開催日程 令和3年7月30日(金曜日)午後6時から8時
出席者
【委員】神子島健、高橋幸、松尾紀子、武藤清美、沓川絢子、小林錠、安保文美子、石黒武、渋谷清、中村千依、関塚孝司、小野塚覚、青木信人(敬称略)
【事務局】企画政策課長、企画政策課主査
欠席者 小林浩一
議題
1 議事
(1)第4次羽村市男女共同参画基本計画進ちょく状況調査報告書〔令和2年度実績〕(案)について
(2)第5次羽村市男女共同参画基本計画の策定について
(3)令和3年度羽村市男女共同参画推進事業について
2 その他
傍聴者 オンライン会議のためなし
配布資料
会議の内容
(事務局)
本日は、緊急事態宣言の発出を受け、オンラインでの開催とさせていただいた。オンラインでの対応が難しい方には、市役所にお越しいただきご参加いただいている。
会議開催に先立ち、人事異動により事務局の担当が変わったため、ご挨拶させていただく。今年度、企画政策課長に着任した吉岡、企画政策担当主査に着任した平田が本事務局を務めさせていただく。
会議の傍聴については、従前に定めていただいているが、市としてのオンライン会議での傍聴について対応方法が定まっていないため、会長とも相談した結果、今回については行わないこととさせていただいた。ご了承いただきたい。
会議録については、従前どおり会議の様子を録音し、要点筆記・委員名は伏せた形で公開させていただく。
続いて、今回、初めてオンライン会議として開催するため、何点かルールを説明させていただく。
(事務局)
オンライン会議におけるルールを説明させていただく。
会長の進行、事務局の説明中はマイクをミュートに設定いただくようお願いする。
質問・ご意見を発言する際は、マイクのミュートを解除いただきお話しいただくが、まずはチャットに発言したい旨を記載いただき、会長からの指名を受けてから発言いただくようお願いしたい。チャットの活用が難しい方は、まずはマイクのミュートを解除して発言したい旨をお話しいただき、会長からの指名を受けてから質問・意見をお話しいただくようお願いしたい。
(委員)
チャットに発言したい旨を書く運用とすると、時間がかかり、かつ発言を控えてしまう傾向となってしまうため、発言したい場合は、手を挙げる機能を利用するようにしてはいかがか。
(事務局)
委員ご提案のとおり、手を挙げる機能を活用してご発言いただくこととする。
<会長あいさつ>
昨年度からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、前回は書面会議としたが、今回はオンライン開催に踏み切った。使い慣れていない方には大変だと思うが、メールだけで行うよりは委員で時間を共有して意見交換する方が、内容が深まると考える。
初めてのオンライン開催であるため、不慣れで互いに不備があることも生じると思うが、その際は、チャットを活用したり、マイクのミュートを解除してご発言いただくなどしていただいて問題ない。本会議で、しっかり審議していきたいので、よろしくお願いする。
1. 委員紹介
(事務局)
本年度の人事異動に伴い、新たに推進会議委員にご就任いただいた委員を紹介させていただく。
羽村市公立小中学校校長会·副校長会より、吉岡委員に変わり小林委員、青梅公共職業安定所より、永田委員に変わり小野塚委員、羽村市教育員会より、永井委員に変わり青木委員にご就任いただいた。新たな委員の任期については、前任の任期を引き継ぎ、令和4年6月27日までとなる。
また、今回、オンライン開催としているが、市役所でご参加いただいている委員を紹介する。
沓川委員、安保委員、渋谷委員、小野塚委員、青木委員は、市役所の会場からご参加いただいている。
続いて、議事の進行は、推進会議規則第3条の規定に基づき、 神子島会長にお願いしたい。
2. 議事
(1) 第4次羽村市男女共同参画基本計画進ちょく状況調査報告書〔令和2年度実績〕(案)について
(会長)
議事の1項目め、「第4次羽村市男女共同参画基本計画進ちょく状況調査報告書[令和2年度実績] (案) について」、事務局から説明をお願いする。
<事務局から資料2「第4次羽村市男女共同参画基本計画進ちょく状況調査報告書〔令和2年度実績〕(案)について」を説明>
令和2年度事業については、新型コロナウイルス感染症対策のため、実施できなかった事業もあるが、企画は進めていたものもあり、また今後の感染状況により改めて実施していくものであるため、評価としては「進行中」とした。
また、例年は、進捗状況調査を説明した後に、重点的にヒアリングしていく項目を推進会議で検討し、次回以降の推進会議で担当部署のヒアリングを行う方法としていたが、今年度は第5次羽村市男女共同参画基本計画の策定年度であり、これまでの進捗状況に対するヒアリングは実施せず、本会議では次期の計画策定に向けてのご意見をいただくこととしていきたい。
ただし、進捗状況調査の中で質問したい項目がある場合は、事務局にご連絡いただき、次回以降、担当部署へのヒアリングを行うなどしていく。質問・意見は8月13日までに事務局にご連絡いただくこととしたい。
(会長)
事務局から説明があったとおり、例年は進捗状況について時間をかけているが、本年は次期の基本計画策定が重要な議題となることから、そちらの議題に時間をかけていくこととしたい。
質問などがあれば、メールや電話で後ほど事務局に連絡をお願いしたいが、会議で共有したいことや重要なことがあれば、発言をお願いしたい。
質問などを出していただいた後、重要だと考えられることがあれば、次回以降の会議で取り上げていきたい。
(2) 第5次羽村市男女共同参画基本計画の策定について
(会長)
議事の2項目め、「第5次羽村市男女共同参画基本計画の策定について」、事務局から説明をお願いする。
<事務局から資料3「第5次羽村市男女共同参画基本計画の策定について」を説明>
(会長)
昨年度から会議に参加している委員もいるので、基本的なことを補足する。
羽村市が男女共同参画に関わる政策を進めているが、どのような方針で、全体として何をしていくのかをまとめているものが羽村市男女共同参画基本計画である。
時代によって必要なことは変わり、また政策を進める中でクリアできたことは、次は別のことを行っていく、ということになるため、基本計画は5年ごとに改定することとなっている。
現計画は、今年度が最終年度であり、来年度から新しい計画の時期となる。次期計画の策定にあたり、どのようなことが必要であるかなどを、本会議の委員それぞれの立場から発言いただき議論しながら、羽村市の男女共同参画の方向性を考えていきたい。
これからの5年間、さらにその先を見据えて、どのようなことを行えば、市民に男女平等が進んでいくのかを考えていきたいので、委員からの質問や意見をお願いしたい。
(委員)
検討体制について、羽村市男女共同参画推進委員会 基本計画策定部会の委員が課長と係長といるが、どのような理由であるか。
(事務局)
基本的には男女共同参画に関連する部署を委員としており、会議開催時の担当者の性別の偏りなども考慮して選定している。
(委員)
資料を読み込むのに時間がかかるため、できるだけ早く資料を発出いただきたい。
(事務局)
次回以降の資料については、1週間程度の余裕をもって発出できるようにしていく。
(会長)
重要なのは、今後5年間の羽村市の男女共同参画に関する方向性をどのように考えるか、ということである。
事務局が説明した資料は、行政が考えているたたき台である。このたたき台に対して、意見を出していくということでもよいし、または、たたき台とは別に、羽村市で生活し、そして男女共同参画を考える上で、このようになったらよいのではないか、今はこれが必要ではないかなど、委員それぞれが考えていることをざっくばらんに話し合うことも重要であると考えている。
資料についてのご意見や、資料とは別に委員が考えていることを発言いただいてもよい。
(委員)
資料3の10ページについて、基本目標4に追加された言葉であるが、「Sexual Orientation」は「性的指向」、「Gender Identity」は「性自認」と訳されることが一般的である、そのように表記したほうが良いと思う。
この項目が入ったのは、非常に良いと思う。
(委員)
資料3の10ページについて、基本目標4に新しく加えられた「女性・女児のエンパワーメントに関する」という言葉であるが、「女児」というのは小学生くらいまでだと思うが、この年代では女である自分たちが低い位置にあるとは認識していないと思うし、そういったことを考える時期でもないのではないか。
大事なことではあるが、「女児」という言葉がいきなり出てくるのは少し違和感がある。
「女児」である年代の時点では、男女の不平等について感じないと思う。年が大きくなってから、社会の慣習などの中で気づいていくことが多いのではないかと思う。
(事務局)
「女性・女児のエンパワーメント」という言葉は、コロナ禍における影響を考える際に、女性・女児を中心に据え置いて考えるべきであるという国連事務総長の話から取り上げた言葉である。
ただし、羽村市においても同じ言葉を使うことが適切であるかどうかは、委員の皆さんのご意見をいただきたい。
(会長)
「女性・女児」という言葉について、ご意見を伺う。
「女児」という言葉は、小学生程度を表現するものであると思うが、女性・女児と年代で区分するのであれば、成人程度を表す表現も必要であると考える。
適切な言葉や表現については、引き続き議論していきたい。
(委員)
「女児」という言葉を入れるのであれば、「女性」「女子」「女児」という言葉の方が一般的であると思う。子ども対策としてなにか行うことを想定して使用する言葉であると推測するが、そこまで区切る必要があるか。
(委員)
「女児」という言葉が突然出てくることには違和感がある。
小学生の段階では、男性・女性の区別なく平等に生活しているのではないかと思う。大人になるにつれて性別を意識することが増えてくると思うので、「女児」という言葉は不要ではないか。
(委員)
資料3の5ページ目標指数と実績について、指標の7番以外は実績が下がっている。
実績が指数に対して下がっている理由や原因を突っ込んで考えるべきではないか。
(会長)
まず、5年間行ってきた結果がなぜこのような現状であるかについて、検討が必要である。
指標の8・9については、市民の意向であるが、市役所内でなにか意見や考えなど出ているか。
(事務局)
傾向として、政治への参加意欲などと近いこともあると思うが、行政や政治への興味などが特に若い世代を中心に薄くなっていると感じている。
市としても、共同参画として積極的に取り組みを行っているが、結果につながっていないということは、魅力ある取り組みができていないということであると思う。
一方で、企画政策課が行っている若者を中心とした取り組みとして、大学との共同事業などがあるが、その中では学生の市への参画意欲を感じることもある。若い世代の参画意識をどう掴んでいくかということについて、課題認識を持っている。
(会長)
市政への参加・協働意向が低いということはよいことではない。推進会議から市政への参画を促進するための提言や方向性を出せるとよいと思う。今後の羽村市を考える中で進めていきたいところである。
「女児」の表記についてであるが、オンラインチャットに「日本においては、性的虐待が子供において起きていることが危惧される。このため「女児」という表現はそのままでよいのではないか」という意見が出された。
確かにその通りである。
一方で、「エンパワーメント」に関する言葉とすると違和感が感じられるため、基本目標3に「女児」に関する表現を入れるという選択肢もあるかもしれない。
目標指数と実績についてであるが、事務局からの説明にもあった通り、国の調査でも同様に平等意識が下がっている現実がある。全国的な傾向であるが、一方で、世界的なジェンダー指数ランキングが下がっているという現実もあり、男女平等に関する認識が高まっていることから平等意識が低くなったということだけでは済まない面もあると思う。
目標指数としてこれらを置くのがよいかどうか、考えたほうが良いのではないかと思う。
(委員)
資料3の5ページの目標指数と実績について、男女平等の意識が高くなっているという背景があるものの、協働意向などについてはコロナ禍の影響もあると思う。
しかし、この指標を分析していくことは、非常に重要である。
世論調査の回答属性、年齢・性別などは非常に重要であると思う。例えば、学校教育の場という項目については、学校現場に携わっている方の声が重要であると思うが、回答者の人数や属性などはどうなっているのかが気になる。
(事務局)
回答属性としては、女性58.6%、男性39.0%、無回答2.4%である。回答者数としては、総数1,200を対象者として、回答数538、回答率44.8%となっている。
年齢層は、18から19歳は0.9%、20代7.1%、30代10.6%、40代20.6%、50代19.3%、60代18.6%、70歳以上が20.4%、無回答2.4%となっている。
調査実施に当たっては、地域を区分して無作為で抽出しており、対象を絞って行っているわけではないため、ばらつきが出ている。
詳細結果については、市公式サイトでも公開している。
(会長)
教育に携わっている委員に質問であるが、昨年からコロナの影響がある中で、子どもを通して感じる変化や子どもを通して見えてくる生活の変化など、男女共同参画に関連せずとも感じることがあればお話しいただきたい。
(委員)
コロナ禍において、男女共同参画に関して感じる子どもたちの変化などは特段にはない。ただ、コロナ禍において子どもたちの心の問題、家族の問題などは、大きな課題があると感じている。
(会長)
テレワークの導入やエッセンシャルワーカーは現場に行かなければいけないという中で、子どもたちの生活の背後にある親の生活が変わってきている。それらが、男女共同参画に関する変化の背後にあるだろうと考えている。
コロナ禍における変化を、提言に盛り込めるとよいと考えている。
(委員)
子どもたち自身の男女共同参画に関する意識が、コロナ禍により大きく変わっているというものではないと思うが、コロナ禍における生活の変化が子供たちの心にも大きく影響していると感じている。
(委員)
「女児のエンパワーメント」という言葉についてであるが、学校ではSDGsについての教育を進めており、ジェンダー平等にこの言葉が使われている。
SDGsの言葉としては違和感はないと思う。
(委員)
父親の子育て参加が増えた。1回目の緊急事態宣言の際は、父親・母親どちらかが仕事を休めば保育園も休ませ、感染対策として接触機会を減らすということを徹底していたが、テレワークが進んでいる現在では、テレワークで保護者が家に居ても保育園に登園させる方がほとんどで、お迎えを父親が行うというパターンが増えている。
(会長)
コロナ禍により良い変化もあったと捉えられる。
(委員)
子どもの暴力だけでなく、女性に対する暴力の問題も大きくある。基本的人権に関わることであるが、女性に対して、いまだに所有物のように捉えている人がいることが見受けられる。
昔よりは減ったと思うが、「女房に余計なことを言うな」などといった発言をする人もいまだにいると思う。
市では、暴力事案について、どれくらいの件数があるかなど、どう分析しているか。
(会長)
世論調査などから、世代的な変化を捉えているものなどはあるか。
(事務局)
世代による意識の違いがあるかということであると思うが、世論調査では、年代別・性別での回答が公表されている。例えば、若い世代の方が男女平等と感じている回答が多い傾向があった。
年代別・性別の回答は市公式サイトで公表している。
(委員)
公表されている資料はどのようなものか。
(事務局)
世論調査は、「男性のほうが優遇されている」「どちらかと言えば男性のほうが優遇されている「女性のほうが優遇されている」「どちらかと言えば女性のほうが優遇されている」という回答から選択するものであるが、それぞれの回答の年代別、性別の回答割合を公表している。
(委員)
家庭内暴力だけでなく、DVなど、いまだに女性を所有物のように捉えている男性が多いようにも思う。暴力やDVの傾向が減っているのかどうかについてはいかがか。
(事務局)
子育て支援課や広報広聴課がDV相談を受け、統計を毎年取っている。大きな変化はないものの、DVの相談件数は増えている。
テレワークにより、自宅にいる時間が増え、DVにつながるというケースが相談の中で傾向として見られている。令和2年度同様、令和3年度も同じような傾向が出るのではないかと思う。
(会長)
すでに公表されている統計などは、後日委員にお知らせいただきたい。
資料3の10ページの体系案について、基本目標4に新たな項目が入ったが、大きな組み立ては変わっていない。
大きな項目は変えていないが、このままでよいか、大きく変更すべきかどうかの議論を行うべきであるが、大きな議論は次回行うこととしてもよいかもしれない。
行政が出し資料は、たたき台として、入れたほうがよいと思われる項目などについて次回までにご意見をいただきたい。
基本目標については、次回も議論をしていきたい。
また、次々回までにある程度まとめないといけないということであるため、会議回数からして時間はないので、残り2回である程度提言を出せればと思う。
(事務局)
追加資料について説明。
これまでの推進会議で出された毎年の提言を、基本目標ごとに整理した。
昨年度の推進会議では最終回を書面開催としたため、提言としてまとめるに至ってはいないが、これまでの提言を整理したものである。
(会長)
以前、推進会議で出した提言をまとめたものである。このままでよいのか、変更したほうが良いのかについても、次回議論を行いたい。
(3)令和3年度羽村市男女共同参画推進事業について
(会長)
議事の3項目め「令和3年度羽村市男女共同参画推進事業について」、事務局から説明をお願いする。
<事務局から資料4「令和3年度羽村市男女共同参画推進事業について」を説明>
3. その他
(事務局)
次回の会議開催日程について、令和3年9月22日(水曜日)午後6時からを予定したい。
今後の新型コロナウイルス感染症感染状況により、開催方法は検討することとなるが、状況により今回と同様のオンライン開催となることもある。
(委員)
資料の西暦・和暦表記について、分かりづらいので併記してほしい。
(事務局)
今後の資料は、西暦・和暦を併記する。
(委員)
DV、性的虐待は深刻な問題である。女児、小さい子どもにとっては、なにがDVで性的虐待であるかがわからないと思う。日本は性教育が遅れていると思うので、義務教育の時代から教育が必要であると感じている。
男女共同参画ということを考えたときに、例えば、男性トイレにおむつ替えのための台が設置されていないことから、おむつ替えという育児は女性が行わざるを得ない現実にあると思う。多目的トイレが増えてきて、父親もおむつ替えができるようになってきたが、こういったところが課題ではないか。
(委員)
虐待について、提言にも盛り込みたい。最近はリベンジポルノなど、新しい問題も出てきている。
指標の話が出たが、平等意識についてもよいが、男性トイレへのおむつ台設置数などとしてもよいと思う。
(委員)
保育園では、「命の大切さ」を助産師から学ぶ取り組みを行っている。また性教育について職員向けの研修を行う企画もある。職員を通して保護者に話ができるようにしていきたい。ジェンダーの問題は保育園の時代からあり、どのように接するか考えている。
以前、ゆとろぎで事業を行った際に、おむつ替えを行う場所を授乳室と案内した際に、男性は入れないと言われたことがあり、急遽場所を作ったことがある。
男性トイレへのおむつ台設置はおもしろい視点だと思う。
(事務局)
男性トイレへのおむつ台については、市役所でも設置した場所がある。
今回の会議では、次期の基本計画に関することだけでなく、男女共同参画を考える上でのヒントが多々あった。次回もさまざまなご意見をいただきたい。