令和6年10月3日、北関東防衛局から、「8月30日に横田基地の消火訓練エリアから、PFOS等を含む泡消火薬剤の残留を含む水があふれ出し、施設外へ出た蓋然性が高い」との情報が提供されました。これを受け、横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会は、国に対して、10月4日の要請に引き続き、10月17日、国の責任において周辺環境への影響の確認や米軍の取組を確認することなどを要請しました。
PFOS等については、多くの都民が健康への影響などについて不安を抱いており、早急に払しょくする必要があります。都は、10月3日の情報を受け、速やかに横田基地周辺の公共用水域において調査を実施し、全ての調査地点の測定結果は国が定める暫定指針値(PFOS及びPFOAの合算値で50ng/L)を下回っていることを確認し、本日、ホームページ等で公表しました。
貴職においても、迅速な対応が求められている状況を十分認識の上、公共用水域等に流れ出たとされている箇所の水質検査を直ちに実施し、その結果を速やかに公表することなど、本年10月17日付で要請した内容について、早急に対応するよう改めて要請します。
防衛大臣、北関東防衛局長
令和6年10月3日、北関東防衛局から、「8月30日に横田基地の消火訓練エリアから、PFOS等を含む泡消火薬剤の残留を含む水があふれ出し、施設外へ出た蓋然性が高い」との情報が提供されました。これを受け、当協議会は、10月4日、国に対して、詳細な情報の迅速な提供や国の責任による公共用水域等への影響の調査などを要請しました。
この要請の回答として、令和6年10月16日に、北関東防衛局から、「10月3日に通報を受けて以降、米側に対して事案の詳細について速やかな情報提供を求めていたところ、米側から追加情報を得られた」との情報が、東京都及び基地周辺自治体に提供されました。
この情報は、消火訓練エリアの位置や横田飛行場外へ出た場所、貯水池のPFOS等の濃度(2023年11月測定)、残留していた理由、再発防止対策等を含むものです。しかしながら、現在の貯水池に溜まっている水のPFOS等の濃度や水の処分方法、包括的かつ長期的な対応策の具体的内容が示されていません。また、国の責任による周辺環境への影響の確認や、米軍の取組の確認が行われていません。
ついては、貴職においては、このような状況を十分認識し、次のとおり対応するよう要請します。
1 国の責任において、公共用水域等に流れ出たとされている箇所の水質検査を直ちに実施し、その結果を速やかに公表すること。
また、基地内で発生したPFOS等漏出に係る地下水等への影響について調査・分析・評価を行い、その結果を公表するとともに必要な対応を行うこと。
2 国の責任により米軍の取組を確認するとともに、引き続き、再発防止策の実施状況等を含めた情報提供などを行い、基地周辺住民の不安の解消に取り組むこと。
3 貯水池に溜まっている水の処分について、安全に万全を期し、迅速かつ適切に実施するとともに、包括的かつ長期的な対応策を明らかにし、確実に実行されるよう米軍に要請すること。
防衛大臣、北関東防衛局長
令和6年10月3日、北関東防衛局から、米側からの情報として「8月30日、短時間に降った豪雨により、横田基地の消火訓練エリア(貯水池及び火災訓練用機材そのものを含む消火訓練エリア)から、(PFOS等を含む)泡消火薬剤の残留が含む約1万2,640ガロンの水がおそらくアスファルト上にあふれ出し、数量不明の分量の水が地上から雨水排水溝に流入し、施設外へ出た蓋然性が高い。本事案について、再発防止計画を講じている」との情報が東京都及び基地周辺自治体に提供されました。
PFOS等については、多くの都民が、健康への影響などについて不安を抱いており、早急に払しょくする必要があります。
また、今回、情報提供のあった漏出は、発生から一月以上の時間が経過しており、速やかに情報提供がなされなかったことは、基地周辺住民の不信感につながりかねず、極めて遺憾です。
ついては、貴職においては、このような状況を十分認識し、以下のとおり対応するよう要請します。
1 施設外へ出た蓋然性が高い水の水質や施設外へ出た場所、貯水池等にPFOS等が残留していた理由、再発防止対策等の詳細な情報を東京都及び基地周辺自治体に迅速に提供すること。
2 国の責任において基地内で発生したPFOS等漏出に係る公共用水域や地下水への影響について調査・分析・評価を行い、その結果を公表するとともに必要な対応を行うこと。
3 東京都及び基地周辺自治体が必要に応じて立入調査をする場合には、全面的に協力すること。
防衛大臣、北関東防衛局長
令和6年10月4日付け口頭要請について、別添のとおり回答します。
米側からの情報
・8月30日、短時間に降った豪雨により、横田基地の消火訓練エリア(貯水池及び火災訓練用機材そのものを含む消火訓練エリア)から、(PFOS等を含む)泡消火薬剤の残留が含む約1万2,640ガロンの水がおそらくアスファルト上に溢れ出し、数量不明の分量の水が地上から雨水排水溝に流入 し、施設外へ出た蓋然性が高い。
・本事案について、再発防止計画を講じている。