日時 令和4年10月18日(火)午後4時00分から4時29分
場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室
出席者の氏名 教育長 儘田文雄、教育長職務代理者 江本裕子、委員 羽村 章、委員 塩田真紀子、委員 永井英義
傍聴人 なし
議事日程
日程第1 会議録署名委員の指名について
日程第2 教育長報告
日程第3 教育委員会委員活動報告
日程第4 議案第36号 専決処分の承認を求めることについて〔教育委員会職員の人事について〕
日程第5 報告事項 教育委員会へ提出された陳情等について
会議経過
教育長 ただいまの出席者は、5名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから令和4年第12回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。
〔日程第1〕
教育長 日程第1、会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において塩田真紀子委員を指名します。よろしくお願いします。
〔日程第2〕
教育長 日程第2、教育長報告を行います。
それではお手元の教育長報告事項をご覧ください。
9月17日土曜日、小作駅前ではむらふるさと祭りが開催されました。今回の開催が最後ということもあり、大変な盛会で驚きました。
19日月曜日は、敬老の集いに出席しました。
28日水曜日は、栄小学校の教育委員会学校訪問でした。委員の皆さんにご出席いただきました。午後は、羽村二中で体育大会が開催されましたので、行ってきました。
30日金曜日は、本会議の最終日でした。
10月4日火曜日は、定例校長会があり、午後は青少年問題協議会に出席しました。
6日木曜日は、富士見小学校の教育委員会学校訪問でした。
7日金曜日は、羽村市文化祭の開会式に出席し、続いて、小中一貫教育カリキュラム等開発委員会、望ましい習慣の部会に参加しました。
8日土曜日は、羽村一中と羽村三中の体育大会を参観しました。
そして午後は、羽村市文化祭の文化講演会が開催されました。講師は皆さんご存じの渡部清孝さんで、かつて羽村市文化祭の実行委員長も務められました。日本無線に入社されて、定年退職後には本格的に陶芸や日本画を学ばれ、ゆとろぎでそれらを指導されるようになり、学んだことを次の世代に伝えることが大切であるといった、羽村で目指している循環型生涯学習を自ら体験しているという、ご自身のすばらしい経験をお話していただきました。
9日日曜日は、子どもIT未来塾の発表会と修了式が青梅市で行われて出席しました。
10日月曜日は、ゆとろぎで子ども国際交流音楽祭が開催されました。
11日火曜日は、学校給食組合の議会議員等視察で、神奈川県の秦野市に行ってきましたが、とても参考になりました。食物アレルギーを防止するためにしっかりした施設があって見学させていただいたのですが、これからの羽村・瑞穂地区学校給食センターにも大変参考になる施設だと感じました。
そして午後7時からは、青梅佐藤財団主催の、ウィーン・ピアノ五重奏団演奏会が開催されました。
13日木曜日が、羽村二中の教育委員会学校訪問でした。
15日土曜日には、栄小学校の創立50周年記念式典が行われました。
以上が、教育長報告です。何かご質問等ございますか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 9月17日に開催された、はむらふるさと祭りが今年で最後ということで、非常に残念に思っています。これまで羽村の子どもたちが一生懸命練習して授業や運動会でソーランを踊って、その発表の場になっていました。今後、学校で練習することもなくなってしまうということなのでしょうか。
教育長 祭りは20回を節目に終了するということが決定されました。子どもたちは祭りのためだけによさこいを練習してきたわけではないので、運動会を中心に、学校の体育の授業の中で行われているものですから、それは継続していくことになります。
羽村委員 教育長。
教育長 羽村委員。
羽村委員 私は当初のはむらふるさと祭りをよく覚えています。私の娘も、ふるさと祭りに出るということで一生懸命練習していたことを思い出しました。最初の開催にあたっては地域からの結構な反対意見があったようにも記憶しています。市民体育祭も間近にあり、はむら夏まつりも終わったばかりの時期でしたし、ただ、回を重ねるごとに市民にとっては開催されることが当たり前にもなりました。小作駅前がとてもにぎわって、また子どもたちは屋台も出るので、それを楽しみにしていたと思います。
20年一区切りなのですね。大人としても寂しい思いをしていますけれど、羽村の子どもたちはとても良い経験をしたと思っています。子どもたちにとって何か良い思い出に残るイベントがほかにあると良いです。感想を長々と申し上げました。
教育長 貴重なお話をありがとうございます。子どもたちにとっては学習の成果を地域の皆さんに披露する機会でもあるわけですから、それをほめていただくというのはやりがいにつながります。そういった子どもたちが発表する機会が増えると良いと感じています。
また、先ほど報告した、秦野市の学校給食センター「はだのっ子キッチン」には、給食組合教育委員会の委員として永井委員と塩田委員も行かれたのですが、何かご感想があれば伺いたいと思います。いかがですか。
塩田委員 教育長。
教育長 塩田委員。
塩田委員 今まで幾つかの学校給食センターを視察させていただいておりますが、今回の「はだのっ子キッチン」は昨年の12月にできたということで、今まで見た施設の中では、完成してから見学に行くまでの期間が短く、真新しい施設を見せていただいたという感想です。食品を扱うところなので、新しく、きれいな施設ということが一番安心できることだと思います。
以前から課題にもなっていますが、羽村・瑞穂地区学校給食センターは老朽化が激しい状態です。財政面の問題などありますが、食べるもの、まして育ち盛りの子どもたちの口に入れるものを作るところ、子どもたちを育てるものを作るところなので、衛生的にも安心・安全に調理ができる施設であることが望ましいと思っています。率直な感想です。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 「はだのっ子キッチン」は、本当に最新の給食センターで見どころや学ぶべきところがたくさんあったという感想です。学校給食組合の議員や、橋本市長もお見えでしたので、センターの建て替えのタイミングを迎えて検討している中で、1つの参考にされるのだろうという質問がたくさんありました。羽村市と秦野市では規模も違いますし、秦野市の場合は現状では中学校のみの4,300食程度を調理しているということですし、前提条件が違うので、一概にはそのまま参考にするのは難しいと思いましたけれど、事業を委託していることによって、建物の造り自体も委託業者が設計しているので、スムーズに事故のないような調理ができる施設になっています。最近の施設の特徴では、外から丸見えというところが多く、やはり緊張感も高まってとても良い印象です。外部からの見学も随時受け入れているとのことだったので、そういったオープンな感じの施設であることも大事な要素なのだろうと思います。大変勉強になりました。
教育長 ありがとうございます。
この件に関して、他の委員から質問等がありますか。
(質疑なし)
それではこれで教育長報告は終了します。
〔日程第3〕
教育長 日程第3、教育委員会委員活動報告を行います。
教育委員会委員の9月14日から10月17日までの活動については、別紙に記載のとおりです。ご出席いただいた委員からご報告やご意見等がありましたらお願いします。
江本委員 教育長。
教育長 江本委員。
江本委員 10月7日ですが、文化祭の開会式を欠席させていただいて、東京都市町村教育委員会連合会の第1回研修会がオンラインで行われましたので、参加しました。
講演の演題は。「インターネットと人とのかかわり合い」で、講師はタレントのスマイリーキクチさんでした。なぜこの方が講師になったかといいますと、ある日突然身に覚えのない事件の殺人犯だとネット上に書き込まれ、そのいわれなき誹謗中傷を約20年間受け続けたという実体験をお持ちだからです。長い間、身に覚えのない誹謗中傷が続いたのですけれども、10年後にようやく警察が動いてくれて、ネット上に書き込んだ19人が捕まったそうです。逮捕された一人ひとりと面談していく中では、スマイリーキクチさんが犯人だと信じ込んで、この人のやったことが許せないという、書き込んだ人たちの間違った正義感の下で行われた誹謗中傷であったということが判明したそうです。
これを受けて、インターネットというのは車や刃物と同じで、使い方をきちんと教えなくては正しく使うことはできない、車や刃物をそのまま子どもに使いなさいと与える人はいないでしょう。インターネットも同じであるということを強調されていました。
やはり正しく使って、その情報が正しいかどうかを判断できるような指導をしなければ、ネットというのは非常に危険なものであるということをおっしゃっていました。
また、自分の正義感というものを疑う気持ちを持たなくてはいけない。自分は正しいと思っていても、その正しさを疑う気持ちがなければ、こういった誹謗中傷はどんどん広がっていくに違いないとおっしゃっていました。
これから多様性というものが求められる時代です。自分が正しいと思っていることだけが正しいのではない。また反対のこともひょっとしたら真理があるかもしれないという間口の広い価値観を持っていないと、こういうネットなどに振り回された間違った正義感で人を知らない間に傷つけてしまう、また傷つけられてしまうことが起こり得るということをこの講演を聞いて思いました。
ネット上の被害者にも加害者にもならないためのルールについてもお話してくださいましたが、デマに惑わされないためには何といっても心の余裕が大事だということや、情報リテラシーを高めるための教育を小・中学生の頃からきちんと積み上げていくべきだというところは、本当にそのとおりだと思いましたし、本市でもまた武蔵野小などで情報リテラシーや、デジタルのマナーやモラルについてきちんと系統立てて指導してくださっているので、それをますます強化・充実していかなくてはいけないと改めさせられました。
講演の最後の言葉が印象的でしたが、スマホを手に取って親指で操作しますが、それはスマホの向こう側にいる人にいろいろなことを伝えていくわけですが、あとの4本の指は全部自分に向いている。つまり、1本の指で発信したことは3倍、4倍にもなって自分に返ってくるのだという講師の言葉です。これも言い得て妙だなと、確かにそのとおりだと、そういうことを考えながら上手にデジタルや、ICTなどと付き合っていかなければならないということを考えさせられた2時間ほどの研修会でした。大変勉強になりました。
以上です。
教育長 ありがとうございました。江本委員から10月7日の研修会参加の報告がありました。最後のスマホを操作する指のお話などは子どもに聞かせても十分にわかると思います。大変良いお話でした。ありがとうございます。
ただいまの報告について質問等がございますか。よろしいですか。
(質疑なし)
それでは、ほかにご報告がありますか。
(報告なし)
以上で教育委員会委員活動報告は終了します。
〔日程第4〕
教育長 日程第4 議案第36号 専決処分の承認を求めることについて〔教育委員会職員の人事について〕を議題とします。
提案理由の説明を求めます。
生涯学習部長 教育長。
教育長 生涯学習部長。
生涯学習部長 議案第36号 専決処分の承認を求めることについて〔教育委員会職員の人事について〕ご説明いたします。
本件は教育委員会の議決事項であります教育委員会事務局職員の人事について、10月1日付けで発令することとなったため、教育委員会の議決すべき事件について、特に緊急を要するため、教育委員会を招集する時間的余裕がないことが明らかであったことから、教育長に対する事務委任規則第4条第1項の規定に基づき専決処分させていただいたもので、同条第2項の規定に基づき、教育委員会に報告して、承認を求めるものです。
内容につきましては、別紙、専決処分書に記載のとおりであります。
以上、よろしくご審議の上、ご承認くださいますようお願いいたします。
教育長 以上で説明が終わりました。
これから質疑を行います。何か質疑ございますか。
(質疑なし)
以上で質疑を終了します。
お諮りします。
議案第36号 専決処分の承認を求めることについて〔教育委員会職員の人事について〕は原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
(異議なし)
ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定しました。
〔日程第5〕
教育長 日程第5 報告事項 教育委員会へ提出された陳情等についての1件目、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 令和4年9月9日に羽村の教育を考える会から提出されました2023年度教育予算要望書についての概要及び内容についてご説明いたします。
まず1点目、30人以下学級の国や都への働きかけについては、現在も東京都市教育長会における要望内容を検討する中で少人数学級の推進について要望しております。
次に2点目、コロナ禍で安全安心な学校教育を目指すため、学校施設、設備、備品、消耗品については、令和2年度から令和4年度にかけて各学校の要望に応じて学校保健特別対策事業補助金を活用し、充実を図ってまいりました。今後も学校整備備品や消耗品について各学校の要望を聞き取り、充実に努めてまいります。
3点目の、コロナにおける経済への影響が家庭に大きな負担を強いている。保護者負担の軽減及び就学援助制度の拡大・充実については、家庭の状況により就学援助制度において、新入学用費、学用品等の負担軽減を図っております。今後も法律並びに羽村市就学援助費交付要綱に基づき、対象者を決定し、適正に対応しております。
次に「言葉と聞こえの教室」の設置について、対象児童は現在青梅市立河辺小学校に設置されている通級指導学級、言葉と聞こえの学級に週1回、2時間通級しております。現在の羽村市立学校内への通級指導教室の設置については毎年検討を重ねておりまして、指導体制、指導内容等を鑑み河辺小学校での指導と判断しておりますが、今後の通級指導対象児童数の推移等も踏まえ、検討を継続してまいります。
次に、外国出身者等への通訳付き対応及び日本語教室の充実についてですが、学校の要望を受け、基本的な生活習慣の指導や学習サポートを目的に児童生徒の母国語による通訳者を派遣しており、羽村市立小学校に日本語指導教室を4校に設置して学習指導も図っておりますが、今後もこれらの取組みを継続し、必要な支援を図ってまいります。
次に、小中学校課外活動・部活動外部指導員については、今後も外部人材を活用するための予算確保に努めてまいります。
次に、適応指導教室に通う子どもたちの給食の保障についてですが、適応指導教室は弁当持参としております。当該施設に配膳室の設備がなく、衛生管理上の課題もございます。また通室児童生徒の通室状況から判断し、安定した配食数の確定も難しい現状にあり、給食の配食は考えておりません。なお現在、通室児童生徒の保護者からの要望はございません。
次に4点目、小学校と学童、行政の関係について、配慮を必要とする児童への対応としては、保護者や関係機関との情報交換を行い、連携することを今後も継続してまいります。
5点目、夏休みの子どもの居場所、学校プールや市民プール等の開放についてですが、学校プールの開放は運営方針、安全管理、開放に伴う施設改修や人件費等の課題が多いため、実施は難しいと考えております。スイミングセンターは、年間を通して利用できる施設となっておりますので、こちらの施設の活用は可能と考えます。
今回の要望につきましては、本日この会議の終了後、羽村の教育を考える会の代表者とお会いして、直接回答いたします。
以上です。
教育長 以上で説明が終わりました。これから質疑を行います。何か質疑ございますか。
(質疑なし)
以上で質疑を終了します。
次に2件目について、生涯学習総務課長からの説明を求めます。
生涯学習総務課長 それでは、教育委員会に提出された陳情等の、小中学校にてゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める請願書について報告いたします。
本件につきましては請願書として受理したものですが、その内容から請願書の処理について定めている教育委員会会議規則の第28条の2を適用し、同条第2項に基づき、この定例会において報告するものです。
それでは資料の本件請願書写しをご覧ください。
書面に記載がある主な趣旨としては、生活クラブ運動グループにしたま地域協議会から、パイオニアエコサイエンス株式会社がゲノム編集トマト苗を小中学校に無料配布することを計画しているので、教育委員会から学校に対し、当該トマト苗を受け取らないように要請することを求めているものであります。
本件について国はゲノム編集トマト苗の流通を認めるに当たり、国の専門家会議である厚生労働省調査会で検討の結果、従来の品種改良技術でも起こり得る遺伝子の変化が生じているもので遺伝子の組換え食品には該当しないと判断されており、安全性についても従来の品種改良によるものと同程度であるとの見解が示されております。
また、現時点ではパイオニアエコサイエンス株式会社による小中学校への配布等の詳細が具体的に示されていないことから、教育委員会として受入れ等の意思表示をする段階ではないと判断しております。
以上のことから、現時点での本件請願書に対する対応は行わないこととし、今後継続して情報収集等を行っていく中で必要に応じて学校へ情報提供していきたいと考えております。
報告は以上です。
教育長 以上で説明が終わりました。これから質疑を行います。何か質疑ございますか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 請願書の中に、市民4,000人に無料配布されましたという記述がありますが、羽村市のことではなくて、どこかの市民に、どのように配ったのか把握していましたら教えてください。
生涯学習総務課長 教育長。
教育長 生涯学習総務課長。
生涯学習総務課長 現時点では、どこの市民に配られたのか、またどこの学校に配られたのかは把握しておりません。あわせて、この5月に東京都に同様の請願書が提出されておりまして、東京都も判断しないと結論しております。
また、東京都市教育長会庶務課長会の中で確認があり、現状では都内26市には配られていない状況であると認識しております。
教育長 よろしいでしょうか。ほかに質疑ございますか。
(質疑なし)
それでは、以上で質疑を終了します。
これをもちまして、令和4年第12回羽村市教育委員会定例会を閉会します。ありがとうございました。
午後4時29分 閉会