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    令和3年第14回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • 初版公開日:[2022年02月03日]
    • 更新日:[2022年2月3日]
    • ID:16528

    令和3年第14回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    日時 令和3年12月21日(火)午後2時59分から3時49分

    場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室

    出席者の氏名 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 羽村 章、委員 永井英義

    傍聴人  なし

    議事日程

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    日程第4 報告事項 羽村市生涯学習審議会からの答申について

    会議経過

    教育長 ただいまの出席者は4名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから令和3年第14回羽村市教育委員会(定例会)を開会いたします。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    日程第1

    教育長 日程第1、会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において永井英義委員を指名します。よろしくお願いします。

    日程第2

    教育長 日程第2、教育長報告を行います。

    初めに、11月27日に小学校の作品展に行ってきました。新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事が延期や縮小となっておりますが、羽村東小学校では体育館で図工の作品展が行われました。松林小学校では作品展と動画放映による音楽鑑賞、自分たちで演奏したものをお互いに鑑賞する方法で、松林フェスタとして開催されました。子どもたちは日頃の学習の中で作品の製作に取り組み、図画工作に興味を持ち知識を身につけるとともに、作品作りを通して、自分の気持ちを表したり、友達や学年を超えて相互に作品を鑑賞したりすること等を通じて、感性を養うことができたのではないかと思います。

    また、学校の特色や、各学年で取り扱うテーマがさまざまな作品でしたけれども、子どもたちの気持ちが表れていると感じながら見させていただきました。感染症対策を講じながら開催する作品展ですが、担当した教員から「例年のような立派な飾りつけ等はないですが、子どもたちが一生懸命作った作品です。ぜひ見ていってください」とお話があり、保護者もかなり来場されていて、自分の子どもの作品だけでなく他の子どもたちの作品を見ている姿も見え、良い形で開催できたと思います。
    次に、12月3日の東京都教育委員会いじめ問題対策委員会について、東京都市教育長会の会長として対策委員会の委員に選任されていることから、会議に出席しました。会長に就任して初めての会議でしたが、内容は、東京都教育委員会が今年2月に編さんした、いじめ総合対策の冊子における6つのポイントと18項目の取組みに関する評価について、意見交換しました。併せて、都立高校におけるいじめの重大事態の事例の報告がありました。お手元の資料は、この会議の簡易的な資料で、いじめ防止の取組みを推進する6つのポイントに関する資料です。会議の席上、各委員から意見を求められ、私からは学校は教員の研修等を通じていじめへの対応としてしっかり学んでいますと、ただ、知識として、どう対策を立てて対応してくべきか理解していると思っていますけれど、経験のない教員にとっては目の前で起こった事態に適切な対応が図れるのかが課題ではないかと、また、保護者の理解と協力を得て、いじめの解決を図るポイントについては、多様な考えを持つ保護者がおり、逆に保護者によって事態が混乱するなど、解決が長引くケースもあるという発言をさせていただきました。そうした観点で、都教委で保護者向けのパンフレットを作成して今後、学校から保護者へ配布できるように計画しているという報告もありましたので、ありがたいと感想を述べました。
    いじめは重大な事態を引き起こす可能性があること、子どもにとって相談しやすい環境をつくること、子どもたち自身がいじめについて考え行動できるようにすること等、さまざまな意見が交わされました。市内の学校で、どのようにいじめ対策が実施されているかについて評価を行うことが必要であり、評価からの課題を共有し、有効に対策を講じていくことが大切だと感じています。お配りした資料は、厚い冊子の最初に掲載されている要約の部分ですが、後ほどご覧いただき、今後ご意見等いただきたいと思います。
    次に、12月4日と5日に、佐藤梢フルート指導とコンサートをゆとろぎで実施しました。この企画はコンサートだけではなく、音楽のあるまちづくりを進めている羽村市の子どもたちに、フルートの指導も併せて行ってもらいました。佐藤梢さんは、「宵待小町」というフルートのグループの一員として、以前ゆとろぎでコンサートを開催した経緯もあり、個人でもコンサート活動や、フルート教室での指導などで活躍されていることから、今回の企画を快く引き受けていただいたと聞いています。市内の小中学生7人に約2時間個人レッスンをしていただきまして、中には今年度から、武蔵野小学校の吹奏楽団で初めてフルートを始めたという子どもから、羽村一中の吹奏楽部の部員で大変高度な曲の演奏を披露してくれた中学生もいましたが、それぞれのレベルに合わせた指導を行っていただきました。
    次に、12月7日から開催された羽村市議会について報告します。7日、8日、9日の3日間は一般質問でした。教育関係では、中学校部活動の今後の在り方について、GIGAスクール構想に基づく端末の利用や課題、不登校の状況や特別支援教育の状況などについて、多くの質問をいただきました。

    部活動については、令和5年度から地域に移行していく方針が文部科学省などから示させていますので、教育委員会内部に検討会を設けて検討を始めていること、また今後は市内の団体なども入った検討組織として検討を重ねていく考えであることを答弁しました。

    GIGAスクール構想については、パソコン端末の利用率を質問されましたが、数字的にパソコン端末が何コマの授業で何回利用したかなどの統計は収集していないことを説明しました。そういった中で、パスワードの管理や端末を使った誹謗中傷の有無と対策について、起こっている事件等に関心がある議員から、これに関係する質問が幾つかありました。全国的に課題となっている、パソコン端末の管理運用についての質問でした。
    次に、12月14日の議会で予算関係の議決が行われて、補正予算が可決されました。11月の教育委員会定例会で教育費に関する意見聴取をさせていただいた件について、追加の議案があったことから、第9号に変更になり、審議が行われて可決されました。
    教育費以外の補正予算の中で1点だけご紹介させていただきます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で使っていた水素自動車の払下げがあり、中古車ですが羽村市も1台購入して来年には納車されるので、公用車として使用する計画の補正予算が通りました。ご承知の方もいると思いますが、日野自動車の北側にある動物公園通りに面したところに水素ステーションができることも含めて、今後の未来志向の水素自動車、その名もトヨタの「MIRAI」を購入するとのことです。この車が納車されましたら、学校で子どもたちに水素自動車とはどういうものなのか紹介できたら良いと思っています。環境保全課からも、可能であればぜひ学校で水素自動車を紹介したり、授業の一環として水素を使った省エネや地球温暖化対策について学んだりしてもらいたいと話がありました。そのような取組みもできるかと思っています。
    具体的な質問と答弁については、別の機会に報告させていただきますけれども、1点、12月15日の市議会総務委員会について報告します。今回、パートナーシップ制度とファミリーシップ制度に対する陳情が議会に提出されました。羽村市の性同一性障害やLGBTに関する陳情なのですが、この項目の中に羽村市の教育、福祉、医療、就業、その他の行政活動において性的指向や性自認、またどのような性表現にかかわらず差別をしないための諸施策を講じてください、というものです。委員会に出席し自らの体験なども述べられた参考人からは、教育では中学校の制服について検討してほしいという趣旨も述べられました。このことを受けて議員からは、羽村市教育委員会として制服に対する対応はどのようになっているか問われ、私から、先般の校長会においても現在の諸状況を考慮して、ジェンダーレスの制服、標準服について検討してほしいと申し上げたところです、と説明しました。また、制服の変更については、生徒、保護者、地域などのさまざまな意見を聴取する必要もあり、時間も必要であることも説明しました。制服のジェンダーレス化が全国的に広まってきてはいますが、学校長の権限下であることを理解した上で、今後教育委員会としても検討していくことが必要だと思います。
    最後に、12月18日に第34回多摩っ子・コンサートが行われました。今年やっと昭島市民会館で実施することができました。しかし、新型コロナの影響により参加校数は非常に少なく6校で、しかも6校のうち4校が羽村市の小学校でした。4校のうち3校は1曲ずつの演奏でしたが、感染症対策で練習もなかなかできない中で、この発表会に出られたこと、大きなステージで演奏できたことで、きっと子どもたちには達成感があったと思います。
    以上で、教育長報告を終わります。
    質疑がございましたらお受けします。

    (質疑なし)

    ないようですので、以上で、教育長報告は終了します。

    日程第3

    教育長 日程第3、教育委員会委員活動報告を行います。

    教育委員会委員の11月16日から12月20日までの活動については、別紙のとおりです。

    委員の皆さんから、活動報告の中で、説明またご意見等があればお願いします。

    江本委員 教育長。

    教育長 江本委員。

    江本委員 12月3日に羽村市長期総合計画審議会が開かれました。今夜、この審議会の最後の会議が開かれることになっております。12月3日の会議では、基本構想の下にある基本計画について、文言のことを含めて細かいところを話し合いましたが、今日はいよいよ答申案が冊子として出来上がり、それを委員で審議するところまで来ております。教育につきましては、5つのコンセプトうち「成長を育む」という2つ目のコンセプトで審議されました。もうすぐ冊子として皆さんのお手元に届くようになると思いますが、それぞれの委員の立場や考えが活発に出される会議であり、聞いているだけでも勉強になりました。私が今回学んだことの一つは、広い年齢層の委員が出席されていることもあり、「戦後」という言葉が出てきたときに、私の世代では第二次世界大戦をイメージしますが、若い世代にとっては「戦後というのは、どの戦争の後ですか」という感覚があるというお話を伺いました。確かに、世界中で今でもいろんなところで、戦争や紛争があるわけで、「戦後」という言葉だけで、一つのイメージを作ってしまうこと自体が違うことなのだと、一つ一つ言葉の吟味をするにも、世代によって受け取り方が違うので、市の行政計画を立てるときは、いろいろな世代の方や、立場の方のことを考えながら、言葉一つも選んでいかなくてはいけないことを、この会議に参加させていただいて感じました。今日の会議が最後なのが残念に思いますが、とても良い刺激を受けさせていただきましたし、教育の場面でも、外から見た教育の立場について意見をいただいて、とても参考になり、勉強になりました。
    もう1点、市議会で部活動の話が出たことを先ほど教育長報告されましたが、このコロナ禍で子どもたちの教育活動が制約されて、部活動もその一つだと思いますが、やはりこのコロナの後、学校の教育活動について見直す良い機会だと思っています。羽村第三中学校の学校だよりの巻頭言を修学旅行担当の先生が書かれていて、「無事に修学旅行ができました。今まで普通に修学旅行を実施していたけれども、今回こういう状況下で修学旅行することについて、いろいろなことを考えて、感謝の気持ちが募った」とありました。やはり一つひとつの行事や、教育活動を見直して「今までやっていたからやる」ということではなく、どのような意義があり、このタイミングで実施するのはなぜか、なぜこの時期なのか、というようなことも見直す時期だと思います。運動会なども見させていただいて、そういうことを思いました。運動会は実施したほうがいいのか、実施するなら時期はどうか、どういう開催方法にするかなど考える良い機会だと思います。各学校が考えながら、来年度の計画をつくってくれたら良いと、学校だよりを見ながら思いました。
    以上です。

    教育長 ありがとうございます。

    ほかにありますか。

    (質疑なし)

    ないようですので、以上で、教育委員会委員活動報告は終了します。

    日程第4

    教育長 日程第4、報告事項 羽村市生涯学習審議会からの答申について、生涯学習基本計画担当主幹からの説明を求めます。

    生涯学習基本計画担当主幹 長期総合計画は本日、最終回の審議会を迎えるとのことですが、生涯学習審議会につきましては、一足先に第二次羽村市生涯学習基本計画策定に係る方針をいただいておりますので、この場で報告いたします。

    昨年11月に市長からの諮問を受け、生涯学習審議会では第二次羽村市生涯学習基本計画の策定について、今年の11月15日まで計11回の会議で審議してまいりました。コロナ禍で対面による会議は5回、WEB会議が3回、書面会議が3回の開催状況でしたが、委員の皆さんのご協力で内容の濃い意見交換ができたものと思っております。
    11回の会議での審議を経て、11月18日に審議会の古本会長と川津副会長から市長へ答申されました。現在この答申を基にパブリックコメントを実施しており、市の成案とするまでには若干の修正も入るかと思いますが、本日はこの答申の内容についてご説明いたします。

    では、事前にお配りした答申の資料をご覧ください。

    今回の答申では10年間の第二次計画の全体の計画と、前期5年間の前期計画の内容となっております。

    目次は答申の構成となっております。詳しくは追って説明いたしますが、全体としては、まず第1部「第二次羽村市生涯学習基本計画策定にあたって」、そして第2部「第二次羽村市生涯学習基本計画」、第3部「第二次羽村市生涯学習基本計画前期基本計画」となっています。

    では本編の2ページをご覧ください。第1部「第二次羽村市生涯学習基本計画策定にあたって」として、第1章では計画策定の背景について述べています。

    計画策定の趣旨として、羽村市におけるこれまでの生涯学習施策の流れを受けて、時代や社会情勢の変化にも対応しながら、引き続き生涯学習を推進し、生涯学習社会を実現するため、第二次計画、前期計画を策定すると結んでいます。

    3ページでは、生涯学習の意義として、教育基本法や中教審答申などを引きながら、SDGsの考え方も視野に入れ、生涯学習基本条例に掲げられている理念や地域のつながり、学びの還元、学び直しなどのキーワードにも触れて、その意義について記載されています。

    4ページは、羽村市における生涯学習の概念を図にしています。学校教育による学習、社会教育による学習、学説においては社会教育に含まれるとされている家庭教育や個人学習などもあえて取り出して、個々の学びとして、これらが相互に関わり合いながら生涯学習という学びを形成し、それを行政や地域、企業・団体等が支えているという生涯学習の捉え方を示しています。

    5ページからは第2章として生涯学習を取り巻く状況を概観しています。変化する社会情勢として、新型コロナウイルスが蔓延する前の人口減少や技術革新、SDGsの採択などについて、令和2年初頭からの新型コロナウイルスの影響について概略が示されています。

    6ページでは羽村市における新型コロナウイルスの影響について、学びの視点から俯瞰をしています。中でも、学校休業、GIGAスクール構想の前倒しによる1人1台端末の整備、社会教育施設の閉館や利用規制、それに伴う学びの形態の変化、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会などへの影響を記載しています。

    7ページは審議会委員をお願いしました聖心女子大学の澤野教授も参加されていた第10期中教審生涯学習分科会での議論のまとめを参考とした、これからの生涯学習の方向について記載をしています。

    8ページからは、前回全体計画を策定した平成24年度以降の国、東京都、羽村市の動きをそれぞれまとめました。この部分につきましては、少しボリュームが多いのではないかとのご意見もありましたけれど、審議会においては、ある種のアーカイブ、記録として今後参考となる内容なので、このまま掲載をするという結論をいただいたところです。詳しくは後ほどご確認いただければと思います。

    少し飛びますが、22ページからは、市民のご意見、声をまとめました。

    23ページからの市政世論調査では、市民の学びに関してのアンケート調査結果になります。今日は詳しく解析や分析をするだけの時間がありませんが、これらの調査結果からは、市民の生涯学習に対する強い期待を感じ、それらの思いを計画に取り込み、策定を進めてきたところです。内容につきましては、後ほど確認いただければと思います。

    32ページからは、今次の後期計画の取組みと成果についてまとめてあります。所期の目的達成のため着実に実行できていますけれど、中には道半ばのものもあり、これらについては内容を精査、整理して、必要なものは第二次計画に引き継いでいきます。

    各基本施策の主な取組みと成果については、後ほどご確認いただければと思います。

    次に、第2部の第二次羽村市生涯学習基本計画になります。38ページをご覧ください。

    第二次計画は、令和4年度から令和13年度までを計画期間としますが、具体的な施策については前期計画の中で示させていただきますので、10年間の計画としては、理念、スローガン的なもののみとなります。

    最初に第二次計画の位置づけですが、これは今次計画と変わりなく、羽村市生涯学習基本条例に基づき策定され、第六次長期総合計画と整合性を図るものであります。印刷の関係で、見にくくなっていますが、第二次羽村市生涯学習基本計画の赤い枠の外側にピンクのグラデーションがかけられており、羽村市教育振興基本計画とは一体であるということがわかるようにしています。
    構成については、今次計画ではピラミッド型の図でお示ししていましたけれど、第二次計画では10年間の全体計画の下に、前期計画と後期計画がぶら下がるということをより明確に示すため、このような図にしています。

    計画期間は既にご説明させていただいたとおりです。

    40ページをご覧ください。

    第二次計画の10年間を通貫する計画の理念、スローガン的なものとして、羽村市の目指す生涯学習の姿として、「人とつながる 豊かな心を育む 未来にひろがる はむらの学び」を掲げました。「人とつながる」「豊かな心を育む」「未来にひろがる」はそれぞれが連携しながら、またそれぞれが「はむらの学び」につながりながら、目指す姿としてお示ししています。

    第二次計画全体の説明は以上です。

    次に、第3部の前期計画をご説明します。42ページをご覧ください。

    前期計画の基本方針は、「誰一人取り残さない学びを展開します」「学びをつなげる仕組みを構築します」「時代の変化に対応する学びを提供します」の3つになります。

    そしてこの基本方針をもとに体系立てた4つの基本施策と10の施策が43ページの図になります。

    44ページをご覧ください。

    ここから具体的な施策についてご説明いたします。

    基本施策1「子どもたちの育成」の施策1は、「家庭教育の支援」としました。ここは主に子育て世代の保護者への学び、乳幼児期に限らず高校生年代の保護者までの広い保護者に対する、学びの支援の内容になっています。

    方針として、「家庭教育」はすべての教育の出発点と捉え、保護者が家庭教育の担い手として主体的に子育てを行うことができ、保護者の抱える不安が軽減されるよう、適切な情報や学習の機会の提供を充実します、としました。

    現状と課題については、この施策に対応する今次後期計画の施策内容を整理して結合させて、後期計画の内容でまとめさせていただきました。今日のこの説明では、時間の関係もありますことからこの部分については後ほどご確認いただければと思います。

    事業の方向性については、先の施策の方針に沿って、現状と課題で挙げられたものを踏まえて、具体的な事業より上の桁レベルといいますか、少し大きなくくり、方向性として掲げてあります。この下に具体的な実施事業がぶら下がりますが、この実施事業については、予算措置のこともありますことから、年度ごとに実施事業計画として、この計画書とは別に作成して進行管理を行っていく予定です。

    事業の方向性として、3つを挙げました。

    1つ目は「保護者の学習機会の充実」です。方向性の内容としては、乳幼児期から学齢期の子どもを育てる保護者に対して、引き続き母子健康や育児・食育に関する講座や相談等を実施します。

    2つ目は「保護者同士の交流機会の充実」です。子育てに関する新たな気付きや不安解消につなげられるように、保護者同士が気軽に情報交換を行うことができる機会を充実します。

    3つ目は「市民への意識啓発」です。家庭教育は、子どもたちが健やかに社会に巣立つための必要な学びであることを広く周知します。

    次に46ページをご覧ください。施策2「子どもたちの教育の推進」では、主に、学校教育に関する内容を掲げます。

    方針としては、9年間の義務教育を系統的に継続したきめ細やかな指導を積み重ねることで、基礎的・基本的な学力を身につけさせるとともに、自立した子どもたちを育て、大きく変化する社会の中で生きるカの土台をつくります、としました。

    事業の方向性として、5つ挙げています。

    1つ目は「小学校入学に向けた円滑な接続」です。新しく小学生となる子どもに対して、遊びを通して学ぶ乳幼児期から、教科学習が中心の小学校以降の教育活動への円滑な接続を支援します。

    2つ目は「『生きる力』の育成」です。予測困難な時代を生きる児童・生徒に対して、義務教育9年間の各教科等の学びにおいて、ICT機器も効果的に活用しながら、学級やグループ等の中で「協働的な学び」を推進し、「生きる力」を育む教育を推進します。

    3つ目は「個性の伸長」です。一人ひとりの成長や学習でのつまずき、学習進度等を的確に捉え、「個別最適な学び」を推進し、児童・生徒の可能性を引き出す教育を推進します。

    4つ目は「学校・家庭・地域が築く教育の推進」です。学校・家庭・地域の連携を強め、地域とともにある学校の構築に向けた取組みを推進します。

    5つ目は「多様なニーズに応じた教育支援の充実」です。特別支援教育の充実、不登校やいじめ防止の取組み等、児童・生徒一人ひとりが抱える課題や背景などを踏まえた指導・支援体制の更なる強化を図っていきます。

    次に48ページをご覧ください。施策3「自らを高める体験学習の充実」からは、基本施策2「地域資源の活用」にぶら下がる施策になります。この施策3は子どもたちの体験に加え、大人たちも含めた体験による学びの獲得についてまとめてあります。多くの審議会委員からも年代世代に関わらず、体験の重要性に関する意見が出されました。

    方針としては、あらゆる年代の市民が、自らを再確認し、社会性や適応力、発想力、行動力等を育めるよう、地域の豊かな資源を活用したさまざまな体験の場を充実します、としました。

    事業の方向性として、3つ挙げました。

    1つ目は「自然体験事業の実施」として、普段の生活では体験できない新たな学びを得られるよう、羽村市の恵まれた自然環境等を活かした体験事業を実施します。

    2つ目は「社会体験事業の実施」、地域の一員としての社会性を育むことができるよう、地域行事への参加を促進するとともに、市内事業所等と協力した見学会などの社会体験事業を実施します。

    3つ目は「異世代間交流の促進」で、古くからの知恵や地域の慣習が受け継がれるとともに、新たな考えや技術が地域に広まり、新たな学びへとつながるよう、異世代間の交流を促進します。

    次に50ページをご覧ください。施策4「地域人材が活躍できる場の充実」です。

    方針としては、市民が学んできた知識や技能を活かすことができる場を充実させることにより、他の市民の学びのきっかけとなり、学びの輪が広がる循環型の生涯学習を推進します、としました。

    事業の方向性として、4つ挙げました。

    1つ目は「潜在的地域人材の発掘と活動の場の提供」として、活動を始めたくてもその第一歩が踏み出せない方や踏み出し方が分からない方、自分の知識や技能などが地域に活かせることに気付いていない方など、地域に眠る潜在的人材を発掘するとともに、現在実践的に活動されている方を含めて、それぞれの知識や技能が活かせる活動の場を提供します。

    2つ目は「学びのきっかけの提供」として、循環型の生涯学習を目指して、新たな学びのきっかけを提供し、学びの輪を広げます。

    3つ目は「地域人材と学校の連携の充実」として、地域の人材が知識や技能を学校において活かせるよう、連携の充実を図ります。

    4つ目は「生涯学習に関係する資格取得の支援」として、生涯学習に関する指導的立場の方やコーディネーター的な活動をされている方、これから生涯学習に関する活動を始めたい方など向けに、社会教育士制度や生涯学習コーディネーター資格認証制度などの情報提供等の支援を進めます。

    次に52ページをご覧ください。施策5「羽村の歴史と文化の保護・継承」です。これも地域資源の活用と捉えて、基本施策にぶら下げています。

    方針としては、市民が、自らが生活する「はむら」に郷土としての愛着と誇りを持てるよう、郷土を学ぶ機会を充実します。市内に散在する有形・無形の歴史遺産や文化遺産を、後世に正しく残していきます、としました。

    事業の方向性として、3つ挙げました。

    1つ目は「郷土学習のための学習会や展示の充実」として、「玉川上水」「養蚕」「青梅鉄道」「縄文遺跡」「中里介山」等、羽村市における歴史的文化的財産を活用し、郷土愛を醸成するためのさまざまなテーマによる企画展、講座、見学会などを実施します。

    2つ目は「市民への意識啓発」として、市内に散在する文化財の内容と価値を周知するとともに、市民共有の財産であり羽村市の誇りであることを広く周知し、市民の意識啓発を図ります。

    3つ目は「登録郷土研究員等の育成と人材の確保」として、自らが郷土「はむら」に対して愛着と誇りを持つと同時に、その思いを広く市民に伝え、共有できるよう、登録郷土研究員など郷土に関する研究者の育成やその確保に努めます。

    次に54ページをご覧ください。施策6「芸術文化の振興」です。基本施策3「多様な学習の展開」にぶら下がる施策です。

    方針としては、市民ニーズに対応した芸術鑑賞事業や講座・講習会、展示会等、市民の学びに資するためのメニューを提供し、これまで育まれた幅広い分野の芸術文化基盤を次世代へ継承していきます、としました。

    事業の方向性として、四つ挙げました。

    1つ目は「芸術文化の鑑賞機会と体験事業の提供」として、市民が身近な場所で、幅広い分野の芸術文化に触れることができるよう、鑑賞の機会や体験事業を提供します。

    2つ目は「市にゆかりのある芸術家を通じた芸術文化振興」として、羽村市にゆかりがあり、さまざまな地域や分野で活躍している芸術家を活用することにより、芸術文化の振興を図ります。

    3つ目は「市民協働事業の推進」として、市民の知識や経験、ニーズを取り入れた市民参加・協働事業を推進していきます。

    4つ目は「市民や団体の活動成果の発表機会の提供」として、生涯学習センターゆとろぎやコミュニティセンター等において、市民のサークル活動や学習活動の成果発表の機会を提供します。

    次に56ページをご覧ください。施策7「スポーツ・レクリエーション活動の推進」です。

    方針としては、市民の誰もが、それぞれの体力や年齢、技術、興味、目的に応じて、生涯にわたって親しむことができるスポーツ・レクリエーション活動を推進します。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で醸成された気運をスポーツ活動に向けられるよう、きっかけづくりや活動の場の提供を図ります、としました。

    事業の方向性として、6つ挙げました。

    1つ目は「子どもの運動能力の向上を促す遊びの提供」として、子どもが遊びを通じて、体を動かす楽しさを知り、運動習慣を身につけることができるような機会を提供します。

    2つ目は「各種イベントの開催と参加促進」として、市民がスポーツの楽しさや達成感を得られるようなイベントを開催し、参加を促します。

    3つ目は「地域スポーツ活動の推進」として、市民がさまざまなレベルでスポーツ活動に気軽に参加できるようにします。

    4つ目は「指導者の養成と資質の向上支援」として、各種スポーツ活動を推進するため、スポーツ団体の指導者の養成と資質の向上を支援します。

    5つ目は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシー継承」として、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした新たな競技・多様なスポーツを楽しむことができるよう、普及促進を図ります。

    6つ目は「障害者スポーツの普及啓発」として、東京2020パラリンピック競技大会等で知られるようになった障害者スポーツについて、競技の普及を図るとともに、指導者等の育成と充実を図ります。

    次に58ページをご覧ください。施策8「生涯を通した読書活動の展開」です。

    方針としては、市民が生涯にわたって自主的・自発的に読書する習慣を身につけ、本と親しみ、豊かな心を育めるよう、読書活動を推進するとともに、読書環境の整備・充実を図ります、としました。

    事業の方向性として、3つ挙げました。

    1つ目は「読書への意欲を高めるための幅広い図書館資料の収集と利活用」として、市民の学びへのニーズに応えるため、幅広い分野からの図書館資料の収集に努め、情報発信等により、収集した図書館資料の利活用を促進します。

    2つ目は「子どもたちが本に親しむ機会の充実」として、幼少期から本に親しむことの楽しさを伝え、読書を習慣化できるような機会を提供していきます。

    3つ目は「学校との連携による読書活動の推進」として、図書館司書と司書教諭の連携、図書館システムの連携により、児童・生徒の読書活動が充実するよう支援します。

    次に60ページをご覧ください。施策9「現代的・社会的課題に対応する学習の推進」です。この施策立ては後期計画にはなく、第二次計画において、審議会委員からのキーワードや中教審分科会の議論のまとめなどから、今後5年間で取り組むべき内容について、後期計画における現状も踏まえ、まとめたものです。

    方針としては、年齢や国籍、障害の有無等に関わらず、誰もが生涯を通して、教育や芸術文化、スポーツなどさまざまな機会に親しむことができるよう、参加しやすい環境づくりを進めるとともに、時代の変化、社会の変化等に対応できるよう、関係機関と連携して情報や学習機会の提供に努めていきます、としました。

    事業の方向性として、5つ挙げました。

    1つ目は「国際理解や多文化共生等の促進のための学習機会の提供」で、持続可能で多様性と包摂性のある社会を理解するため、国際理解や多文化共生、環境などに関する学習機会を提供します。

    2つ目は「高齢者への学習機会の提供」で、自らの生きがいや趣味のための学びとともに、大きく変化する社会での生活に対応できるように、デジタル・デバイドの解消を中心とした事業を実施します。

    3つ目は「健康に関する学習機会の提供」で、感染症等の疾病やフレイル予防など健康に関する学習機会を提供します。

    4つ目は「社会人の学びの支援」で、社会人になってからの、「生きがい」「趣味」などの学びのほか、「防災・減災」「交通安全」などの「命を守る」ための学び、「就業」「起業・創業」などの学び、「地域課題」「自らの課題解決」などの学びなど、社会人の学びや学び直しを支援します。

    5つ目は「障害者の生涯学習の支援」で、学校での学びを修了し、就業等によって学びの機会が減少した障害のある方に対して、新たなきっかけとなる場を提供していきます。また、学びの場における「合理的配慮」の提供に努めます。

    次に62ページをご覧ください。基本施策4「生涯学習の支援」の施策である、施策10「学習環境と支援体制の充実」です。

    方針としては、市民がさまざまな学習・活動をできるよう、生涯学習に関わる団体等の支援を行います。企業や大学、団体との連携・協力を通じて、幅広いニーズに応じた学習の場を提供するとともに、学習・活動情報提供の充実を図ります。学習・活動の拠点である生涯学習関連施設の維持管理・充実をしていきます、としました。

    事業の方向性として、6つ挙げました。

    1つ目は「市内活動団体の支援」で、市で活動している文化・スポーツ団体や市民活動団体等が、今後も安全に、活発に活動していくことができるよう、必要な支援を継続していきます。

    2つ目は「市内活動団体の情報提供」で、市民が、気軽に団体等の活動に参加できるよう、各団体の情報をさまざまな手段によって提供します。

    3つ目は「学びに関する情報発信力の充実」で、市民に、いつでも、どこでも、多くの学びの機会を提供するため、広報紙や機関紙、チラシやポスター等の紙媒体のほか、インターネットやSNS等を活用した情報発信力の充実を図ります。これらの情報提供の在り方については、審議会からも多くのご意見をいただきました。

    4つ目は「企業、大学、財団等との連携」で、市民に、幅広く質の高い学びを提供するため、市内の事業所や団体のほか、近隣の大学や財団法人等との連携を推進します。

    5つ目は「生涯学習におけるコーディネート機能の運用と充実」で、学びの循環をつなぎ、学びの輪を大きく広げるために、人材活用を含めたコーディネート機能を充実します。

    6つ目は「生涯学習関連施設の整備と維持管理」で、市民の学びの場を保障するため、生涯学習センターゆとろぎをはじめとする生涯学習関連施設を維持管理していきます。情報通信機器を利用した生涯学習の場が充実し効果的な学びにつながるよう、生涯学習関連施設のWi-Fi環境の整備を進めます。

    最後に、64ページでは計画の推進と進行管理について記載しました。進行管理につきましてはできるだけ効率的な方法と評価の仕組みを考えており、これまでのような実施計画ではなく、年度ごとの実施事業計画を立てる予定です。

    教育委員会所管の事業については、教育委員会の点検評価ともリンクできないかと、生涯学習総務課とも協議中です。

    以上、これで答申の報告を兼ねた実施計画案の内容説明を終わります。

    なお、別にとじさせていただきました資料編につきましては、最終的に冊子に仕立てる際には巻末につける予定のものです。参考資料としてご覧いただければと思います。特に13ページからの用語解説につきましては、専門用語を中心に、できるだけ多くの単語を、出典を明示して編集しましたので、ご活用いただければと思います。

    また、現在実施中のパブリックコメントは、今日現在でご意見等はいただいておりません。来年1月4日までとしておりますが、最終的なご意見とその対応につきましては改めてご報告いたします。

    以上で報告を終わります。

    教育長 以上で説明が終わりました。

    これまでの現状と課題も、かなり書き込んで、今回の説明では省いていますけれど、またお目通しいただいて、ご意見等ございましたら寄せていただければと思います。

    また、具体的な事業が項目として挙がっていませんが、長期総合計画もそうですが、個々具体的なものは個別に製作していく考え方だという説明です。

    これから質疑を行います。何か質疑ございますか。

    (質疑なし)

    ないようですので、以上で質疑を終了します。

    日程は全て終了しました。

    これをもちまして、令和3年第14回羽村市教育委員会定例会を閉会します。

    ありがとうございました。

    午後3時49分 閉会

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    羽村市教育委員会 生涯学習部生涯学習総務課

    電話: 042-555-1111 (総務係)内線352

    ファクス: 042-578-0131

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