開催日時 令和6年12月16日(月曜日)午後6時から午後7時45分
出席者
【委員】神子島健、小尾晴美、勝山真澄、菱田和子、刀禰俊明、中山暢子、井口祐太、小林浩一、鈴木悦子、鈴木則子、高松孝子、中村千依、佐生秀之、鈴木信幸(敬省略)
【欠席者】瀧島麻耶
【事務局】総務課長、総務課総務係主査、総務課総務係主事
議題
1 開会
2 会長あいさつ
3 議事
(1)第13期第2回羽村市男女共同参画推進会議 会議録(案)について
(2)第5次羽村市男女共同参画基本計画(令和5年度)実施計画事業の評価・提言について
4 その他
5 閉会
傍聴者
なし
配布資料
・次第
・第13期第2回羽村市男女共同参画推進会議 会議録(案)【資料1】
・羽村市男女共同参画基本計画進ちょく状況調査報告書 令和5年度(2023年度)実績(案)【資料2】
・羽ぐくみプラン(子育てガイド)【資料3】
・第13期第3回羽村市男女共同参画推進会議資料(防災について)【資料4】
・第39回ジェンダーをおこえて、ともに織りなすフォーラムチラシ
会議内容
1 開会
(事務局)ただいまから第3回羽村市男女共同参画推進会議を開会する。
本日、傍聴を希望される方はいないことを報告する。
2 会長あいさつ
(会長)10月に日本のジェンダー政策について、国連から勧告が出た。政策が今の時代に合っていないことが理由の1つである。男女共同参画について、地域で暮らしている我々の視点から、今何が不足しているか、生活の中で何が求められているか等について、本日もそれぞれの立場から、率直な意見をいただきたい。
3 議事
(1)第13期第2回羽村市男女共同参画推進会議 会議録(案)について
(会長)これより議事に入る。議事を円滑に進行するため、発言する際には挙手し、指名されたら手元のマイクの電源を入れて発言し、発言終了後はマイクの電源を切っていただくようお願いする。
それでは、議事の1項目め、「第13期第2回羽村市男女共同参画推進会議会議録(案)について」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局)資料1に基づき説明
(会長)事務局からの説明が終了した。この件について、意見、質問等はあるか。
-意見なし-
(会長)意見が無いようなので、質疑を終了し、第2回会議の議事録は確定とする。
(2)第5次羽村市男女共同参画基本計画(令和5年度)実施計画事業の評価・提言について
(会長)続いて、議事の2項目め、「第5次羽村市男女共同参画基本計画(令和5年度)実施計画事業の評価・提言」について、事務局から説明をお願いする。
(事務局)実施内容について説明
(会長)昨年度羽村市が実施したことについて、ヒアリングや報告を受けたことを踏まえ、推進会議としての評価・提言をまとめていく。はじめに、事務局からの説明について、質問等はあるか。
資料4は、市が災害対策に関して、男女共同参画についてどのように取り組んでいるか、主に計画の内容をまとめた資料である。近年大きい災害が各地で発生しているが、東日本大震災の際にも大きな問題となったのは、避難所運営において、地域のリーダーに男性が多いと、女性が避難所の中で生活がしにくいといった状況があった。計画はもちろん、避難所運営の意思決定をする場にも女性が入っていかないと、そういった状況を改善することは難しいため、計画の中にそのような視点がある点は良いと思う。これを踏まえ、今後どう実行していくかについて取り組んでほしいと思う。また、復興計画においても女性等の視点や多様な視点を取り入れてもらえると良いと感じた。1点質問がある。防災計画について、令和5年修正から令和6年修正の変更部分について教えてほしい。
(事務局)計画の前提の部分に「性的マイノリティ」、「障害者」、「難病者」、「その他の多様な視点」といった文言が追加されたほか、避難者対策の部分には、「多様な性の在り方」、「要配慮者」といった文言が追加された。
(会長)今回の改定で、さまざまな視点で防災対策について考えるという認識を持って修正を行ったことは、前向きな変化として評価できる点ではないかと思う。
(委員)町内会の加入率はどんどん減少しており、加入している方は年配の方が多いと感じている。実際に災害が発生した際に、町内会に加入している年配の方と、加入していない若い世代が同じ避難所に避難してきた際に、防災計画等に基づいて避難所を運営できるかが不安に感じている。計画は多様性について修正されているが、運営マニュアルや職員のマニュアル等の状況はいかがか。
(事務局)防災担当からは、現在、職員の行動マニュアルについて修正中であると聞いている。なお、男女共同参画に関する意識については、防災に限ったことではないため、意識啓発の担当である総務課として、取組を継続していく必要があると感じている。
(委員)地域活動において、当たり前に性別で仕事の割振りを行う現場をよく見るし、そのことに対して、何も感じていないように感じている。その人がどのような人かは別にして性別で割振ることは、アンコンシャス・バイアスであると感じることがある。
(会長)他にいかがか。
(委員)転入してきた若い世代は町内会に加入しないことが多く、そういった方は町内会で実施する防災訓練に参加しない。訓練に参加しない方や、町内会に加入しておらず実施の連絡がいかない方などと、実際に災害が起きた際にきちんと連携がとれるのか不安に感じている。
(事務局)消防団の活動には若い団員もいる。そういった方の意見も取り入れながら、総合的に考えていく必要があると捉えている。
(委員)防災訓練の時に、高齢の女性の方が「消火器の使い方の訓練は毎年行っていて把握しているが、調理中の消火方法等の身近な内容について知りたい」と話をしていた。実施内容についても、参加者が何を求めているか、意見を聞くと良いかと思う。
(会長)熊本地震の際に避難所を自主的に運営した場所では、地震の前から避難訓練の内容も住民で考えていた。地域の繋がりが強いといった地域性もあるが、用意された訓練ではなく、住民としてリアルな訓練を考えるところから始めるのは大事であると思う。他にいかがか。
(委員)町内会の加入率が低く高齢化している中で、避難所の運営を自主運営に任せてしまうと、災害発生時にさまざまな人が避難所に押し寄せ、厳しい状況に陥るのではと感じている。自主運営は良いことだと思うが、キーマンとなる人を育てていく必要があるのではないかと思う。
(会長)日常的な人の繋がりがないと、計画上に性的マイノリティという言葉が追加されても、現場は変化しないかもしれない。しかし、災害への危機感は多くの人が持っているため、災害対策を突破口として実効性のある取組ができると良いかと思う。
(委員)アンコンシャス・バイアスについては、市の職員から風土の醸成をお願いしたい。
(事務局)職員に対する研修や市民向けの講演会等を毎年実施するほか、広報はむら等に記事を掲載するなど意識啓発に努めており、引続き実施していく。
(会長)次に、前回ヒアリングを行った内容について、会議録等を踏まえ意見交換を行い評価・提言につなげていきたいと思う。
社会福祉課長の発言で、「アウトリーチについては頭を悩ませている」という発言があった。特に大変な状況にある方は、単にお金がないということではなく、人とのつながりが少なく必要な情報が届けられないことが課題になっているという点について、市民に向けて伝えることは良いと思う。
(委員)はむら市民と産業のまつりに出展されていた市のブースは良かったと感じる。市が何をやっているかは、市役所に足を運ばないとわからない。地道な活動ではあるが、多くの方が集まる場で情報を提供することはとても良いことだと感じた。
(会長)行政が取り組んでいることに関心を持ってもらい、発見になればリーチ活動につながるかと思う。
(委員)駅の掲示板はたまに見る。人が多く通る場所などもうまく活用できると良いかと思う。
(委員)市を知ろうと思った時に、まつりに参加したり駅の掲示板等は参考にしていた。若い世代からすると「楽しそうなところに行ってみよう」から、行った先で情報を得られることは、良いきっかけになるかと思う。
(会長)他にいかがか。
(委員)子育て中の母親に対するアウトリーチについて、産後ケア事業等は母親から相談に出向くのではなく、保健師が一人一人の妊産婦と面談をするといった代表的な事業であると認識している。アウトリーチとしてこの取組が機能しているか、しっかりと見ていくことが必要かと思う。
(会長)乳幼児家庭訪問について、現状100%実施できているため評価できる点であり、引き続き取り組んでほしいと思う。
(委員)子育て相談について、平日の日中、電話での相談受付だけでは、仕事等で相談したくてもできない人もいるのではないか。平日だけでなく土曜日・日曜日や夜間に実施するということは可能か。
(事務局)基本的には時間内での対応になるが、多くの業務において、必要に応じて時間外でも柔軟に対応している。提案としていただくことは可能かと思う。
(委員)現状、面談が100%できていることを踏まえると、職員の働き方という面でも土曜日・日曜日の相談の実施を提案するのはどうかと感じる部分がある。
(委員)電話以外にメールで相談をすることは可能か。メールであれば、時間を気にせず自分の空き時間に相談が出来て便利かと思う。現状、メールでの相談は可能か。
(委員)「子育て応援ガイドブック」には、子育てに関する相談窓口の案内があり、その中の1つに「羽っぴーメール相談」を掲載している。二次元コードが掲載されており、公式サイト専用ページのフォームで相談が可能である。
(会長)メールでの相談が現在も可能であれば、あえて提案をすることはないか。今後も柔軟に継続してほしいという観点も踏まえ、評価に入れることも良いかと思う。
(委員)資料3「羽ぐくみプラン」について、この資料はよくまとまっていてとてもわかりやすく、評価できる点かと思う。
(会長)資料自体がわかりやすく作成されている点について、評価に入れて良いのではないか。
(委員)多言語になっているか。
(事務局)把握できていないため、次回までに確認する。
(会長)多言語対応になっていない場合は、その部分を提案しても良いかと思う。その他、前回の会議において、男女別の統計について話が出た。市ではどのように捉えているか。
(事務局)統計的な面とジェンダー的な配慮の2つの視点があると捉えている。指針のようなものは策定していないが、他課から性別欄の取扱いについて確認があった場合は、不必要な性別欄については削除又は、各自記載をしてもらう様式を案内している。
(委員)統計的な把握は実態把握の基礎となる。プライバシーに関することについては性別欄に配慮する必要があるが、生活保護や年金等、行政的に把握できる部分については既に持っている情報であり、統計的に整理できることであるため、各部署においてジェンダー的な視点を持って実態を把握することは重要であると思う。
(会長)実態把握のためにも、あらゆる施策において男女別に統計を整理してほしいという要望を、提言に入れられれば良いかと思う。「出産子育てオンライン相談」等コロナ禍を経て、対面の相談もありつつオンラインの相談もあることは、相談の手法や窓口が多様化しているのは評価できる点かと思う。
(委員)フードバンクや子ども食堂について、以前はあまり聞かなかったが、最近はよく聞くようになった。市ではどの程度把握しているか。
(事務局)フードバンクについては、市内を中心に活動しているフードバンク団体であるフードバンクはむらと「食品の譲渡に関する合意書」を締結し、市がフードドライブにより集めた食品をフードバンクはむらへ提供するなどの側面的な支援を行っている。なお、子ども食堂については、市公式サイトに実施している団体の情報を掲載している。食を提供するだけでなく、子どもの居場所作りという側面もある事業であると捉えている。
(会長)会議の中でいろいろと意見が出たかと思う。意見交換を基に事務局で評価・提言(案)を作成していただき、次回会議で引続き検討したいと思う。
4その他
(会長)その他として、事務局からいかがか。
(事務局)第39回ジェンダーをこえて、ともに織りなすフォーラムチラシについて説明
(会長)以上で、本日の議事については全て終了した。
5閉会
(会長)以上で第3回羽村市男女共同参画推進会議を閉会とする。皆様の御協力、ありがとうございました。今後も引き続きよろしくお願いしたい。
(事務局)議事進行ありがとうございました。次回会議は、概ね2月頃の開催を予定しており、日程調整後に改めてお知らせする。
委員の皆様、本日は長時間にわたり、ありがとうございました。
午後7時45分終了