日時 令和6年8月6日(火)午後3時03分から6時16分
場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室
出席者の氏名 教育長 儘田文雄、教育長職務代理者 羽村章、委員 塩田真紀子、委員 永井英義、委員 海東朝美
傍聴者 19人
議事日程
日程第1 会議録署名委員の指名について
日程第2 議案第29号 令和7年度使用中学校教科用図書の採択について
日程第3 議案第30号 令和7年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について
日程第4 報告事項 教育委員会に提出された陳情等について
会議経過
教育長 ただいまの出席者は、5名です。定足数に達しておりますので、ただいまから令和6年第9回羽村市教育委員会(臨時会)を開会します。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。
日程第1
教育長 日程第1、会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定により、教育長において塩田真紀子委員を指名いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
日程第2
教育長 日程第2 議案第29号 令和7年度使用中学校教科用図書の採択についてを議題とします。
提案理由の説明を求めます。
生涯学習部長 教育長。
教育長 生涯学習部長。
生涯学習部長 議案第29号 令和7年度使用中学校教科用図書の採択について、ご説明します。
本議案につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条の規定に基づき、令和7年度から羽村市の中学校で使用する教科用図書を、文部科学省の検定に合格した教科用図書の中から、採択しようとするものです。
教科用図書を採択する権限は、公立学校については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条第6号の規定により、所管の教育委員会に属します。
採択は、採択権者である教育委員会が、自らの責任と権限において、適正かつ公正に行うものです。
そこで、採択を円滑、かつ適正に行うため、教科ごとに、中学校長及び教員で構成された教科用図書選定調査委員会、並びに、学校長の代表、保護者、知識経験者、教育委員会事務局職員で構成された、羽村市立中学校教科用図書選定協議会を設置し、教科用図書の採択に当たり、協議会において作成した報告書を参考資料として配布させていただいたところです。
なお、協議会報告書の概要につきましては、後ほど生涯学習部参事からご説明申し上げます。
それでは、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
教育長 以上で、提案理由の説明が終わりました。
この後、教科用図書選定協議会報告書についての詳細説明を受け、審議の上、採択をしていくこととしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(異議なし)
それでは、詳細の説明の前に、全体に関することで質疑、意見はありますか。
(質疑なし)
それでは、詳細の内容に移ります。
生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、詳細について説明いたします。
各教科の教科用図書の選定につきましては、お手元の議案資料を参考に、その中から1社を選定する方法でご審議いただきますようお願いします。
教科用図書選定協議会からの報告書に則った議案資料につきまして説明をいたしますので、教科ごとに採択をお願いします。
教育長 以上で説明が終わりました。
検定協議会の報告書の内容とともに、市民からのアンケート結果についても資料として配布していますが、これらを踏まえ、ただいまから教科ごとに審議の上、採択を行ってまいります。ご発言の際には、まずは教科書会社の名称をお伝えをいただき、続いてその理由をお話しいただきたいと思います。
なお、現在、全ての学校で使用しているはむらの授業指針と照らし合わせたご発言は、授業改善を見通した貴重なご意見として受け止めたいと考えております。
それでは、国語について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、国語の調査結果について、報告をいたします。
国語の教科用図書は、4社から発行されています。現在使用している国語の教科用図書は、光村図書出版のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、各学年の巻頭に1年間の学習内容と、そこで身につける言葉の力が一覧で示され、中学校3年間を見通した系統性や、学習段階に応じた目標を明確にして教材が配列されています。
古典などの教材については、当時のことがわかる挿絵や写真を豊富に掲載し、理解を深められるよう工夫されています。
また、方言と共通語といった言語を扱う教材を掲載し、地域性への配慮もなされています。全巻を通して、統一感のある挿絵を使用している点も特徴です。
次に、三省堂です。三省堂の教科用図書は、各学年の巻頭に領域別教材一覧を掲載し、1年間の学習に見通しを持って取り組めるよう工夫されています。
また、各学年の配当時数を考慮し、適切な分量の教材を配置するよう配慮されています。見開き一面で内容が完結するよう見やすくレイアウトされた単元や、教材の理解に資する豊富な図解を掲載するなど、学びやすさを意図した紙面作りの工夫も見られます。ミャンマーやシリアなど、多様な国や地域を取り上げている点も特徴です。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、単元の構成について、前後の学年との系統化が図られており、各領域の学習にバランスよく取り組めるよう工夫されています。
また、教材の内容や課題に入る前に、「学びナビ」というコーナーを掲載し、学習活動の内容や観点、ポイントなどを捉えてから学習に取り組めるように配慮しています。挿絵や写真などの補助資料も豊富に掲載されており、内容の理解やイメージの把握を促す紙面となっています。
次に、光村図書出版です。光村図書出版の教科用図書は、各学年の巻頭に「学習の見通しを持とう」として、1年間の学習内容と身につける力が示されています。
また、領域ごとに単元や教材が整理して配置され、習得した知識及び技能を活用して、思考、判断、表現するという展開を繰り返す構成になっています。
学習の流れと課題を示す「学びへの扉」や、課題解決に向けた視点などを示す「学びのカギ」といったコーナーを掲載し、主体的な学習活動を補助する工夫もなされています。
なお、多様性を尊重する視点や、ユニバーサルデザインに関する配慮等については、4社とも課題となる点はございません。以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、国語について、委員の皆さんからご意見をいただきたいと思います。席順でお願いしたいと思いますので、羽村委員、塩田委員、永井委員、海東委員の順番でお話をいただきたいと思います。
それでは、羽村委員お願いします。
羽村委員 国語について、私の考え、意見を述べさせていただきます。
私は、全ての教科書について、子供たちの視点、教材が魅力的であるかというところについて、お話をしていきたいと思います。また、私の考えの根底には、教育の継続性ということから考えると、今までの教育が継続できるかどうかというところも考えていきたいという、この二つの視点からでございます。
まず、それぞれの教科書は、それぞれ魅力的であると思いますけれど、特に光村図書出版の国語については、各学年に新しく設けられています「語彙ブック」というものがございますけれども、用例やイラストとともに文脈の中で、言葉を学ぶ工夫がされております。生徒が使える言葉を増やす、語彙を磨く上で非常に役立つのではないか、これは非常に魅力的なことではないかというところで推薦したいと思います。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も、羽村委員と同じように、教育の継続性というところも重要視しています。それで、光村図書出版を推薦したいと思うのですが、私が見た中でのポイントとしては、「学びのカギ」というコーナーで、作品をどう読み進めれば課題解決できるのか、着目すべき事柄が示してあったのです。これは、はむらの指針の生徒の「子どもの視点」のほうで学び方がわかるというところにつながると思いました。同時に「教師の視点」でも深い学びに向けた支援があるということにも合っていると思いましたので、光村図書出版がいいなと思いました。
ほかにも何点かありますが、大きなところはそういうところです。
教育長 続きまして、永井委員お願いいたします。
永井委員 私も光村図書出版がいいのではないかと思いました。
まず、はむらの授業指針の「子どもの視点」①に関連するところで、国語力、全てに通じて国語力というものがきちんと身につくような全体の構成になっている。それをサポートするための、先ほどもありましたけれども、巻末の語彙力を養う「語彙ブック」、この構成が非常にすばらしいなと思っております。
教育長 海東委員お願いいたします。
海東委員 はい。私も光村図書出版を推薦いたします。国語の教科書というのを言葉に着目している点から見てみますと、光村図書出版の教科書、そして教育出版は「伝え合う言葉」というふうに、教科書のタイトルに言葉を大事にしている教科書だというところが載っていました。光村図書出版については、子供たちの視点からいうと、子供たちが「力試し」というところで自分の力を試すことができるコーナーがあること、そして、どんな力が身についたのか、課題は何なのかということを自分自身が把握できるところがよいと思います。
そして、この二次元コードで引っ張ったところは、これから7年度以降、CDTという全国学力調査の形式に慣れるという点からも新しい試みではないかと思っています。
さらに、思考ツールの活用にも着目しました。学習の流れを見通しを持って、捉えて、読み深めて、考えを持って、振り返る学習の流れの中に、やはり思考を整理していくツールが例示されていることで、子供たちの考え方、どれを使って課題を解決して整理していくのかということが、子供たちにも身についていくのではないかなと思っています。
教育長 私も光村図書出版です。まずは、羽村委員から話がありましたが、「語彙ブック」です。やはり語彙力をつけるというのは、これは非常に重要だと思います。はむらの授業指針でいえば、「子どもの視点」の③です。
あわせて、「教師の視点」の①との関連で、いわゆる学習の手引きが刷新され、新しくなっています。「学びへの扉」と題して、子供たちが見通しを持って主体的に学ぶ、そして課題解決するために必要な言葉の力がつくという仕組みになっていますから、そこに着目をいたしました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、光村図書出版というご意向が強いので、光村図書出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。国語については、光村図書出版を採択することとします。
次に、書写について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、書写の調査結果について、説明いたします。
書写の教科用図書は、4社から発行されています。現在使用している書写の教科用図書は、光村図書出版のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、書写の指導事項を効果的に学習できるよう、単元数や学習事項を精選し、資質、能力を着実に身につけられるよう構成されています。書写の学習で身につけた知識や技能を実生活の場で、どう活用していくかを考えたり工夫したりする単元も取り上げられています。
硬筆の単元では、手本が上に示され、その下に書き込み欄を設けるなど、紙面も工夫が見られます。
次に、三省堂です。三省堂の教科用図書は、本編と資料編で構成され、既習事項を整理したり、学習した内容と日常生活や社会生活との関わりを確かめたりすることを通して、知識や技能を習得できるよう工夫されています。
また、毛筆の学習事項と硬筆の学習事項との関連づけを意図した内容も掲載し、身につけた資質、能力を実生活に生かせるようにするための工夫も取り入れられています。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、毛筆に関する内容と硬筆に関する内容が偏りなく学習できるよう、内容や資料をバランスよく掲載しています。
また、系統的に単元を配列することで、主体的に学習に取り組み、ねらいを達成できるよう工夫しています。試し書き、課題の発見、手本に基づく学習、まとめ書きというように、段階的な学習活動を実現する構成の工夫も見られます。
次に、光村図書出版です。光村図書出版の教科用図書は、1教材1事項として、学習のねらいを焦点化し、効率的に知識、技能を身につけられるよう、工夫されています。全ての教材に「考える」「確かめる」「生かす」というステップが示されており、ねらいや目標を明確に意識しながら、学習に取り組めるよう構成されています。具体的な日常の場面を想定した教材も掲載し、学びを実生活につなげる工夫も見られます。
なお、4社とも左利きの生徒を対象に鉛筆や筆の持ち方、文字の書き方などが学習できる教材を配置しています。
また、多様性を尊重する視点やユニバーサルデザインに関する配慮等についても、4社とも課題となる点はございません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、書写について、ご意見を伺いたいと思います。今度は、逆に海東委員から順次発言をお願いしたいと思います。
海東委員お願いいたします。
海東委員 光村図書出版を推薦したいと思います。光村図書出版で注目したところは、「教師の視点」から主体的な学びを広げられる三つのステップがきちんと組み込まれているところです。「考えよう」「確かめよう」「生かそう」というところで、子供たちがそのステップに沿って主体的に学習に取り組めるような流れになっています。
それから、子供の視点から見ると、半紙の原寸大のお手本が入っていて、他社にもお手本が入っている教科書会社もありましたが、原寸大というところがやはり子供たちの学びにとってはバランス等考えると、とてもやりやすいのではないかなと思います。
教育長 続きまして、永井委員お願いします。
永井委員 私も光村図書出版を推薦いたします。こちらが国語との関連が非常に強い教科だなと思っておりまして、連動がほかより強めだなと思いました。教育出版もなかなか連動が強めだなと思ったのですが、光村図書出版も国語との教科の連動、そしてあくまでも文字を書くことを中心に構成されていて、はむらの授業指針の「子どもの視点」①や③に関連するような手書きのよさを実感できたりとか、文字が持つデータというか形だったり、色だったり、そういう全てを含めて手書きを教えているというのが非常に光村図書出版のいいところだなと思いました。
教育長 続きまして、塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も光村図書出版が良いと思いました。理由は、ほとんどもうお二人の委員と同じなのですけれども、書写ブックが別冊になっていて、練習するのには非常に取り組みやすいのではないかなと思ったことです。それは、「子どもの視点」③の「教材が魅力的である」ということと、教材が魅力的だと主体的に学ぶこともできるだろうなと、いろいろなところに結びついていくので、光村図書出版がいいと思った大きなポイントは、そこのところです。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 国語の教科書との連動ということを考えると、これはもう光村図書出版を推薦したいということになります。理由については、3人の委員の先生方と全く同じですので、特に私、付け足すことはございません。
教育長 私も光村図書出版です。中学校の場合に、やっぱり行書なのです。初めて学ぶ行書、この学び方がわかる、はむらの授業指針でいえば、「子どもの視点」の②になります。これから申し上げることは、もう本当に副次的な、二次的な価値になりますが、行書の筆遣いの動画が見られるということ。あるいは行書スイッチというデジタルコンテンツがあるというのも特筆すべきことかなと。でも、これはあくまでも副次的な価値でございます。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんのご意見を総括いたしますと、光村図書出版というご意向が強いので、光村図書出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしということでございます。それでは、書写については、光村図書出版を採択することといたします。
次に、社会(地理的分野)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、社会(地理的分野)の調査結果について、説明いたします。
社会(地理的分野)の教科書は4社から発行されています。現在使用している教科用図書は、教育出版のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、様々な国や地域について学ぶとともに、持続可能な地域の在り方について、主体的に学習に取り組めるよう工夫されています。探求的な学習に取り組むための課題を明示したり、語句やポイントに付した記号から解説や脚注が参照できるよう配慮したりするなど、学びへの支援を取り入れています。
それぞれの地域で暮らす人々が、地域の特色や生活の様子などを紹介するコラムも掲載し、国土理解、異文化理解に資する工夫も見られます。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、導入からまとめまでの学習活動について、各単元で統一化が図られており、何にどう取り組むかを意識して、効果的に学習を進められるよう工夫されています。教科の用語や固有名詞などについては、歴史や公民の学習内容との接続を意識し、系統的、一貫的な学習支援を取り入れています。
新型コロナウイルス感染症による経済的な打撃について、観光客数や観光収入といった視点から捉える資料など、適時的な内容も扱っています。
次に、帝国書院です。帝国書院の教科用図書は、各単元内に重要語句のまとめや内容の振り返りなどを掲載し、学習内容や学習のねらいが明確になるよう工夫されています。
また、具体的な学習課題を示し、主体的に学習に取り組むための支援もなされています。様々な国や地域について、地形の特徴が明確に把握できる写真を並べて掲載し、比較しながらそれぞれの地域について理解できるようにするなど、資料の配置やレイアウトなどに関する工夫も見られます。
次に、日本文教出版です。日本文教出版の教科用図書は、単元ごとに「編の問い」「章の問い」「節の問い」が構造的に配置されており、何についてどのように考えるかが明確になるよう工夫されています。
また、主体的に学習課題に取り組み、まとめと振り返りのページでさらに学びを深められるよう構成されています。重要語句を強調したり、用語解説への誘導を分かりやすくしたりするなど、学びやすさや分かりやすさを意識した配慮も見られます。
なお、4社とも、取り上げる地域性についての偏りや多様性を尊重する視点、ユニバーサルデザインに関する配慮等について、課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。
それでは、社会(地理的分野)について、委員の皆さんからご意見を伺います。
羽村委員から順次お願いします。
羽村委員 教育出版の教科書を推薦したいと思います。
理由が二つあります。一つ目は、学習コラムに「地理の窓」というのがあるのですけれども、これは非常に興味と関心を持つのではないかということです。また、さらに本文から、学びを掘り下げて視点を変えたり、視野を広げたりできる内容ではないかということで、多面的、多角的な見方が身につくのではないかと思います。
また、小学校との接続を踏まえて、学習範囲、振り仮名をつけているというところも非常に魅力的かなと思いました。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も教育出版を推薦したいと思います。
理由は2点あるのですけれども、歴史や公民とのつながりや関連する項目があって、学びの視点を広げられる教科書だなと思いました。授業指針で学びの視点を広げられるという言葉というか文言がないかもしれないですけれども、そこのところから教材が魅力的であるということだとか、学び方がわかるというところにもつながるのではないかなと思います。
もう1点が、まとめのページに、「1、確認しよう」「2、振り返ろう」「3、活用してまとめよう」という三段階で示してあって、学びの確認と、それを深める工夫があると感じました。「教師の視点」でいうと④になりますし、「子どもの視点」でもこれは確認というようなところで①の「身に付く力とその価値がわかる」というところにもつながるのではないかと思いましたので、教育出版を推薦したいと思いました。
教育長 永井委員、お願いいたします。
永井委員 私も教育出版を推薦いたします。
まず、はむらの授業指針で「子どもの視点」に関連すると思うのですけれども、各編の見通しであるとか、各章の課題、1時間で今日何を学ぶかというのが明確になっておりまして、分かりやすいのではないかなと。
実は、日本文教出版の各章のまとめとポートフォリオ、要は自分が学び始めと学び終わりでどう考え方が変わったかなというのを見られるのも、非常に魅力的だなと思いました。先ほどから話が出ていました教育出版の「地理の窓」であったり、「地理の技」というような、学んだことを発展させたり、学びを広げていくというような仕掛けもありましたので、悩んだところもありましたけれども、教育出版を推薦させていただきたいと思いました。
教育長 続きまして、海東委員お願いいたします。
海東委員 私も教育出版を推薦したいと思います。
「教師の視点」④「深い学びに向けた支援がある」の面から、地理的な見方、考え方、これが五つ示されています。各章に、どんなところに意識を置いて、その学習を進めていったらいいのかというのが、しっかりと提示されていますので、子供たちにとっては学び方がわかるというところで、深い学びの支援になるのではないかなと思います。
それから、もう1点は、巻頭の見開きの中に1、2ページを割いて、SDGsの図が示されていました。地球の課題とSDGsがどのように結びついているのか、これを地理的な視点で見方、考え方で見ていく学びが始まるんだよという、導入の段階、とても魅力を感じました。
教育長 私も教育出版ですが、海東委員からあった一つ目です。現行の学習指導要領の概要が示されてすぐに思ったのですけれども、深い学びがこれから非常に重要になってくる。それは見方、考え方を働かせることが必要だと。ただ、示されているものの見方、考え方、非常に難しいのです。学術的であって、それを各教師がひもといて、自分の考えで子供に示すというのは、なかなか至難の業です。だから、これからは今申し上げた、あるいは海東委員がお話になった深い学びにつないでいく見方、考え方をいかに取り込んでいくかということが、一つ大きな教科書の視点だと考えております。教育出版でございます。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんのご意見を総括いたしますと、教育出版というご意向が強いようですので、教育出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。社会(地理的分野)については、教育出版を採択することといたします。
次に、社会(歴史的分野)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、社会(歴史的分野)の調査結果について、説明いたします。
社会(歴史的分野)の教科用図書は、9社から発行されています。現在使用している教科用図書は、帝国書院のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、単元や内容のまとまりに応じて、探求的な学習に取り組むための課題が示されており、テーマに沿って主体的に学習を進められるよう工夫されています。
また、産業の発達や文化の発展、科学の進歩などについて、国や地域による違いを比較しながら、それぞれの特徴を捉えられるよう、多様な資料を効果的に掲載しています。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、各単元や内容の見出しが、その時間の学習内容を象徴するフレーズになっており、導入段階で学習への興味、関心を喚起し、学びのイメージを持って学習に取り組めるよう工夫がなされています。
また、章末の「学習のまとめと表現」や「歴史を探ろう」のコーナーなど、生徒の主体的な学習を促すための内容の工夫も見られます。
次に、帝国書院です。帝国書院の教科用図書は、各章ごとにまとめのページを設け、また、各節ごとに、その時代を俯瞰して捉えられるようにするなど、学習内容を整理して理解を深められるよう工夫されています。重要語句のまとめ、主体的な学習につながる振り返り、学習内容に応じた課題を掲載するなど、目標やねらいを明確にして学習が進められる構成の工夫も見られます。
次に、山川出版社です。山川出版社の教科用図書は、各単元において、「ステップアップ」や「歴史を考えよう」といったコーナーを設け、学習したことを基に課題解決学習に主体的に取り組めるよう構成が工夫されています。
学習内容の理解を深めるための写真や図表などについて、特に重要なものには発問を加えるなど、発展的に学習を深めていけるような工夫も見られます。
次に、日本文教出版です。日本文教出版の教科用図書は、巻頭に教科書の構成と学び方を示し、見通しを持って学習に取り組むための工夫がなされています。
また、「見方・考え方」「学習課題」「確認」「表現」といったキーワードや、資料を読み取るための視点や考え方を示すことで、課題の発見や解決に向けた学習を主体的に進められるよう構成されています。
次に、自由社です。自由社の教科用図書は、各ページの下部に学習している内容の歴史全体における位置づけが把握できるような表示がなされており、大きな時代の流れを意識しながら内容を捉えられるよう工夫されています。歴史的な人物について、写真等を掲載しながら幅広く取り上げ、具体的なイメージを持ちながら学びを深められる工夫も見られます。
次に、育鵬社です。育鵬社の教科用図書は、偶数ページの下部に時代を示し、またページ下部に歴史全体における学習部分の位置づけが確認できるレイアウトになっており、歴史全体の中で学習内容を捉えていけるよう工夫されています。
様々な分野の人物に焦点を当て、豊富な図版を掲載するなどして、興味、関心を喚起する工夫も見られます。
次に、学び舎です。学び舎の教科用図書は、多様なコラムを豊富に掲載し、学習内容への興味、関心を喚起するとともに、自ら課題を設定し、主体的に学習に取り組むことにつなげる工夫がなされています。
また、世界史に関する内容を意図的にまとめて配置し、世界各地の人々の営みについても意識しながら、学習を深めていけるよう構成されています。
次に、令和書籍です。令和書籍の教科用図書は、時代区分ごとに「学習のまとめ」の項目を設定し、政治、文化、産業、外交といった視点から、それぞれの時代の特徴を把握できるように工夫されています。
内容量が多く、トルコやウズベキスタンとの関わりを例に、国際的な相互理解の重要性に気づかせる内容を厚く取り扱うなどの特徴も見られます。
なお、9社とも取り上げる地域性についての偏りや、多様性を尊重する視点、ユニバーサルデザインに関する配慮等について、課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、社会(歴史的分野)について、ご意見を伺います。
海東委員からお願いいたします。
海東委員 私は、帝国書院を推薦したいと思います。
理由は、まず、帝国書院の歴史の教科書の中に「歴史を学ぶ意義」というページがあるのですが、最初に開くと巻頭のところに、やはり、よりよい社会を目指してSDGsの関連が示されていまして、「歴史を学ぶ意義」のところにも、それが貫かれていることを感じます。先人たちが築いてきた歴史の延長線に自己が存在して、これから未来を考える材料として歴史を学び、目指すのはやはり、よりよい社会を目指す、こういう思いが最初から最後まで貫かれているなというのを感じます。
「子どもの視点」からすると、「未来に向けて」というコラムが結構入っていまして、そこに具体的な「環境」「エネルギー」ですとか、「人権」「平和」「情報」「文化」等々、六つのテーマに沿って理解を深める工夫がされているなと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私も帝国書院を推薦させていただきます。
まず、見通しと振り返りが非常にしやすい教科書ではないかなと思いました。あと、様々な事象に対しても多面的な視点が多く示されているなと感じました。
はむらの授業指針の「子どもの視点」②に通じるところなのかなと思うのが、章の扉のところに大きな問いがあって、各節で学ぶ問いが全部記載されていて、大きな流れをつかんでから学びに入れるという非常に分かりやすい構成が良かったと思います。
また、どこの教科書もそうですけれども、新紙幣の3人にも触れていましたし、非常に良かった中で帝国書院が一番良いかなと思いまして、推薦いたします。
教育長 続きまして、塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も帝国書院の教科書を推薦したいと思います。
理由は、海東委員も言われてました、巻頭に「歴史的な見方・考え方」のページがあって、歴史を学ぶ意義というのが書いてありました。意義が理解できると学ぶ意欲が持てるのではないかなと考えましたので、「子どもの視点」②の「学び方がわかる」というところに通じていくのかなと思いました。
それと、永井委員が言われてましたけれども、「タイムトラベル」というコーナーで一つの時代というか単元というか、始めにあるページで、視覚的にその時代の様子をイラストで捉えていて、各社、そういうページはあったのですけれども、帝国書院さんは、そのイラストの見方から考え方を示していて、さらにその後、話し合ってみようという流れができていました。これは、はむらの教育指針の「教師の視点」③に当たるかなと思いました。
以上のようなことで、帝国書院の教科書を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いします。
羽村委員 歴史のこの並べられた教科書、読み物として面白かったものとか、それから羽村や多摩地区の内容が含まれているものとか、いろいろあったのですけれども、教科書として考える上で、この帝国書院の教科書が学習内容とか、ねらいとかを明確化しているというところで、最も推薦できると考えております。
教育長 帝国書院が多いわけですが、私も同様でございまして、私は、コラムに着目をいたしました。「歴史プラス」というコラムがあるのです。これが発展的な事例を紹介しておりまして、子供たちの知的好奇心をかきたてる、そうした内容になっているなと思いました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、帝国書院というご意向が強いようです。帝国書院を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、社会(歴史的分野)については、帝国書院を採択することといたします。
次に、社会(公民的分野)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 はい。それでは、社会(公民的分野)の調査結果について、説明いたします。
社会(公民的分野)の教科用図書は6社から発行されています。現在使用している社会(公民的分野)の教科用図書は日本文教出版のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、章末にチャート図など、様々な方法を活用して学習をまとめる活動が示されており、学習内容の整理、定着が図れるよう工夫されています。また、教科書本文の内容を補完する資料を効果的に掲載しています。
「18歳へのステップ」というコーナーでは、選挙権年齢や成年年齢の引下げへの関心を喚起しています。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、巻頭に教科書の構成と学び方を示し、見通しを持って学習を進められるよう工夫しています。
また、各単元や内容について、その時間の学習内容を象徴するフレーズを見出しとし、学びのイメージを持って学習に取り組めるよう配慮しています。学びを深める活動を示したコーナーも掲載しています。
次に、帝国書院です。帝国書院の教科用図書は、特設ページやコラムを豊富に掲載するほか、「技能をみがく」「アクティブ公民」といったコーナーを設け、主体的に学びを深められるよう工夫がなされています。
また、「確認」「対話」「説明」といった項目が各所に示され、課題を設定し、その解決に向けた学習を効果的に進めるための工夫も見られます。
次に、日本文教出版です。日本文教出版の教科用図書は、学習課題や、それぞれの節ごとの問いが示され、主体的に課題解決学習に取り組めるよう構成されています。
また、教科書全体の流れと1時間の学習の流れについて解説があり、具体的な学習の取り組み方が身につけられるよう工夫されています。重要語句の解説等も分かりやすくなっています。
次に、自由社です。自由社の教科用図書は、各章に「学習のまとめと発展」のコーナーを設け、学習内容を整理したり、さらに学びを深めたりできるよう工夫されています。
また、レポートやディベートなど様々な形で思考、判断、表現する場面を設定し、主体的に学習に取り組む態度や学習内容についての興味、関心を喚起する工夫も見られます。
次に、育鵬社です。育鵬社の教科用図書は、巻頭に主体的・対話的で深い学びについて解説するページを設定し、何をどう学ぶかを意識できるよう工夫されています。
また、ページ下部に確認、探求といったキーワードが示され、自ら課題を設定したり、解決したりしながら、学習内容について学びを深める活動を促すような工夫も見られます。
なお、6社とも多様性を尊重する視点やユニバーサルデザインに関する配慮等について、課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、社会(公民的分野)について、委員の皆さんからご意見を伺います。
羽村委員お願いします。
羽村委員 はい。私は、日本文教出版を推薦したいと思います。
理由は、この公民の教科書によって、この教科書を読むといいますか、これで学ぶことによって、数年後にはこの中学生も選挙権持って、主体的に社会参加をしていくということになっていきますので、その力が最もつけられる教科書ではないかと思いました。多面的、多角的に考察、そして構想する教材や社会参画を促す教材、自ら課題を設定する課題探求学習など、様々な教材を幅広く取り扱っていると考えます。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も日本文教出版を推薦したいと思います。
理由は大きなポイントというか一つありまして。見開き2ページの中に「学習課題」「見方・考え方」ということで、ポイントと問いがあって、「確認」と「表現」として学んだことを自分なりにまとめられるように工夫されていると思いました。これは、学び方がわかるということ、そして学んで理解したことが自分でわかるということになると思いますので、授業指針でいうところの「子どもの視点」①と②に当たると思います。
そして、「教師の視点」でいうところの⑤の「三つの柱に即した手立てがある」というところにも沿ったものではないかなと思いましたので、日本文教出版の教科書を推薦したいと思います。
教育長 永井委員お願いします。
永井委員 私も日本文教出版を推薦いたします。
まず、「アクティビティ」というところにたくさん深い学びがあるなと。はむらの授業指針でいうと、「教師の視点」の④に関連するかなと感じました。
また、ほかの出版社さんのものが比較的毎時間の課題が大きめのテーマだったのですが、日本文教出版に関しては、毎時間の確認とか表現という部分が、比較的身近な社会課題の解決をする力を育てるような内容になっているなと感じました。はむらの授業指針でいうと、「子どもの視点」の①の②に当たるのだと思います。
先ほど、地理のところで触れましたけれども、章のまとめとかポートフォリオというのがあって、学び始めと学び終わりの違いを感じるなんていうこともできるので。公民に関しては、日本文教出版を推薦いたしたいと思います。
教育長 海東委員、お願いします。
海東委員 私も日本文教出版を推薦したいと思います。理由は、これまでの歴史や地理の中で、よりよい社会を目指すというところが貫かれた教科書を選んできました。ここの公民の領域では、そのよりよい社会が言葉として出てこないのですが、最初のところに、これからの社会をどんな社会にしたいかという大きな問いを出しているところが、すごく子供たちに考えさせる教科書だなと感じました。
公民の中には、とても難しい言葉、大人の言葉が出てきています。その難しい言葉を子供の視点に立って、誰もがその教科、難しいことに理解を知識として得られるか工夫が見られます。
例えば、抽象的で分かりにくい言葉を、学校で起こりそうな日常の諸問題を漫画で例示している部分がたくさん出てきまして、学校の何か取決めをするだとか、集団で何かをやるときに、どんな話合いをしていくかなみたいなところの背景が、子供にとても近くて、子供たちが日常の自分たちの生活と難しい言葉を結びつけて学んでいける。言葉でつまずいてしまう子供もたくさんいると思うのですが、社会の一員として、これから何ができるかを考えていくのに、「子どもの視点」④「誰もが参加できる」という視点がとても大事ではないかなと思います。
教育長 私もやはり日本文教出版なのですが、海東委員からありましたけれども、はむらの授業指針でいえば、「子どもの視点」の④「誰もが参加できる」です。なかなか抽象的な事象を具体的なイメージでイラストで示している点が、苦手意識を持つ子供にとってはいいのかなと思いました。
それから、これも出ましたが、「教師の視点」の④でいえば、ポートフォリオを用いて学習を振り返ることができますから、よく言われる学びの自己調整、これが可能かなと思いました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんのご意見を総括いたしますと、日本文教出版というご意向が強いので、日本文教出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、社会(公民的分野)については、日本文教出版を採択することといたします。
次に、地図について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、地図の調査結果について、説明いたします。
地図の教科用図書は2社から発行されています。現在使用している教科用図書は、帝国書院のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、日本の地域的特色と地域区分について、自然環境、人口、資源やエネルギーと産業、交通と通信といった視点から学べるよう資料を豊富に掲載しています。
また、グラフや鳥瞰図などの資料をバランスよく掲載するとともに、平野と山地の色分けをはっきりさせるなど、見やすさや使いやすさへの配慮が見られます。
次に、帝国書院です。帝国書院の教科用図書は、日本の諸地域の学習について、地形、気候、自然災害や防災、人口などのカテゴリー別にページを設定し、学びやすさを配慮した工夫がなされています。
また、イラストから地形や歴史、文化について理解したり、鳥瞰図から自然や地域の発展の特徴を捉えたりできるなど、多面的な学びを促す紙面の工夫も見られます。
なお、2社とも取り上げる地域性への偏りや、多様性を尊重する視点、ユニバーサルデザインに関する配慮等について、課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、地図について委員の皆さんからご意見を伺います。
海東委員お願いします。
海東委員 私は、帝国書院の地図を推薦いたします。
理由は、「子どもの視点」③「教材が魅力的である」。幾つか魅力的な部分があるのですが、とても分かりやすくまとめられていると思います。先ほどお話にあったカテゴリーが随分豊富にあって、そのカテゴリーごとにまとめてあるところは学びやすいなと思いました。
また、我が国の固有の国土、排他的経済水域と大変分かりやすく捉えることができると思います。
それから、もう1点、「子どもの視点」②「学び方がわかる」なのですが、子供たちが地図帳の基本的な見方、使い方を学べるページも用意されているところがいいなと思っています。
教育長 永井委員お願いします。
永井委員 はい。私も帝国書院を推薦いたします。
決め手になったのは、世界各地域の環境とか経済に注目した資料が非常に豊富だった、そして分かりやすかったというところです。はむらの授業指針でいうところの「子どもの視点」の③であったり、「教師の視点」の④の②につながってくるのではないかなと思いました。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も帝国書院の地図を推薦したいと思います。
ほとんど海東委員、永井委員と同じような理由なのですけれども。大変興味深い情報量が多くて魅力的だなというふうに思いました。これは知的好奇心が湧いて学習に前向きに取り組めるのではないかなと思いましたので、授業指針でいうところの「子どもの視点」の③、教材が大変魅力的だなということを思いました。
それと、「地図で発見」というタイトルの問いがありまして、地図を読み解く力がつくような工夫がありました。これはクイズを解くような楽しさと、それが分かったときの達成感のようなものを得られると思いましたので、授業指針でいうところの「教師の視点」の①の「主体的な学びがある」というところ、また「子どもの視点」の⑤の分かったときの達成感というところから自信がついていくのかなと思いましたので、以上2点のようなところから帝国書院の地図を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 はい。両社とも、非常によい教科書だとは思いましたけれども、1点、帝国書院が、修学旅行で訪れる土地を、5万分の1の縮尺で拡大してリニューアルしているのです。羽村は中学生が京都に参りますので、その京都の中心部分が載っているというのは、非常に身近に感じられるのではないかということで、この帝国書院を推薦いたします。
教育長 はい。私も帝国書院です。
理由は、「子どもの視点」の③で、今、羽村委員からもありましたが、羽村と青梅の子供たちが平和学習で一緒に行く広島も拡大されているのです。これはリニューアルで拡大されているというのに着目をいたしました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、帝国書院というご意向が強いので、帝国書院を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、地図については、帝国書院を採択することといたします。
既に、開始から1時間以上が経過しておりますので、ここで10分間休憩を入れたいと思います。10分後の再開です。よろしくお願いいたします。
午後4時13分 休憩
午後4時21分 再開
教育長 会議を再開します。
続きまして、数学について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、数学の調査結果について説明いたします。
数学の教科用図書は、7社から発行されています。現在使用している教科用図書は、数研出版のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、単元の導入部分で何を学ぶかを捉えられる課題を設定し、見通しをもって学習に取り組めるよう工夫しています。
また、単元の終了時に、学習した内容を活用して解決する課題を設け、学習内容の定着を図れるようにしています。数学への興味、関心を喚起し、主体的な学習につなげられるようトピック的な記事を掲載したり、前後の学習の流れやつながりに配慮して、教材を配列したりするなどの工夫も見られます。
次に、大日本図書です。大日本図書の教科用図書は、「めあて」や「約束」といったキーワードが示され、学習活動を支援する工夫がなされています。
また、四つのステップを踏みながら課題を解決していく学習活動を設定し、主体的に学習に取り組むことにつながるよう配慮しています。
個々の理解度に応じた学習に対応できるよう課題を設けたり、日本国内の名所を数学的な観点から紹介したりするなど、数学への興味、関心を喚起するための配慮も見られます。
次に、学校図書です。学校図書の教科用図書は、目次で各内容と既習事項とのつながりが示され、系統性を意識しながら学習に取り組めるよう工夫されています。
また、節ごとに目標が明記され、課題意識を持ちながら学習を進められるよう構成されています。各章末のまとめの問題では、「基本」「応用」「活用」と学びの段階に沿って問題が配列されており、個に応じた学習への配慮がなされています。数学者や数学史を取り上げたページも掲載し、興味、関心の喚起を図っています。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、基礎的、基本的な学習内容に重点を置き、知識、技能の着実な定着を図るよう工夫されています。記号や式について英語で読むページを設けたり、語句索引にも英語の表記を併記したりするなど、数学の国際性を意識できる工夫もなされています。
第一学年において、一般的には正負の数から始まるところに素因数分解を配置するなど、特徴的な配列が見られ、また、小学校との接続や中学校での学びの系統も意識した作りになっています。
次に、新興出版社啓林館です。新興出版社啓林館の教科用図書は、全ての例題にタイトルがつけられ、単元で学習する内容を理解して取り組めるよう工夫されています。
また、基礎的、基本的な学習内容に重点を置きながら、個々の理解度等に応じて学習を進めていけるよう、練習問題の数や配置にも工夫がなされています。「〇〇の利用」という説で、数学を学ぶ意義や有用性を実感しつつ、段階的に課題を解決していったり、数学者や数学史から国際理解を促したりする教材も掲載しています。
次に、数研出版です。数研出版の教科用図書は、導入問題を平易にし、丁寧な説明を加えており、数学が苦手な生徒にもわかる、できると実感できるように内容に工夫がなされています。
また、数学的活動を通して解決する課題が各所に設定され、既習事項を活用することで学習内容の定着を図る工夫もなされています。
練習問題や確認問題など個々の理解度に応じて学習を進められるよう、課題を効果的に配置するとともに、思考のヒントを示すなど、学びを支援しています。
次に、日本文教出版です。日本文教出版の教科用図書は、問いの横にチャレンジとして追加問題が掲載されており、自分で答え合わせもできるため、個々の理解度や進度に応じて学習を深められるように工夫されています。
また、1単位時間での学習内容が見開き2ページに整理されており、学びやすさを意識したレイアウトの工夫も見られます。大阪の関西万博やギリシャの建造物に生かされている数学を紹介するなど、数学への興味、関心を喚起する記事も掲載しています。
なお、7社とも多様性を尊重する視点やユニバーサルデザインに関する配慮等について、課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、数学について、委員の皆さんからご意見を伺います。
羽村委員お願いします。
羽村委員 はい。私は数研出版を推薦いたします。理由は、この章の学習の最初に子供たちが興味を持つことができる話題や課題を設定しているというところであります。
また、他の教科書でもそうだったのですけれども、平易な問題からだんだん難しい問題に発展してできるようにというところも、この教科書、数研出版の教科書にも入っているというところでありました。
また、継続性から言っても数研出版を推薦します。
教育長 塩田委員お願いします。
塩田委員 はい。私も数研出版の教科書を推薦したいと思います。
私がポイントというか思いましたのも、やはり1章から7章までのその章の始まりに既習事項を確認するコーナーが1ページありました。それは授業指針の「教師の視点」⑤の「三つの柱に即した手立てがある」というところの知識、技能に当たるのかなと思いました。
それと、イラストのキャラクターのせりふで、問いに対する考え方のヒントがありました。これはキャラクターなしの他社のヒントはヒントなのですけれども、キャラクターなしの文章で書かれているものよりもキャラクターのせりふで短い、ほんの一言で何か気づかせてくれるというものだなというふうに感じました。これは「子どもの視点」の②「学び方がわかる」の③「課題解決の方策がわかる」というところにつながっていくと思いました。そういう支援があるということで、主体的に学習を進めることができるのではないかなと思いました。
また、他社にもありましたが、仕事の中の数学というのを紹介するコラムは、大変興味深かったです。
以上のようなことで、数研出版の教科書を推薦したいと思います。
教育長 永井委員お願いします。
永井委員 私も数研出版を推薦いたします。
まず、数字や記号で圧迫感がないレイアウトになっています。数学が苦手な子供でも、その見た目で何か大変だなというふうに感じないようなうまいレイアウトになっていると思いました。
はむらの授業指針の「子どもの視点」の①に通じるなというところなのですけれども、活用しようというところで、身近な題材で数学の学んだことの有用性、数学を学ぶとこんなにいいことがあるのだなというのがわかるような内容があって、とてもよかったです。
教育長 海東委員お願いします。
海東委員 私も数研出版を推薦したいと思います。
理由は、まず1点目、先ほども出ましたキャラクター同士の対話を通してという面なのですが、同じように数学的な見方、考え方をキーワードで示していて、子供たちにとっては、こういうところを意識しながら学ぶところなのだなということが分かりやすいなと思いました。
それから、なかなか数学が苦手なお子さんの多い中で、導入段階から丁寧な説明がされていて、そのステップでいろいろな理解を促しながら、練習問題、演習問題が組み立てられているなというところで、全ての子供にとって学びやすいのではないかなと思います。
そして、力のある子供にとっては、巻末にまとめの問題等が準備されているところもあり、習熟に応じて学べる教科書かなと思います。
また、永井委員からもありましたとおり、数学はなかなか日常生活の中で、なぜ数学を学ぶのだろうというところが子供たちの中でもきっと出てくると思うのですけれども、その意味がいろいろな事例から学べるところ、未来がわかるのだというようなところはとても魅力的に書かれているなと思います。
教育長 私が数研出版を良いなと思ったのは、はむらの授業指針でいえば、「教師の視点」の⑤なのですが、数学の場合に多様なアプローチが考えられる、そうした場面がありますよね。そうした場面でキャラクターの発言で、なるべく多くの方法を取り上げるようにしているのです。授業で説明がなされなくても、できなくても、子供が自身の考えを持ってもらうことができると思いました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、数研出版というご意向が強いので、数研出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、数学については、数研出版を採択することといたします。
次に、理科について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、理科の調査結果について、説明いたします。
理科の教科用図書は、5社から発行されています。現在使用している教科用図書は、大日本図書のものです。
まず、東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、各分野の内容をバランスよく配列しています。例えば、太陽の自転による黒点の見え方の変化について、ボールを用いた写真で説明するなど、科学的な事象を理解しやすいように工夫した豊富な資料を掲載しています。
また、学習内容に関連する本を紹介する「科学の本棚」のコーナーや、国内外の科学者やその功績について、漫画形式で紹介する「歴史にアクセス」のトピックなど、理科の分野への興味、関心を喚起する記事も掲載しています。
次に、大日本図書です。大日本図書の教科用図書は、各単元が課題をつかむ、観察や実験をする、結果を基に考える、次の課題につなげるという展開で構成されており、学習活動の流れを明確にする工夫がなされています。
また、単元ごとにまとめ、単元末問題、読解力問題が掲載されており、学習した内容の定着や発展的な学習への接続をした工夫も見られます。
国内外の科学者や、その功績を紹介するコーナーなど、興味、関心を喚起する記事も掲載しています。
次に、学校図書です。学校図書の教科用図書は、実験、観察を探求活動として設定し、課題を捉える、実施する、結果から考察するというステップを踏みながら、課題を解決していけるよう工夫しています。
また、発展的な内容を含めた補充資料を豊富に掲載し、主体的な学習につなげられる構成になっています。
各章の冒頭に学習内容に関わる印象的な写真を大きく掲載したり、内容に応じて色合いを変えたりするなど、見やすさや分かりやすさにも工夫が見られます。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、探求的な学習の進め方をまとめたページが折り込みで掲載されており、今学習している本文ページを開いた状態でも確認できるよう工夫されています。
また、活字が大きく、実験装置の図や分類の表なども見やすく工夫されており、分かりやすさを意識した構成になっています。
日本ジオパークや世界の火山の写真なども豊富に掲載し、科学的事象や自然環境への興味、関心を喚起するための工夫も見られます。
次に、新興出版社啓林館です。新興出版社啓林館の教科用図書は、各単元の冒頭に単元全体を貫く大きな問いを示し、学びの見通しを持ちながら学習が進められるよう工夫されています。
また、「サイエンス資料」というコーナーを設け、観察器具や実験器具の一覧や使い方をまとめて掲載したり、安全に配慮しながら実験に取り組めるよう、実験方法を説明したページを設定したりするなど、より円滑な学習活動に資する工夫もなされています。写真資料など豊富に掲載しています。
なお、5社とも多様性を尊重する視点やユニバーサルデザインに関する配慮等について、課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。理科について委員の皆さんからご意見を伺います。
海東委員お願いします。
海東委員 大日本図書を推薦したいと思います。理由は三つあります。
一つ目は、「子どもの視点」③として、とても「教材が魅力的である」というところです。子供たちの暮らしと、それからこの理科で学ぶことがつながっているという部分がたくさん出てきます。暮らしの中の理科というところで、子供が学びやすい、身近に興味、関心を持てるというところがいいなと思います。
2点目です。理科の実験や観察についての技能的な部分が2次元コードの動画で見ることができたり、そのコツがコツとしてマークで示されているようなところ、そこに知識的な部分、技能的な部分の学びがまた深まるのではないかなと思っています。
「子どもの視点」④「誰もが参加できる」一つかなと思います。
そして読解力問題というのもとても魅力的で、思考判断、表現力を育成していく大事な部分も準備されていて、とてもバランスの取れた教科書だなと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私も大日本図書を推薦いたします。
理科の教科の全般的に、採択とは別なんですけど、QRコードのコンテンツが理科という教科が非常に面白くてわくわくする内容が多くて、全部の教科書を見ていくのもかなり時間がかかったのですけど、実際に教科書の構成とかそういうのを精査していくに当たって、やはり大日本図書さんの、はむらの授業指針でいうと「子どもの視点」の②ですかね、例えば1年生のときは問題を見つけることに特化して、2年生のときは計画を立てる。結果からこう考える。3年生は振り返るというような探求に重点を置いているという3年間の構成が非常によかったことと、あとは科学の足跡というのがところどころ答えてくるのですけど、そこにその頃の日本というのがたまに入っていて、読んでるうちにその頃の日本を探しながら読んでるというような感じで、非常に興味をそそられて面白かったと思います。これは、はむらの授業指針で言うと、「教師の視点」の④の②につながっていくのではないかなと思いました。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 はい、私も大日本図書がいいなと思いました。推薦したいと思います。
理由はやはり永井委員、海東委員にも同じ重なるところがあるんですけども、目的、着目点、手順、結果の整理、結果から考えようという流れの繰り返しで、学び方が分かって、学習の見通しを持って子供が学習を進められるようになっている作りだなと思いました。これは知識の習得だけでなくて、思考力、判断力、表現力がこの中で育まれていくのではないかなと思います。
授業指針でいうところの「子どもの視点」でいうと、②「学び方がわかる」、「教師の視点」でいうと、④「深い学びに向けた支援がある」ということなのかなと思います。
それと、やはり暮らしの中の理科のコーナーが非常に興味深くて、日常生活の中の現象科学的に分かりやすく説明してあったので、理科的な視点への関心を高められると思いました。
授業指針でいうところの「子どもの視点」の③の「教材が魅力的である」ということにもつながるかなと思いましたので、大日本図書の教科書を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 はい。3名の委員の方々の意見と全く同じでございます。大日本図書を推薦いたします。
教育長 私が大日本図書がいいなと思ったのが、これは出ましたが、「教師の視点」の⑤の読解力問題です。都立学校、都立の入試問題をイメージいたしました。
それから、もう一つ私が理由として挙げるのは、単年末のまとめなんですけども、キーワードとその意味を振り返ります。チェックボックスを使って自分の理解度を確認できるということです。これは学習の定着に非常にいいなと思いました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、大日本図書というご意向が強いので、大日本図書を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、理科については大日本図書を採択することといたします。
続きまして、音楽(一般)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、音楽(一般)の調査結果について、説明いたします。
音楽(一般)の教科用図書は2社から発行されています。現在使用している教科用図書は教育芸術社のものです。
まず教育出版です。教育出版の教科用図書は、目次で年間の学習の流れがわかるようになっており、また各所に学習のポイントを示し、学びのめあてなどを確かめながら、主体的に学習活動に取り組めるよう工夫されています。
判読しやすい配色やレイアウトを用いたり、イラストを用いた教材や写真から考える教材を掲載したりするなど、興味、関心を高めながら学習に取り組める工夫もなされています。
外国の音楽を通して、国際平和についての意識を高める教材も掲載しています。
次に、教育芸術社です。教育芸術社の教科用図書は、身につける資質能力と教材との関連を示すとともに、学習の見通しを持ったり、振り返ったりする場面を設定し、学習活動がより効果的になるよう工夫されています。また、各題材の見出しに学習目標が示されており、主体的に学習に取り組む態度の育成を図っています。
諸外国の音楽や日本の民謡、芸能など、多彩な題材を取り上げながら、異文化理解や、他者を尊重する意識を育んでいこうとする工夫も見られます。
なお、2社とも表現と鑑賞の教材をバランスよく掲載しており、多様性を尊重する視点や、ユニバーサルデザインに関する配慮等についても課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。音楽一般についてご意見を伺います。
羽村委員お願いします。
羽村委員 はい。私は教育芸術社を推薦したいと思います。
理由が、「子どもの視点」③「教材が魅力的である」というところで、その音とか音楽が文化とどのように関わっていくか、そしてどのような意味と価値を持つのかといったことを、生徒の意識を向けることができるようなページ、例えば1年生であると、音や音楽の果たす役割等、こういうのが書いてあるというのが非常に魅力的ではないかということで推進いたします。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 はい。私も教育芸術社の教科書を推薦したいと思います。
羽村委員がおっしゃったように、現在生活の中に音楽が欠かせないものになっていますので、意味や価値について改めて考えるページというのは、これからのその音楽を学ぶというところに関して、深い学びにつながると思いました。
それから、歌唱曲の作者、作詞作曲をした方からのメッセージがありまして、作者の曲に込められた思いを知ることで、それを手がかりとして、歌い方だったりその表現を工夫することができると思います。これは授業指針の「子どもの視点」の④「誰もが参加できる」という中で、②「自分に合った学びができる」のではないかなと思いました。
以上のようなことで、教育芸術社の教科書を推薦したいと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 この音楽(一般)に関しては非常にこれも悩んだんですけど、私も教育芸術社を推薦いたします。
一番のポイントは、やっぱり中学生になって、私もそうだったのですけど、人前で大きな声を出して歌うというのはなかなか難しい中で、歌う前の準備であるとか、呼吸法であるとか姿勢、そういったものが非常に細かく丁寧に説明されている、歌声づくりという感じでされていました。
また、変声期を迎える子供の解説も両方とも載っているんですけれども、どちらかというと、教育芸術社が私にとっては分かりやすかったかなというところでございます。
教育長 海東委員お願いいたします。
海東委員 私も教育芸術社を推薦したいと思います。
理由は、「子どもの視点」③「教材が魅力的である」というところです。先ほども出ましたが、音楽が文化として広がりを見せ、自分たちの生活の中に息づいている。そういう意味合いを強く感じる部分がたくさんあります。
それから、もう一つの視点として、羽村の三つの中学校、全中学校に合唱祭が学校行事として盛り込まれていると思いますが、子供たちがクラスごとに、どんな歌い方したら人にその気持ちが届くだろうとか、どんなふうに歌ったらいいかとか、様々話合いをしながら練習に取り組んでいる様子を聞いております。歌唱の教材を協働的な学びの視点から、話合いを通してどうしていくかであり、生徒たちが気づいたこと感じたことを書き留めるところがある。これも行事の中でまた活用できるところかなと思います。
教育長 私が教育芸術社を推すのは二つ理由があります。
一つは「子どもの視点」の④ですけども、創作教材はなかなか扱いにくいというふうに思うのですが、これ非常に丁寧に手順が示されていること。もう一つは「教師の視点」の②ですが、鑑賞の教材が、複数の曲の中から選択できるようになっている、これがいいなと思いました。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、教育芸術社というご意向が強いので、教育芸術社を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、音楽(一般)については、教育芸術社を採択することといたします。
次に、音楽(器楽合奏)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、音楽(器楽合奏)の調査結果について説明いたします。
音楽(器楽合奏)の教科用図書は2社から発行されています。現在使用している教科用図書は、教育芸術社のものです。
まず教育出版です。教育出版の教科用図書は、基礎的、基本的な内容を着実に身につけることを主軸とし、学習を深めたり発展的な内容に取り組んだりする教材を選択できるよう編成して、多様な学習活動が可能となるよう工夫されています。
また、様々な楽器から日本と諸外国の音楽文化について理解を深められる教材を配置し、主体的に学習を進めていくための工夫も見られます。楽譜の大きさや使用する語句などについて、発達の段階に応じた配慮もなされています。
次に、教育芸術社です。教育芸術社の教科用図書は、各教材に学習目標や活動の内容、考えるポイントなどが示され、見通しを持って学習活動に取り組めるよう工夫されています。
また、知識、技能に関するコラムやQ&Aコーナーなどを各所に配置し、お互いに意見を交流したり、学びを深めたりできる工夫もなされています。
文字の大きさやイラスト、写真など、見やすい紙面になっており、また、相互理解や他者を尊重する態度など、道徳性を育む教材も掲載されています。
なお、2社とも多様な楽器や地域の音楽をバランスよく掲載しており、多様性を尊重する視点やユニバーサルデザインに関する配慮等についても課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 説明が終わりました。それでは、音楽(器楽合奏)についてご意見を伺います。
海東委員、お願いいたします。
海東委員 はい。音楽(一般)と同様、教育芸術社の教科書を推薦したいと思います。
その理由は、音楽(一般)にある歌唱教材、鑑賞教材で扱われている作品を実際の楽器で演奏する連携が図られている、配慮されているところです。「子どもの視点」③「教材が魅力的である」というところに結びつくと思います。
それから、もう一つは、「教師の視点」として、①「主体的な学びがある」という点から、大変多くの楽器が扱われていまして、豊富な写真を用いて示されています。中には身近な楽器として手に取っていじることができたり、なかなか学校には扱うことのできない楽器も例示されていますけれども、興味のあるものに関しては、その楽器の扱い方も例示に載っていますので、家庭に持ち帰って主体的に演奏してみるというふうな学びもできるのではないかなと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私も教育芸術社を推薦いたします。
子供同士、生徒さん同士で意見交換をしたり、そういった機会、そういった意見交換の場の設定が多くあったなというのが一番の理由です。
はむらの授業指針でいうと、例えば「教師の視点」の③であったり、「子どもの視点」の④というような場が多く設定されていたところが良いと思います。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も教育芸術社の教科書を推薦したいと思います。
理由は、やはり永井委員と同じなんですけど、協働的な学びができるような意見のやり取りをするコーナーが多かったなと思いますので、「教師の視点」の③に当たるかなと思います。
それとQRコードでリコーダーの演奏する際の伴奏が出てきて、自分がリコーダーの練習をするときに伴奏があるのは練習のやりがいもあるなと、なんかうれしいのではないかなと思いました。なので教材が魅力的だなと子供が感じてくれるのではないかなと思います。「子どもの視点」の③に当たると思いますので、教育芸術社の教科書を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 音楽(一般)で、もう教育芸術社の教科書を推薦して採択されましたので、連携がとれるということで教育芸術社を推薦いたします。
教育長 私が教育芸術社を推すのは、これは出なかったのですが、子どもの視点の③で、和楽器のページで姿勢と礼儀などについてのコラムがあるということでございます。
それでは採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、教育芸術社というご意向が強いので、教育芸術社を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、音楽(器楽合奏)については、教育芸術社を採択することといたします。
次に、美術について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは美術の調査結果について説明いたします。
美術の教科用図書は3社から発行されています。現在使用している教科用図書は、光村図書出版のものです。
まず、開隆堂出版です。開隆堂出版の教科用図書は、小学校の図画工作とのつながりや、中学校3年間の内容の関連を意識した構成になっており、また、学習の実態に応じて題材を柔軟に選択できるよう工夫されています。
先生と生徒のキャラクターがそれぞれの立場からコメントをする形で、学びを深めていける工夫も見られます。
サブカルチャーやポップカルチャーなど現代的な内容も多く取り上げており、美術分野に関する興味、関心を喚起し、主体的な学びにつなげています。
次に、光村図書出版です。光村図書出版の教科用図書は、図画工作とのつながりや学年間の系統性、他教科の学習内容との関連などを踏まえた構成になっており、また、題材を選択できる自由度にも工夫がなされています。
「みんなの工夫」「体感ミュージアム」といったコーナーを設定し、主体的な学習につなげる工夫も見られます。
日本美術の鑑賞に関する内容が充実しており、該当のページに和紙を使用して体感にも訴えるなど、興味、関心を高める作りになっています。
次に、日本文教出版です。日本文教出版の教科用図書は、学年の段階に応じて、新しい見方や感じ方、学びの実感、自分らしい価値観の形成と学びが進展していくよう題材の配置、設定に工夫がなされています。また、「鑑賞の入り口」「表現のヒント」といったコーナーを設定し、自ら理解を深めたり、学びを広げたりできるよう支援しています。
様々な立場の作家やその活動を掲載したり、アイヌの文化や美術について紹介したりするなど、多面的に興味、関心を喚起しています。
なお、3社とも各領域や地域の題材をバランスよく掲載しており、多様性を尊重する視点やユニバーサルデザインに関する配慮等についても課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 それでは、委員の皆さんからご意見を伺います。
羽村委員お願いいたします。
羽村委員 私は光村図書出版の教科書を推薦いたします。
理由は、「子どもの視点」の③の「教材が魅力的である」のではないかと思いました。確かに、デジタルコンテンツについては採用の基準にはならないということなんですけども、例えば360度の画像が見られるとか、実際に5分程度の解説動画があるということは、子供たちとっても非常に興味を抱かせる教科書ではないかというふうに考えます。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も光村図書出版の教科書を推薦したいと思います。
私は美術の教科書では、鑑賞のページにちょっと注目してみました。他社にもあったんですけど、風神雷神図屏風が載っていまして、光村図書出版は俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一という3人の書き方を3枚載せていて、比べている点が非常に興味深く美術の視点を広げられるのではないかなと思いました。
それとゲルニカを鑑賞するページでも、実際の作品を見ている少年が一緒に写真に写っているというところがありまして、その少年と比べることで、実際のゲルニカの大きさがわかるというのは知的好奇心が湧く、教材が魅力的になっているなと思いましたので、「子どもの視点」の③のところ、鑑賞のページに関しては、非常に魅力的だなと思いましたので、光村図書出版の教科書を推薦したいと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私も光村図書出版を推薦いたします。
まず、美術の教科書を見たときに、開隆堂さんの表紙の手触りのいいデザインに度肝を抜かれて、これすばらしいなと思いました。
内容に関しては、ちょっと開隆堂出版の表紙をぜひ褒めたいなと思って今言いましたけど、推薦するのは光村図書出版で、まず役立つ資料が非常に豊富にある、これは、はむらの授業指針で当てはめると「子どもの視点」の③に当たるのではないかなと思います。
構成も最も教科書らしい作りになってまして、鑑賞するに当たっても、その思考を使って鑑賞するというような感じになっているところがすばらしいと思いました。
教育長 続いて海東委員です。
海東委員 私も光村図書出版を推薦いたします。
先ほどの音楽と同様、美術の学びも私たちの暮らしには欠かすことのできない、もうありとあらゆるところに芸術として今は息づいているわけですが、それを広げてくれる表現、鑑賞の部分がとても充実しているなと思います。他の委員からもありましたが、「子どもの視点」②「学び方がわかる」というところで、日本の絵画をじっくり鑑賞する五つのキーワードを挙げながら、その視点に沿って学びを深めることができるところがいいなと思います。
また、2次元コードのところは、いろんな技法、それから技術的なものを見ることができるのですが、その中で、説明になかなかついて行けないような部分もあり、速度を選んで、学ぶ子供のペースでそれを視聴できるところも新しい取組みかなと思います。
教育長 私が光村図書出版をいいなと思うのは2点ございまして、まず1点目は「子どもの視点」の④に相当しますか、1年の巻末に美術鑑賞を広げる言葉というのがあるんです。
羽村の学校教育では、言葉を中核にした学校づくりというのを進めていますので、これに着目をいたしました。
それからもう一点は、「子どもの視点」の③ですが、色に関する資料が非常に豊富なんです。これにも引かれました。
それでは採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、光村図書出版というご意向が強いので、光村図書出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、美術については、光村図書出版を採択することとたします。
次に、保健体育について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、保健体育の調査結果について説明いたします。
保健体育の教科用図書は4社から発行されています。現在使用している教科用図書はGakkenのものです。
まず東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、段階的に学習を進めていけるよう、内容を配置する工夫がなされています。また、学習する項目ごとにめあてが示され、見通しを持って学習に取り組めるようになっています。
自分自身の課題に気づいたり、学びを振り返ったりすることができるコーナーも設けられており、主体的に学びを進めていける工夫も見られます。
次に、大日本図書です。大日本図書の教科用図書は、学習のねらいと授業のポイントが明示され、目的を明確にして学習に取り組めるよう工夫されています。また、キーワードに即して、その章で学習したことを振り返る「学習のまとめ」のコーナーや、学びを実生活に生かす視点を身につける、「活用して深めよう」のコーナーを設けて、興味、関心を喚起する構成になっています。
次に、大修館書店です。大修館書店の教科用図書は、内容ごとにめあてが示され、何を学ぶのかを意識しながら学習に取り組めるよう工夫されています。
また各所にコラムが掲載され、自分自身の課題を発見したり、学んだことを振り返って定着させたりすることができる工夫も見られます。
イラストやグラフなどの資料も見やすく分かりやすいよう配慮されています。
次にGakkenです。Gakkenの教科用図書は、各単元の目標がわかることと考えることに分類されており、ねらいを明確にして学習に取り組めるよう工夫されています。
ページの上部にウオームアップとして、課題の発見を促し、学習活動をリードする内容が配置されており、主体的に学習を進められる構成になっています。紙面の見やすさにも工夫が見られます。
なお、4社とも性差に関する扱いや多様性を尊重する視点、ユニバーサルデザインに関する配慮等について課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 それでは、委員の皆さんからご意見を伺います。
海東委員お願いいたします。
海東委員 私はGakkenを推薦したいと思います。
Gakkenの教科書の特徴的なものなのですが、保健体育の学習がどんなことにつながっていくかを考えさせるようにつくられています。
社会ですとか、理科だとか、様々な教科ともかぶるところがあるのですが、よりよく生きる世界、個に着目しているところが大きいところなんですけれども、その核になるものが、健康とはどんなことかというのを問いとして、ずっと根底に貫いているところがとても魅力的な教科書だと思います。
そして、よりよく生きる世界をウェルビーイングというような言葉で目指しているのではないかなと感じる部分が多くて、そのよりよく生きる世界を生きるために、自分の体と心をしっかり見詰めていく教材が順番に並んでいるところも、とても学びやすいなと思うところです。
「子どもの視点」の②「学び方がわかる」や③「教材が魅力的である」というところにつながるところです。特に睡眠の大切さですとか、食事や調和のとれた生活と、基本的な生活習慣に結びつく部分も、具体的な事例とともに、子供たちの課題解決的な学びを通して習得していくような流れがつくられています。
あわせて、新たな教材として、多様性のことですとか、それから性や心の多様性のことについても触れているところも、新たな取組として注目されるところかなと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 はい。私はGakkenを推薦いたします。
各社ともに欄外のところにキーワード的なものが書いてあったんですけど、比較していくとGakken、例えばすごく多くて長いところがあったり、中学生らしいキーワードの出版社があったりする中で、一番Gakkenのキーワードというのが、よくニュースで聞いたり社会的なキーワードとして最適だなと思ったのが一つです。
もう一つが、各社の学んでいく内容のタイトルを見た中で、Gakkenが一番タイトルを見ることで、これから何を学ぶかというのが非常に分かりやすいという評価をいたしました。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 はい。私もGakkenの教科書を推薦したいと思います。
コロナのことをどのように扱っているか、各社どのように扱っているかということに興味があったんですけども、もちろん、各社ともその感染防止のこととかは言うまでもなくて、ただ、Gakkenは患者への偏見だとか人権問題まで説明がありましたので、そこまで書いているのがいいなと、説明があるのがいいなと思いました。これ授業指針の「教師の視点」⑤の②に当たるのかなと思います。
それと、「探求しようよ」というコーナーで学びを深める工夫があったんですけども、これは一つの答えを導き出すのではなくて、得た知識を使って考えるという視点で示されているので、授業指針でいうところの「子どもの視点」の①の②ですかね。実生活にどう生きて働くか、具体例とともに理解できるというところに合っていくのかなと思いましたので、Gakkenの教科書を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 はい。私もGakkenを推薦いたします。
理由が、既に3人の委員の先生方からお話あったところのほかに、がんの予防についてのかなり詳しく書いてあるというところで、これは「子どもの視点」の①「身に付く力とその価値がわかる」の②「その後の学習や実生活にどう生きて働くか、具体例と共に理解できる」というところに非常に関係すると思います。この中学生、自分で考え自分で行動するということができるようになるといいますか、しっかり自分で学んで行動するということの大切さを学んでもらいたいなと。
一生を通じてのことですから、このスタートラインとして非常に大事なことというふうに思いますし、それから海東委員からもお話ありましたけれども、その思春期の睡眠というか、短時間睡眠によって学習障害等が起こっているということが紹介されておりますので、そこら辺のこともきちんと「子どもの視点」の①というところでしっかり学習できればというところで、このGakkenを推薦いたします。
教育長 委員の皆さん同様にGakkenを推すのは、2点ございます。
まずは「教師の視点」の③なんですが、今はパリ五輪の最中でございますが、スポーツを推進することで社会がどのように変わるのか、そういったことについて意見を出し合って考える活動がある。
それからもう一つは、これは「子どもの視点」の②と③ですかね、場面に応じて適切なコミュニケーションを取ることで、ストレスによる心身への負担が減るということが書かれている。これに着目をいたしました。
それでは採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、Gakkenというご意向が強いので、Gakkenを採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、保健体育については、Gakkenを採択することといたします。
次に、技術・家庭(技術分野)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは技術・家庭(技術分野)の調査結果について説明いたします。
技術・家庭(技術分野)の教科用図書は3社から発行されています。現在使用している教科用図書は、東京書籍のものです。
まず東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、単元ごとに学習目標、学習課題を示し、また、単元末、「学習のまとめ」のコーナーを設定することで、学習の流れを明確にし、主体的に学びに取り組むことができるよう工夫されています。
各章に「問題解決例」のページを設け、学習内容の定着と実生活への接続を図っています。写真やイラストを多く掲載し、学びやすさにも配慮しています。
次に、教育図書です。教育図書の教科用図書は、単元ごとにめあてやキーワード、学ぶ内容などが整理されており、見通しを持って学習に取り組めるよう工夫されています。また、章末に学習のまとめのページやワークシートを掲載し、主体的に学習を進められる工夫も見られます。
基礎的な技能をまとめた別冊を付して、実習の際に参照しながら作業できる仕様になっています。
次に、開隆堂出版です。開隆堂出版の教科用図書は、それぞれの題材について「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の流れで、学習に取り組んでいくよう構成が工夫されています。
また、実習の際の動作や姿勢を写真で示したり、内容に関連する職業に就く人たちのインタビュー記事を掲載したりすることで、興味、関心を喚起し、主体的に学習を進められるよう工夫されています。
なお、3社とも各領域の内容をバランスよく掲載しており、多様性を尊重する視点や、ユニバーサルデザインに関する配慮等についても課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 それでは、技術・家庭(技術分野)について、委員の皆さんからご意見を伺います。
羽村委員お願いいたします。
羽村委員 私は東京書籍を推薦いたします。
理由は、「子どもの視点」の③「教材が魅力的である」というところで、技術の匠という、社会で活躍する技術に携わる方々を、この技術の匠として紹介しています。開発に込めた意図などを対話的に読み込むことができるように工夫されていると思います。
社会にとって、日本にとっても必要な技術者への理解、また自分の進む目標になるかというところで、この東京書籍を推薦いたします。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も東京書籍の教科書を推薦したいと思います。
理由は幾つかはあるんですけれども、思考ツールの活用が具体的にありまして、自分のペースで学びを進めて深めていくことができると感じました。これは授業指針の「子どもの視点」の④に合っていると思います。
それから、技術の見方、考え方というのが漫画で分かりやすく説明されていました。問題解決の取組方が示されていて、学習の流れもわかるようになっていると思います。授業指針でいうと、学び方がわかるという「子どもの視点」の②というところ、そのようなところから東京書籍の教科書を推薦したいと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私は開隆堂出版を推薦いたします。
どこの出版社も大体全体のアンダーラインを示して、同じ流れで学ぶことで分かりやすいんですけども、開隆堂出版のまとめから現実社会を例示してつないでいくというのが、非常に技術というところではいいのかなと思いまして、ちょっと皆さんと意見違うのですけれども、開隆堂出版を推薦いたします。
教育長 海東委員お願いいたします。
海東委員 私は東京書籍を推薦いたします。
理由は、塩田委員からもありました「教師の視点」④「深い学びに向けた支援がある」という点で、キャラクターがせりふを言っているんですが、そこに技術の見方、考え方が明示されていて、どんなことを意識して学んでいくところなのかというのが明確に示されています。
社会の事象をその技術の視点で見ていく、どんなふうに見ていくかという大事なところが子供たちにも伝わるんではないかなと思います。
あとは他の委員と同じ考えです。
教育長 私は東京書籍です。
問題解決例が非常に豊富でございますので、地域とか、あるいは学校の実態に応じて選択して指導できるのではないかなと思います。
それでは、採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、東京書籍というご意向が強いので、東京書籍を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、技術・家庭(技術分野)については、東京書籍を採択することといたします。
次に、技術・家庭(家庭分野)について、生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、技術・家庭(家庭分野)の調査結果について説明いたします。
技術・家庭(家庭分野)の教科用図書は3社から発行されています。現在使用している教科用図書は東京書籍のものです。
まず東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、全体の構成や年間の学習予定を概観できるページを付け、見通しを持って学習に取り組めるよう工夫されています。また、目標や学習課題を明示するとともに、「生活に生かそう」という項目で学んだことを実生活につなげる視点を持たせるなど、主体的な学びを促す工夫も見られます。
日本の地域や諸外国の生活文化への関心を高める資料も掲載しています。
次に、教育図書です。教育図書の教科書図書は、各単元において、めあて、キーワード、学ぶ内容が整理されており、ポイントに沿って学習が進められるよう工夫されています。また、章末に「学習のまとめ」のページやワークシートを掲載し、学びの定着と主体的な学習への接続を図っています。
巻末にワーク学習に活用できる学習シールを付属して、主体的な学びの実践を促しています。
次に、開隆堂出版です。開隆堂出版の教科用図書は、各単元の導入がクイズ形式になっており、身近な生活から課題を見いだして学習に入れるよう工夫されています。また、課題解決学習に取り組む際、思考のヒントとなるページが掲載され、主体的に学びを広げたり深めたりできるよう構成されています。
関連資料や写真、グラフなどの資料も豊富に掲載し、見やすさや分かりやすさに配慮されています。
なお、3社とも各領域の内容をバランスよく掲載しており、多様性を尊重する視点、ユニバーサルデザインに関する配慮等についても課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 それでは、委員の皆さんからご意見を伺います。
海東委員お願いします。
海東委員 家庭科分野のところでは東京書籍を推薦いたします。
理由として、「教師の視点」の①「主体的な学びがある」という点です。生活と直結している学習となりますので、学んだことを生活に生かそう、そしてまとめようというふうにつながっていまして、学習を振り返りながら、次の学習に向けて主体的に取り組めるように配慮されている点です。
それから、「子どもの視点」の②「学び方がわかる」というところですが、調理実習だとか、布を用いた製作ですとか、幼児のふれあい体験等々では、実習の手順や流れ等々が示されていて、初めての子供たちが取り組むものについても、見通しを持って実習に取り組むことができるよう工夫されていると思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私も東京書籍を推薦いたします。
家庭分野というのは何を学んでどう生かすのかというのを最初の一編で丸々使っていて、やってみるというところが非常によかったと思います。
また、中で出てくるいろいろ分かりにくかったり、つまずきそうなところほど丁寧に解説しているということがありましたので、そういうところがよかったと思います。東京書籍を推薦いたします。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も東京書籍の教科書を推薦したいと思います。
報告書にもあったように、生活に生かそうというコーナーが主体的に学習に取り組めるような工夫があるというところがいいなというふうに思いました。
それと食物アレルギーのことを1ページ丸々使って解説してありました。原因となる食品、症状、原因食物の割合などが説明されていて、これは知識を実生活にまさに生かせるという点で、「子どもの視点」の①の②に当たると思います。
以上のようなことから、東京書籍の教科書を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 私も東京書籍を推薦いたします。
理由は、「子どもの視点」の③「教材が魅力的である」というところで、家族とか地域の関わりとか、それから高齢者との関わりを考えるロールプレイングとか、それから、消費者トラブルへの対処法を考える漫画での活動例などを示して、楽しみながら実践的、体験的な学習活動ができるようになっているのではないかというところで、この東京書籍、どうしても技術・家庭の家庭分野となると、料理を作ったり、調理とか、それからいろいろな布を使った実習等々がどうしてもフォーカスされがちですけれども、家庭と社会のつながりというところで非常に興味深かったというところで、子供たちにも魅力があるんではないかというふうに考えました。
教育長 私も東京書籍です。出ましたように「教師の視点」①に当たります。生活に生かそう、まとめよう、各節の最後にあるのに着目をいたしました。
それでは採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、東京書籍というご意向が強いので、東京書籍を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、技術・家庭(家庭分野)については、東京書籍を採択することといたします。
次に、外国語(英語)について生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長、生涯学習部参事です。
教育長 お願いします。
生涯学習部参事 それでは、外国語(英語)の調査結果について説明します。外国語(英語)の教科用図書は6社から発行されています。現在使用している教科用図書は、光村図書出版のものです。
まず東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、段落のまとまりを意識して読むパラグラフリーディングや、文章の構成を考えて書くパラグラフライティングなど、先進的な指導方法を取り入れる工夫がなされています。
また何度も教科書の内容に立ち戻って行う言語活動が設定され、学習した内容の定着が図れるようにしています。
世界遺産や国内外の食文化を取り上げるユニットを掲載するなど、興味、関心を喚起しつつ、異文化理解や国際的な視野を育もうとする工夫も見られます。
次に、開隆堂出版です。開隆堂出版の教科用図書は、各単元の終末に学んだ内容を自分の言葉で表現するコーナーを設定しており、学習内容の定着と学びの自覚を促す工夫がなされています。
また、文法事項ごとに「できることリスト」が配置され、既習事項を様々な場面で活用しようとする意欲の醸成を図っています。
世界で活躍する日本人や、社会的孤独解消の取組を取り上げるユニットを掲載するなど、世界情勢や現代的課題への理解も深めつつ、外国語学習への意欲を高める工夫も見られます。
次に、三省堂です。三省堂の教科用図書は、各単元が新出の文法事項を理解するパートと英文を読解するパートで構成されており、段階を踏みながら着実に学習を進めていけるよう工夫されています。
また、何ができるようになるかといった単元のゴールがあらかじめ示され、見通しを持って学習に取り組めるよう構成されています。
平和や公正公平など、多彩なテーマを教材に取り上げており、様々な観点から国際性や異文化理解を育もうとする工夫も見られます。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、各単元において内容理解から活動へのつながりが明確に示されており、見通しを持って学習活動に取り組めるよう工夫されています。また各章の章末に自分の意見を表現させる活動を設定しており、内容理解に終わらず、自分の考えをもち、それを表現することで、学びを深められる工夫も見られます。
Q&Aなどの形式で発話を行う活動が多く設定され、既習事項を繰り返し活用して定着させる構成になっています。
次に、光村図書出版です。光村図書出版の教科用図書は、各単元のゴールが明確に示され、その達成に向けて学習の手順を踏んでいく構成となるよう工夫されています。
また、実生活の場面で何ができるようになるかを具体的に示し、既習事項を積極的に活用しようとする態度の育成を図っています。
教材の内容を学校生活に焦点化し、3年間を通じた一つの物語のようにすることで、内容に対する興味、関心を喚起し、自己投影をしながら、主体的に学習に取り組む態度を育む工夫も見られます。
次に、新興出版社啓林館です。新興出版社啓林館の教科用図書は、各単元の目標がインプットとアウトプットで設定されており、内容を理解し活用する力をバランスよく育もうとする工夫がなされています。
また、見開き2ページに4技能全ての活動が入っており、相互に関連づけながら効率的に学習を進められる工夫も見られます。
発話で活動するレッツトークのコーナーでは、現実的な場面を題材として設定しており、実生活とのつながりも意識しながら主体的に学習に取り組める構成になっています。
なお、6社とも多様性を尊重する視点や、ユニバーサルデザインに関する配慮等について課題となる点はありません。
以上で説明を終わります。
教育長 それでは、ご意見を伺います。
羽村委員お願いいたします。
羽村委員 英語はすごく迷ったところでありまして、中学校の教科書だけというふうに考えると私は教育出版が面白かったなと思っているのですけど、ただ、小学校で英語を学んで、中学校で教科目として学んでいくということを考えると、小学校での既習の語彙とか表現、文法事項に桜マークがついているこの光村図書出版が使いやすいのかなと思います。非常に迷ったところですけれども、現在も光村図書出版を使っているということで、継続性の点からも光村図書出版を推薦いたします。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も光村図書出版の教科書を推薦したいと思います。
理由は幾つかあるんですけども、生徒の生活の流れに沿ってストーリーが出てきて、日本の行事というか、話が出てきてお正月が出てくるのが光村図書出版だけだったと思います。夏休み、冬休み、正月という流れで出てきました。これは生徒が身近に感じるところで、教材が魅力的に感じるのではないかなと思います。「子どもの視点」の③に合っていると思います。
それと、終わりのほうに学び方ガイドがあって辞書の使い方なども出ていました。自分の苦手なことを克服するのに役立つような工夫がいろいろ見られましたので、「子どもの視点」の④「誰もが参加できる」、自分の苦手なところを克服に向けていけるのかなというふうに思いましたので、そのような理由から光村図書出版の教科書を推薦したいと思います。
教育長 永井委員お願いいたします。
永井委員 私も光村図書出版を推薦いたします。選定協議会の報告書のほうにもありましたけれども、その実生活の場面で何ができるようになるかというのが具体的に表記されているところがまず一つよかった。
あと英語学ぶことで知る世界というのをはっきりと見せてくれる教科書かなと読んで感じました。これは、はむらの授業指針で言うと、「子どもの視点」の①に当たるのかなと思います。
教育長 海東委員、お願いします。
海東委員 私も光村図書出版を推薦したいと思います。
理由は、たくさんの委員さんから出ましたとおり、ストーリーが学校生活の内容に焦点化されているのが、やっぱり一番子供たち目線で自分事で考えられるところかなと思っています。
ユニットごとにきっちりとゴールが示されていて、何ができるようになるかということが具体的に表示されています。「教師の視点」①の「主体的な学びがある」という点で活用ができるのではないかなと思います。
それから、羽村委員からもありましたとおり、小学校で学んでいる教科書との関連からすると、その学びを振り返ったり、これまでの学びというようなところから多くつながっていけるところがあるのではないかなと考えます。
教育長 私が光村図書出版を押すのは、「教師の視点」の⑤でございますけど、生徒自身の考え、あるいはその根拠を問う問題が随所にあるんです。非常に重要なことだと思いました。
それでは採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、光村図書出版というご意向が強いので、光村図書出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、外国語、英語については、光村図書出版を採択することといたします。
次に、特別の教科道徳について、生涯学習部参事からの説明を求めます。お願いします。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 それでは、特別の教科道徳(以下道徳科と呼称します)の調査結果について説明いたします。
道徳科の教科用図書は7社から発行されています。現在使用している教科用図書は、日本文教出版のものです。
まず東京書籍です。東京書籍の教科用図書は、学校行事や学校生活の実態等に合わせ、効果的な指導が行えるよう、教材の配列に工夫しています。また、写真やイラストを見て自ら課題を見いだし、グループや学級で意見や考えを交流しながら、見方や考え方を深めていく教材を各学年で取り入れ、対話的で深い学びの実現を図っています。
児童労働や障害者差別など社会問題も取り上げながら、様々な道徳的課題について主体的に向き合い考えることができるよう配慮しています。
次に、教育出版です。教育出版の教科用図書は、比較的に短い文章や漫画、写真など見て分かりやすい資料などを教材として掲載し、様々な道徳的課題に取り組みやすいよう工夫されています。
身近な問題を扱い、共感的に向き合える教材や、異なる立場の考えを取り上げた教材などを通じて、問題解決的な学習に取り組めるように構成されています。
また、国際平和や人類の発展に寄与した人物の生き方を通して、国際的な視野に立って社会に貢献する資質を育む意図も見られます。
次に、光村図書出版です。光村図書出版の教科用図書は、考え話し合うことを学習活動の中心に据え、多様な教材を通じて、問題解決的な学習や道徳的行為に関する体験的な学習に取り組めるよう工夫されています。また、それぞれの教材で扱う内容項目を常に意識できるように明記し、活動がねらいから外れないよう配慮しています。
国際理解、国際貢献の内容等に関して、多様な教材を配置し、異文化理解、国際協力、世界平和を実現する道徳性を育成しようとする特徴も見られます。
次に、日本文教出版です。日本文教出版の教科用図書は、各教材について導入から終末までの流れを見通しながら、思考したり自己を見つめたりできるよう、発問や展開に工夫がなされています。
また、問題解決的な学習に取り組む教材には、「学びを深めよう」というコーナーが設定され、主体的に課題について考えたり、対話を通して学びを発展させたりできるよう構成されています。
身近な郷土から世界規模の話題へと接続的に教材を配置するなど、学びの系統性にも工夫が見られます。
次に、Gakkenです。Gakkenの教科用図書は、様々な分野に大きな足跡を残している先人や、今を生きる人たちの生き方を取り上げた教材を多数掲載し、その生き方に共鳴したり、自分を照らしたりしながら学ぶことができるよう工夫しています。また、他教科等での道徳性の育成に配慮し、関連づけた教材も配置しています。
障害者の社会参画や難民問題など、これからの社会を生きる上で直面する課題についても、自分に関わることとして考えられるよう工夫した教材を掲載しています。
次に、あかつき教育図書です。あかつき教育図書の教科用図書は、教材に入る前に課題意識を持つ活動に取り組めるページを設定し、また学習した内容を踏まえて人物になりきって考えたり、テーマについて議論したりする活動を取り入れるなど、効果的に学びを深められるようにされています。
また、いじめや情報モラルといった内容については、トピックを連続で配置するなど、重点的に指導できるよう構成されています。
専門用語や人物に細かな解説をつけるなど、読みやすさや学びやすさへの配慮も見られます。
次に、日本教科書です。日本教科書の教科用図書は、各教材の最後に、「考えよう」「深めよう」という二つの視点での発問が設定されており、自分自身と照らしながら課題と向き合えるよう工夫されています。
また、付属のカードを活用して、価値や心情などを整理しながら思考を進めていく活動ができる仕様にもなっています。
重厚な読み物教材から漫画、画像や図まで、多様な教材を配置して、興味、関心を喚起しながら、様々な道徳的課題に向き合えるよう、構成にも工夫がなされています。
なお、7社とも道徳科で取り上げる全ての内容項目についてバランスよく教材を掲載しています。また、多様性を尊重する視点や、ユニバーサルデザインに関する配慮等について課題となるものはございません。
以上で説明を終わります。
教育長 それでは委員の皆さんからご意見を伺います。
海東委員お願いします。
海東委員 私は日本文教出版を推薦したいと思います。理由は、「教師の視点」②「自分を見つめさせる工夫を行う」という点です。
まず、着目したのは、別冊にある道徳ノートの活用についてです。自分の考えを書いたりすることができるのに合わせて、友達の考えや話合いの内容をメモするようなスペースも取られていて、広い視野から自分を見詰められる工夫ができるということです。このノートは全ての教材に1ページずつ用意されていますので、自己の成長の認知が積み重なって、自分の成長を自分でまた確認ができるよさもあるのかなと思います。
そして、「子どもの視点」として、子供たちも同じパターンで道徳を学んでいって自己を見詰めていくのには、とてもやりやすい教育ノートではないかなと思います。
また教師にとっても、発問のところは空欄になっていますので、示されている学びのめあて以外に、教師が子供たちに感じ取らせたい部分での発問にも変えることができ、蓄積ができていくのではないかなと思います。
教育長 永井委員、お願いします。
永井委員 私は日本文教出版を推薦いたします。
ほかの出版社でも同じようなところもあったのですけど、まず、いじめと向き合うというのを3年間全学年通して正面から取り組んでいるというところが一つのポイントになります。
また、視野を広げてところで、多面的多角的な思考のヒントを与えているというのが、はむらの道徳の授業指針の「教師の視点」の④に関連するんではないかなと思いました。
教育長 塩田委員お願いいたします。
塩田委員 私も日本文教出版を推薦したいと思います。別冊の道徳ノートのことは海東委員も言われてましたけれども、同じような理由です。
もう一つは、ストーリーの後の考えてみようと自分にプラスワンというコーナーがあって、そこで考えを深められる問いがありました。これが一つの常識的な答えに導くものではないのでいいなと思いました。これが授業指針の「教師の視点」の③、発問構成を工夫するというところと、あと「子どもの視点」の③の①、答えは一つとは限らないというところ、そのような点がいいなと思いましたので、日本文教出版の教科書を推薦したいと思います。
教育長 羽村委員お願いいたします。
羽村委員 私も日本文教出版を推薦いたします。
はむらの道徳科授業指針にある「子どもの視点」(学ぶ喜びがある)の②「教材が魅力的である」かというところで、身近な生活場面とか、スポーツ選手の教材や、それから漫画形式、視覚素材等を使っている教材などが多岐にわたっているというところで、生徒が学習意欲を喚起できるように工夫されているのではないかというところで、この日本文教出版を推薦いたします。
教育長 私も日本文教出版ですが、私はかつて校長をしていた時代に、やはり道徳ノートがあったのです。実は道徳科を学校が導入する、そのときに注目したのは、みんなでこれは重要だと思ったのが評価になります。ですから、いわゆる通信簿に文章で記述するんですが、子供によっては、僕に書いたことと花子ちゃんと同じじゃないかと、そういったことになるのではないかということが勉強会、研修会で出ました。これは絶対避けたい。
要は僕に宛てた文章を書いてくれているんだと。それから、できれば保護者も、道徳、心の教育には着目をしてもらいたいということで、このような取組みをしたんですが、道徳ノートをもう毎回集めて、いいところには下線を引くそれだけです。下線を引く。
それで、実はこの道徳ノートには保護者の欄があるんですよ。ですから、長期休業中にはそれを家庭に返して書いてもらう。子供のどの部分に教師が着目したかを見れば分かります、下線が引いてあるんですから。そこを拾って、文章を書いていく、そのようなことをしたんです。
私は道徳は非常に重要だと思っております。それから、実はもっともっと保護者にも関心を寄せていただきたい、このように思っていますので、この道徳ノートに着目をした次第でございます。
それでは採択をいたします。
委員の皆さんの意見を総括いたしますと、日本文教出版というご意見が強いので、日本文教出版を採択することでよろしいでしょうか。
(異議なし)
異議なしと認めます。それでは、道徳科については、日本文教出版を採択することといたします。
これで、令和7年度使用中学校教科用図書の審議を終了します。
採択結果について確認しますので、学校教育課長から報告してください。
学校教育課長 教育長。
教育長 学校教育課長。
学校教育課長 それでは、各教科の採択結果について確認のため読み上げます。教科名、発行者、図書名の順に読み上げます。
国語、光村図書出版、「国語」。
書写、光村図書出版、「中学書写」。
社会(地理的分野)、教育出版、「中学社会地理 地域にまなぶ」。
社会(歴史的分野)、帝国書院、「社会科中学生の歴史 日本の歩みと世界の動き」。
社会(公民的分野)、日本文教出版、「中学社会 公民的分野」。
地図、帝国書院、「中学校社会科地図」。
数学、数研出版、「これからの数学」。
理科、大日本図書、「理科の世界」。
教科名、音楽(一般)、教育芸術社、「中学生の音楽」。
音楽(器楽合奏)、教育芸術社、「中学生の器楽」。
美術、光村図書出版、「美術」。
保健体育、Gakken、「新中学保健体育」。
技術・家庭(技術分野)、東京書籍、「新編新しい技術家庭 技術分野、未来を創るテクノロジー」。
技術・家庭(家庭分野)、東京書籍、「新編新しい技術家庭 家庭分野、自立と共生を目指して」。
外国語、英語、光村図書出版、「Here We Go! ENGLISH COURSE」。
特別の教科道徳、日本文教出版、「中学道徳、明日を生きる」。
以上です。
教育長 お諮りします。
議案第29号 令和7年度使用中学校教科用図書の採択については、先ほどの審議結果を採択することでご異議ございませんか。
(異議なし)
ご異議なしと認めます。よって、本案は先ほどの審議結果を採択することに決定いたします。
しばらく休憩いたします。
午後6時04分 休憩
午後6時09分 再開
教育長 では、会議を再開いたします。
日程第3
教育長 日程第3 議案第30号 令和7年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択についてを議題とします。提案理由の説明を求めます。
生涯学習部長 教育長。
教育長 生涯学習部長。
生涯学習部長 議案第30号 令和7年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について説明いたします。
本議案につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条の規定に基づき、令和7年度に羽村市の小・中学校の特別支援学級で使用する教科用図書を別紙のとおり採択しようとするものです。
細部につきましては生涯学習部参事からご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご決定くださいますよう、お願いいたします。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 議案第30号 令和7年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について説明いたします。
採択に関しましては、令和7年度使用羽村市立小・中学校特別支援学級教科用図書選定協議会要綱に基づき、特別支援学級使用教科用図書選定調査委員会を設置し、小学校、中学校それぞれに調査研究を実施しました。
その結果が、令和6年7月11日の選定協議会に報告され、審査の結果、妥当であると判断されましたので、その結果を本委員会に説明するものです。
お手元の資料にございます、令和7年度使用小学校及び中学校特別支援学級教科用図書の一覧をご覧ください。
特別支援学級においては、一人一人の実態に応じた指導計画に基づいて指導を行うことから、文部科学省検定教科書、文部科学省著作教科書、学校教育法附則第9条による一般図書の中から、児童・生徒に応じた教科用図書を選定することとなります。
今回の採択におきましては、全ての小学校、中学校の特別支援学級が文部科学省検定教科書を選定することとなっています。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
教育長 説明が終わりました。これから質疑を行います。何か質疑ございますか。
(質疑なし)
以上で質疑を終了します。
お諮りします。
議案第30号 令和7年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。
(異議なし)
ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定しました。
日程第4
教育長 日程第4 報告事項 教育委員会に提出された陳情等について生涯学習部参事からの説明を求めます。
生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
生涯学習部参事 報告事項、教育委員会に提出された陳情等について説明いたします。
資料にございますとおり、令和6年7月16日に、「羽村市管内中学校における『歴史教科書』の採択に関する要望書」、令和6年7月22日に「中学校歴史・公民教科書採択についての要請書」、令和6年7月24日に「中学校教科書採択に関する要請」が教育委員会に提出されました。
これらの文書による要望書等の内容につきましては、いずれも中学校教科用図書の採択に関するものでありますが、教科書採択につきましては、既に教育委員会において決定された手続に基づき実施をしております。
教科書採択に当たっては、委員となった教員が教科ごとに調査委員会で調査研究を行っており、調査委員会から提出された報告書を基に協議会を開催し、協議された内容を教育委員会へ報告しております。
展示会場で実施したアンケートにつきましては、教科書採択の資料として使用しております。
また、採択に当たっては、子供たちにとって最適な教科書を採択できるよう、令和7年度使用羽村市立中学校教科用図書採択要領に基づき、「内容の選択」「構成・分量」「表記・表現」「使用上の便宜」「地域性への配慮」「多様性を尊重する視点」で調査研究を行ってまいりました。
以上のことから、本件の要望等の内容は、羽村市教育委員会会議規則第28条の2に規定される、教育長に委任された事務及び既に教育委員会が決定した方針に基づく事項に該当すると判断し、教育長において処理を行い、同条第二項の規定に基づき、教育委員会臨時会に報告するものでございます。
なお、本件要望等につきましては、事前に教育委員会委員へ情報提供を行った上で、本日の教科用図書の採択を行っていることを併せて報告いたします。
報告事項の説明は以上となります。
教育長 説明が終わりました。何か質疑ございますか。
(質疑なし)
以上で質疑を終了します。
これをもちまして、令和6年第9回羽村市教育委員会臨時会を閉会します。ありがとうございました。お疲れさまでした。
午後6時16分 閉会