日時 令和3年11月12日(金曜日) 午後7時から午後8時
会場 市役所東庁舎4階特別会議室
出席者
【委員】会長 島田哲一郎、副会長 金子憲(※)、委員 石田正弘、江本裕子、志田保夫、市川二三男、田村義明、中村洋子、山下忠義、橋本富明(※)、佐藤元信、池上三喜子、大竹恒平(※)、堀江秀徳、片山昇、山田崇人(※)、伊藤大、成沢崇志、木下智実、平野麻紀(敬称略)
(※)リモート参加
【説明員】副市長、教育長、企画総務部長、財務部長、市民生活部長、福祉健康部長、子ども家庭部長、生涯学習部長、生涯学習部参事
【事務局】長期総合計画担当主幹、長期総合計画担当主査、長期総合計画担当主任、企画政策課長、企画政策課主査
欠席者
なし
議題
傍聴者
0人
配布資料
第10回羽村市長期総合計画審議会 配布資料 データ(次第および議事部分の資料について、データで公表します)
全文を一括でご覧になる際はこちらをご利用ください。 分割したファイルをご利用の場合は、下記の「分割ファイル」欄をご確認ください。
分割ファイル
資料1 第六次羽村市長期総合計画 基本計画(案)の分割ファイル(表紙から基本構想部分まで)となります。
資料1 第六次羽村市長期総合計画 基本計画(案)の分割ファイル(基本計画部分)となります。
(長期総合計画担当主幹)
本日は、リモート参加による会議の形式を導入し、説明員である市の部長職は議題の内容に関連する職員のみの出席としている。
1.会長あいさつ
(会長)
本日もお忙しい中お集まりいただき感謝申し上げる。羽村市長期総合計画審議会は、今回を入れて残り3回となる。本日も慎重に審議いただくようお願い申し上げる。
(長期総合計画担当主幹)
本日、傍聴を希望する方は0人である。本日の審議会は、リモートで参加している委員が4人おり、会議の進行にあたっては、最初に会議室の委員から意見等をいただき、その後リモートで参加している委員に意見等をいただく進行としたい。
それでは議事に入る。羽村市長期総合計画審議会条例第5条の規定により、会長が審議会の会務を総理することとされているため、ここからの議事進行は島田会長にお願いする。
2.議事
(1)第六次羽村市長期総合計画 基本計画(案)について
(会長)
議事の1項目め、「第六次羽村市長期総合計画 基本計画(案)について」、資料1の37ページまでの部分を審議したい。事務局より説明をお願いする。
<資料1「第六次羽村市長期総合計画 基本計画(案)(1ページから37ページまで)」について、事務局から説明>
(会長)
意見等はあるか。
(伊藤委員)
31ページに「基本計画と個別計画・分野別計画との関係」として、基本構想、前期基本計画、実施計画および各個別計画・分野別計画の関係が図示されている。基本構想と前期基本計画は冊子の中に内容が記載されているが、実施計画は名称が記載されるのみとなっている。実施計画について、具体的にどこで閲覧することができるのかを示してほしい。
(長期総合計画担当主幹)
実施計画については、2月頃に策定を行い、冊子を作成の上、市公式サイトに基本構想・基本計画とセットで掲載する予定である。市民への周知方法については検討していきたい。
(伊藤委員)
広報はむらや羽村市メール配信サービスなどを活用して周知してほしい。
(平野委員)
26ページの「くらしを守る」の「犯罪や事故から身を守り、安全で、安心できるまちを目指します」という部分のうち、「詐欺、盗難、空き巣などの犯罪」という表現の中で、人を傷つけることを目的とした犯罪へも言及してほしいと、以前の審議会で意見として伝えていた。その時の回答は、全ての犯罪を羅列することは難しいということであったが、「傷害」という言葉を入れるのはいかがか。そうすることで、DVやいじめを起因とする傷害事件なども含まれてくる。そういった点に対する予防や対応を強化する意味も込めて、表現を修正してほしい。
(長期総合計画担当主幹)
意見をいただいた基本構想の部分は、既に議会の議決を経て、審議会でも認めていただいており変更はできないが、いただいた意見を踏まえて取組みを検討していく。
(市川委員)
14ページの「市民ワークショップの意見」の中に水車小屋に関する記載がある。市で管理しているものではないため、ここに掲載するのはどうか。
(長期総合計画担当主幹)
この部分には、市民ワークショップの中で直接いただいた意見を掲載している。水車小屋は市の施設ではないが、市民が感じる羽村市の良さについての率直な意見となるため、掲載したい。
(会長)
他に意見が無いようであるため、これで37ページまでの審議を終了とする。出し切れなかった意見については、メール等で提出してほしい。
続いて、羽村市長期総合計画 基本計画における各コンセプトの部分を議題とする。
<資料1「第六次羽村市長期総合計画 基本計画(案)(38ページから73ページまで)」について、事務局から説明>
(会長)
修正箇所について事務局から説明があった。コンセプト「自分らしく生きる」、「成長をはぐくむ」および「自治体運営の方針」について、意見等はあるか。
(伊藤委員)
「自分らしく生きる」の「実現を目指す未来の姿」では、「地域の中で」が「市民や団体など」とより広く捉えることのできる表現へと修正されている。「実現を目指す未来の姿」の修正に倣って、施策4の方向性2の1項目めを「町内会や自治会をはじめとした、市民活動に興味をもち」といった、より広く捉えることのできる表現へ修正してはいかがか。
(長期総合計画担当主幹)
方向性2が「地域活動による地域コミュニティの活性化」であり、現在のような表現としているが、いただいた意見を踏まえて検討したい。
(市川委員)
「成長をはぐくむ」の施策2の方向性3の3項目めに、「市の行事などに積極的に参加する意識の醸成に取り組みます」とあるが、町内会・自治会でもさまざまな取組みを行っているので、「市や町内会・自治会の行事などに」としてはいかがか。
(長期総合計画担当主幹)
地域の活動に関しては、「自分らしく生きる」の中で主に整理しており、この部分は中学校卒業後に社会へ出ていく中で、地域と関わりながらどういった形で成長していくのかという観点で、整理していきたいと考えていた。全体的なバランスを見ながら、表現については検討したい。
(田村委員)
「自分らしく生きる」の施策1の方向性3「平和な未来の創造」について、戦後70年以上経過しており、戦争体験者がほとんどいなくなっている。羽村市の平和啓発に関する取組みについて考えると、羽村第一中学校の隣にある護国神社で、護国神社奉賛会として活動をしているが、若い人にとっては、神社は宗教として捉えられることが多い。
以前は町内会・自治会で平和に関する取組みを行っていたが、今はあまり行われていない。今も戦争をしている国があることに触れるなど、若い世代にも伝わる表現としてほしい。また、郷土博物館の戦争資料を展示するなど、若い世代に伝わるような取組みを実施してほしい。
(企画総務部長)
戦争体験を風化させないために、市でもさまざまな事業に取り組んでいる。若い世代に響くような表現にするために、見直しをしていきたい。
(平野委員)
「平和な未来の創造」という方向性が、「性別や国籍に関わらず、多様な価値観を認め、尊重するまち」という人権尊重や多文化共生に関わる施策に入っているのは素晴らしい。
現代は、日本の戦争だけを学んで平和学習が完結する時代ではなくなっている。以前海外にいた時に、日本の視点で戦争を語ったらバッシングを受けたことがある。海外の人との交流が活発に行われる時代となっているため、日本が関わった戦争に限らず世界中で起こった戦争や、現在も行われている戦争について、子どもたちが学び、国際交流を交えた視点で平和について考えるような教育を行ってほしい。
(企画総務部長)
国際交流を交えた平和教育という視点は重要である。日本が関わった戦争に限ることなく、さまざまな視点で平和教育を行えればよいと考える。どのような表現にしていくかは検討したい。
(平野委員)
国際的視点を持って平和教育を進めていくと、日本の教科書上に記載されている内容と異なる視点も必要となってくる。教育委員会と協力しながら、教科書に忠実すぎることのない教育を羽村市で展開してほしい。
(生涯学習部参事)
平和教育は大切であり、グローバルな視点で考えることが重要である。教科書に関しては、文部科学省の認定を受けたものを使う必要があり、羽村市独自で作ることはできないため、認定を受けた教科書を使って、どのような教育が行えるのかを検討していきたい。
(江本委員)
教科書を教えるのではなく、教科書で教えるということが重要である。教科書を使って、子どもたちに何を伝えていくのかを真剣に考えて、現在必要なこと、未来において必要なことを伝えていかなければいけない。文部科学省から必ず教えるように言われているポイントはしっかりと押さえた上で、教科書を有効に使って子どもたちへの教育が行われるように、見守っていきたい。
(木下委員)
学習指導要領は解釈の幅が大きいので、その幅の中で新しいものを教えることは重要である。戦争についてはイデオロギーも関係する部分があるため、難しさもあるが、羽村市に残るリソースを活用し、副読本なども使いながら教育を行っていくことが必要ではないか。戦争を風化させないために検討してほしい。
「成長をはぐくむ」の施策2「子どもたちが生きる力を身につけるまち」の中に「確かな学力」という表現が出てくるが、「確かな学力」とは「見える学力」、つまりテストで測ることのできる学力であると読める。方向性2の1項目めにも「基礎的・基本的な学力を身につけ」とある。新学習指導要領においては、持続可能な社会の担い手としての資質を育んでいくことが、学校には求められる。「想像力」や「生きる力」を育てていってほしい。
これからの教育の中で、学力をメインに据えてよいのか。これからの社会を考えると、持続可能な社会の担い手を育てていく点について検討をして、攻めた表現としてほしい。SDGsは2030年のゴールを示したものであり、羽村市長期総合計画はその先の期間を計画期間として含む。その先の部分はどう考えているのか。
(生涯学習部参事)
平和教育については学習指導要領に基づいた上で実施していく。現在も、教科書以外に副読本を使いながら指導を行っている。審議会の意見を踏まえて、今後どうしていくかを考えていきたい。
「確かな学力」において意図しているのは、テストで測ることのできる部分だけではなく、今の子どもたちが将来、社会に自立して生きていくために必要な能力、人間関係などを築く能力などを想定している。子どもたちには確実に確かな学力を身につけてもらいたい。それらの能力を活用して、どのように生きていくかまで、学校現場で教えていく必要がある。
(木下委員)
「自立」が前提となっている考え方であるが、「自立」とは強烈な言葉である。教師として、子どもたちには自立してほしいと考えているが、自立とは、社会で支えあい、協力しながら達成するものである。学校教育を経て、必要なものを見つけて自立させるという考え方には疑問がある。教育によって自立しなさいと縛りつけているように感じられる。果たして、これからの時代において、そういった教育でよいのか。自分自身も考えてみたい。
(伊藤委員)
「自治体運営の方針」の施策1の方向性2の5項目めに追加されている「市民や事業者の多様な意見を行政運営に取り入れていくため、市政への参画や意見聴取の機会の充実を図ります」について、今まで以上に市民が市政へ参画する機会が増えることにつながり、また若者や子どもなどが参画することは郷土愛が育まれることになり、定住促進、Uターンにもつながるため、良い。
方向性2の3項目めに「AIやRPAを活用して事務の平準化を進める」とあるが、どういう意味か。季節ごとに事務の量の差があることを均していくという意味か。
施策2の方向性5の3項目めにも「財政負担の年度間の平準化を図ります」とあるが、この部分では、確保する財源や財政負担について、増減をなくしていくということを目指して「平準化」としているのか。
(企画総務部長)
「AIやRPAを活用して事務の平準化を進める」という部分は、繁忙期や季節の影響による業務量の増減を平準化していくということを目的とした記載である。
「財政負担の年度間の平準化を図ります」については、例えば、建物等を建てる時に大きな支出が発生することになるため、市債などを活用して歳出を平準化していくことを目的とした記載である。
(伊藤委員)
市民と行政職員は同じ文脈を共有しているわけではないため、一部の表現については補足などで対応していただけると、理解が深まる。
(志田委員)
先日NHKの番組を視聴したら、玉川上水や羽村取水堰、まいまいず井戸が紹介されていた。羽村市における歴史的な取組みが、東京のまちの発展、中央線沿線の発展に貢献しているということを知り、もっと自慢しても良いのではないかと考えている。250年前に羽村市で使われていた土木技術が、今の東京の発展につながっているといったことを、子どもたちに伝えていくために、その辺りを表現してほしい。
学校教育に関連して、先日、中学生の時から親に自立を求められて、教育された事例を聞いた。結果として、その子どもは有名大学に入学したようであるが、その子どもの人生は幸せなものになるのか、話を聞いて思うところがあった。
(会長)
以上で本日の審議を終了としたい。事務局から周知事項等があればお願いする。
3.その他
(長期総合計画担当主幹)
次回の審議会は12月3日(金曜日)午後7時からを予定しており、コンセプト「スマートにくらす」、「にぎわいを創る」および「くらしを守る」の内容を審議していただく。
また、12月21日(火曜日)に審議会の日程を追加しているが、そちらが最後の審議会になる予定である。今回および次回の審議会の結果を踏まえた修正箇所など、計画書全体の内容を確認いただく予定としている。年末年始でお忙しい時期となるが、会議の運営にご協力をお願いする。本日の会議の中で伝えきれなかった意見については、11月19日(金曜日)を目途に伝えていただきたい。
島田会長には円滑に議事を進行していただき感謝する。また、委員には、長時間にわたり審議をいただき、重ねて感謝する。本日はこれで閉会とする。