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    令和2年第6回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2020年6月1日]
    • ID:13731

    令和2年第6回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    日時 令和2年4月17日(金)午後3時01分~

    場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室

    出席者の氏名 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 羽村 章、委員 塩田真紀子、委員 永井英義

    傍聴者 なし

    議事日程

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    日程第4 報告事項 ①羽村市いじめ防止基本方針の改訂について

    ②教育委員会へ提出された陳情等について

    ③「学校での居場所づくり」事業の実施について

    会議経過

    教育長 ただいまの出席者は5名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから令和2年第6回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    〔日程第1〕

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において羽村章委員を指名します。よろしくお願いします。

    〔日程第2〕

    教育長 教育長報告を行います。

    それでは、お手元の教育長報告事項をご覧ください。

    前回の定例会後の事項について、記載のとおりです。新型コロナウイルスの感染防止対策に伴い、市内小・中学校は3月3日から25日まで臨時休業となっており、春季休業を経て、学校再開を考えていたのですけれども、さらに4月6日から5月6日まで臨時休業を延長することとしました。

    羽村市では規模の縮小など感染防止対策を講じながら、4月6日に小・中学校の始業式、小学校の入学式、また7日には中学校の入学式を無事に行ったところです。

    また、学校の臨時休業の対応として、5月6日まで週1回程度の登校日を設けて子どもたちの健康観察や学習指導、連絡事項の伝達を実施していく計画でおりましたが、緊急事態宣言の発令等の関係から、それ以降の毎週の登校日も中止としました。各学校では、登校日での指導ができなくなったことにより、学校のホームページやメール配信の活用を図りながら伝達事項や、自宅学習の課題や学習方法などを伝えていきます。

    また、学校によっては、家庭訪問をしながら子どもの状況を観察し、課題を届けるなどの対応を図っているところです。

    4月14日からは教育委員会における学童クラブの運営支援を目的として、学童クラブの通所者を対象に、学校における児童の居場所づくりにも取り組んでいます。学校において午前8時から午後1時まで、教室や校庭、体育館などを利用して、児童を預かっています。午後1時には、学童クラブのスタッフが学校に児童を迎えに来て、活動場所を学童クラブに移動している状況です。4月14日から始まって、私も初日と2日目に各小学校の様子を見てきました。子どもたちは学童とは違って学校の活動だと認識しているのか、決められた時程の中で、学校から出された自宅学習の課題に取り組んだり、校庭や体育館で体を動かしたり、図書室で読書をするなどして、学校内で一定の生活リズムを確保しながら楽しそうに過ごしていました。

    受入れ人数は学校によって異なり、少ない学校で17人から18人、多い学校では35人程度という報告が校長会でありました。

    新型コロナウイルスの感染に関しては、現状ではまだまだ厳しい状況にありますので、5月7日から学校再開ができるか危惧しているところであります。緊急事態宣言の期間が延長されるなど、それに伴って学校の臨時休業の延長をしなければならない事態となれば、子どもたちの心身の健康、また学習の遅れ、生活習慣の乱れなどの問題が顕在化してくるのではないかと心配しているところです。いずれにしても、そうした動きを見ながら、教育委員会として慎重かつ適切な対策を講じてまいりたいと考えています。

    なお、学校の夏季休業前までの小・中学校の行事を大幅に変更しなければならない状況になっている中で、今後そうした予定変更について、教育委員会としても学校と調整をしていきますが、昨日の校長会では、既に中学校の修学旅行を6月実施予定から10月に延期し、交通機関や、宿舎先の手配について旅行会社等との調整ができ、実施できる態勢をとったという報告を受けています。教育委員会関係の行事や、地域行事との兼ね合いの中で、4月から7月くらいまでの学校行事を夏休み明けに変更している状況ですので、非常に過密スケジュールになってくると思います。行事によっては実施を中止せざるを得ない状況もあるかと思いますけれども、それらについてしっかりと協議して調整を図った上で実施できるよう取り組んでいけたらいいと考えています。

    以上、私からの報告とさせていただきます。

    3月3日からの学校の臨時休業から現在に至るまでの概略を報告させていただきましたけれども、委員の皆さんからご質問やご意見等がありましたらお願いします。

    永井委員 教育長。

    教育長 永井委員。

    永井委員 先日の総合教育会議でも少し発言させていただきましたが、学校の臨時休業期間中の子どもたちの学習について、インターネットを活用するなどの必要性があるのではないかと感じています。生涯学習部参事からは、環境の整備が整っていないので難しいというお話をいただいたのですけれども、少なくともどういうことができるのか、やるべきなのかという調査研究はしていかないといけないと思っています。

    文部科学省が進めているGIGAスクール構想や、それとはまた別に、この緊急事態宣言発令中に子どもたちにどのように学習内容を伝えていくか、例えばウエブを使った授業について話をすると、どうしてもそのイメージが曖昧で、なかなか我々も含めて具体的なものが見えてきません。そういうことを積極的に考えている先生がいれば指導主事を中心に情報交換をして、他県、他市の取組みを参考にしてもいいですし、情報を集めていただいて、ある程度イメージとして我々に共有していただいて一緒に考えていきたいです。子どもたちは学年が変わったばかりの時期で、学習の格差が開いていってしまう心配があります。スピード感をもって進めていかなければならないと思っています。

    教育長 ありがとうございます。

    先ほどの私の報告事項では、各学校で学習課題を作成して子どもたちに取り組んでもらっていること、また、その課題を学校のホームページにアップして、保護者が見て、例えば国語の教科書の音読をやりなさいという具体的なものを子どもたちが実際に取り組んでいるかどうかチェックしなければならないと思いますし、ただいま、永井委員からご意見がありましたような手段など、5月以降も延長するようなことがあれば、学校で履修できない部分をどのようにして全体でできるようにしたらいいのか、参考になるお考えもあるかと思います。それらも含めて教育委員会事務局で学校側の考えや、実際取り組んでいること、今後どのように取り組みたいという要望や意見があれば集約して、それらを検討したらどうかという提案だと思います。

    事務局から何か説明がありますか。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 永井委員からご意見をいただいたように、ハード面の部分とソフト面の部分について、どのように環境を整備していくかということを研究しているところです。インターネット環境については、学校で各家庭の状況を調査しておりまして、学校のホームページから必要なものをダウンロードできる家庭と、できない環境の家庭もあるということが現状です。その場合は、学校に印刷したものを取りに来ていただく、あるいは家庭を訪問して対応しているところです。

    ウエブを活用したオンライン授業等をするための授業力にも課題があります。また、オンラインだけでは、おそらく子どもたちの理解度が進まないのではないかと懸念されますので、十分に研究していかなければなりません。教員の指導力の向上も含めて、検討しているところです。

    永井委員 教育長。

    教育長 永井委員。

    永井委員 徐々に準備を進めていると思うのですけれど、この短期間に、最終的には実践できるくらいの意識が必要です。

    実現できなかったとしても、その研究がハード面でもソフト面でも、もう少し細かく研究できないと漠然とし過ぎているから進まないということもあると思うので、授業のスタイルがソフト面の部分であれば、今までと同じ授業では効果的でないというアプローチなのか、それとも既存のアプリケーションを使った授業を実践するか、この学校の休業期間中に実行できるのであれば、既存のアプリケーションを利用した授業が有効かもしれません。それによってどう結果が出るか、実践してみなければわからない部分が当然あると思います。この休業期間中をチャンスと捉えて、常に教育はトライであり、チャレンジしてほしいのです。

    ハード面の問題は、おそらくデバイスがない、受信環境が整っていないという部分です。例えば、学習とは少し離れて、新学期から担任の先生が変わり、まだ先生の顔を覚えていないということもあるでしょうし、子どもと先生との距離が離れてしまうので、毎朝先生にYouTubeに登場してもらい、それを見るだけでも効果があると思うのです。YouTubeでも、テレビでもいいと思います。「テレビはむら」に協力してもらうという考えはいかがでしょうか。実際にハード面で手当てが必要な家がどのくらいあるのか、それを整備するとどのくらい予算がかかるのかが見えてくるので、問題点を探してみてはどうでしょうか。放送機材が必要であれば、先生のスマートフォン等を使って、学校に1台パソコンがあれば放送することも可能ですし、特別な機材が無くても簡単にできることもあるのです。ライブ配信をしなくても、撮影したものを別のネット環境がある場所から動画配信することができます。是非、研究してもらいたいです。

    教育長 各学校ではホームページに学習課題をアップしていますが、ホームページを閲覧できる環境があるなら、動画をアップすることは可能ですし、また広報広聴課の担当からは、羽村市でもYouTubeを使って羽村の魅力を発信しているので、そこに載せたらどうかという話も3月の時点ではありました。それが実際に実現できていないのですけれども、内部検討も進めながら、まずは学校から、現在の状況で足りているのかというところの意識も含めて、教育委員会事務局と学校との調整を図り、提言やアイデアを出すことも必要ですので、それらについて実現に向けて、委員の皆さんと情報を共有しながら進めていくという提案をいただいたので、取り組みたいと思います。

    羽村委員 教育長。

    教育長 羽村委員。

    羽村委員 市内の小・中学校と大学とは違うかもしれませんが、私の大学でもウエブ配信の授業を始めています。ただ、この時期に始めたのではなく、以前からの蓄積があるので、実現できているという状況です。講義の収録は自分たちで見に行けます。それから毎週月曜日に課題を出して、1週間かけて課題を提出するのですが、自分でその講義を探して、必ずその講義を聞いて課題を提出させるのです。

    私の経験で、ウエブ授業の大変さが幾つかあります。一つは先ほど生涯学習部参事がハード面と、ソフト面の課題があると言いましたけれど、授業を受ける側がそのやり方に慣れないと非常に苦労します。その場から離れても誰からも何も言われないので、その評価がすごく難しいです。自分で自分を評価しなければいけないということなのです。確かに提出物を出して、それで評価することは可能ですけれど、本当にそれを自分で学習したのかということもあります。

    大手のメーカーがカメラ付のコンピューターの前、もしくはタブレットの前に座って、その人の目がずっと画面を見ているかどうか時間数を計るということをしました。実際にソフトもあるのですけれども、それも実は、そこに座っていれば評価されてしまうところもあって、非常に難しいです。

    先ほど永井委員もおっしゃったように、各自がどれだけのハードを持っているか、大学は全員に、基本的に紙のノートを買うのと同じようにコンピューターもしくはタブレットを持たせます。スマホでも構わないのです。そして、授業の内容を発信できるプラットフォームを別に作成していてオペレーションできます。またその専任の職員もいるわけです。私の大学は全学年で800人ぐらいの小さな学校ですけれど、それでもやはり専任の職員を置かないと発信できないということがあります。

    ただ、この状況で何もしないわけにはいかないと思います。羽村市には「テレビはむら」のスタジオもありますし、幸いにも学校数が少ないので、それぞれの学校で取り組むより、教育委員会として何かまとめたものを発信するという、永井委員の考えはすごくいいと思います。例えば、校長先生のお話でもいいですし、毎週午前中はどこの学校の校長先生の講話が聞けるなど、それは記録させていますから、また再生して見ることができます。広報広聴課の職員は操作に慣れているでしょうから、協力を得るということもいいと思います。

    確かにYouTubeに載せて動画配信することは実現しますが、それを受信するための環境整備が課題です。緊急事態宣言が5月7日以降も延長することになると、コンセンサスは取れていても、そういった環境整備は間に合わないかと危惧もしています。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 関連して、例えばA小学校のホームページにYouTubeをアップしたので、それを見て感想を聞かせてくださいというような、調査を行ってみるのはいかがでしょうか。当然100%とはいかないので、羽村の子どもたちの家庭の環境が一つの発信でどの程度受け止められるか知りたい気持ちがあります。

    全校で一斉に始めなくても、できるところから、できる学級から実践してみてもいいのではないでしょうか。それを元にしていろいろ協議ができます。

    今、ラインで東京都や厚生労働省からメッセージが届きます。回答するとすぐまた戻ってくるような状況で、発信して大体どれくらい返信があるのか、ぜひ調査してみたいと思います。

    教育長 各学校からメール配信して、それを受信してプリントアウトして、子どもたちはその学習課題に取り組んでいますが、受信できない家庭はほんの数件しかないという報告を受けました。

    特に中学校では、どの程度の学習指導を学校側からしているか、学校の取組状況を調査することも必要です。学校でも教員が外出を自粛して在宅勤務などをしながら勤務体制の割り振りをしている中で、そういった取組みを実践できる人員体制が取れているかどうかもありますが、子どもたちのためにできることはぜひ取り組んでみたいと思います。

    昨日の校長会では、児童・生徒に関係するところでは感染者はもちろんいないという報告です。子どもたちもかなりのストレスを抱えていると思います。

    以上でよろしいですか。

    (質疑なし)

    それでは、教育長報告を終了します。

    〔日程第3〕

    教育長 教育委員会委員活動報告を行います。

    教育委員会委員の3月27日から4月16日までの活動については、別紙に記載のとおりです。

    委員の皆さんからご意見がありましたらお願いします。

    4月10日に羽村・瑞穂地区学校給食組合の教育委員会定例会がありました。任期満了に伴い新たに私が教育長として選任されています。

    委員は、永井委員が再任され、塩田委員も任期途中ですが引き続きよろしくお願いします。瑞穂町の委員が一人変更になっています。

    ほかに、何か報告等ございますか。

    (質疑なし)

    それでは、教育委員会委員活動報告については終了します。

    〔日程第4〕

    教育長 報告事項1 羽村市いじめ防止基本方針の改訂について、生涯学習部長からの説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長。

    教育長 生涯学習部長。

    生涯学習部長 本日、学校教育課長につきましては、分散勤務の関係で欠席させていただいておりますので、私から、報告事項1 羽村市いじめ防止基本方針の改訂について、ご説明させていただきます。

    この方針の改訂につきましては、本年2月18日の令和2年第3回教育委員会定例会においてご審議をいただきました。羽村市教育委員会いじめ問題調査委員会条例が3月の議会で可決され、4月1日から施行となったことを受けまして、このいじめ防止基本方針の中に調査委員会についての表記を加える必要があることから改訂を行うものです。

    お手元に、羽村市いじめ防止基本方針令和2年3月改訂をお配りさせていただきました。

    主な改訂の内容は、羽村市教育委員会いじめ問題調査委員会の設置に関する表記の追加です。また、この調査委員会の設置と主な所掌事項についての記載と、重大事態の対処のところで、教育委員会は重大事態が発生した際に、第三者委員会による調査が必要であると判断した場合には、条例に基づき調査委員会に諮問を行い、調査委員会は、審議結果を教育委員会に答申を行うこと。教育委員会ではこの答申に基づき、調査結果及び再発防止策を作成し、市長への報告を行うこと。こういった内容について表記しています。

    本日は、時間の都合もございますので、読み上げについては省略させていただきます。後ほどお目通しをいただければと思います。

    以上、簡単ですが、羽村市いじめ対策基本方針の改訂についての説明とさせていただきます。

    教育長 以上で説明が終わりました。

    この基本方針には、2ページ、3ページに教育委員会における取組みについて記載させていただいております。条例に基づく文言もありますので、今回新たに改訂しています。

    全国的に、いじめの問題については、重大な事態が起きたとき、いじめが原因であろうという疑いがあった場合に、まずは学校と教育委員会で調査し、さらに客観的に第三者委員会とよく報道等では言われていますが、調査委員会をあらかじめ設けておくということになります。今後、人選等について決定していきますが、個人を指定して教育委員会が委員をお願いするよりも、客観的な立場で、専門の機関に対してどなたか適任者を選出していただきたいという形で依頼をして、選任していきたいと思っています。

    これから質疑を行います。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 以前から、いじめの実態を調査し早期発見に努めるために、学校ではいじめアンケートを実施していると思いますが、アンケートの取り方について、なかなか学校では書けないという声を子どもたちから聞いています。例えば、家に持ち帰ってアンケートを書くなど、どのようにしてアンケートを行っているか教えてください。

    教育支援課長 教育長。

    教育長 教育支援課長。

    教育支援課長 学校のいじめアンケートは、基本的に学校の教室内で書かせるようにしています。

    家庭に持ち帰って書かせている例は今のところ把握していません。

    人権擁護機関で行われている「子どもの人権SOSミニレター」などを活用するなど、子どもたちにはさまざまな点で相談する場所があります。校長会で相談箇所を一覧にしておりますし、もちろん教育相談室の電話相談もあります。子どもたちが助けを求める複数の相談体制が整っていて、どこに相談してもいいという指導を学校がしています。

    また、アンケートは各学校で毎月実施しています。いじめを見ていたか、いじめに気づいたか、学校によって若干聞き方は異なりますが、基本的に記名式で、その月に見たり聞いたりしたことを発見するために行っています。

    併せて、東京都も推奨している、年2回の「ふれあいいじめ防止月間」には、さらに詳細なアンケートを取り、個別に聞き取りの面談等をしています。

    個々のケースに対して、担任や養護教諭への聞き取りや、スクールカウンセラーの助言など、それぞれの状況に応じて、小さな芽をつかんで情報を職員間で共有し、早期発見と適切な対応を図ることができるようにしています。

    塩田委員 教育長。

    教育長 塩田委員。

    塩田委員 各学校でそれぞれやり方があると思いますが、私が子どもたちから直接聞いている話では、学校では書けないということですので、家に持ち帰って、誰の目も気にせずに相談したい内容を書くことができたらいいと思っています。

    教育支援課長 教育長。

    教育長 教育支援課長。

    教育支援課長 学校で書くことができないお子さんや、じっくり自分と向き合って書きたいお子さんもいると思いますので、そういったことに対応できるような工夫をして、学校での取組みの幅を広げていきたいと考えています。ご意見をいただきありがとうございます。

    教育長 全国的に事件になる背景の中で、初期の対応において、子どもたちのアンケートに書いてあったことを担任がきちんと把握できていなかった事例があり、その結果が長期の不登校や自死につながってしまうなどしています。学校で認知していなかったという公表から、保護者から第三者委員会を立ち上げて調査してほしいと要請があり、結果、謝罪をするような状況があるので、羽村市としては、子どもたちみんなが学校に来ることが幸せであると考え、最悪の事態を防ぐことが、まずは第一の目的であると考えています。いじめアンケートについては、学校で書くことが嫌だったら、家に持ち帰って書かせてもいいのではないかと思います。提出の仕方についても、誰にも見られないように封筒に入れて、全員が提出できるような配慮も必要ですし、出されたアンケートを学校としてどのように活用するか、どのように対応していくか、見直していくことが大切です。

    「羽村市いじめ問題対策連絡会」には、児童相談所の所員の方や、人権擁護委員、保護司、学校の先生にもメンバーに入っていただいて、教員がいかに感性高く感じ取れるかというところが大切なことだというご意見をいただいています。学校で担任等に任せきりではなくて、学校組織として共有して取り組んでいくことを機会あるごとに教育委員会から学校に話していくことも必要です。

    ただいま、塩田委員からあった意見なども参考にして、アンケートの実施方法についても見直していくなど改善していきます。

    ほかに、ございますか。

    (質疑なし)

    それでは、報告事項1 羽村市いじめ防止基本方針の改訂については、質疑を終了させていただきます。

    続いて、報告事項2 教育委員会へ提出された陳情等について、生涯学習部参事からの説明を求めます。

    生涯学習部参事 教育長。

    教育長 生涯学習部参事。

    生涯学習部参事 教育委員会へ提出された陳情等について、令和2年3月26日に登校拒否・不登校を考える親の会「ポコ・ア・ポコ」、登校拒否・不登校を考える西多摩の会から提出された、「一斉休校」明けの新年度へ向けてのお願いについて、概要を説明いたします。

    要望の趣旨としましては、この度の新型コロナウイルス感染症対策のための学校の休業後の再開に向けての対応への2点の意見でございます。

    第1に、学校に通うという当たり前の行為ができなくなった子どもたちと、さまざまな理由で不登校や、長期欠席になっている子どもたちが新年度をスタートするにあたり、「子どもたちの心身のケアや回復」を最優先とした教育活動を考えてもらいたい。

    第2に、いまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症に関わり、不安やストレスを抱える子どもたちと教員が向き合える時間の確保と、教育相談員などの専門的な知識がある人の対応についての2点です。

    詳細については、報告事項2の資料をご確認ください。

    これらの内容についての現在の取組みと今後の対応について、4月に入って臨時校長会や、昨日の定例校長会において、まず学校再開後に最優先とすべきことは子どもたちの心身の健康と命を守ること、心のケアであると学校へ周知しています。この要望書が教育委員会へ提出されてからさらに1カ月、学校の休業が延長されております。学校は、休業期間中の現在、教育課程の見直しを図っておりまして、授業時数の確保や、従来の教育活動にとらわれるのではなく、子どもたちが何を学び、どのように学び、何ができるようになるかという基本的な視点で教育課程の再構築を行っております。

    少しでも学校再開当初の時間的な余裕がもてるよう、学校公開を伴わない土曜日授業や、夏季休業期間の縮小も可能としております。

    また、関係各所と連携し、学校外の行事への参加についても調整を行い、縮小や中止を検討しております。

    2点目の教員と子どもたちが関わる時間の確保といたしまして、学校教育課や教育支援課に関わる出張や研修は、一部の内容を除き8月まで招集をかけず、個別の対応を図ることといたしました。

    また、不安感やストレス等、精神的な部分への対応としましては、学校再開前から学校が気になっている支援が必要な児童・生徒への対応や、さらには家庭への支援といたしまして、学校のスクールカウンセラーはもとより教育相談室の心理職、スクールソーシャルワーカーの派遣など、子ども家庭支援センターとも連携して対応を図ってまいります。

    しかしながら、まずは児童・生徒のささいな変化を気づくのは、担任を初めとする教職員でございますので、学校再開時の児童・生徒を見守る視点をさらに周知し、学校が組織的に対応していけるよう指導・助言を行ってまいります。

    以上です。

    教育長 3月の一斉休校明けの新年度への課題について要望としていただいております。これらの趣旨を十分に酌んだ上で、対応を図っていくということで、報告事項とさせていただきます。質疑等ございますか。

    (異議なし)

    次に、報告事項3「学校での居場所づくり」事業の実施について、先ほど、教育長報告の中で少し概要をお話ししましたが、現在、教育委員会の職員を各小学校へ配置し実施している「学校での居場所づくり」事業について、お手元に資料をお配りしておりますので、後ほどご覧いただきまして、詳細な説明は省略させていただきます。ご質問等がございましたら、事務局へ問い合わせてください。よろしくお願いします。

    それでは、以上をもちまして令和2年第6回羽村市教育委員会定例会を閉会とさせていただきます。ありがとうございました。


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    羽村市教育委員会 生涯学習部生涯学習総務課

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