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    令和元年第12回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2020年1月4日]
    • ID:13147

    令和元年第12回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    日時 令和元年11月19日(火)午後3時00分~3時54分

    場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室

    出席者の氏名 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 羽村章、委員 塩田真紀子、委員 永井英義

    傍聴人 なし

    議事日程

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会活動報告

    日程第4 議案第29号 令和元年度羽村市一般会計補正予算(第4号)のうち教育費に係る部分の意見聴取について

    日程第5 報告事項 羽村市小中一貫教育基本計画(令和2年度~令和6年度の策定)について

    会議経過

    教育長 ただいまの出席者は、5名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから令和元年第12回羽村市教育委員会(定例会)を開会いたします。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    〔日程第1〕

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において永井英義委員を指名します。よろしくお願いします。

    〔日程第2〕

    教育長 教育長報告を行います。

    お手元の教育長報告事項をご覧ください。

    10月19日、第67回全日本吹奏楽コンクールが開催されました。羽村第一中学校吹奏楽部が東京都の代表として、5年連続の出場となりました。100校からの参加校で東京都の予選があり、その中から2校が最終的に東京都の代表として全日本コンクールに出場できるという、極めて厳しい関門を突破しての出場であります。特に、毎年、部員の変化がある中で、5年連続で東京都代表になっていることは、顧問の指導力、また保護者の献身的な協力、そして生徒たちの努力がなければなし得ないものであり、高く評価したいと思っています。

    続きまして、10月26日です。文化祭の特別企画として、キルギス共和国に関する文化講演会を開催しました。羽村市が東京オリンピックのホストタウンになったキルギス共和国柔道チームの関係もありまして、元キルギス共和国の大使をお勤めになられた小池孝行氏を講師にお招きし、キルギスの生活や、キルギスにお住まいの皆さんの文化などについてお話をしていただきました。

    10月29日は羽村第二中学校、11月12日は松林小学校に教育委員会の学校訪問を行いました。委員の皆さんから学校経営や授業内容等々、さまざまなご意見をいただきまして、ありがとうございました。

    11月2日、3日です。第50回羽村市産業祭が青天のもとに開催されました。今年は、松林小学校金管バンドと羽村第二中学校吹奏楽部の子どもたちの演奏でオープニングを飾りました。

    また、11月4日には、羽村市文化祭の最終日で、市民参加の音楽公演「ゆとろぎオペラ・カルメン」の上演がありました。

    11月7日は、西多摩の中学校教育研究会主催の西多摩中学校連合音楽会が開催されました。これは、あきる野市の中学校教育研究会も一緒になった連合音楽会でございます。

    そして、15日には、羽村市小学校音楽会が開催されました。

    毎年秋口に、こういったさまざまな音楽関係の行事がゆとろぎで開催されます。音楽のあるまちづくりを進める羽村市にふさわしい多様な音楽イベントが行われていると思っております。

    また、11月9日です。青少年健全育成の集いと子どもフェスティバルが開催されました。集いでは、多くの健全育成功労者の表彰、並びに模範青少年の表彰が行われました。

    次に、11月13日に開催された東京都市教育長会で東京都からの報告事項がありましたので、幾つか報告をさせていただきます。

    1点目は、中学生「東京駅伝」大会についてです。平成21年度から10回開催されてきました中学生「東京駅伝」大会ですが、令和2年度をもって終了するという報告でした。東京都の中学生の体力向上に寄与してきた成果を今後の取組みにつなげていくとともに、この大会に出場するような生徒と、出場しない生徒との体力の二極化が進んでいる現状で、このような選手権形式の競技会ではなく、自治体規模による、これまでの「東京駅伝」の、いわゆるオリンピックでよく言われるレガシーのようなものを今後は各自治体の中で引き継いでいっていただきたいという趣旨であります。

    大会を終了するその一つの理由としては、自治体の規模によって上位にいく自治体の中学校や中学生の人数、また選手選考や選手の力量が固定化されてしまうというような評価もある中で、令和2年度の大会で終了ということでございます。

    今後は、全体的な体力向上事業に取り組んでいくわけですけれども、大きな大会を契機としたスポーツの向上事業に取り組みながら全体的に広めていきたいという東京都の考えでございます。

    次に2点目です。学校給食における牛乳の紙パックの処理についてです。教育長会で協議をしていく中では、東京学乳協議会で処理対応をしてもらいたいと話をしてきたところですけれども、方針は変わらず、各市において処理することで、ぜひお願いしたいという説明でした。

    これを受けまして、他市の動向を確認しますと、近隣では、東京学乳協議会を脱退して、紙パックから瓶に切りかえる方針だという自治体も出てきています。また、幾つかの自治体では、各小中学校において、児童・生徒がパックを開き、水洗いをして乾燥させて業者に出すという方法をとるところもあると聞いています。今後、なるべく早い時期に羽村・瑞穂地区学校給食組合としての対応策を講じるということで、検討しているところでございます。

    また、羽村市教育委員会から羽村・瑞穂地区学校給食組合の教育委員会委員として出席している委員には、今後の給食組合教育委員会の中で説明をし、方針を決めていきたいと思っています。牛乳の供給を瓶から紙パックに変えるときには、メーカーが引き取るという話でしたし、皆さんも学校訪問した際に学校の手洗い場を見ていただいていると思いますが、広いスペースもない中で、子どもたちが切り開いた紙パックを水道で洗って乾かすのか、また、それらを処理できる機械があるということなので、学校給食組合でそういった機械を購入し内部処理をするのか、この件に関しては、検討結果を出さなければなりませんけれども、委員の皆さんからご意見等がありましたら、お聞きしたいと思います。

    都市教育長会での東京都からの報告について、中学生「東京駅伝」大会終了の件と、学校給食の牛乳紙パックは各自治体で処理をする形になった件を報告させていただきます。

    以上で、教育長報告を終わります。

    何かご意見、またはご質問等ございませんか。

    永井委員 教育長。

    教育長 永井委員。

    永井委員 牛乳の紙パックについて、学校給食組合の教育委員会委員として出席し、意見させていただいたことがあります。最終的には学校給食組合で決定することだと思うのですが、もともと瓶から紙パックに変えた経緯があるのに、紙パックを各自治体で処理してほしいとの移行には疑問を感じました。牛乳の単価が安くなるなどの何か別の理由があるのでしたら理解できますが、本来、学校で処理するものでしょうというような話でしたので、ちょっと腑に落ちませんでした。

    日の出町に協同乳業の東京工場がございまして、設備担当の方とお会いしたときに、牛乳パックを洗浄して粉砕する設備はなくなってしまったのですかと聞いたころ、稼働率は落ちているけれど、まだ設備を更新したばかりなので問題なく稼働するとおっしゃっていました。洗浄した水を浄化する装置まで全てメンテナンスされているようなので、場合によっては、そういったところに処理だけお願いすることもできるのかと思います。

    教育長 ありがとうございます。

    現在は、東京学乳協議会に加盟している協同乳業東京工場から牛乳が納入され、そこで回収して処理していますが、個数が多くまとまっていないと、人件費などコストの問題もあると聞いています。東京都の話では、全国的に牛乳パックを子どもたちに洗わせる方針で、それほど時間をかけずにできるという考えのようですが、教育長会では、学校生活の中で給食の時間は短く、そのほか時間数もタイトになってきている中で、子どもたちに洗浄させるのかという意見や、そのために牛乳パックを洗う場所を設置するわけにもいかないだろうという意見が出ていました。永井委員からの意見も参考として、学校給食組合には伝えていきます。

    羽村委員 教育長。

    教育長 羽村委員。

    羽村委員 最終的には、学校給食組合が決定することになるのですか。

    教育長 今の段階では、そうです。

    学校で洗うということになると、学校に対してその方針を伝えて理解をしてもらわなければなりませんし、今の段階では、その方向は考えていません。瓶から紙パックに変えたときに、子どもたちは飲み終わった牛乳パックを畳んで集めて、回収するという、今の形式を崩さずにできる方法があればということで、検討しているところです。

    羽村委員 教育長。

    教育長 羽村委員。

    羽村委員 小・中学校を訪問して、子どもたちと一緒に給食を食べる機会がありますが、給食の時間が十分にあるとは思えません。高学年だけではなく低学年まで指導しながら、牛乳パックを洗う時間をつくるのは難しいことです。

    教育長の報告で近隣の市町村では、東京学乳協議会からの供給を脱退して紙パックから瓶にする考えもあるとのことですが、脱退するかどうかは学校給食組合が決めることなのですか。それとも教育委員会で決められることなのですか。

    教育長 羽村・瑞穂地区学校給食組合の教育委員会で検討する中で、瑞穂町の委員からは、食材を購入するのは給食組合の専決事項であり、どのような食材を使うか、どこから野菜を仕入れるかということと一緒で牛乳をどこから仕入れて提供するかということは、学校給食組合の中での決定事項でいいのではないかという意見もあったところです。

    ただ、学校で洗うことになった場合には、学校給食組合だけで決めるのではなくて、学校の意見を聞きながら、可能かどうかというところも含めて、地方の実態など情報を得ながら、羽村市と瑞穂町で決めていきます。

    まだ紙パックにして数年しかたっていない中で、また瓶に戻すのか、重量の問題や、運搬費、洗浄費など、検討した上で紙パックに変えた経緯がありますし、他県から購入することになるのか、そうなると、何かの影響で納入できなくなる事態になったときに欠品の問題も出てきます。協議会に入っていれば、幾つかメーカーがあり対応してくれることもあるようですので、今の状況のままで、子どもたちや先生に負担がなく処理できるように考えていきたいです。

    また、高品質な牛乳パックは、リサイクルして売れる可能性もあるということなのですが、リサイクル会社に出すには、洗っていないと受け入れてくれないそうです。それにしても、来年の4月から回収できなくなるとのことですから、方針を決定しなければなりません。

    羽村・瑞穂地区学校給食組合の教育委員会に対して、羽村市教育委員会としてご意見があれば、お聞かせいただいて、今後の審議に付したいと思い、ご意見を伺いました。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 学校現場で洗って乾かすことになりますと、水道料金や、時間の問題、環境的にも汚れた水が下水に流れるわけです。洗う時点で牛乳が飛び散るなどアレルギーの子への配慮もありますし、洗って乾かす手間だけでなく、学校に対して相当な負担を強いることになります。先ほど教育長がおっしゃったように、今までどおりの片づけ方で済むようにしていただけたらいいと思います。

    教育長 いろいろなご意見をいただきまして、ありがとうございます。羽村市教育委員会の意見として、検討の中で参考にしたいと思います。

    ほかに、何かございますか。

    (質疑なし)

    教育長報告は、以上で終了させていただきます。

    〔日程第3〕

    教育長 教育委員会委員活動報告を行います。

    教育委員会委員の10月15日から11月18日までの活動については、別紙に記載のとおりです。

    何か質疑または、ご報告等がありましたら、お願いします。

    私からお聞きしてもよろしいですか。10月27日の武蔵野小学校のオータムフェスティバルに出席いただいた委員から様子を伺いたいと思います。

    永井委員 教育長。

    教育長 永井委員。

    永井委員 例年どおり、にぎわっていました。今までは体育館のイベントは時間をずらして午後からの開催になっていましたけれど、今年は別々の時間にならずに、早目に終了しコンパクトになっていました。

    何年か前から、手づくりうどんの催しなどがなくなっていって簡素化されています。事前の準備も楽になったとおっしゃっている保護者の方がいました。にぎわいは今までどおり、子どもたちがたくさん参加して、近隣の幼稚園等の団体の発表もあり、全体でとても盛り上がっていて、楽しかったです。

    教育長 ありがとうございます。

    ほかに委員の皆さんの活動報告について。いかがですか。

    (質疑なし)

    それでは、教育委員会委員活動報告は、以上で終了します。

    〔日程第4〕

    教育長 議案第29号、令和元年度羽村市一般会計補正予算(第4号)のうち教育費に係る部分の意見聴取についてを議題とします。

    提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 令和元年度羽村市一般会計補正予算(第4号)のうち教育費に係る部分の意見聴取についてご説明いたします。

    本議案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、令和元年度羽村市一般会計補正予算のうち教育費に係る部分について、教育委員会の意見を聴取する必要があるため、その内容を説明し意見を求めるものです。

    令和元年度一般会計補正予算(第4号)概要説明書(教育委員会用)によりまして、教育委員会に関する部分の細部について、ご説明いたします。

    初めに、今回の一般会計補正予算についてですが、予算総額228億8,740万円に、歳入歳出それぞれ2億360万円を増額し、230億9,100万円とするものです。

    初めに、歳入についてですが、教育費の歳入についての補正はございません。

    次に、歳出ですが、1、羽村・瑞穂地区学校給食組合負担金を138万6,000円増額補正いたします。これは学校給食組合の令和元年度の負担金の確定により増額するもので、この増額補正により今年度の羽村・瑞穂地区学校給食組合への羽村市の分賦金は2億4,758万円となります。

    次に、2、外国籍児童・生徒日本語指導者報償金についてですが、外国籍児童・生徒の指導時間数の増加に伴い100万円を増額するもので、補正後の合計は467万5,000円となります。

    次に、3、学校施設修繕料については、羽村東小学校屋上防水修繕30万4,000円、武蔵野小学校体育館防水修繕17万2,000円、小作台小学校体育館防水修繕55万6,000円の合計103万2,000円を増額するもので、いずれも施設の老朽化に伴う緊急修繕によるものです。

    次に、4、弓道場施設修繕料についてですが、施設内の蛍光灯の一部が落雷により破損したことから、その修繕費として15万1,000円を増額するものです。

    これらを合計し、教育費の歳出につきましては、356万9,000円の増額補正を行います。

    以上で令和元年度羽村市一般会計補正予算(第4号)のうち教育費に係る部分についての説明を終わります。

    よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    教育長 以上で説明が終わりました。これから質疑を行います。何か質疑ございますか。

    私から補足説明をさせていただきますが、羽村・瑞穂地区学校給食組合の負担金について、これは児童・生徒数をもとに按分しています。全体の額を羽村市と瑞穂町で按分しますので、当初予算の分賦金は昨年の10月、11月、12月の見込みで計上します。今年度5月1日現在で確定した人数で再配分をしたところ、羽村市の児童数が予定していた予算の児童数より多かったということで、その分を増額することになります。瑞穂町では同額を減額することになります。予算総額としての負担金は変わらず、按分の関係で増額になります。

    質疑等よろしいですか。

    (質疑なし)

    それでは、お諮りします。

    議案第29号、令和元年度羽村市一般会計補正予算(第4号)のうち教育費に係る部分の意見聴取については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    (異議なし)

    ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり承認することに決定しました。

    〔日程第5〕

    教育長 報告事項、羽村市小中一貫教育基本計画(令和2年度~令和6年度)の策定について、学校教育課長からの説明を求めます。

    学校教育課長 教育長。

    教育長 学校教育課長。

    学校教育課長 それでは、第3次羽村市小中一貫教育基本計画(案)について、ご説明し報告させていただきます。

    本日は時間の都合もありますので、詳細の部分につきましてはお時間のあるときにご一読いただければと思います。本日は柱の部分を主に説明させていただきます。

    まず、表紙ですが、次期の計画となります第3次羽村市小中一貫教育基本計画のサブタイトルを「子どもたちの「生きる力」を育むために」としました。2020年から2024年までの5カ年を計画しているところです。

    目次をご覧ください。全部で3編から成る構成としております。第1編では、計画の策定にあたって、第2編では、これまでの小中一貫教育の取組みとして現行計画を振り返り成果と課題を掲げており、第3編では、これからの小中一貫教育の取組みとして、来年度からの5カ年の取組みを第3章にあります基本目標の1から4までを柱として、取り組んでいくことで構成しています。

    1ページが「第1編 計画の策定にあたって」です。

    次に、2ページ「第2編 これまでの小中一貫教育の取組」として、現行の第2次と位置づける基本計画に掲げているそれぞれの目標に対して、成果と課題を洗い出しているところが、この3ページ以降になります。

    3ページでは、「第1節 中学校1年生の不安の解消(「中1ギャップ」の解消)」を現行計画の中で掲げており、こちらについての目標、成果、次期の計画につなげるための課題を洗い出す形で、(3)の課題を2点あげています。

    次に4ページ、「第2節 学力の向上」で、現行計画での「学力の向上」を目標に掲げています。(1)は目標、(2)は成果、(3)は課題として、これまで取り組んだ5カ年の成果と課題を洗い出して記述しています。

    5ページは、東京都の平均正答率との差の推移として、中学校2年生の数値を平成27年度から平成30年度までの現在公表されている部分を示しています。

    次に6ページ、「第3節 いじめや不登校の減少」では、現行計画に掲げているいじめや不登校の減少についての目標、成果、課題を記載しています。

    7ページには、「羽村市立学校におけるいじめの認知件数の推移」として、平成27年度から平成30年度までの推移を、青が小学校、オレンジ色が中学校、それぞれ白抜き数字が認知件数を示しています。中段の表は、「不登校の出現率の推移(小学校)」で、下段が中学校になります。現時点で把握できている数値を記載しています。

    次に8ページ、「第4節 個性や能力の一層の伸長」を現行計画で掲げています。同じように、目標、成果、課題を洗い出して記載しています。

    10ページ、11ページでは、「第5節 豊かな人間性や社会性の育成」として、目標に対する取組みの成果と課題を掲げました。

    次のページから次期の計画での具体的な取組部分の「第3編 これからの小中一貫教育の取組」です。

    14ページでは、「これからの小中一貫教育の取組」の「第1章 今後の方向性」として、今までご説明させていただいた中のそれぞれの目標の成果と課題から次期の計画に掲げるべきものを表現しています。

    6行目の、「そこで、今後5年間の羽村市小中一貫教育基本計画を検討する上で、これまでの計画の取組とその課題を整理すると、」以下の5点、「小・小連携や小・中連携など、児童・生徒や教員間の「連携の強化」」といった視点、また、「小・中学校教員が共通の課題を認識した授業改善への取組や専門的知識を有する人材の活用等による「学力の育成」」、「9年間を見通した継続的・系統的ないじめの未然防止・早期発見・早期対応による「いじめの減少」」、「小・中学校教員の連携や人材の活用による「不登校児童・生徒の減少」」、「自ら学び、考え、判断し、行動できる能力を育成するための「個性の伸長」「資質・能力の向上」」といった現行計画であげている取組みを改めて課題として整理し、次期計画でキーワードとしております。

    同じページの中段から下になりますが、「中でも、社会の変化に主体的に対応し、課題を解決できる力、豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力など、「生きる力」を育んでいくことが求められています。こうした「生きる力」を育成していくためには、保育園・幼稚園等から小学校へ、小学校から中学校へと、つながりを見据えた中で、家庭や地域、関係機関が連携して、9年間を通した小中一貫教育が必要となっています。羽村市教育委員会が継続して、学校教育の充実を図っていくためには、これまでの成果を踏まえ、「「小中一貫教育」を柱とした学校教育を、引き続き推進していくこと」が、より学習活動の連続性と学習機会の充実を図る上で、重要となっている」ものと考えております。そこで、「生きる力を育むために」をサブタイトルとして、次期の第3次羽村市小中一貫教育基本計画における基本目標を15ページのとおり、基本目標の1から4まで掲げております。

    「基本目標1 豊かな心の育成」、「基本目標2 確かな学力の育成」、「基本目標3 個性の伸長と資質・能力の向上」、「基本目標4 家庭・地域・学校が築く教育の推進」、これら4つの目標に向かって、小中一貫教育への取組を推進することで「生きる力」を育みます。

    イメージ図は、4つの目標に向かって、それぞれが重なり合い、さまざまな施策を取り組むことで子どもたちの「生きる力」を育むことをイメージしています。

    次に、17ページ、「第2章 取組の推進」として、まず「第1節 小中一貫教育の形態」では、これまでも、施設隣接型の羽村三中校区、施設分離型の羽村一中校区、また羽村二中校区がございます。

    「第2節 小中一貫教育の指導」の指導部分について、これまでと大きな見直しはございませんが、アの前期では、小学校1年生から小学校4年生までの「基礎基本の徹底」を位置づけまして、イの中期では、小学校5年生から中学校1年生までの「円滑な接続」、ウの後期では、中学校2年生から3年生の「学びの深化・発展」として、前期、中期、後期とそれぞれの学年や、また小学校から中学校への接続といった視点から、この区分で改めて表現させていただいたところです。

    (2)は、それぞれの区分の指導体制を表記しています。

    19ページの(3)指導内容は、「羽村市小中一貫教育基本カリキュラム」を教科書の改訂の時期のタイミングを図りまして作成します。下の表ですが、小学校は来年度からの新学習指導要領に伴い教科書が新しくなりますので、「小中一貫教育の基本カリキュラム」の小学校部分の作成を着手しているところです。また、中学校では来年度には、令和3年度からの新学習指導要領に基づくカリキュラムを作成します。今年度は小学校、来年度は中学校で、「小中一貫教育基本カリキュラム」の作成に取り組んでいくこととしています。

    20ページ、「イ羽村市独自の特色ある指導内容」も、これまでの羽村市の特色として位置づけている取組みから大きな見直しはしておりません。文言の修正や、主な学習活動例などに追記するような形で更新をしています。

    「(ア)英語教育」は、小学校の英語教科化に伴いまして、授業時数の見直し等をあえて数値として示しております。

    「(イ)羽村学(郷土学習)」では、主な学習・活動事例をここに掲げて、各学校には、基本的にこういった学習内容での取組みを示していくこととします。

    22ページ、「(ウ)人間学(キャリア教育)」も同様に学習内容を示しています。

    23ページからは、次年度からの取組みの基本目標ごとに、これまでの取組みを踏まえた今後5年間の目標をオレンジの枠で囲んでいます。それをそれぞれの基本目標にぶら下げる形で、24ページに、「主な取組」として掲げています。

    「基本目標1 豊かな心の育成」の中での主な取組みは、中学校生徒による小学校行事への参加や、児童・生徒の自主的・主体的ないじめ不登校への取組みなどといった、8点の取組みをあげています。

    25ページ、「基本目標2 確かな学力の育成」では、記載のとおり目標を掲げた上で、主な取組みは26ページになりますが、外部人材の活用や、小学校と中学校の教員相互の乗り入れ授業の実施など、これまでの取組みをさらに充実させ、後退することのないよう取り組んでいくこととしています。また、小学校からの一部教科等担任制による学習指導の実施など、6点を主な取組みとしています。

    27ページ、「基本目標3、個性の伸長と資質・能力の向上」では、28ページになりますが主な取組みとして、羽村学・人間学の実践、新しい項目ではプログラミング教育を通じた論理的思考力の育成・向上、また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会をレガシーとした体力・資質の向上のための取組み、ユニバーサルデザインの考えに基づく授業改善といった6点を主な取組みとしています。

    29ページ、「基本目標4、家庭・地域・学校が築く教育の推進」では、家庭や地域との連携といった視点で学校教育を進めていく項目となります。主な取組みとしては、5点、地域・社会の教育資源を活用した教育の推進、家庭における教育力の向上を図るための支援の充実などをあげております。

    30ページは、「第4章 小中一貫教育の取組の推進及び検証」としまして、「第1節 実施計画」では、より具体的な施策を展開するため、記載のとおり、中学校区ごとに「小中一貫教育実施計画作成委員会」を設置し、中学校区ごとに実施計画を作成します。この基本計画が、議論を深めて承認されれば、次年度以降もこの計画のもとに実施計画を各中学校区で作成していきます。その実施計画につきましては、毎年度、作成委員会の先生方を中心として組織した委員で検証を図りながら、改善・充実に努めていくといった、これまでどおりの見直しを図りながら充実したものとしていく考えでおります。

    羽村市教育委員会としましては、基本計画を策定し、これに基づいて、各中学校区で実施計画を作成していくことになります。

    32ページ、最後になりますが、この計画を策定するにあたり、検討委員会を設置しておりましたが、この検討委員会では、6月から9月までの計3回にわたり、内容を議論し、また、8月には各校の教務主任の先生方からも意見を聞く機会を設けて、計画案についての意見もいただいたところです。

    本日ここでご報告させていただいた後のスケジュールになりますが、令和元年12月3日から令和2年1月6日まで、パブリックコメントを1カ月間実施します。こちらで、市民の皆さんに計画案をご覧いただき、意見をいただくこととしております。

    また、令和2年1月になりますが、こちらは、現在の事務局案ですが、総合教育会議を開催し、市長と教育委員会委員の皆さんの会議の中で、基本計画について、意見交換をしていただきたいと考えております。その後、2月には、教育委員会定例会において、付議させていただきまして、改めてご説明の上、ご審議いただき、ご承認いただきたいと考えています。

    本日は時間の都合上、雑駁な説明になりましたが、改めてご覧いただき、ご意見等をいただければと思います。また、重ね重ねの説明になりますけれども、年明けには総合教育会議で意見交換をしていただく場を設けられるよう、準備を進めていきます。

    以上で説明を終わります。

    教育長 説明が終わりました。報告事項ということですけれども、何かご意見等ございますか。

    この案をお持ち帰りいただいて、読んでいただいて、特にこれからの取組みの部分では、小中一貫教育であるなら、こういうことも必要ではないか、こういうところも追加したほうがいいのではないかというようなご意見等がありましたら、事務局へ寄せていただきたいと思います。

    幾つか主な取組みの新しい項目がありまして、例えばプログラミング教育や、ICT環境整備の充実、オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシー、ユニバーサルデザイン等々、発展的に充実させていく部分もあるのかもしれませんし、小中一貫教育という視点でプログラミング教育などについて考えていくなども含めて、新しいものにチャレンジしていく項目が入っていますので、ぜひまたご意見等をいただければありがたいです。

    ご質問等は、よろしいですか。

    (質疑なし)

    それでは、質疑を終了します。

    これをもちまして、令和元年第12回羽村市教育委員会(定例会)を閉会といたします。ありがとうございました。


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