日時 令和2年6月16日(火)午後3時00分~4時39分
場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室
出席者の氏名 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 羽村 章、委員 塩田真紀子、委員 永井英義
傍聴人 なし
議事日程
日程第1 会議録署名委員の指名について
日程第2 教育長報告
日程第3 教育委員会委員活動報告
日程第4 議案第33号 羽村市教育委員会会計年度任用職員の任用に関する規程の一部を改正する規程
日程第5 議案第34号 羽村市立小・中学校評議員会委員の委嘱について
日程第6 議案第35号 羽村市スポーツ推進審議会委員の委嘱について
日程第7 報告事項 羽村市におけるGIGAスクール構想への取組みについて
会議経過
教育長 ただいまの出席者は5名です。定足数に達しておりますので、ただいまから令和2年第8回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。
〔日程第1〕
教育長 会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において江本裕子委員を指名します。よろしくお願いします。
〔日程第2〕
教育長 教育長報告を行います。
5月19日開催の教育委員会定例会から、新型コロナウイルス感染症対策に関するさまざまな取組みを行ってきましたので、その点を中心に報告いたします。
5月25日に国の緊急事態宣言が解除されたことを受け、6月1日から分散型により、段階的に学校を再開していくこととし、26日の羽村市新型コロナウイルス感染症対策本部会議へ報告しました。
小学校は、6月1日から19日まで分散登校とし、22日から一斉登校、一斉授業としました。
また、中学校は、6月1日から12日までを分散登校、15日から一斉登校、一斉授業としました。
学校再開にあたっては、学級または学年を二分割し、教室内の三つの密を避けた活動とするとともに、教室内の換気、手指消毒や手洗いの励行、教室の消毒など、感染防止対策を十分に実施するよう指導しました。
また、児童・生徒が長期にわたり登校していないことから、まずは、学校への適応、心のケアなど、子どもたちの状況をよく観察して、少しずつ学校生活に慣らしていくことを学校に対して伝えてきました。
感染予防のため、ソーシャルディスタンスを取ることが言われていますが、学校教育では教師と子どもたちの心の通うふれあいが大切なことであることは言うまでもありません。このような時だからこそ、ソーシャルディスタンスを確保しながら、心と心のハートディスタンスは蜜にして、心の通う関係を築いてほしいと思っています。
学校給食については、配膳における負担の軽減や感染予防の観点から、パン、牛乳、デザートなどを個別包装で提供していますが、6月末まで継続する予定です。
中学校では、今週から学級での一斉授業が始まっています。これからは、社会生活における個人の暮らし方も以前のように戻るのではなく「新しい日常」をつくっていくことになると言われています。学校においても感染予防というリスク管理と教育活動を両立させていくことになりますので、気遣いが増していることと思います。また、この季節は熱中症の危険もありますので、心配の種が尽きない状況です
今回の学校の臨時休業を経験する中で、教育に対する世の中の論調は、オンライン学習への取組みが大切であり、日本のICT教育環境の整備が脆弱であるということになっています。確かに、羽村市においてもオンライン授業はもとよりICT教育環境の整備は遅れていました。そのような中で、国のGIGAスクール構想に基づく、学校のWi-Fi環境整備と一人一台のパソコン端末整備のICT環境整備に要する経費を6月9日開催の市議会本会議で承認いただきましたことを報告いたします。
また同時に、新型コロナウイルス感染症の第2波への懸念がある中、再度の学校休業への対策として、通信環境のない家庭に貸与するパソコンとモバイルルーターをGIGAスクール構想とは別に購入する経費も予算化することができました。
こうした整備がなされることにより、羽村市のICT教育環境や学びの中身は大きく変わっていきます。羽村市の学校教育に新しい風が吹くことになると捉えています。
来年は中学校でも新学習指導要領が実施されます。こうした変化を捉え、授業においてICT環境の十分な活用が図られるよう早急に学校と教育委員会で研究を進め、実践を積み重ねていきたいと思っているところです。
次に、今後の主なイベント等の中止や延期等について報告いたします。
10月に予定していた第51回羽村市文化祭は、実行委員会や参加団体などから幅広いご意見をいただく中で今年の開催は困難であるとの結論に達し、中止とさせていただきました。
今後は、市民体育祭の検討、調整を行っていきます。既に、町内会連合会からの意向をお聞きしており、実行委員会の中心となる体育協会の意見集約をこれから図っていきます。
学校教育では、プール指導について、授業での指導を含め夏季の水泳指導を中止としました。多摩地区のほとんどの市で中止を決定しています。
運動会や体育祭については、感染防止対策を徹底し、感染リスクの低減を図れない場合には中止することを前提にして、実施時間の短縮やプログラム構成の工夫、参観者の入替え制などを検討することとしています。
また、移動教室や修学旅行等の宿泊学習については、現在、学校と検討中であり、キャンセルの時期等を見極めながら7月半ば頃を目途に決定していきたいと考えています。
教育長報告は以上で終了します。
委員の皆さんから何かご質問、ご意見等はございますか。
羽村委員 教育長。
教育長 羽村委員。
羽村委員 運動会や体育大会、また移動教室などの宿泊を伴う教育活動が中止もしくは延期する可能性があるとのことですが、子どもたちにとって楽しみにしている学校行事でありますので、代替行事の実施に向けて検討できるものかどうかを伺います。
教育長 中学校の体育大会の代替案として、たとえば、各学年でスポーツ大会を実施するなど、学校において検討しているようです。また、修学旅行等については、実施させたい気持ちがありますが、新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波の心配もありますので、学校の意見を聞きながら、代替の行事の実施についても合わせて検討し、ある時期までには決定しなくてはなりません。
生涯学習部参事から、学校と調整していく中で学校からの具体的な意見などがありましたら、報告してください。
生涯学習部参事 学校と協議している中では、小学校の運動会は全面的な中止の考えはなく、時間を短縮して実施することを検討しています。徒競走などは密にならずに実施できるのではないか、また、集団での演技では手をつなぐなど接触しないことや、学年ごとに演技時間を分けることで来校する保護者も密にならないのではないかなど、さまざまなことを考えながら、実施に向けて検討している状況です。また、中学校の体育大会は、先ほど教育長からの報告にもありましたが、学年ごとのスポーツ大会のようなイベントなどを、時期を変更して実施できるよう検討しているようです。
宿泊学習については、現在実施の方向で検討しております。学校の教員からも子どもたちを行かせたいという意見がありますし、子どもたちも行きたいという気持ちではないかと思います。ただ、旅行先で感染症を発症した場合、現地から帰って来られないことも想定されます。また、保護者が迎えに行って帰ってくる場合もあると思います。キャンセル料などが発生して保護者に負担にならないよう検討しなければなりません。
小学校6年生、中学校3年生の学校生活最後の思い出に残る行事ですので、代替となる校外学習のような行事が実施できないか、校長と意見交換しているところです。
羽村委員 教育長。
教育長 羽村委員。
羽村委員 ありがとうございます。代替の行事を検討されているとの報告で安心しました。GIGAスクール構想の一環で、バーチャル修学旅行や、インスポーツゲームなど、子どもたちからも良いアイディアが出てくるのではないかと思います。子どもたち自らが考える良い機会でもありますし、是非、子どもたちの意見も反映させた形で検討していってほしいです。
教育長 ほかにご意見等はございますか。
塩田委員 教育長。
教育長 塩田委員。
塩田委員 以前から不登校傾向であった子どもたちの臨時休業中や学校再開後の様子ついて、また、臨時休業後に新たに不登校傾向が見られる子どもがいるようでしたら、教えてください。
教育長 新型コロナウイルス感染への心配から、登校日などに子どもを登校させない保護者がいるとの報告も学校から受けていますが、不登校傾向の子どもたちの現状について教育支援課長からの説明を求めます。
教育支援課長 新たに不登校傾向が見られる児童・生徒の出現については、学校から報告は受けておりませんが、校長会等では未然に防いでいくことを確認したところです。
ハーモニースクールの子どもたちを例にしますと、学校の臨時休業期間中に学校へ登校することができ、学級担任とゆっくり話をする時間が取れました。また、学級担任からも家庭への訪問や電話をするなどして頻繁に接触ができ、学校に登校できるようになった子どもが多くなっています。分散登校期間中に学校に馴染ませるようにしているところですが、心配はあると思います。
教育長から話がありました、感染が心配で欠席している小学校の児童が現在4人います。また、以前から不登校傾向の児童・生徒は30人ほどおりましてその状況は現在も継続しておりますが、各学校では、一週間に一度は必ず全児童・生徒の家庭と連絡を取るようにし、また、登校日に登校できなかった児童・生徒へも連絡を入れること、そして、学校再開後もそのような丁寧な対応を継続して行っています。
教育長 他に、よろしいですか。
(質疑なし)
それでは、教育長報告は以上で終了といたします。
〔日程第3〕
教育長 教育委員会委員活動報告を行います。
教育委員会委員の5月19日から6月15日までの活動については別紙に記載のとおりです。
学校の臨時休業から段階的に学校が再開しましたけれども、委員の皆さんから何かご報告等がございましたらお願いします。
江本委員 教育長。
教育長 江本委員。
江本委員 学校再開後の子どもたちの様子を見ていると、再開当初は、学校でも家庭でも指導されているせいか言葉少なく静かに登校している様子でしたが、だんだんと学校生活に慣れてきたのか最近では元気な声が聞こえてくるようになり、子どもたちの本来の姿を見ることができて嬉しく感じています。学校の様子も見に行きましたが、分散登校のため登校時間と下校時間が重なる時間帯があり、児童数の多い学校では昇降口付近で混雑が見受けられましたが、先生たちは子どもたちの健康観察や声掛けなど細かい部分に配慮されていました。学校再開に向けて、さまざまな準備をしてくださっている先生方のご苦労がありがたく、感謝しています。
全校の「学校だより」を見させていただくと、学校再開に向けての緻密な準備が伺えますが、学校によって行事の実施や授業時間数確保など取組みに差があるようです。それぞれの学校の実態に応じて最善の策であり決定されていると思うのですが、この取組みにより、子どもたちの様子について、また、授業の定着、時間数の確保について、是非、検証をお願いしたいと思っています。来年度、また同じ状況になるかもしれませんので、忘れずに検証して記録を残してほしいと思います。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 現在、学校から新しい教育課程を提出していただいているところですが、委員がおっしゃるとおり、各学校の取組みに差があるようです。指導主事が受理をしまして、内容を確認しておりますが、学校として子どもたちの学力保障のためにどのように取り組んでいくか、また、他校の良い取組みは共有するなどして改善できる部分もありますので、今後、学校ごとに丁寧に対応させていただきます。
教育長 教育委員会から学校へは、ある程度の基本的な考え方を示し、それに対して各学校内で検討し、工夫できるところは工夫しながら対応していただくよう進めてきたところです。夏季休業日については、規則上7月21日からと規定していますが、今年度は7月31日まで通常授業日とし、さらに8月1日から7日までの期間を授業日として可としています。連続して16日間の夏季休業日を設定して、8月20日から31日までの期間で学校を再開することとし、学校公開を伴わない土曜授業日の設定も可能としています。また、学校給食の再開についても学校長判断で決定します。トイレの洋式化工事等がある学校もありますので、それらも含めてそれぞれの学校の状況で判断していただくこととなっています。
よろしいでしょうか。
それでは教育委員会委員活動報告は以上で終了させていただきます。
〔日程第4〕
教育長 議案第33号 羽村市教育委員会会計年度任用職員の任用に関する規程の一部を改正する規程を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
生涯学習部長 教育長。
教育長 生涯学習部長。
生涯学習部長 議案第33号 羽村市教育委員会会計年度任用職員の任用に関する規程の一部を改正する規程についてご説明いたします。
本議案は、羽村市立学校の副校長の業務負担軽減を図るため、小・中学校に副校長補佐を設置することから、羽村市教育委員会会計年度任用職員の任用に関する規程について、改正する必要が生じたため提出するものです。
細部につきましては、学校教育課長よりご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。
学校教育課長 教育長。
教育長 学校教育課長。
学校教育課長 羽村市教育委員会会計年度任用職員の任用に関する規程の一部を改正する規程について、細部の説明をさせていただきます。
東京都の補助事業を活用し、小・中学校に副校長補佐を設置します。東京都では3か年事業として副校長の業務を補佐することを目的として実証実験的に行うもので、効果検証を行いまして次年度以降、本格的にこの事業を実施していきます。羽村市では今年度補正予算を計上し、松林小学校へ試行的に会計年度任用職員として副校長補佐を設置し、効果検証を図り、次年度以降、複数の学校で本格的に実施していきたいと考えております。
規程の改正については、お手元の新旧対照表のとおり、「学校事務員」の欄の下に「副校長補佐」の欄を加えます。この規定は、令和2年7月1日から施行するものです。
また、本日はお手元に資料を配布してございませんが、規程の改正と合わせて「羽村市立学校副校長補佐設置要綱」を制定します。
以上です。
教育長 以上で説明が終わりました。これから質疑を行います。
何か質疑はございますか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 学校に新しく副校長補佐を設置することになれば、増員するのですから効果はあると思います。効果の測定方法についてお尋ねします。
学校教育課長 教育長。
教育長 学校教育課長。
学校教育課長 副校長補佐は羽村市の会計年度任用職員として新たに1人を任用します。教員免許を有する者であること等の規定はありませんが、東京都として求められる職歴としては、元学校管理職、元教員、元学校事務職員、一般企業に勤めたことのある職歴を持つ者としております。学校管理職の業務の補佐を行える人材を学校の意向を尊重しながら人選しているところです。
効果については、具体的に在勤時間の短縮ができるかどうか、昨年度と比較するなどして検証していきます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 学校教育課長の説明のとおり、時間の効果測定とともに、副校長の学校の滞在時間の中で、どの時間帯にどのような業務を行ったかという効果測定も行います。副校長の役割には教員の育成等もありますので、文書処理等の事務的な業務だけでなく、教員の指導にどれだけ時間をかけたか、そして、副校長補佐に業務をお願いしたことにより、副校長の教員や子どもたちに関われた時間についても効果検証を行います。
教育長 副校長補佐の役割を務める人の能力にも効果があるかどうか人的な部分で評価が分かれるところもあると思いますが、基本的には働き方改革を進める中で、副校長の職務が激務であり長時間労働にさらされているところを解消する趣旨であると考えています。
その他、ご質問等はありますか。
(質疑なし)
以上で質疑を終了します。
お諮りします。議案第33号 羽村市教育委員会会計年度任用職員の任用に関する規程の一部を改正する規程については原案のとおり承認することにご異議ございませんか。
(異議なし)
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。
〔日程第5〕
教育長 議案第34号 羽村市立小・中学校評議員会委員の委嘱についてを議題とします。
提案理由の説明を求めます。
生涯学習部長 議案第34号 羽村市立小・中学校評議員会委員の委嘱について、ご説明いたします。
本議案は、羽村市公立学校の管理運営に関する規則第29条及び羽村市立小・中学校評議員会設置要綱第3条第2項の規定に基づき委嘱している、羽村市立小・中学校評議員会の委員について、同要綱第3条第1項の規定に基づき、学校長より推薦があったため、新たに委嘱しようとするものです。
各校の委員構成につきましては、別紙、名簿に記載のとおりとなります。
任期につきましては、本日より令和3年3月31日までとなります。
以上、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。
教育長 以上で説明が終わりました。
これから質疑を行います。何かご質問等ございますか。
(質疑なし)
それでは、質疑を終了します。
お諮りします。議案第34号 羽村市立小・中学校評議員会委員の委嘱については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
(異議なし)
ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり承認することに決定しました。
〔日程第6〕
教育長 議案第35号 羽村市スポーツ推進審議会委員の委嘱についてを議題とします。
提案理由の説明を求めます。
生涯学習部長 教育長。
教育長 生涯学習部長。
生涯学習部長 議案第35号 羽村市スポーツ推進審議会委員の委嘱について、ご説明いたします。
本議案は、スポーツ基本法第31条及び羽村市スポーツ推進審議会条例施行規則第2条 の規定に基づき委嘱している羽村市スポーツ推進審議会委員の関係行政機関職員の人事異動に伴い、新たに1名委嘱しようとするものです。
委員の構成につきましては、別紙、名簿に記載のとおりです。
また、任期につきましては、本日より令和4年3月31日までとなっております。
以上、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。
教育長 以上で説明が終わりました。
これから質疑を行います。何かご質問等ございますか。
(質疑なし)
それでは、質疑を終了します。
お諮りします。議案第35号 羽村市スポーツ推進審議会委員の委嘱については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
(異議なし)
ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり承認することに決定しました。
〔日程第7〕
教育長 報告事項 羽村市におけるGIGAスクール構想への取組みについて、学校教育課長からの説明を求めます。
学校教育課長 羽村市におけるGIGAスクール構想への取組みについて、本日の資料として冊子のほかに概要版をお配りしておりますので、そちらを用いてご説明させていただきます。
羽村市では、国のGIGAスクール構想の実現に向けて、令和2年度中に、全小・中学校に校内通信ネットワークを整備するとともに、児童・生徒、教員1人あたり1台の端末を整備します。
この整備については、大きく5つの柱を立て取り組んでまいります。
まず1点目、校内通信ネットワークの整備です。全小・中学校に校内通信ネットワークをWi-Fi環境に整備するとともに、合わせて端末を充電するための電源キャビネットを整備します。Wi-Fiのアクセスポイントは普通教室を中心に特別教室、職員室、また現在検討中ですが、体育館にも設置する予定で、クラウド型のネットワークにしたいと考えております。
スケジュールについては、8月までに業者を選定し契約等を行いまして、今年度中に整備できるよう進めています。
2点目は、端末の整備です。国が3分の2の台数、羽村市が3分の1の台数を負担します。歳出1億9千700万円ほどの予算については、国と羽村市の負担の合計額です。全体で児童・生徒用が4,272台、そして、教員用は107台と記載しておりますが、家庭学習用に購入する200台を転用する予定で、合計307台を整備します。端末の標準装備は、タッチパネルとすること、キーボードが付いていること、インカメラとアウトカメラを共通仕様とすることといった国が定めた仕様と整合を図ったものとします。国の補助額は1台上限45,000円ですので、その額以内で購入します。
今後のスケジュールは、8月までに落札業者を決定し、事業予算が1億円規模になりますので、9月議会で業者決定の議案を上程し、契約をしまして、児童・生徒用の4,272台と教員用の107台を導入していきます。
3点目、家庭での学習環境の整備です。今後の新型コロナウイルス感染の第2波等を想定し、家庭での学習環境についてどのような事態でも対応が図れるよう、準備していくものです。先ほど説明しました端末を先行して200台納品する予定でおりまして、合わせてモバイルルーターを200台購入します。また、通信費の補助がありまして、200台の6か月分を6月議会において補正予算を計上したところです。
4点目は、GIGAスクールサポーターの配置です。ネットワーク環境や端末を整備していくうえで、専門的知識をもつICT関係企業のOBなどの技術者の方を2名ほど配置して、さまざまな協力を得ながらこの事業を進めていきます。こちらも補助制度を活用していく考えでおります。
5点目は、次年度からのICT教育に向けて、今年度中に事業をスタートすることを前提に記載しておりますが、まず、羽村市GIGAスクール構想委員会(仮称)を設置し、教育委員会事務局の枠を超えて組織横断的に市の職員を構成員とし、また、子どもたちの将来的なICT教育を進めていく中で必要となる人材を民間企業からも必要に応じて構成員としたいと考えております。合わせて、下部組織として実効性のある位置付けで、情報推進委員会(仮称)を設置し、今年度中に会議を開催するなどして議論していきたいと考えております。
以上で、羽村市におけるGIGAスクール構想への取組みについての説明とさせていただきます。お手元に配布しております冊子についてはお時間のある時にご覧いただければと思います。
教育長 以上で羽村市におけるGIGAスクール構想への取組みについての報告が終わりました。
何か質疑やご意見はございますか。
羽村委員 教育長。
教育長 羽村委員。
羽村委員 1人1台の端末の整備は、各家庭に配備するものですか、それとも学校に配備するものか伺います。
学校教育課長 教育長。
教育長 学校教育課長。
学校教育課長 本格的な学校のICT教育は来年度からスタートしますが、今年度中に端末を整備して、学校での学習活動で活用します。当初から家庭に持ち帰らせることは想定しておりませんが、今後、端末を活用した子どもたちの学習活動をどのように進めていくのか学校も含めた構想委員会を立ち上げて検討していきたいと考えております。近い将来、学校で学習したことを家庭に持ち帰り引き続き学習できる環境を整えていきます。そのためにも持ち運びのしやすいコンパクトな端末を整備します。
羽村委員 教育長。
教育長 羽村委員。
羽村委員 端末は5年後以降に更新していくことになると思いますが、国の補助が今回きりでは心配です。私の個人的な意見ですが、学習に使うノートを買うように端末も将来的には保護者の負担で購入することが理想です。
教育長 今回整備する端末のメンテナンスにも費用がかかります。継続的にICT教育の推進が図れるように国に支援を要望していかなければなりませんし、ある程度の方向性を示していかなければならないと考えています。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 現場の先生方の使い勝手の良いものを選んでいただきたいと思います。
学校教育課長 教育長。
教育長 学校教育課長。
学校教育課長 教職員の意見は考慮し、国が示す標準仕様のもので、より簡素化したものを求めています。Chromebookが良いのか、使い慣れているWindowsが良いのか、互換性はあるので運用面は問題ないと考えています。将来的には子どもたちが家庭に持ち帰るなどしますので、軽量のもので検討しています。
教育長 6月補正予算の計上で、3億8千万円もの予算を市議会の承認をいただきました。子どもたちの学びを保障できる環境を実現する責任を果たさなければなりません。GIGAスクールサポーターなどのICT技術者の専門的なアドバイスを受けながら構想を進めていきます。
よろしいですか。ほかに質疑はありますか。
(質疑なし)
それでは、以上で質疑を終了します。
これをもちまして、令和2年第8回羽村市教育委員会(定例会)を閉会といたします。