日時
令和6年9月30日(月曜日)午後3時から午後5時
会場
羽村市役所4階特別会議室
出席者
【会長】近藤弘【副会長】市野繁子【委員】池田文子、市川晃司、渡邉智美、松尾紀子、半澤文子、勝山智現、村井未帆、下田明子、阿部光子、成田炳博、滝島由美、宮川夏実
【事務局】山本子ども家庭部長、中野子育て支援課長、関谷子育て相談課長、細谷子育て相談課主幹、児童青少年係主査、保育・幼稚園係長、保育・幼稚園係主査、保育・幼稚園係主任、児童青少年係主事
欠席者
【委員】鈴木香奈子
議題
1 会長あいさつ
2 議事
(1)(仮称)羽村市こども計画について
・第4章 施策の体系と具体的な展開
基本目標3 全てのこどもが幸せに成長できる家庭や環境があるまち
基本目標4 全てのこどもが意見を表明し、参画できるまち
基本目標5 家庭や子育てに夢を持ち、子育てに伴う喜びを実感できるまち
(2)(仮称)羽村市こども計画のキャッチフレーズ・ロゴに関して
3 報告
(1)意見聴取の結果について
・小・中学校の児童生徒へのアンケート
・市内で居場所づくりにかかわる団体に対するアンケート
4 その他
傍聴者
0人
配布資料
(資料1)(仮称)羽村市こども計画 第4章 基本目標3から5
(資料2)(仮称)羽村市こども計画キャッチフレーズ作成のためのキーワードの提出について
(資料3)羽村市こども計画アンケート小学校低学年集計結果
(資料4)羽村市こども計画アンケート小学校高学年集計結果
(資料5)羽村市こども計画アンケート中学校集計結果
(資料6)市内で居場所づくりに関わる団体に対するアンケート集計結果
会議の内容
1 会長あいさつ
2 議事
(1)(仮称)羽村市こども計画について
(事務局) (仮称)羽村市こども計画について、資料1に基づいて説明(第4章基本目標3・4)
(会長) 事務局からの説明が終わりました。この件について、ご意見、ご質問などございますか。
-特になし-
(事務局) (仮称)羽村市こども計画について、資料1に基づいて説明(第4章基本目標5)
(会長) 事務局からの説明が終わりました。この件について、ご意見、ご質問などございますか。
(下田委員) 26ページの「施策3 安心して外出できる環境の整備」について、夏休み中に民生委員で市内のパトロールを実施しました。公園の管理について、草が生い茂っていたり遊具も遊べる状況ではありません。本来であれば子供達が外で遊んでいる時間帯でしたが、公園に子供の姿はありませんでした。環境の整備を施策で挙げていただいているのであれば、早急に対応をお願いしたいと思います。
(事務局) 公園に関するご意見はこれまでも多く頂いておりますので、関係課と連携して対応していきたいと考えております。遊具に関しても担当課で順次対応していると聞いておりますので、引き続き情報発信を行っていきます。
(松尾委員) 羽村市動物公園に行きましたが、すごく荒れている様子がありました。子供と一緒に清掃するような取組をするのはいかがでしょうか。
(事務局) 現在、公園の管理や、羽村市動物公園の管理運営は指定管理者制度により民間事業者に担っていただいております。担当部署と情報共有を行い対応していきたいと考えております。
(松尾委員) 「こどもまんなか社会」というのが計画で書かれており、市で子供の意見を発表する場を設けたとありますが、意見交換の場において、子供が主となって意見交換を行い、それを大人が聞くというイベントがあるといいと思います。
(事務局) 18ページにあるとおり、子供から意見を表明していただく取組として実施しました。長期総合計画の策定の際にも意見聴取の取組を行ってきました。引き続き、子供・若者の意見聴取に関する取組を実施していきたいと考えております。
(池田委員) 17ページの「施策1 こどもの社会参画・意見表明機会の充実」について、どういう状況の下で実施していくかが重要であり、子供というのは意見や気持ちを言葉や文章で語ることは難しいと思います。子供の行動や姿勢を直接見ていかなければ、子供から意見などを引き出すのは難しいです。多様なイベントを実施し、子供の様子を見ながら意見聴取として実施してはいかがでしょうか。
また、動物公園などの管理が行き届いていないというのは以前から出ている内容ですので、今後の対応計画というのを表明していただきたいと思います。
(事務局) 意見表明につきましては、国から発出されている子供・若者の意見の政策反映に向けたガイドラインでも、子供の意見表明というのは言葉だけではないという記載があります。例えば、絵を描いてもらうといったことも1種の意見表明とされております。市で実施している青少年健全育成ポスターコンクールなどもその1つであると考えており、今後も多様な方法によった意見表明の機会を検討してまいります。
動物公園などにつきましては、これまでも管理についての意見をいただいております。関係課と連携し、今後の対応について検討しながら取組を進めていくことを考えております。
(渡邉委員) 意見を表明しやすい環境づくりということですが、子供によっては意見を表明しにくくなる環境となってしまっている現状もあると感じています。小学校などの教育現場においても、現状の教育方法だけでなく子供に応じた対応を習得して、大人の対応レベルを上げていくような機会を、幼保小の連携の中で実現できたら良いと思います。教育に熱心な保護者というのは地方から移住してきますが、現在の羽村市にはそういう魅力が少ないように感じます。
(中野子育て支援課長) 現状では、教職員に対しても各学校などで研修を実施し、子供たちの対応を工夫しながら取り組んでいると承知しています。子供の育ちをどんな形で支え見守っていくのか、それぞれの現場での対応が求められており、職員のノウハウやスキルを高めていく機会を確保して取り組んでおります。現在の幼保小の連携の取組では、横のつながりによる対応を行っていくため、情報交換や意見交換、それぞれの現場に赴いて相互の状況についての見学を行うなどといった取組を行っております。幼保小が連携した取組を実施していく気運を高めていく必要がありますので、それぞれに働きかけていきたいと考えております。
(市川委員) 小・中学校では「誰ひとり取り残さない」「個別具体」というキーワードがあります。内面で言うと「個性の尊重」を大事に子供達と関わっていこうと取り組んでおり、今後は、教員の人権感覚の醸成に取り組んでいきたいと考えております。先日、市内幼稚園に赴いて教職員の研修を実施しましたが、非常に多くのことを学ばせていただきました。
また、私がこれまで経験してきた自治体で行っていた意見表明に関する取組を挙げさせていただくと、中学生と教育委員が懇談を行う、小学校6年生が社会学習と関連して市議会の見学を実施し、その後意見交換会を行う、子供の代表が意見を表明する「こども議会」を開催する、といった取組を行っている自治体がありました。
(池田委員) 5ページの「主な取組② スポーツや運動などによる健康な体作りの推進」について、市内中学校の部活動が縮小されたと聞きました。他の中学校と一緒になってクラブを作ってみてはという話を保護者にしましたが、生徒の移動中における安全問題などが出てきました。「健康な体作りの推進」という言葉をもとに、子供が体験できる機会を奪わないような取組を行っていただけたらと思います。
(中野子育て支援課長) 中学校の部活動については種目によって取組状況が異なっており、一部の種目では2つの中学校の合同による取組などが進んでいると承知しています。また、部活動の地域移行として、地域の方に部活動を指導していただくような取組の検討も進められています。子供の数が減少していく傾向にある中でも、中学校在学中でしか体験できないこともあると思いますので、頂いた意見については、羽村市教育委員会に伝え、検討してまいります。
(会長) 他にご意見、ご質問等無いようですので、これで質疑を終了します。
(2)(仮称)羽村市こども計画のキャッチフレーズ・ロゴに関して
(事務局) (仮称)羽村市こども計画のキャッチフレーズ・ロゴに関して資料2に基づいて説明。
(会長) 事務局からの説明が終わりました。この件について、ご意見、ご質問などございますか。
-特になし-
(会長) 他にご意見、ご質問等無いようですので、これで質疑を終了します。
3 報告
(1)意見聴取の結果について
(事務局) 意見聴取の結果について、資料3・4・5・6に基づいて説明。
(会長) 事務局からの説明が終わりました。この件について、ご意見、ご質問などございますか。
(市川委員) 本アンケートについて学校で実施しましたのでその様子をお伝えさせていただきます。市の担当者から校長会にて趣旨を説明していただき、その結果全校長が「羽村市こども計画」を立案する上で本アンケートが必須であると捉えて実施しました。アンケートの実施については授業中に実施したことから、90%を超える高い回答率になったと思われます。回答できなかったケースについては、支援が必要なお子さんや、不登校傾向にあるお子さんなどと思われます。本アンケートの結果について、東京都などの数値と比較した場合の羽村市の位置付けがどのようになるのかが気になるので、比較をお願いしたいと思います。
(事務局) おっしゃる通り、市が置かれている状況を認識するためには、本アンケートの結果を他と比較することは必要であると考えております。
(渡邉委員) 保育園では園児に「自分のことは好き?」と聞いた時に「大好き」と答えてもらえるよう、子供たちの環境を工夫し、自己肯定感を育てることに取り組んでいます。小学生になると一斉に「比べる」教育になっていると考えております。外国の教育に関する情報として、通知表を無くすことにより自分自身の事が大好きだという生徒が増えたという情報もあります。何年後かでも自分のことが好きと答える子供が増えるように努力していきたいと考えております。
(勝山委員) 本アンケートの結果を受けて、羽村市として何か取組を行うことを考えていますか。
(事務局) 「自分のことは好きですか?」などといった項目について、今回のアンケート結果を基に指標として設定し、(仮称)羽村市こども計画に基づく各種取組を実施していく予定です。
(滝島委員) 小学校低学年用アンケートの「しつもん3」について、回答項目を見ると「どこで過ごしたいのか」というのと「誰と過ごしたいのか」というのが混在しているように見受けられるので、次回から直した方が良いのではと思います。また、中学校の「居場所がありますか」という質問に対して、「無い」と回答した子供がどのような居場所を求めているのかがわかるデータが見たいと思いました。
(事務局) 「しつもん3」については仰る通りであり、質問や回答項目については羽村市教育委員会とも検討を重ねていましたが、今後改善を図っていきたいと考えております。中学生で居場所が無いと回答した子供に関しては、今後の取組の中で把握できるよう努めてまいります。
(勝山委員) 不登校の子供などの回答は得られていないという話がありましたが、教育委員会が実施している「心のアンケート」ではそういった子供の回答は得られているのでしょうか。
(事務局) 意見聴取の取組に対し、回答したくないという子供も一定数いることから、全ての子供から意見を伺うのは難しいのが実状です。各学校では本アンケートに積極的に取り組んでいただいたと伺っています。登校していない子供についても、学校に来たタイミングで回答を促す声掛けや、電話等による呼びかけをしていただいており、一定程度の回答は得ることが出来ていると考えております。
(池田委員) 本アンケートは子供に公表して、その上で改めて意見を求めるなどのフィードバックの場を設ける予定はあるのでしょうか。
(事務局) 羽村市の公式サイトで結果を公表しており、経年変化を見るために再度同様のアンケートを行うか否かについては、現在検討しております。なお、各小・中学校へは本アンケートの結果を送付しております。
(池田委員) アンケートは結果を戻して再度考えるということが大事であり、学校でもこういう子供達の声を取り上げていただけたらと思います。
(渡邉委員) 中学校の回答の中に家庭背景が伺えるような回答があり、メッセージではないかと思いますが、学校側で該当する回答者はわからないのでしょうか。
(事務局) アンケートの回答者は特定できない形になっております。
(松尾委員) アンケート結果のフィードバックはしない方がいいのではと思います。回答の中に否定的な内容もある中で、該当の子供に対してフィードバックが必ずしも良い影響を与えるとは限らないのではと思います。数値のみなど内容を絞って公表する形の方が良いのではないでしょうか。
(事務局) 個別具体的な心情や家庭状況などによる回答も見受けられますので、数値や代表意見などに限った公表とするか、検討いたします。
(宮川委員) どんな居場所が欲しいかという内容について、中学校までは部活動などもあるので居場所としては十分と感じていましたが、高校生になって羽村市外にいる時間が増えると、学校以外で羽村市内の居場所というと自宅しか無いのが現状です。勉強できる場所が欲しいと思っていますが、例えば図書館があるものの学習スペースが少なく利用出来ないことがあります。
(村井委員) こども計画は全体的に子供を支援する計画だと思いますが、子供が地域で活躍できるような側面を含んでいただけたらと思います。子供が地域の高齢者や障害のある方をサポートするなど、子供自身が誰かのためにという視点を持つことが出来るような、子供が社会の中で自分が生きている事の意味をもって生活していけるような取組を進めていただけたら良いと思います。現在小学校では福祉体験など特色ある活動も行っていると思いますので、ぜひ進めていただきたいです。
(会長) 予定していた議事・報告等は全て終了しましたが、皆さんから何かございますか。
-特になし-
(会長) 特に無いようですので、これで第3回の会議を閉会とさせていただきます。それでは、事務局に進行を戻します。
(中野子育て支援課長) 国が実施した「こども・若者の意識と生活に関する調査」では、15から39歳の子供・若者に対して、今の自分が好きか、という質問をしており、はいと答えたのは全体の60%となっています。なお、国はこの回答の目標値を70%としております。
今回、羽村市では市内の小・中学校に通う全ての小・中学生を対象にアンケートを実施することが出来ましたが、今後も子供達の意識を確認しながら意見聴取などの取組を進めていきたいと考えております。地域の中で子供達が活躍できるような取組も必要であり、子供達が自分で何ができるかを考えることも大切だと思います。また、大人たちが子供を権利の主体として認めていくことも必要であり、これらを実現していけるよう計画に基づく取組を進めてまいります。
(事務局) 以上をもちまして令和6年度第3回子ども・子育て会議を終了させていただきます。
配布資料