。

    例年実施されている連合会の管外視察は、10月11日ですが、行き先は富岡製糸工場と、それに伴う講演会が予定されていますけれども、この日は羽村市文化祭の開会式と重なっておりまして、出席については調整が必要になると思っております。

    また、理事研修会は多摩教育事務所の指導課長から大変有意義なお話もいただきましたが、本日は議事が重なっておりますので、また何かの機会に資料をお配りしながら、内容について説明をさせていただこうと思っております。

    以上です。

    教育長 ありがとうございました。

    この教育委員会委員活動報告の中にあります4月16日の教科用図書研究会を特別会議室で開催させていただきましたが、その後、今回の議案にあります教科書の採択の関係で、委員の皆さんには教科書をお持ち帰りいただいたり、また役所の会議室でお読みいただいたりして、全ての教科書に目を通していただきまして、本当にありがとうございます。今まで読んでいただいた教科書の内容を本日採択するということですので、よろしくお願いします。

    以上で教育委員会委員活動報告について、終了させていただきます。

    〔日程第4〕

    教育長 議案第23号、令和2年度使用小学校教科用図書の採択についてを議題とします。提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 それでは、議案第23号、令和2年度使用小学校教科用図書の採択について、ご説明いたします。

    本議案につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条の規定に基づき、令和2年度から羽村市の小学校で使用する教科用図書を、文部科学省の検定に合格した教科用図書の中から採択しようとするものです。

    まず、今回の教科用図書の採択に当たり、教育委員会としての考え方を申し上げます。

    教科用図書を採択する権限は、公立学校については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条第6号の規定により、所管の教育委員会に属します。

    採択は、採択権者である教育委員会が、みずからの責任と権限において、適正かつ公正に行うものであり、羽村市教育委員会は、この方針に基づき採択を行うものでございます。

    そこで、採択を円滑かつ適正に行うため、教科ごとに、小学校長及び教員で構成された教科用図書選定調査委員会、並びに、学校長の代表、保護者、知識経験者、教育委員会事務局職員で構成された、羽村市立小学校教科用図書選定協議会を設置し、教科用図書の調査・研究に当たらせることとし、採択の参考といたしました。

    調査内容については、「内容の選択」、「構成・分量」、「表記・表現」、「使用上の便宜」、「地域性の配慮」、「男女平等などの視点」の6項目といたしました。

    これらの調査項目について、調査・研究した報告書を、採択する教科用図書の判断の参考としつつ、また、教育委員会独自に、当該の教科用図書への認識を深めるため、当該の教科用図書を詳細にわたり研究いたしました。

    なお、具体的な採択図書の内容、詳細につきましては、後ほど生涯学習部参事よりご説明申し上げます。

    以上、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

    教育長 ただいま生涯学習部長から、議案第23号の提案説明がありましたけれども、この件に関して何か質問ございますか。

    (質疑なし)

    それでは、ただいま説明にありましたように、各教科用図書の採択に入っていきたいと思いますけれども、内容等につきまして、詳細説明を生涯学習部参事からお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 それでは詳細についてご説明いたします。各教科の教科用図書の選定につきましては、お手元の議案資料をもとに、その中から1社を選定する方法でご審議をよろしくお願いをいたします。

    まず国語についての審議結果について、ご報告いたします。国語の教科用図書は全4社から発行されており、現在採択されている教科用図書は光村図書です。

    それでは順次、説明をさせていただきます。

    東京書籍は、学習指導要領の目標を踏まえ、「言葉の力」の習得を大切にされていることや、読書指導の充実に向けた教材配列がなされています。また、主体的・対話的で深い学びを踏まえ、「読む」「話す・聞く」「書く」など適切な配列ではあるが、分量がやや多いという指摘がありました。使用上の便宜として、習った漢字が復習に役立つことや、3年生以上の教科書の巻末にローマ字表があるので確認しやすいという意見もありました。

    学校図書は、どの学年にも読書教材の記載があり、さまざまな読書活動を紹介しています。高学年の説明文では特徴的な単元構成もありますが、全体的に説明文がやや難しいという指摘がありました。また学習の手引は、どの視点で学習を進めるとよいかが書かれているが、わかりにくいという意見もありました。

    教育出版は、単元の目標が簡潔に書かれ、単元ごとの手引で学習の振り返りができるという意見がありました。インターネットの内容が組み込まれていて、現代社会にあっている。物語や説明が対話的で学習を進めやすいといった評価もありました。漢字の書き順がわかりやすいという現場の教員ならではの意見もありました。

    光村図書は、学習の進め方や、各学年で学習することが観点別に記載されていることや、「見通しをもとう」で、当該単元での課題一覧が示されていることで、課題発見や課題解決といった学習が効果的に進められるという意見がありました。イラストや話の例により、対話的学びのイメージがもてるなど、コミュニティ能力の育成や、プログラミングに関する資料の掲載など、現代の教育課題に見合う内容となっているとの声もありました。その他、表記表現においても多くの事項で適切な内容であるということでした。

    国語については以上です。

    教育長 ありがとうございました。以上で説明が終わりました。

    ただいまの選定協議会の報告の内容と、市民の皆さんからのアンケートについてもいろいろなご意見をいただいております。そういった内容につきましても事前に委員の皆さんにはごらんをいただいているところですけれども、これらを踏まえて、ご意見をいただきたいと思います。

    選定協議会の報告書と、生涯学習部参事から説明がありました内容とあわせて、各内容と項目ごとの評価のABCのランクがついております。そういった資料をごらんいただきながら、発言をしていただければと思います。

    国語についてご意見がございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 生涯学習部参事からの説明を伺いましたけれども、総合的に読ませていただいて、光村図書を推したいと思います。言語活動のさまざまな形態を示しながら、主体的な学習の手助けになるような、非常にいい編集だと思いました。そして各学年の付録として、「学習をひろげよう」というページがあり、読書や語彙を広げる手がかりになって、子どもたちの言語活動を活発にするためのいいヒントが詰まっていると思います。

    この光村図書で一番感心しましたのは、読解についても大変いい作品が入っているのですが、特に今回の学習指導要領の目玉でもある主体的そして対話的な学びの基礎になる、話す、聞くという領域についての単元が非常に充実していて、そして課題の設定がおもしろいというか、例えば「山小屋で三日間過ごすなら」というような単元もありまして、子どもが興味、関心を示しながら、話す、聞く力をつけていける単元設定がうまくできていて、子どもたちの力を伸ばすために適切な教材を配列していることを感じました。

    そのような理由で私は光村図書が採択にふさわしいと感じております。

    以上です。

    教育長 江本委員からは光村図書という意見がありました。協議会の報告の一覧でも光村図書が25点ということで、他の3社より上回っているわけですけれども、塩田委員から何かご意見がございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私も光村図書がいいと思います。理由は江本委員と同じようなところですけれども、私が特に感じましたのは、音読に力を入れている印象がありまして、物語や文章の内容を理解するには、黙読よりも音読を1回したほうがしっかりと内容が入ってくるのではないかと思うのです。音読に力を入れているというところが非常にいいと思いました。

    教育長 4社の中で光村図書ということで、二人の委員からも推薦するという形になりました。点数的にも25点で、調査委員会また協議会の報告についても客観的な点数のつけ方をしているものでございますので、ここで採決をとらせていただきます。

    国語については、お二人の意見を総合いたしますと、光村図書というご意見が強いので、光村図書を採択することでよろしいでしょうか。

    (異議なし)

    それでは、国語につきましては光村図書を採択することに決定させていただきます。

    続きまして、書写につきまして、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 続きまして、書写についての審議結果についてご報告いたします。

    書写の教科用図書は、全5社から発行されており、現在採択されている教科用図書は光村図書です。東京書籍は、発達段階に応じ、はがきや手紙文、ローマ字の書き方、ノートの書き方などが掲載されています。紙面が大きいため、見やすさはあるとのことです。左利きの児童への配慮として、1年生の導入では、左手で鉛筆を持つ場合の写真が掲載されています。

    学校図書は、他社にある水書用紙、水書シートはついていませんが、「水ふでをつかってみよう」というページはあるということです。毛筆のお手本として、原寸大を多く掲載しているという特徴もあります。また6年生「身の回りの文字」では、全国各地の看板や石碑等の文字を紹介しています。 教育出版は、2年生以上の巻末見開きには、平仮名、カタカナの50音表が掲載され、基礎基本を徹底している面が見られます。4年生「世界のこんにちは」では、身の回りの外国語や世界の言語文化が紹介されるなど、興味関心を高める工夫がなされています。

    光村図書は、裏表紙も効果的に活用するなどして、基礎基本への意識づけがなされています。学びが深まる動画コンテンツとして、二次元コードを利用して82動画を簡単に閲覧することができます。4年生「身近な文字をさがそう」では、全国各地の標識やのぼり旗、ポスターや石碑等が紹介されるなど、こちらも興味関心を高める工夫がされています。

    日本文教出版は、3年生以上の巻末見開きに平仮名、片仮名、濁音や半濁音の50音表が掲載されており、こちらも基礎基本を徹底している面が見られます。動画再生マークは、道具の準備の仕方や、片づけ方など、参考となる動画が会社のホームページにあることを示しており、他社と同様、個人での使用の幅が広がっています。

    以上です。

    教育長 書写につきましての説明が終わりました。この件に関しまして委員の皆さんから何かご意見はございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私は自分自身が小学生のころ書写が苦手だったこともあり、かなり各社丁寧に本を見せていただいたと思っております。その中で光村図書を推薦したいと思っております。

    どの社も共通してローマ字や原稿用紙の書き方、手紙の書き方、漢字の成り立ち、また世界の文字の紹介や、文字そのものに興味をもつ内容が載っておりました。学習の「めあて」や進め方もありまして、レイアウトや文言が少しずつ違っていて、その中でわかりやすいのが光村図書だったという印象です。また、3年生で出てくる毛筆の穂先の向きがイラストでわかりやすく、楽しく書いてありまして、これなら繰り返し家で練習できそうだと思います。

    ただ、少し残念に思ったのは毛筆のお手本で、原寸が少ないという印象があったのですけれど、全然ないわけではなくて、楽しく練習ができるのではないかなというふうに思いましたので、光村図書をお願いしたいと思います。

    教育長 ありがとうございました。

    本日急遽欠席になりましたけど、永井委員からも、個々の教科について意見をまとめたものをいただきましたので、書写について紹介させていただきます。教育出版が非常にすっきりしていて見やすい。筆のつくり方のページがほかにはなくておもしろい。また光村図書につきましては、筆圧や、とめ、はね、文字の書き方が非常に丁寧にわかりやすく説明してある。特に初めての児童には最適だと思うということで、光村図書を推薦しますという意見をいただいているところです。

    江本委員、何かございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私も塩田委員や永井委員と同意見です。光村図書で結構です。

    教育長 協議会の報告書では、五つの会社の点数が全部22点ということですから、この中から教育委員会に選定をお任せしますというふうに私は受け取りました。その中で、事前に教科書を見ていただいて、ただいま光村図書ということで塩田委員から、また本日欠席の永井委員からも書写については光村図書がいいのではないかという発言でございます。光村図書を採択したいと思いますが、よろしいでしょうか。

    (異議なし)

    それでは書写については、光村図書を採択することに決定しました。

    続きまして、社会について、生涯学習部参事からの詳細説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 それでは次に社会についての審議結果について、ご報告いたします。

    社会の教科用図書は全3社から発行されており、現在採択されている教科用図書は教育出版です。

    東京書籍は、資料の活用に向けた配慮がなされ、出典、数値、年代、影響、多くの解説と、これらが丁寧であるということです。オリパラに関する記載や日本に関係の深い国々が取り上げられており、児童に興味関心を高める内容となっています。写真等の資料が豊富で、理解しやすいという意見や、中学校との接続ページが設定され、期待がもてるという意見もありました。5年生の情報では、プログラミング教育につながる「フローチャートでまとめよう」が掲載されているという意見もありました。

    教育出版は、学びの手引きとして、各学年の既習事項の整理や1年間の見通しなどが掲載されています。中学年は写真が多く、特に3年生にとっては、注意散漫となるおそれもあるのではという指摘もありました。一方、「つかむ」「調べる」「まとめる」「つなげる」という学習過程をあらわす記号があり、わかりやすいという声もあります。5年生の高地のくらしでは、野辺山の野菜作りが紹介されており、本市の5年生が実施している清里移動教室とのつながりがもちやすいという意見もありました。

    日本文教出版は、単元の終わりに、児童が学習の振り返りを行い、感想を話し合ったり、意見交換したりする学習や、ワークシートもあり、深める活動に効果的です。中学年ではこちらも写真資料や作品例などが多く、活用価値は高いもの、3・4年生の発達段階としては授業中にあつかうのは難しい分量であるという指摘がありました。一方、「見方考え方コーナー」があり、「空間」「時間」「関係」の視点で示されていることや、まとめにはノート例があり、見本として活用ができるという意見もありました。4年生では、玉川上水が取り上げられているものの、3年生や5年生では、西日本が多く掲載されており、羽村になじみの少ない学習となっています。

    以上です。

    教育長 ただいま社会に関する詳細の説明をしていただきましたけれども、社会について委員の皆さんからご意見をいただきたいと思います。何かございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私は、社会は教育出版を一番推しています。ただ、東京書籍も捨てがたいというところで実は非常に迷っています。

    教育出版は、3年生で「わたしたちのまち」を学ぶところで、横浜を扱っていまして、教科書を見ていきますと、JRの八王子駅に横浜から行けるということが写真と文章で書かれてあったので、子どもだけではちょっと無理かもしれませんが、お家の人と教科書に出てきた横浜の町を検証する、行ってみるということができるのではないかと思って、身近なところで社会の勉強ができるのではないかというところが身近に感じました。

    東京書籍は、そこで扱っていたのが福岡だったので、気軽に行ってみる距離ではないし、教科書からの情報だけになってしまうような印象がありました。

    また、教育出版も東京書籍も6年生のところで、制服を着ている女子高生と思われる人たちが選挙で投票をしている写真の掲載がありまして、若年層の投票率が低いということが言われていますけれども、子どもたちに選挙に行く意識が写真を載せることで少しでも高められたらいいと思い、本当に僅差で迷っています。

    もう一つ、2社で違うところが、6年生で歴史と政治経済を分けているところがありまして、中学に行って、それぞれ深く学習すると思いますけれど、1冊になっていると、関係する時代や、歴史と経済が関連してすぐに見直すことができるのではないかと思ったので、分けているのはどうかと思う反面、教科書が重くなるので、分冊がいいということも思っています。

    1社に決められない状態であります。

    教育長 東京書籍と教育出版を実際に見ていただいた感想を述べていただきましたけれども、江本委員は何かございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私も社会科については一番迷っています。東京書籍と教育出版で、3・4年生から申し上げますと、教育出版は読みの部分が少し長いです。4人の子どもの対話形式で記述が進んでいる部分が多く、3・4年生の子どもにとっては内容を理解するために読みづらいところがあると感じました。 ただ、経験上、3年生と4年生の社会科につきましては、東京都や羽村市から出ている副読本で対応して学習を進めていくことが多いので、5・6年生の内容を主に考えてみようということで、かなり詳しく隅々まで読ませていただきました。

    大まかに申し上げると、東京書籍は非常にコンパクトにまとめてあるという印象です。分冊になっているということもあるのでしょうけれども、一つ一つの学習課題について、「つかむ」「調べる」「まとめる」が常に意識されながら、ページもそのようにきちんとレイアウトされて非常に見やすく、資料もわかりやすく使いやすく、コンパクトに並べられていると思います。子どもたちの主体的な学びということについては、非常に使いやすい教科書ではないかということを思いました。

    教育出版につきましては、非常に資料が豊富で、読んでいて楽しいです。特に6年生の歴史年表などは多くのページ数を割き、一目で日本の歴史が見渡せる立派なものがついておりまして、これは利用価値があると思います。写真や図表なども、こういう資料があるのかと思わせるような、豊かな資料がたくさん掲載されておりまして、非常に興味深い教科書だと思いました。

    甲乙つけがたく、最終的にどこで判断しようかと思ったときに、やはり子どもの主体的な学びというところで、使いやすい教科書はどちらだろうと、天秤にかけたときに、やはりコンパクトにまとめられているほうが、子どもたちには使いやすいだろうと思います。そうしてみると、東京書籍に少し分があるというところです。ただ、どちらに決まってもいいくらい悩んだところではあります。

    もう1点、5年生の社会科も、教育出版は米づくりなどについて非常に細かく書かれておりまして、資料も豊富で羽村の子どもたちは田んぼ体験もいたしますので、その参考になるところがあって、非常にいいと思いました。東京書籍は、製造業のところで車のことだけではなくて、造船や食品など細かく、多岐にわたる製造業の話も入っていて、子どもたちの興味関心が広がると思いましたし、それぞれの分野で本当に甲乙つけがたいというところです。

    繰り返しになりますけれども、最終的には子どもたちが自分たちで主体的に学習を進めていく中で、使いやすいのはどちらかということになってくると、東京書籍がいいというところです。

    以上です。

    教育長 ありがとうございました。永井委員からも意見を書いたものが渡されておりますので、読ませていただきます。

    東京書籍がよいということで、理由として、江本委員からもありましたように、民間の会社の産業等の写真が豊富であり、現代のさまざまな問題を扱っている点では、東京書籍がいいのではないかというコメントをいただいております。

    まず、点数的には東京書籍、教育出版で拮抗しておりますので、どちらかということになりますけれども、江本委員は、東京書籍のほうに分があるのではないかというご意見でした。

    それらも含めて、塩田委員いかがですか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 3年生で「わたしたちのまち」があるというところで、身近であるということがあったのですけれど、3年生は羽村のことを学ぶ副読本があるということなので、そちらでも羽村のことは学べるということを考えますと、本当に迷っていますが、東京書籍でもいいと思います。本が軽くなるというところもありますので、異議はありません。

    教育長 それでは、拮抗しているというご意見をいただいた中で、協議会の報告書にありますように、東京書籍32点、教育出版31点という点がついておりまして、1点の開きはあるわけですけれども、江本委員からの意見また永井委員からの意見、そして塩田委員の考え方も含めて総合的に判断させていただいて、東京書籍でよろしいでしょうか。多数決のような形になってしまいますけれど、東京書籍を採択することでご異議がないようでしたら、そうさせていただきたいと思います。よろしいですか。

    (異議なし)

    それでは、東京書籍を採択することに決定させていただきます。

    続きまして、地図について生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 地図についての審議結果について報告いたします。

    地図の教科用図書は全2社から発行されており、現在採択されている教科用図書は帝国書院です。

    東京書籍は、全国各地の首都や地名が掲載され、3年生からの学習に適度な分量であるという意見の一方で、統計資料が一部最新でないことや、児童がイメージするのに難しい単位もあるという指摘がありました。また、ユニバーサルデザインの表記で探したり調べたりするのにはよい、索引にチェック欄が設けてあり、学習意欲を高める上で効果的であるという意見もありました。インターネットを活用したワークシートや学習リンクのほかにも、地球儀と地図帳との違いを学習するページがあったり、豆知識が各所に配置されていたりと、特色についても挙げられています。

    帝国書院は、こちらもユニバーサルデザインのフォントを利用してあり、文字の重なりも少なく、わかりやすいということです。資料写真も豊富で、各地の名産品や各所のイラストが大きく明瞭で親しみやすいという意見がありました。領土領海の学習をするのに適したページがあり、統計も新しい点が挙げられています。また、防災学習や環境学習で適したページも充実しています。さらに東京都の地図が見開きであり、東京オリンピック・パラリンピックの競技会場だけでなく、羽村市にある、まいまいず井戸や日野自動車の土地利用図などがわかりやすく表記されています。二次元コードが配置され、こちらもインターネット環境での学習を深めるクイズなどのコンテンツが用意されていることから、外国語や総合的な学習の時間でも活用できるということです。

    以上です。

    教育長 地図について、詳細の説明が終わりましたので、委員の皆さんからご意見があればお聞きしたいと思います。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 両社ともほかの教科とリンクして学習に役立つようなものが載っていると、私も同じように思いました。資料の写真も非常に豊富でしたし、見ていて飽きないという印象はありました。そのうちでも帝国書院のほうが地図の中に地名のほかに特産物など絵と文字で載っていて、その絵が非常に印象に残って覚えやすいと思いました。知らない地名でも特徴をイメージできるのはいいことと思いましたので、帝国書院がいいと思います。

    教育長 ありがとうございました。協議会からの報告書につきましても、帝国書院の点数が高いのですけれども、江本委員、何かありましたらお願いします。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私も帝国書院がいいと思います。

    教育長 それでは地図につきましては帝国書院を採択するということで決定したいと思います。

    続きまして、算数について、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に算数についての審議結果についてご報告いたします。

    算数の教科用図書は全6社から発行されており、現在採択されている教科用図書は学校図書です。

    東京書籍は、単元を学習する意味づけ等を「学習の入口」で設定しており、生活に活用しようとしている面があります。単元ごとに学習の仕上げで、「いかしてみよう」「ためしてみよう」「つないでいこう」と学習した内容を深める教材があるのが特徴として挙げられています。また、裏表紙には編集の理由を保護者向けに記載してあります。

    大日本図書は、巻末に「ひらめきアイテム集」のページが設定されています。5年の「速さ」は「単位量当たりの大きさ」とは実施時期も大きく離れた別の単元となっており、速さの単元の前に再度、復習時間を設定しなくてはならない面があります。外国籍や眼鏡をかけている児童のイラストを使用し、多様性への配慮が見られます。

    学校図書は、「3つの学びの力」、「算数で見つけたい考え方」等は巻頭にわかりやすい表現で記載されています。こちらも連続した学習ができない単元や、上下巻に分かれているため、改めて復習時間を設けなければならない面があります。解決方法を考えたり、話し合ったりする場面では、問題と解決の手だてや方法が同時に見えないようになっています。

    教育出版は、巻頭に「算数で使いたい考え方」や巻末に、2年生までにとか3年生までにという意味で、「○年生までに使っていた算数のミカタ」と、それぞれ特徴的なページを設けています。文字ははっきりと読めるが、文字数が多くやや圧迫感があるという指摘がありました。6年巻末の「学びの手引き」でコンパスの使い方や垂直や平行の線の書き方が写真入りで示されており、中学校進学前に最終確認ができるという声がありました。

    啓林館は、6年巻末で「ひろがる算数」として実生活で生かしていることを紹介し、算数の必要性や有効性を示しています。挿絵の色がはっきりし過ぎていたり、「めあて」が朱書きで書かれていたりして、やや気になるという指摘もありました。単元の終わりに「ふりかえろう」があり、児童の感想の例示があるため、何を書いたらよいかわからない児童の手助けになるであろうという意見もありました。

    日本文教出版は、2年以上の巻末に「算数で使いたいことば・考え方」があり、これを活用して、系統的に見方・考え方を指導することができるということです。単元が始まる前に「次の学習のために」というページがあり、復習できるようになっています。また、6年生「資料の調べ方」では、プログラミング的な思考過程であるPPDAC、Pとはプロブレム、問題、次のPはプラン、計画です。Dはデータ、Aはアナリシス、分析です。そしてC、コンクルージョン、結論。頭文字を取って、PPDACがわかりやすくマンガで説明してあり、特徴的であるという意見がありました。

    以上です。

    教育長 算数に関する説明が終わりました。何かご意見はございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 冊数がたくさんありましたので、とりあえず今使っている学校図書と、協議会報告書で一番評価の高かった東京書籍を読み比べるところから研究を始めました。

    やはり比べて読みますと、東京書籍は、まず1年生の最初の入門編のところが、大型の薄い冊子が1冊ありまして、そこから学校の算数の勉強が始まるという感じで非常に親しみやすく、「1対1対応」の内容から入っていける工夫がしてありまして、その次に「何番目」というような単元があります。列で並ぶ時や、また教室の後ろのロッカーにランドセルなどを入れるときに上から何番目とか、左から何番目という、生活に即したところから算数の教科書がスタートしているところが1年生の入門編としてふさわしい編集の仕方がしてあると思いました。

    次に東京書籍がいいと思ったのは、数学的思考の基礎を学ぶ「つないでいこう算数の目」というコーナーが単元の最後に必ず入っているのですが、それが読み物としても、また学習に役立てるにも、すばらしいと思いました。論理的な考え方を培っていく上でヒントになることがたくさん書かれておりまして、これはぜひ羽村の子どもたちに、こういう考え方を根づかせていきたいということを思いました。

    やはり比べてみますと、東京書籍が非常によかったという印象でした。

    その次に、教育出版や大日本図書の教科書を東京書籍と比べる形で読ませていただいたのですが、正直申し上げて、東京書籍はとてもいい教科書で、本当にこれを羽村の子どもたちが使いこなせるようになったら、算数の学力もきちんと上がっていき、心配がなくなると思うのです。とにかくこの教科書を使いこなしてほしいという希望があります。問題数も多いですし、情報量もしっかりありますし、数学的な見方、考え方、学習の進め方、そういうものがきちんと論理立ててつくられておりますので、これを先生方に上手に使っていただいて、子どもたちにも使いこなしてもらい、ぜひ今課題となっている算数の学力向上に、この教科書を役立ててもらいたいという思いや願いも込めて東京書籍を推したいと思います。

    以上です。

    教育長 願いも込めてということでございます。塩田委員、何かございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私も東京書籍がいいと思いました。家庭学習で宿題や復習をするときに、少しつまずいて、どうだったかなと思ったときに問題を解く考え方が非常にわかりやすく書いてあるので、思い出しやすいのではないかと思いました。家庭学習で役立つのではないかというところが一番の理由です。

    教育長 ありがとうございます。本日欠席の永井委員からは、大日本図書のアイコンが多くて文字も入っていて非常にわかりやすいという評価がありました。また教育出版については全体的にすっきりしたレイアウトでよい。キャラクターが多数登場するけれども、画風が違い過ぎて違和感があるというようなこともコメントにあります。東京書籍については、入り口から仕上げまで丁寧につくられた図書だということ。既に習った、「将来の○○につながる」という表記はとてもよい。教員による指導にばらつきがでにくいのではないかというところで、東京書籍がよいという意見をいただいています。

    教員の皆さんが審査した調査委員会からの報告、また協議会からの報告につきまして、東京書籍が27点でトップの点数でございます。こういった中で今の意見を総合しますと東京書籍でよろしいでしょうか。

    (異議なし)

    それでは算数につきましては、東京書籍を採択することで決定させていただきます。

    続きまして、理科に移ります。生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 理科についての審議結果について、ご報告いたします。

    理科の教科用図書は、全5社から発行されており、現在採択されている教科用図書は、東京書籍です。

    東京書籍は、単元導入の「レッツスタート」では、興味関心を引くようなマンガや写真が多いということでした。まとめや説明の文字数など情報量が多いものの、文字やイラストは大きくて見やすいという意見がありました。実験などの結果が違う時の考察の仕方や、その際の視点が多いという特徴が挙げられています。

    大日本図書館は、危険を伴う実験は「注意」と指示事項が書かれていてわかりやすいという意見がありました。単元最後の「学んだことを生かそう」では、学習内容と生活のかかわりを考える問題が取り上げられています。また、問題側にイラストがあるため、生活と関連づけて問題を捉えることができるというよい点も挙げられています。

    学校図書は、目標や問題解決の視点が強調された構成となっています。また、課題発見から解決に向けた学習スタイルで構成されており、教師だけでなく、児童の立場からもわかりやすいとのことでした。学習内容が系統化されている点がすぐれているという声もありました。

    教育出版は、教材や資料は学校で再現できるもので、適切であるとのことです。単元の配列は季節等も考慮され適切であるが、情報量が多く、発達段階に応じた分量としては少し多いという指摘もありました。巻末の生物ミニ図鑑、星座早見等は活用ができるとのことでした。

    啓林館は、問題をつかむ流れが例示されていて、これをヒントに学習を進めることができるとのことです。科学的なまとめが大きな字で読みやすいという意見もありました。問題、予想と計画、観察・実験、結果、考察、まとめという流れで構成されていて、単元の構成が見通せるというよさも挙げられています。

    以上です。

    教育長 理科に関する説明が終わりました。この件に関して委員の皆さんからご意見をいただきたいと思います。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 報告書に、東京書籍は文字やイラストが大きくて見やすいということがあったのですけれども、そもそも本のサイズが少し他社と比べて大きかったので写真が大きくて見やすいという印象がありました。ただ、その分余白が少なく、字が多いという印象はあったのですけれど、問題や課題に対する予想の部分にイラストや漫画のような絵が描いてあり、文字の多さが余り気にはならないという印象もありました。

    学習の進め方が一番わかりやすく書かれている印象もありました。また植物の観察の仕方のところで、タブレットを使って子どもたちが植物を観察している場面があったので、今風で、このようにしたら自分たちもうまくできるのではないか、こういう観察の仕方もあるのだということも、子どもたちにわかりやすいのではないかということもありました。

    また理科関係の図書館の紹介があったので、興味をもった児童がその単元についての学習が深められるのではないかということも思いましたので、東京書籍が一番いいと思いました。

    教育長 塩田委員からの意見ですけれども、江本委員、何かありますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私も東京書籍それから教育出版、そして大日本図書、この3社かと思いながら、並行して読み進めていきました。

    東京書籍は大判で非常に大きな教科書なので、教科書を机の上で開いたときに場所をとり過ぎるかと思ったのですが、一旦開きますと、やはり紙面が大きい分、図や写真が非常にダイナミックで、子どもたちに訴える力が大きいということを思いました。

    念のために、それぞれの会社ごとの3年生の教科書の重さを調べてみたのですけれども、大判である東京書籍が一番軽かったということもありまして、軽量化の工夫などもされていることを思いました。大判ですが、そんなにマイナスということはなく、逆にこれがプラスに働いていると思いました。

    内容については、やはり東京書籍が先ほどの社会科と同じように、問題が提示されていて、そこで次にいろいろ調べて、つまり観察や実験をして、そして最後にまとめるという、主体的な学びの段階を追ってきちんと構成されていて、どの単元でも同じような形で表記されています。また活字のフォントが非常に大きいので、この流れでいつも学習していくと、自分たちが学習したことが身についていくことが、教科書を見ていてわかるように編集されているのがいいと思いました。

    ほかの学年や、中学校で学ぶこととの関連性も明記されていますし、教科書の初めのほうに、物理と科学と生物と地学という、4分野に単元をきちんと分けて、こういうことを学習していきますという案内、イントロダクションのようなページがありまして、子どもたちの学習意欲を高めていくのに効果的であると思いました。

    教育出版につきましては、非常に情報が多くて、特に6年生の人体図などは、実物大に近いような2ページにわたるリアルな人体図に神経の脈略まで書いてあるような図がありまして、これも捨てがたいという思いもありました。3年生の昆虫のところや、4年生の気温のところなども情報が多く、内容が豊富で、これは子どもたちの興味関心を高めるのにいいと思いましたが、その情報が多い分、レイアウトが複雑になる部分もあって、やはり比べてみると、東京書籍のほうがコンパクトで見やすいという印象です。

    大日本図書は、物の燃え方の単元の後に、環境問題に話がつながっていくような記述もあり、物の見方を広げていく上でいい内容だと思いましたし、実験の様子もわかりやすかったです。そういう単元ごとに見ていくと、大日本図書もいい部分もたくさんあったのですけれども、やはり総合的に見ていく中では、東京書籍が最も採択にふさわしいと思いました。

    以上です。

    教育長 東京書籍と教育出版ですが、協議会からの報告ですと、両方とも28点ということで同点でございます。この二つの中で両委員からは東京書籍がいいという意見です。永井委員からも「レッツスタート」からまとめまでの流れがわかりやすく、非常によいということ、全体的に見やすく適切な注意喚起もあり、何を学ぶのかがよくわかる編集になっているので、非常によくできた教科書であるという評価をいただいています。

    そういったことを総合的に判断させていただいて、理科については東京書籍で決定させていただきたいと思いますが、よろしいですか。

    (異議なし)

    続きまして、生活です。生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に生活について、審議結果についてご報告いたします。

    生活の教科用図書は全7社から発行されており、現在採択されている教科用図書は学校図書です。

    東京書籍は、季節・遊び・探検が混在しており、指導する時期が明確になっていないという指摘がありました。一方、「ほんとうのおおきさポケットずかん」、「かつどうべんりちょう」は、活動・指導に役立つという意見もありました。友達と学習を進める際の言葉のかけ方や社会のルール・マナーを意識させる内容があり、道徳面も育てる視点も盛り込まれているとのことです。

    大日本図書は、季節を意識し、学校で学習する順番に配列されていて、分量もよいという意見がありました。また単元ごとに「めあて」や課題があり、学習内容を捉えやすいということです。男女一緒に活動する写真やイラストが多く、人権面の配慮もなされているということでした。

    学校図書は、1年生は学校、2年生は町のように活動の幅が広がり、発達段階に応じた配列・分量であるということです。写真や挿絵が大きく、文字は少なくしているので、内容が理解されやすいという意見や、吹き出しや学び方図鑑は学び方のヒントに役立つとの意見がありました。

    教育出版は、学習内容が月ごとに配列され分量もよい。また、植物の生長など、関連する資料が豊富であるという意見がありました。目次の見開き2ページで教科書のポイントがわかるようになっている点や、書き込む箇所があり、学習時に活用できるなどの特色も挙げられています。プログラミング教材が掲載されており、児童が思考ツールを使って主体的に取り組めるという意見もありました。

    光村図書は、写真や絵が大きく、補足の吹き出しとあわせ、理解しやすいという意見がありました。「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の3段階の学びの順番が表示され、各項目に考える手立てもあり、課題解決に向けた配慮がなされているということでした。巻末に書き込みシールがあり、自分の言葉を書き込むことができるので、学ぶ意欲の向上につなげることができるという意見もありました。啓林館は、季節に沿って単元が配列され学習が進むにつれ、活動の深まりがもてる構成であるということです。吹き出しやつぶやきには、活動への示唆や疑問が示されていて、活動のヒントにもなるものです。また、各単元の学びのプロセスが、「わくわく」「いきいき」「ぐんぐん」の3段階で分かれていて、わかりやすいという意見もありました。

    日本文教出版は、スタートアップの幼児期から繋がった学習内容となっています。「アレルギーに気を付けよう」等のマークがあり配慮がなされています。道具の使い方や安全配慮、図鑑的資料、発表の仕方等があり、活用しやすいという意見もありました。

    以上です。

    教育長 生活についての説明が終わりました。これから委員の皆さんに意見を求めたいと思いますが、何か意見はございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私は教育出版、それから学校図書、大日本図書の3社がいいなという感想です。3社をより詳しく見ていった中で、教育出版に「学びのポケット」がありまして、生活科での学び方、そして伝え方、書き方、道具の使い方などが非常に細かく提示されております。1年生や2年生の子どもたちが使うのにとても扱いやすいと思いました。そして、「まんぞくハシゴ」という、自己評価欄が教科書の中についています。これもやはり1年生2年生の間に、自分たちの学習を振り返り、次につないでいくことを学習の中で身に付けておくことは大変大事なことだと思います。

    また、QRコードについてですが、今ではどの教科書もQRコードがついていて、いろいろな教科書のQRコードを見てみました。教育出版のQRコードを見てみますと、例えばアサガオの種の断面図が大きく出てきて、発芽していく様子が見えたり、セミの羽化の様子が動画で見えたりします。見えるものが非常に効果的になっていて、子どもたちのさらに知りたいという意欲を掻き立てるのではないかと思います。

    学校図書も目次がすっきりしていて、年間の学習が見通しやすいよさがあり、植物の成長についても順を追って、いろいろな種類の植物を写真で、季節を追って提示されているなど工夫が見られます。

    また、大日本図書も巻末に学習道具箱という大変見ごたえのある、学習に利用価値のあるものがついておりまして、これも捨てがたいという感想ですけれども、決定的だったのは、教育出版の2年生の最後のほうの「自分たんけん」という単元についてです。子どもたちが生まれてから今までを振り返るという単元があるのです。私など、低学年を担任していたころは、子どもたちに赤ちゃんのときの写真を持ってきてもらって、それを画用紙に貼って、父親、母親からいろいろ聞いた話をまとめて書いて掲示するなどしていました。しかし、年々、家庭が多様化して、さまざまな家庭がある中で、そういった赤ん坊のときからの振り返りをしてしまうと、人権上難しい場面がふえてきているという実態があります。

    その点、教育出版は、前はどうだったのかなという程度で、赤ん坊のときからの振り返りではなくて、今からちょっと前を振り返ってみよう、そこと今の自分を比べてどうだろうかという投げかけになっていて、人権上も配慮されているということを感じました。それぞれほかの会社も当然配慮はされているのですけれども、教育出版がそういう点の配慮がより一層されているということを感じましたので、教育出版を推したいとを思います。

    以上です。

    教育長 今の件に関して塩田委員は何かございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私も教育出版がよかったと思います。江本先生が今おっしゃらなかったところで、私が思いましたのは、学校探検の単元でイラストと写真で説明していることが多い中、中には学校探検している児童の写真ばかりが大きくて、肝心の学校の中の様子、特別教室などの様子が、写真が小さくてわかりにくいようなところがあります。

    以上です。

    教育長 ありがとうございました。報告書の評価参考値も教育出版の点数が一番高く、お二人の意見につきましても、具体的なお話がありましたので、決めさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

    (異議なし)

    それでは、生活につきましては、教育出版の「せいかつ」で採択することで決定させていただきます。

    次に音楽です。生涯学習部参事から説明を求めます。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に音楽についての審議結果について、ご報告いたします。

    音楽の教科用図書は全2社から発行されており、現在採択されている教科用図書は教育出版です。

    教育出版は、和楽器の音楽を含め日本郷土の音楽を取り上げていてよい、という意見がありました。雅楽の合奏形態や楽器奏法などの資料が写真で細部まで正確に示されているとのことでした。また、指揮の例が図で示され、拍子がわかりやすい。リコーダーの図で、指の動きを理解しやすい、という意見もありました。目次に1年間を見通した学習や、どのような資質・能力を身につけるのかがわかりやすく書かれているということでした。

    教育芸術社は、系統性及び関連性をもった教材配列により、積み重ねやくり返しの学習をしやすいという意見がありました。歌唱や演奏技能について、各学年の発達段階を考慮した分量、内容、記述となっているとのことです。美しい風景や、音楽家やオリパラの写真など児童が興味をもって学べる工夫があります。手話の挨拶や歌をつくった人のメッセージなど、音楽の時間の中で人権などの考えや、思いやりの心を育てる工夫がなされているということです。

    以上です。

    教育長 音楽の説明が終わりました。この件に関して委員の皆さんから何かご意見がございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私はこの2社を比べて、この点数ほどに差はないと思います。それぞれによさがあったのですけれども、1年生の階名の入門のところが教育芸術社のほうが、表記がわかりやすくて工夫されていると思います。特に1年生2年生は学級担任が音楽の授業をすることが多いので、ドレミの入門などについてはわかりやすく表記されているほうがより利用しやすいと思いましたので、教育芸術社のほうがよいと思います。

    以上です。

    教育長 塩田委員、何かございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私も教育芸術社がいいと思いました。1年間の学習で何をするかがイラストと簡単な文でわかりやすく書いてあります。2社両方とも書いてあるのですけれども、教育芸術社のほうがわかりやすいです。歌の歌詞や曲、演奏について感じたことを書く学習もあったのですけれども、芸術への完成を育むことや、音楽への理解を深める、生活の中に音楽を生かせるような視点が生まれるのではないかと思いまして、教育芸術社がいいと思います。

    教育長 音楽につきましては教育芸術社ということで、委員の意見をいただいております。また、本日欠席の永井委員からも教育芸術社がよいという意見です。低学年から音符や記号を丁寧に説明されていてとてもよいとの評価をいただいています。また、羽村委員からも、専科の先生方が選んだものにつきまして、それを尊重するべきであるという意見もいただいております。教育芸術社31点ということで、教育出版を上回っておりますので、委員の意見を総合させていただいて、音楽については教育芸術社の教科用図書を採択させていただきたいと思います。

    次に、図画工作について、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 図画工作についての審議結果について、ご報告いたします。

    図画工作の教科用図書は全2社から発行されており、現在採択されている教科用図書は、日本文教出版です。

    開隆堂は、広い教室を使用したほうがよい題材があり、多少困難さを感じるという指摘がありましたが、題材の数は児童の発達段階に即しているということです。また題材名や活動の種類、「めあて」、評価基準が見やすい、という意見もありました。題材の紹介文がシンプルで、活動の流れは授業者に任されていることから、担任よりも専科向けではないか、という指摘もありました。

    日本文教出版は、学年やさまざまな実態に対応した内容になっていて、さまざまな教員にも使いやすい、ということです。文章による解説があり、児童が理解しやすい。また、1つの題材に対する作品例が多く、児童が発想の幅を広げやすい、という面があります。一方でページに対して情報量が多いため、やや見づらいという指摘もありました。

    以上です。

    教育長 協議会の報告につきましても、2社、良い点、悪い点、両方同じような形で記載があるわけですけれども、委員の皆さん、実際に手にとって見て、読んでいただいた中で、何か感想や意見がありましたらお願いします。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私は、日本文教出版がいいと思います。両社とも単元の「めあて」もきちんと書いてあるし、色や文字、学習の進め方に使われているマークも似たようなものでしたけれども、その色と文字と学習の進め方に使われているマークが、開隆堂のほうがいいかなというのは少し思いました。わかりやすいと思います。

    工夫しようという「めあて」の単元では、日本文教出版は工夫するためのヒントがいろいろ載っていましたので、児童が自分の表現を広げやすいのではないかなということを感じましたし、友達の作品の鑑賞のヒントも写真と文章で書いてあったので、自分が思ったことをどのように表現すればいいかということが、児童にわかりやすいのではないかなと思いました。美術的な視点や、視野を深めることができるのではないかなと思いますので、日本文教出版がいいと思います。

    教育長 ありがとうございます。

    江本委員から何かありますか。よろしいですか。

    れでは、日本文教出版を推すという塩田委員の発言がありました。協議会から出された報告書につきましても、日本文教出版が27点ということでございますので、こちらを採択させていただければと思いますが、よろしいですか。

    (異議なし)

    教育長 それでは、図画工作については、日本文教出版を採択することで決定させていただきます。

    続きまして、家庭について、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に、家庭についての審議結果についてご報告いたします。

    家庭の教科用図書は、全2社から発行されており、現在採択されている教科用図書は、開隆堂です。

    東京書籍は、見方、考え方を家庭科の窓として設定しており、めあてを意識した学習が展開できるということです。実物大の掲載は、技能習得には役立つが、イラストや写真が一部切れている物があるという指摘もあります。課題発見・課題解決、実践・活動、評価・改善の3ステップで構成され、実生活に役立つ学習が進められるという意見がありました。また、調理実習や制作実習に必要な技能が掲載されていて、実践の中で確かめることができるという意見もありました。

    開隆堂は、見方・考え方の四つの視点、「協力・共同」「健康・快適・安全」「生活文化の継承・創造」「持続可能な社会の構築」が提示されているという特色が挙げられています。吹き出しや矢印、文字の大きさや色、書体、囲みの線の色などを使い分けていてわかりやすいということです。日本の伝統文化や伝統食、各地に伝わる料理やおやつ、食材等についてさまざまな地方における事例が紹介されています。

    また、用語集や英語での表記一覧、チャレンジコーナー、生活の中のプログラミングなど充実した学習機会を得ることができるという意見がありました。

    以上です。

    教育長 家庭の説明が終わりました。この件に関して、委員の皆さんから何かご意見はございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 協議会の報告書のとおり、開隆堂のほうが読みやすく理解しやすいという点、それからさまざまな日本の伝統文化や伝統食などの紹介などが、非常に効果的だと思いますので、開隆堂がよろしいのではないかと思います。

    以上です。

    教育長 開隆堂ということでのご意見をいただきましたが、よろしいでしょうか。

    開隆堂を採択したいと思いますが、ご異議ございませんか。

    (異議なし)

    家庭については、開隆堂を採択することで決定させていただきます。

    続きまして、保健について、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に、保健についての審議結果についてご報告いたします。

    保健の教科用図書は、全5社から発行されており、現在採択されている教科用図書は、学研です。

    東京書籍は、単元ごとに目標に沿った学習の進め方があり、見通しをもって学習することができるとのことです。大きな写真が多くて見やすいだけでなく、大切な語句が太文字であらわしてあるなど、わかりやすい工夫がなされています。一方で、記述欄が小さくて使いづらいという指摘もありました。

    大日本図書は、「やってみよう」「話し合ってみよう」「活用して深めよう」などの活動があり、児童にとって学習を進めやすい一方で、文量が少なく感じるという指摘もありました。また、問題、めあて、まとめという言葉が載っていないために、課題解決型の学習への配慮がなされていないという指摘もありました。しかし、巻末の振り返り用のシールなど活用ができる工夫があるという意見もありました。

    文教社は、資料や写真などを効果的に配置し、資料も新しいということです。表やグラフ、イラストなどを効果的に使用している一方で、情報量が多く、文字が小さくなっていて、少し読みづらい部分があるという指摘もありました。また、一般的な事故等が掲載されているが、インターネットやSNSの事故などにもう少し触れてほしいという意見もありました。

    光文書院は、関連資料が豊富に掲載されています。単元ごとに同じ流れで構成されていることや、5段階の学習過程が示されていて、問題解決の学習過程がわかりやすいということです。

    学研は、体の発育・発達では、体に起こる変化が挿絵で示されるなど、一つ一つの写真や記号がわかりやすく見やすいという意見がありました。見開き1時間分として、時間単位でも見通しがもてるように配慮もされています。また、具体的な資料や写真は、カラーで見やすくわかりやすいという意見がありました。

    以上です。

    教育長 保健についての説明が終わりましたけれども、委員の皆さんからは、何かご意見はございますか。よろしいですか。ご意見ないようですが、協議会の報告書の点数が非常に離れているのですけれども、この辺について何かございますか。よろしいですか。

    それでは、協議会の報告のとおり、学研の32点が、他に比べて高得点ですので、保健については学研を採択したいと思いますが、よろしいでしょうか。

    (異議なし)

    保健については、学研みらいの教科書を採択することで決定させていただきます。

    続きまして、外国語について、生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に、外国語についての審議結果についてご報告いたします。今回が初めての採択である外国語の教科用図書は、全7社から発行されております。

    東京書籍は、さまざまなパターンのレイアウトがあり、どこが大事なのかわからない。挿絵や写真などが多過ぎるという指摘がありました。また、全体的な構成は見通すことができる一方で、内容が簡単過ぎるのではという意見もありました。

    開隆堂は、写真や資料が多くわかりやすいが、文字が薄く、文字や絵の大きさがばらばらで読みにくいという指摘がありました。一方で、課題が明瞭でわかりやすく、構成が見通せるという意見がありました。

    学校図書は、各単元において4技能5領域の学習内容がしっかりと網羅され、特に、「話す」の内容が充実しているとのことです。現行の「We Can!」を踏襲しており、教員も児童もスムーズに対応できるという意見がありました。また、「Pre-Lesson」という学習が設定されていることで、既習事項を確実におさえた上で、新しい学習事項に臨むことができるという特色があります。

    三省堂は、配列は適切であるが、「HOP、STEP、JUMP」の目標の違いがわかりにくいということです。発表活動が少ないため、学習内容が効果的とは言えないという指摘もありました。

    教育出版は、現在使用していると「We Can!」と同様の構成で学習しやすい。語彙や表現の文量は適切であるという意見がありました。全ての語彙にイラストが提示され、わかりやすいということです。また、ワークシートは完成の見本となる写真により、児童が見通しをもてるということでした。

    光村図書は、各単元で「Goal」というアイコンで「めあて」が示されている。また、各教科書の冒頭には、4技能5領域ごとの「CAN-DO」が示され、見通しをもって学習ができるとのことです。ユニット全体は、見開きで統一され、授業の流れを順に整理して配置してあることや、既習の表現や語彙が繰り返し見られることで、スパイラル式に学習し、定着を図れるように設定されているという意見がありました。

    啓林館は、巻末に「Can do list」が書かれ、4技能5領域についての記載が明示されています。一方、巻末の「Word list」には、語数が少ないという意見もありました。学習の「めあて」が初めに明示されていてわかりやすい。繰り返しがユニットの最後に設けられていて、「めあて」とともに振り返りやすいといった声もありました。

    以上です。

    教育長 外国語についての説明が終わりました。委員の皆さん、何かご意見はございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 外国語につきましては、小学校における初めての外国語の教科書採択ということで、ほかの教科にも増して詳しく読ませていただきました。羽村市の場合は、もう何年も前から小学校1年生から外国語学習を進めてきているわけで、その実態とできるだけ乖離していない教科書が望ましいだろうと思います。以前、私も羽村市の小中一貫教育の英語のカリキュラムづくりに携わったことがございますけれども、そういうことも思い出しながら、また、学校訪問などさせていただいて、いろいろな英語の授業を思い出しながら、どういう教科書がこの羽村市の外国語教育にふさわしいかを考えました。

    アクティビティが充実していて、そしてアルファベットタイムなども随所にあって、通年で学べることや、学習に使えるカード類などが非常に豊富に入っていることなど、さまざまな理由で光村図書が一歩抜きん出ている印象です。何よりも、これまで積み重ねてきた羽村市の外国語教育の中で、それをやってきた先生方が、最もこれがふさわしいと選んでいらっしゃるということが一番の決定的なところです。光村図書を推したいと思います。

    教育長 塩田委員から何かございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 私も光村図書がいいと思ったのですけれども、いろいろ比べていって、「写真を見て気づいたことを話そう」という課題が各社いろいろあるのですけれども、その肝心な写真が小さい本があるなどして、写真から何を読み取れるかということを考えたときに、きちんとそれが読み取りやすいというか、やはり写真が大きく載っていないと、そこから読み取ってそれを英語で表現することがやりにくいのではないかと思ったので、光村図書がいいと思いました。

    教育長 ありがとうございます。外国語教科として、5、6年生の英語を実施していくということで、次期の学習指導要領にも関係するところで、私からも感想を述べさせていただきます。光村図書については、学習指導要領で英語を使って何ができるようになるか、何をどうやって学ぶのかというところで、小学校らしい「めあて」を立ててつくられている感想をもたせていただきました。

    他社の教科書についてもいろいろ工夫をしていますけれども、今の羽村市の小中一貫教育の取組みの中で小学校1年生からずっと英語を学んでいる子どもたちにとって、この光村図書の教科書はなかなか使いやすいかと思います。いろいろなアクティビティ、色やワークシートなどもある中で、羽村の今の子どもたちの英語の学習に合っている感じをもって、見させていただきました。

    また、永井委員からも目次から学年で「できるようになること」ということが、全体をイメージしやすくてよいということと、聞く、話す、見る、プレイ、トライが多く、身につきやすい授業が期待できるというコメントをいただいています。点数的にも光村図書が一番高いですし、委員の皆さんからも光村図書推薦というご意見をいただきましたので、外国語につきましては、光村図書を採択することで、ご異議ございませんでしょうか。

    (異議なし)

    それでは、そのように決定させていただきます。続きまして、道徳に移らせていただきます。生涯学習部参事から説明をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 次に、道徳についての審議結果についてご報告いたします。

    道徳の教科用図書は、全8社から発行されており、現在採択されている教科用図書は、学校図書です。

    東京書籍は、「いじめのない世界へ」が学年ごとにあり、また、情報モラルや防災教育対応教材も含まれているという特徴があります。また、独自に「自分自身のこと」「人との関わり」「社会との関り」「命、自然、気高いもの」と四つの視点で分類されていて、道徳で学ぶ内容が捉えやすくなっています。進め方として、「気付く」「考える・話し合う」「振り返る・見つめる」「生かす」があり、授業の道筋が理解しやすくなっています。

    学校図書は、学期ごとに4つの内容を均等に学べるように教材が配置されています。学年配当の漢字は、全てに振り仮名があり、読むことへの負担を軽減する工夫が見られ、読みやすく理解しやすいとのことです。問題解決型の学習や役割演技などの多様な道徳学習ができるよう工夫されており、また、国際理解や国際親善の内容が含まれ、外国籍児童が多い地域への配慮がなされているという意見がありました。

    教育出版は、目次には学習内容にどのような道徳的価値について学習するのかわかりやすく記載され、見通しをもちやすいということです。しかし、高学年の読む文量は多く、時間内での学習には工夫する必要があると指摘しています。題材については、世界、日本、郷土についてバラエティに富んでいるという意見もありました。

    光村図書は、8項目に偏りがなく、4つの内容項目をバランスよく取り扱っています。考え、議論する道徳として、課題発見、課題解決に向けた配慮もなされているとのことです。しかし、高学年は呼び捨てで表現されている場面があり、人権上の配慮として気になるという指摘がありました。

    日本文教出版は、記号、四季、図形、挿絵、写真などが効果的にレイアウトされているということです。オリパラに関する題材があり、東京都が掲げるオリンピック・パラリンピック協議との関連が図れるという意見がありました。しかし、評価を意識した道徳ノートがついているものの、書き込み量が多く、使い切れないのではという指摘もありました。

    光文書院は、重点主題教材を設定し、複数の教材を続けて学習することで、道徳的価値の理解を深めるという特色が見られます。また、「いじめ」「情報モラル」「人との共生」「オリンピック・パラリンピック」といった現代的な課題も取り上げられています。

    表記については、1年生から3年生までは振り仮名があり読みやすいとのことです。一方で、吹き出しで考えるポイントや視点への見方が書かれているが、誘導的に感じるといった指摘もありました。

    学研は、振り返りや書き込めるページがあり、道徳的価値の自覚を高める工夫が見られているとのことです。低学年に動物が登場するなど、児童に親しみやすく、発達段階に応じた内容になっているという意見がありました。議論する授業が展開できるよう、「深める」「広げる」という視点で、記述式のページがあり、課題発見、課題解決に向けた学習が効果的に進められるという特色が挙げられています。

    廣済堂あかつきは、高学年はやや文量が多いため、発達段階に応じた文量、内容になっていないという指摘がありました。また、題材の最後に「考えよう・話し合おう」の観点が明記され、見通しをもって学習に取り組めるが、発問が例示され過ぎているため適切とは言い難く、課題発見、課題解決に向けた学習が効果的に進めにくいという指摘もありました。道徳ノートも書き込み量が多く使い切れないことや、授業の流れを画一的にしてしまう可能性も指摘されています。

    以上です。

    教育長 道徳の説明が終わりました。それでは、委員の皆さんからご意見、また質問等受けたいと思います。何かございますか。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 道徳に関しては、一昨年の平成29年度に採択したものを昨年から使用しているのが学校図書ですが、前回採択した学校図書の本と、今回の学校図書の本を比べて見たところ、コラムの数が少し減っていたのですけれども、新しい本のほうがオリンピック・パラリンピックや日本全国のお祭り、ユネスコの無形文化遺産に登録された物など、新しい情報が載っていること、また、いじめに関する内容も載っていました。

    前回の教科書にあるスマホやタブレット、SNSなどの情報管理についてのコラムがなくなっていたのですけれども、かわりに集団や社会との関りの教材や、読み物がふえていました。

    また、「自立と判断」「自由と責任」という単元で、文章だけを見ますと前回の採択の本が「どんなことを考えていたのでしょう」や、「なぜ何々と言ったのでしょうか」という問題の出し方だったのですけれども、今回の本は「判断の理由について考えよう」という、文章だけ見ると難しい表現だと感じたものですから、先生の授業の進め方で、難しさは解決できるというふうには思います。思考するヒントのないものや、一つの考え方を誘導するような設問の本はやめたいということを各社読み比べて感じたところです。

    また、考えを深めるための視点が一つではないことや、クラスや友達のことから地球規模のことまで扱って、身近なことだけではなく、社会問題についても考える姿勢ができるような本がいいという視点で選ばせていただきまして、今回も学校図書がいいのではないかと思います。

    以上です。

    教育長 ありがとうございます。江本委員から何かご意見はございますか。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 私は、教育出版も捨てがたいと思っています。配列が、価値項目別にまとめてあって利用しやすいということ。また、1年生などではマナーや礼儀について巻末にまとめてあり、これは小1プロブレムに対応した配慮かと思います。文章も大変読みやすく、噛み砕いた文章が書かれていて使いやすいと思います。ただ、この道徳が教科化されるにあたって盛んに言われたことは、読む道徳から考え議論する道徳へということだったのですけれども、いろいろな授業を見させていただいても、1単位時間の中で資料の内容をしっかり理解して、それをもとに話し合いを深めていく時間までいかないのです。読み込んでいる間にもうチャイムが鳴ってしまうというような、そういう授業を多々見る中で、やはり教材はできるだけわかりやすく親しみやすいものがふさわしいということを思い、そういった観点で選ばせてもらいました。

    そういう意味では、教育出版と学校図書の2社がいいと思います。その中で学校図書は、まだ採択して1年半しかたっていないということもありますし、「学びノート」という分冊があるのですが、その分冊の中に自己評価にかかわるところが書き込めるということで、もう少しこの「学びノート」を活用しながら、道徳の授業をより深めていっていただきたいという期待も込めて、学校図書をもう一回採択して、先生方にも教材研究を深めていただき、子どもたちにもしっかり読みこんでもらい、読む道徳から、考え、議論する道徳へ深めていくように期待したいです。

    そういう点で見ると、学校図書は至れり尽くせりの内容で、学習の進め方が細かく書いてありますので、それをもとにぜひ道徳の授業を深めていただいて、子どもたちの話し合いが深まるよう期待しています。

    以上です。

    教育長 ありがとうございました。学校図書を評価するという意見をいただいたわけなのですけれども、学校図書は2分冊になっているので、この辺の使い方ですが、本編と分冊が区分の仕方が違うなど、すぐにページとページが続かないところもあり、使い方がどうなのかというところを感じました。現在、実際の授業等々で使っている中で、今回のこの教科書採択の研究会で、皆さんで読んだり話をしたりする中で、分冊についての利用状況はどうかというようなご質問もあったので、この辺につきまして、指導主事からは何か、学校からの情報や、また調査委員会、協議会からの聞き取り調査など、何か情報としてありますか。

    統括指導主事 教育長。

    教育長 統括指導主事。

    統括指導主事 学校から聞き取った内容など、幾つかあります。

    まず、学校図書の教科書を1年と少し使う中で、教材に対する理解が深まってきているということで、教材の研究も現在進んでいるところであり、学校図書を継続して使っていきたいという声があります。また、「分冊のノート」についてのご質問でございますが、こちらのノートは使っているということで、活用しやすく、わかりやすく、学校のほうも積極的に活用しているということが聞き取りによってわかっております。

    以上です。

    教育長 ありがとうございました。学校での使い勝手や、また先ほど江本委員からも話がありましたように、前回採択して、現に使っている教科書をもう少し研究も含めて、この教科書を使っていきたいという意向もあるということでございますので、学校や、この協議会の報告も、学校図書が一番点数的には評価が高いこともございますので、道徳について学校図書を採択するということでよろしいでしょうか。ご異議ありますか。

    (異議なし)

    異議なしと認めます。

    それでは、道徳については学校図書を採択するということで決定しました。

    どうもありがとうございました。以上で、今回採択すべき各教科用図書につきましては、本日の教育委員会で決定をさせていただきます。

    確認のために読み上げをさせていただきます。国語については、光村図書出版株式会社、書写につきましても同じく光村図書出版株式会社です。社会、東京書籍株式会社。地図、株式会社帝国書院。算数、東京書籍株式会社。理科、同じく東京書籍株式会社。生活、教育出版株式会社。音楽、株式会社教育芸術社。図画工作、日本文教出版株式会社。家庭、開隆堂出版株式会社。保健、株式会社学研教育みらい。外国語、光村図書出版株式会社。道徳、学校図書株式会社。

    以上でございます。ありがとうございました。

    それでは、議案第23号の採択につきましては、以上のとおり決定をさせていただきます。委員の皆さん、ご異議ございませんでしょうか。

    (異議なし)

    教育長 ご異議なしと認めます。よって、本案は、ただいま読み上げましたとおり、各社の教科用図書を採択することに決定しました。

    しばらく休憩します。

    小学校の教科用図書の採択の件につきまして、以上で審議を終了いたしましたので、傍聴者の皆さんで、退席される方がいらっしゃいましたら、この機会でご退席をいただいて結構でございます。

    午後4時45分 休憩

    午後4時47分 再開

    教育長 それでは、会議を再開いたします。

    〔日程第5〕

    教育長 議案第24号 令和2年度使用中学校教科用図書の採択についてを議題とします。提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 議案第24号 令和2年度使用中学校教科用図書の採択についてご説明いたします。本議案につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条の規定に基づき、令和2年度から羽村市の中学校で使用する教科用図書を別紙のとおり採択しようとするものです。細部につきましては、生涯学習部参事よりご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 それでは、議案第24号 令和2年度使用中学校教科用図書の採択についての詳細につきまして、ご説明いたします。

    議案に添付された資料をごらんください。先ほど、生涯学習部長から提案説明がありましたとおり、令和2年度から使用する中学校教科用図書の採択事務につきましては、新たに文部科学大臣の検定を経たものがないことから、前回の採択において用いた調査資料を適宜利用することが可能となっております。

    また、令和3年度から新学習指導要領が全面実施となることから、来年、令和2年度に新たな教科用図書の採択事務が予定されております。

    このようなことから、来年度に使用する教科用図書については、前回の平成28年度使用中学校教科用図書採択において、1枚目の資料のとおり教育委員会が採択したものと同様のものを提案するものです。

    以上です。

    教育長 以上で、説明が終わりました。これから質疑を行います。

    何か質疑ございますか。よろしいですか。

    (質疑なし)

    それでは、以上で質疑を終了します。

    お諮りします。議案第24号 令和2年度使用中学校教科用図書の採択については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    (異議なし)

    ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。

    〔日程第6〕

    教育長 議案第25号 令和2年度使用小中学校特別支援学級教科用図書の採択についてを議題とします。提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 議案第25号 令和2年度使用小中学校特別支援学級教科用図書の採択についてご説明いたします。本議案につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条の規定に基づき、令和2年度から羽村市の小中学校の特別支援学級で使用する教科用図書を別紙のとおり採択しようとするものです。細部につきましては、生涯学習部参事よりご説明申し上げますので、よろしくご審議の上ご決定くださいますようお願いいたします。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 議案第25号 令和2年度使用小中学校特別支援学級教科用図書の採択における細部についてご説明いたします。

    採択に際しましては、令和2年度使用羽村市立小中学校特別支援学級教科用図書選定協議会要綱に基づき、小学校、中学校それぞれに特別支援学級使用教科用図書選定調査委員会を設置し、調査研究を実施いたしました。その結果が、去る令和元年7月23日の選定協議会に報告され、審査の結果、妥当であると判断され、その結果を本教育委員会に説明するものです。

    お手元の資料にございます、令和2年度使用小学校及び中学校特別支援学級教科用図書の一覧をごらんください。特別支援学級においては、一人一人の指導計画に基づいた指導となることから、文部科学省検定教科書、文部科学省著作教科書、学校教育法附則第9条による一般図書から児童・生徒に応じた教科用図書を選んでおります。

    なお、小学校については全て検定本を使用するため、議案第23号で採択されたものとなります。

    なお、報告書の表におきまして、例えば社会科4年など記載されていない教科、学年については、本年度使用の教科用図書を持ち上がってそのまま使用することとなります。

    また、羽村第一中学校及び羽村第三中学校において検定本を使用する教科については、お手元の資料では空欄となっていますが、こちらも議案第24号で採択をしました教科書となりますので、ご了承ください。

    なお、道徳科については、今回採択を要しておらず、現行の教科用図書の資料となることから、そのまま記載されております。選定理由につきましては、調査研究報告書のとおりです。

    簡単ではございますが、以上、ご審議のほどよろしくお願いをいたします。

    教育長 以上で、説明が終わりました。この内容についてもあらかじめ委員の皆さんには教科書を見ていただいていることもございますので、直ちに質疑に入りたいと思います。

    何か、質疑ございますか。よろしいですか。

    (質疑なし)

    それでは、以上で質疑を終了します。

    お諮りします。議案第25号 令和2年度使用小中学校特別支援学級教科用図書の採択については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    (異議なし)

    ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。

    〔日程第7〕

    教育長 議案第26号 専決処分の承認を求めることについて、羽村市立学校学校歯科医の委嘱についてを議題とします。提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 議案第26号 専決処分の承認を求めることについて、羽村市立学校学校医の委嘱についてご説明いたします。

    本件は、教育委員会の議決事項である羽村市立学校の学校歯科医について、平成31年4月1日から委嘱しております對馬澄夫氏より、令和元年7月31日をもって辞職したい旨の申出があり、新たに日下精士氏を8月1日付で委嘱することとなったため、教育委員会の議決すべき事項について、特に緊急を要するため、教育委員会を招集する時間的余裕がないことが明らかであったことにより、教育長に対する事務委任規則第4条第1項の規定に基づき、羽村市立学校学校歯科医の委嘱について専決処分させていただいたもので、同規則第4条第2項の規定に基づき、教育委員会に報告し、承認を求めるものです。

    以上、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    教育長 以上で、提案理由の説明が終わりました。本件に関して、質疑ございますか。よろしいでしょうか。

    (質疑なし)

    教育長 以上で、質疑を終了します。お諮りします。議案第26号専決処分の承認を求めることについて、羽村市立学校学校歯科医の委嘱については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    (異議なし)

    ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。

    〔日程第8〕

    教育長 議案第27号 令和元年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についてを議題とします。提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 議案第27号 令和元年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について、ご説明いたします。

    議案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条の規定に基づき、実施する。羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告書について、別紙のとおり作成しようとするものです。細部につきましては、別紙の報告書をごらんください。

    まず、1ページをお開きください。1、羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施について、(1)点検評価の目的ですが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、毎年その権限に属する事務の管理及び執行の状況について、点検及び評価を行い、課題や取り組みの方向性を明らかにすることにより、効果的な教育行政の一層の推進を図ること。点検評価の結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公表することで、市民への説明責任を果たし、市民に信頼される教育行政を推進することの2点を目的として、本事業を実施するものです。

    次に、(2)点検評価の対象ですが、教育委員会では平成30年度の教育目標に基づき、小中一貫教育を柱とした教育の充実。多様なニーズに応じた教育の充実、教育環境の整備、学習活動の活性化。学習成果の積極的な活用の五つの方向性を定め、ここに掲げる38の主な事務事業を対象として、今回の点検評価を実施いたしました。なお、平成30年度の羽村市教育委員会教育目標につきましては、2ページ、3ページに記載のとおりとなっております。

    次に、(3)点検評価の実施方法についてですが、点検評価の実施方法については、教育目標に基づく五つの方向性ごとに分類された主な事業について、各事業単位に評価を行っております。点検評価は前年度の教育委員会の主な事務事業の取組状況を総括するとともに、課題や今後の取り組みの方向性を示すものとし、毎年1回実施することとしており、令和元年度の点検評価は、平成30年度に指定した38の主な事務事業についての取組状況の総括と、課題や取組みの方向性を示すものとなっております。

    また、点検評価は、事務事業の進捗状況等を取りまとめ、教育に関し、学識経験を有する者の意見を聴取した上で、教育委員会が点検評価を行うこととしており、今回の点検評価においても各課において所管の主要事務事業について、点検評価案を作成し、教育委員会事務局内部でこれを取りまとめた上で、学識経験者の意見を聴取し、この意見を付して本日の教育委員会でご審議をいただくものであります。

    なお、本日ご審議いただきました結果をもとに報告書にまとめ、市議会に提出した後、市民に公表を行う予定でございます。

    続きまして、4ページ、5ページをお開きください。こちらには、平成30年度の点検評価の対象となった主な事務事業の38事業は、先ほど申し上げました五つの方向性ごとにまとめて表記してございます。それぞれ、事務事業について○はレベルアップ事業、その他の事業につきましては、重点事業となっております。

    続きまして、6ページをごらんください。6ページから8ページにつきましては、38の主要事務事業についての担当課と評価を表示した一覧表となっております。評価につきましては、目標に達する達成度よりAからDまでの四段階評価となっており、先ほど申し上げました分類に従って、目標に対する取組実績を基準として評価を行ったものです。今回の評価結果につきましては、点検評価の対象となった全38事業のうち、目標に対する達成度が80%以上であるA評価が34事業。達成度が50%以上、80%未満であるB評価が4事業となっており、達成度が50%未満であるC評価及び30%未満であるD評価となりました事業についてはございませんでした。

    各主要事務事業の点検評価の結果についての説明は、時間の都合もございますことから省略させていただきます。

    続きまして、点検評価に関する学識経験者からの意見についてです。92ページをお開きください。冒頭申し上げましたとおり、点検評価を行うにあたっては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第2項の規定により、教育に関し、学識経験を有する者の知見の活用を図るものとするとされておりますことから、今回2名の学識経験者からいただいたご意見を掲載してございます。

    なお、点検評価表をご説明する中で、学識経験者からご指摘いただいた点につきましては、既に修正、反映させており、ここに掲載しておりますご意見につきましては、今後の事業展開の参考とさせていただくものです。本日は、時間の都合もございますことから、個別の事業についてのご意見の説明については省略させていただきます。

    まず、元昭島市教育委員会事務局生涯学習部長、金子秀夫氏からのご意見です。金子氏からは、小中一貫教育を柱とした教育の充実の分野では、No.3の読書活動の充実について。多様なニーズに対応した教育の充実の分野では、No.13教育相談の充実について。教育環境の整備の分野では、No.14学校教育施設の計画的な改修について。学習活動の活性化の分野では、No.21生涯学習センターゆとろぎ市民協働事業の推進について。No.26スポーツを通じた健康づくりの推進について。No.31読書手帳を活用した読書の推進について。No.35各種展示や体験学習などの実施について。学習成果の積極的な活用の分野では、No.36の初心者講座の実施について、それぞれの事業の実施状況や、今後の取組みに関するご意見をいただきました。内容につきましては、ごらんのとおりです。

    金子氏からは、これらと合わせ総括として事業の実施状況や評価のあり方について、ご意見をいただいております。内容につきましては、今回の点検評価の評価事業は、昨年より9件減少している。事業数の増減は、その時々に置かれている教育委員会の状況により生じることもあり得るが、前年度に一定の課題認識がされた事業は、翌年度にも実施され、前年とほとんど同じ事業総括がされているものがあることが気になる。事業総括は、前年度の事業総括を踏まえたものであるべきと考える。また、事務事業の見直しは、当然絶えず適切に行われるべきものであり、多様なニーズに応じた教育の充実に関する評価対象事業も同様に見直しがされたものと思われるが、平成29年度には10件、レベルアップが6件、重点4件あった事業が、平成30年度では4件、レベルアップ1件、重点3件となっている。平成29年度にレベルアップ事業として単独に行われた事業が、平成30年度においてどのように実施されたのか。限られた時間の中で全てを確認できなかったが、事業の継続性の見直しのあり方については、事業相互の関連性等を勘案し、検討を深めていただきたい。さらに、生涯学習推進のための実施計画に基づき、平成30年度中に実施された事業は352件、達成率80%以上の事業は344件で、全体の97.7%となっている。達成率の基準の設定にあたっては、より市民感覚に即したものとなるよう工夫していただきたい。

    以上、いろいろ申し述べてきたが、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の客観化については、年々改善が図られてきている。今後も点検及び評価のあり方については、謙虚に検討を加え、見直しを図っていただきたいといった意見をいただいております。

    続きまして、元羽村市立羽村第二中学校校長、田邊靖夫氏からのご意見です。ページにつきましては、96ページから99ページとなっております。

    初めに、点検評価シートに関し、市民のライフステージに応じた事務事業がどのように展開されているのかが明確に示されており、事務事業に対する取組みの内容や成果、今後の課題等が明確に記され、数値の表記により、分析結果が具体的に示されている。所管課の推進する事務事業の平成30年度の目標に対する評価(達成率)が報告書の内容や説明により適格であることを確認したといったコメントに続きまして、小中一貫教育を柱とした教育の充実の分野では、No.1学力向上への取り組みの推進について。No.2中学校区ごとの特色ある教育活動の充実について。No.3読書活動の充実について。多様なニーズに対応した教育の推進の分野では、No.13教育相談の充実について。教育環境の整備の分野では、No.14学校教育施設の計画的な改修について。No.15ICT環境の整備計画の策定について。学習活動の活性化の分野では、No.20東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の文化プログラム関連事業の実施について。No.21生涯学習センターゆとろぎ市民協働事業の推進について。No.22大学との連携による講座の充実について。No.23企業等との連携による生涯学習事業、芸術鑑賞事業の実施の4事業について。学習成果の積極的な活用の分野では、No.38登録郷土研究員制度の推進について、それぞれの事業の実施状況や、今後の取組みに関するご意見をいただきました。内容につきましては、ごらんのとおりでございます。

    以上で、有識者からいただきました主要事業に関するご意見についての報告とさせていただきます。

    次に、報告書の100ページから102ページまでは、教育委員会の審議事項等を掲載し、103ページから105ページまでは、教育委員会委員の主な活動報告、106ページには、教育委員会学校訪問の記録をそれぞれ記載しており、107ページ以降は資料編として、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の抜粋、羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価に関する要綱について記載をしております。

    以上、雑駁でございますが、令和元年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についてのご説明とさせていただきます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    教育長 以上で説明が終わりました。何かご質疑ございますか。よろしいでしょうか。

    (質疑なし)

    それでは、以上で質疑を終了いたします。お諮りします。議案第27号 令和元年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    (異議なし)

    ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。

    〔日程第9〕

    教育長 日程第9、議案第28号 令和元年度羽村市一般会計補正予算第3号のうち、教育費に係る部分の意見聴取についてを議題とします。

    提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 議案第28号 令和元年度羽村市一般会計補正予算第3号のうち、教育費に係る部分の意見聴取についてご説明いたします。本議案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、令和元年度羽村市一般会計補正予算のうち、教育費に係る部分について教育委員会の意見を聴取する必要があるため、その内容を説明し、意見を求めるものです。細部につきましては、別紙をごらんください。

    初めに、今回の一般会計補正予算についてですが、予算現額224億60万円から歳入歳出それぞれ4億8,680万円を増額し、228億8,740万円とするものです。

    初めに、歳入についてですが、今回の補正予算では教育費の教育委員会に関する歳入についての補正はございません。

    次に、歳出でございます。歳出の教育費につきましては、まず1、教育振興基金積立金を32万6,000円増額補正いたします。これは、平成30年度予算の3月補正を行った後に、教育振興基金への寄付金として受けた25万2,000円及びJOCオリンピック支援自販機の平成30年度売上分に係る教育振興基金への積み残し分7万4,000円を合計した32万6,000円を教育振興基金に積み立てるものです。

    次に、2、子ども・子育て支援給付に要する経費、7,649万8,000円の増。3、幼稚園就園奨励費2,535万3,000円の減。4、私立幼稚園等園児保護者負担軽減に要する経費、161万6,000円の減につきましては、いずれも幼児教育・保育の無償化に伴う増減で、子ども家庭部の所管となっております。次に5、スイミングセンター修繕料についてですが、スイミングセンター加圧給水ポンプの故障に伴い、修繕費を増額補正するもので、126万2,000円を増額するものでございます。

    以上を合計し、教育費の歳出につきましては、5,111万7,000円の増額補正を行うものです。

    以上で、令和元年度羽村市一般会計補正予算第3号のうち、教育費に係る部分についての説明を終わります。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    教育長 以上で、提案理由の説明が終わりました。これから質疑を行います。何か質疑ございますか。よろしいでしょうか。

    (質疑なし)

    以上で質疑を終了いたします。

    お諮りします。議案第28号 令和元年度羽村市一般会計補正予算第3号のうち、教育費に係る部分の意見聴取については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    (異議なし)

    ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。

    これをもちまして、令和元年第9回羽村市教育委員会定例会を閉会いたします。ありがとうございました。


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