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    令和7年度第1回羽村市青少年問題協議会会議録

    • 初版公開日:[2026年01月15日]
    • 更新日:[2026年1月15日]
    • ID:20364

    令和7年度第1回羽村市青少年問題協議会会議録

    日時

    令和7年10月27日(月曜日)午前9時30分から10時45分


    会場

    東庁舎4階 特別会議室


    出席者

    橋本弘山、小林宏子、儘田文雄、海東朝美、佐藤毅、辰田雄一、市川晃司、清水大史、鈴木誠、

    折原伸司、柑子木裕美、清水貢、松山寛明、古平周一、石川千寿

    オブザーバー

    山本子ども家庭部長、吉岡生涯学習部長、吉川生涯学習部参事


    欠席者

    神谷画歩、井上一仁、荻原稔、荒井糸穂


    配布資料

    • 会議次第
    • (資料1)児童生徒の多様性を包摂する必要性(小・中)
    • (資料2)はむらの学校教育 -すべての子供のよさと可能性を引き出し、伸ばす-

    議題

    (1)会長挨拶

    (2)羽村市における青少年の現状等について


    内容


    1 会長挨拶(橋本会長)

     本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日ごろから、市の行政運営に対しまして、御理解と御協力を賜り、心より感謝申し上げます。市では、本年3月に「羽村市こども計画」を策定いたしました。保護者だけでなく、全ての大人・地域が支え合い、一緒になって子供を育むこと、そして、その取組によって、保護者、大人、地域も育まれ、成長していくこと「ともに はぐくみ ともに そだつ こども まんなか はむら」の実現に向け、取り組みを進めております。子供たちは、私たちの未来を担うかけがえのない存在であり、その健やかな成長を支えることは、私たち大人の重要な責務であると考えております。現在、市では、国や東京都と連携しながら、子供たちを取り巻くさまざまな課題に対応するため、多岐にわたる支援策を実施しているところでございます。しかしながら、昨今の社会情勢を見ますと、子供たちを取り巻く環境は複雑化・多様化しており、これらの課題に対してより一層きめ細やかな対応が求められております。この後、委員の皆様からも、それぞれのお立場から、青少年の現状を御報告いただきますので、子供たちの置かれている状況を共有し、御協議いただきますようお願いいたします。委員の皆様には、専門的な知見と豊富な経験を活かし、今後とも子供たちの健全育成に向けた取り組みに御協力いただきますよう、お願い申し上げます。本日の会議が、子供たちの明るい未来のために有意義な協議の場となりますことを心より願い、私の挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。


    2「羽村市における青少年の現状等について」


    (教育委員会生涯学習部 吉川参事)

     私からは不登校児童・生徒の情報を提供させていただければと思います。不登校の児童・生徒数は、統計では全国的に11年連続で増加傾向が続いております。令和6年度の羽村市の全校児童数・生徒数に対する不登校児童・生徒の割合(出現率)につきましては、小学生が3.04%、中学生が8.36%でございます。東京都全体と比較しますと、羽村市は中学生の出現率がやや高い傾向がございます。具体的な数値としては羽村市の令和6年度末時点の不登校・不登校傾向の児童・生徒数は、小学生が75人、中学生が113人、合計188人になります。年度ごとに増減はございますが、増加傾向が続いております。羽村市ではハーモニースクール・はむら(適応指導教室)で学びの継続、社会的自立を目指すサポート学習の支援、体験活動等を行っています。小学生1名、中学生17名の合計18名が活用しております。それから学校に登校することはできますが、自分の教室に入ることのできない子供もいます。該当児童には、校内の別室で学習の支援、学級復帰へのサポート、生活リズムの安定を目指す校内別室指導を行っています。不登校・不登校傾向の子供たちに対しては、担任が定期的に家庭訪問・電話連絡を行い、スクールカウンセラー・教育相談員・スクールソーシャルワーカー等のさまざまな大人が保護者や子供と面接を継続して行い、孤立させない・切り離さない体制を整えて支援を行っています。今、子供の居場所づくりが大きな課題となっております。学校の先生でも保護者でもない地域の方など、それぞれの立場だからこそ、貸していただける力もあるのではないかと思います。さまざまなかたちで御協力いただきたいと考えております。また、教育委員会として引き続き、各学校を支援し、誰一人取り残さない学校教育の実現に取り組んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。


    (羽村市子ども家庭部 山本部長)

     私からは、市の子供・子育て施策に関することや、支援が必要な子供・子育て家庭の状況について御報告させていただきます。市では現在、本年3月に策定した「羽村市こども計画」に基づき、全ての子供が身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態、ウェルビーイングで生活を送ることができる「こどもまんなか社会」の実現に向けて、取組を進めております。子供関連施策における意見表明や参画機会の創出に取り組んでおり、各部署が子供の視点を政策に反映させることができるようにアンケート調査や子供たちからの意見を聴く事業を実施しております。また、母子保健機能と児童福祉機能の一体的な支援体制の充実を図るため、本年4月に「羽村市こども家庭センター」を保健センター内に設置いたしました。両機能が同一建物内に設置された強みを生かし、日常的な情報共有や個別ケースの検討に取り組むとともに、不安や悩みを抱える子供と家庭への支援の充実に取り組んでおります。また、それぞれの子育て家庭の状況に応じた各種支援を提供しております。児童虐待防止対策においては、支援が必要な家庭や子供は増加傾向にございます。虐待や養育困難などに関する養護相談が最も多く、次いで育成相談となっております。支援が必要な家庭に対しては、児童相談所や小・中学校、幼稚園・保育園等の関係機関との連携を図りながら、きめ細やかな対応を今後も図ってまいりたいと考えております。今年度は、児童虐待防止マニュアルを改訂し、子供や子育て家庭に関わる関係機関に周知を図ってまいります。虐待に関する意識の向上や通告時の対応に関する理解を深めてまいります。続いて、ひきこもりに対する支援についてです。ひきこもりに対する支援では、子ども政策課と社会福祉課の窓口で、年間を通じてひきこもり当事者の方やその御家族からの相談に対応できるよう体制を構築しております。ひきこもり相談会やひきこもり講演会も毎年度実施しております。ひきこもりに関する相談では、御家族からの相談を真摯に受け止め、支援の充実を図ってまいります。ひきこもりの状況にある期間や御家族との関係性など、その家庭において状況が異なりますので、その方の状況に応じた支援に取り組んでまいります。市としましては、ひきこもりに関する相談も含め、子育て家庭が、身近な地域で安心して子育てができるよう、地域全体で支援していく体制の充実を図っていくことが重要であると考えております。先ほど、生涯学習部参事からお話がありました、「子供の居場所づくり」もとても重要なことだと考えております。本日、この会議に御参加いただいている皆様とさらに連携を深め、情報共有・意見交換などを行いながら、子供・子育て家庭に対する支援に取り組んでまいります。


    (警視庁福生警察署 佐藤生活安全課長)

     私からは、児童虐待、少年補導、事件送致の現状と、それに伴って考えられる問題についてお話しさせていただきます。まず、御説明する各数値についてですが、今年度9月末時点の集計でございます。また、羽村市内に限定せず、福生警察署管内の数値として御報告いたします。児童虐待に関する状況から御説明いたします。児童虐待と判断したもの、またはその疑いのあるもの、児童相談所へ情報提供したもの、親による監護が困難なため児童相談所へ連れていった件、あるいは子供が親元に帰りたくないといった通報があったものなど、全て合わせまして310件ございました。その内、心理的虐待が約90件、身体的虐待が約40件、ネグレクト等が約20件となります。なお、心理的虐待については親が子供に言葉の暴力等を振るうことや、子供の前で両親が喧嘩などをする行為も含まれると判断しております。続いて、少年補導についてです。総件数は約650件で、深夜徘徊が490件、喫煙が160件です。これを月に換算すると、月ごとに約70件補導していることになり、非常に多い状況となっております。また、深夜徘徊の補導対象にはならない午後9時から10時台に子供がコンビニエンスストアなどに集まっているという通報があった場合にも対応を行っております。次に、検察庁へ刑事事件として送致したり、触法少年として通告した人数は71名です。そのうち逮捕したのは14名でございます。犯罪を起こす青少年の共通点を2点御説明すると、1点目は、深夜徘徊などで補導歴がある少年だという点です。多い事例では、50回以上の補導歴があった少年もおりました。2点目は、「漢字が書けない」という特徴が見受けられます。これは、万引きなどで補導した少年に必要事項を所定の様式に筆記させる際、小学校低学年で習うような漢字を書くことができないケースが往々にしてございます。 繰り返し補導されるような少年たちは、反省の色が見られない、あるいは被害者の気持ちを想像することができない様子であると感じております。こういった少年たちの中には、発達障害と診断されているケースもありますが、診断を受けていないだけで、何かしらの障害があるのではないかと感じることが多々ございます。本来であれば、病院にかかったり、特別支援学級などのそれぞれの特性に合った医療や教育を受けるべきですが、その親によって適切な環境が作られていないように感じております。家庭に居場所がないと感じている子供は夜遅くまで外で遊びまわり、朝起きることができません。親も起こさないと、学校に遅刻したり、学校を休むようになります。その結果、学校の授業についていくことができず、学校生活になじめなくなり、不登校となる。それを親に怒られたりすることで、さらに家に居場所がなくなります。そして、同じような境遇の子供たちが集まり、深夜徘徊や犯罪を起こすという流れになっているように感じております。 私としては、問題を起こす子供たち自身というよりも、その親に問題の状況をしっかりと理解してもらうことが重要であると感じております。先日、取り扱った16歳の少年の親は門限を午後11時としており、「子供は夜10時過ぎでも外で遊んでいても問題ない」という認識でした。また、別件では、問題を起こした子供が普通学級にいられなくなるのを危惧し、学校には内密にしてほしいという親御さんもいらっしゃいました。警察としては、子供だけの問題ではなく、その親に問題があることを親自身に自覚してもらうよう促し、それぞれの子供たちがそれぞれの特性に合った医療・教育を受けることができるような環境を作ることが大切だと考えております。


    (立川児童相談所 辰田所長)

     児童相談所における相談の一つに非行相談がございます。昨年度、羽村市の子供に関する相談受理件数は14件でした。その大半は警察官からの通告でございます。中には、通告された事案の中でも、重大事件の低年齢化が進み、14歳未満の児童が事件送致されるケースも見受けられます。児童相談所で事件送致を受けた場合、概ね1週間程度で家庭裁判所に送致するという判断をしています。児童相談所における非行相談のケースでは、いくつかの課題が挙げられます。非行の背景に被虐待経験があることや、大人に対する不信感などを抱いている子供が多く、援助関係の構築が難しいこと。また、周囲の大人が子供の行動を深く考えて理解できず、その結果、子供と大人の関係がこじれてしまうことなどが挙げられます。なお、保護者からの相談では、幼少期のいたずらといった類から、素行の良くない友人との交友関係に関する相談、あるいは「何か悪いことをしているようだが学校や警察には相談しにくい」といった、我が子の育成を心配して寄せられる相談がございます。児童相談所では、子供の援助について、子供個人を直接理解することにより、周囲から孤立してしまった子供と援助関係が成り立つよう努めております。子供自身は今の状態を何とかしようと悩んでいますが、さまざまな気持ちが絡み合い、周りの大人の援助を提案しても、なかなか受け入れられないということも見受けられます。私たちは、問題行動が及ぼす他人への影響、またこのまま続けた場合の社会の反応などについて、子供と話し合いながら、その認識や現実の生活状況につながるよう調整をしています。また、子供の失敗経験を聞くことから、子供が置かれた現実が明らかになります。子供が成長や自立の基盤である自分の置かれた条件や立場を正しく理解できるようになれば、その行動は必ず落ち着くものになると考えております。また、当然ながら、先ほど警察の方からもございましたとおり、子供本人だけでなく、親への援助が不可欠です。保護者のこれまでの苦労を共感的に受け止め、保護者の感情を理解する姿勢で臨むことが、保護者自身の事態を冷静に整理し捉えるための重要なポイントだと思っております。そうすることによって、子供の対応にも落ち着きと自信が持てるようになります。こうした取り組みには、学校、地域、警察関係機関などとの緊密な連携を図り、その成果を確実なものにしていく努力が不可欠だと考えております。今後とも御協力のほど、よろしくお願いいたします。


    (小学校長会長 市川校長)

     羽村市には7校の小学校がございます。定期的に校長会等を実施し、情報交換を行っておりますので、本日はその情報交換の中から、概ね全校に共通する子供の良さと課題をお話しさせていただきます。まず、問題ばかりに目が向くと少し寂しい気持ちになりますので、羽村の子供たちの良さからお話しします。全体的に子供たちは大変素直で純朴であると考えています。そして、言われたことに対して素直に取り組む子が多い、というのが共通して感じている点です。これはさまざまな地区を経験している中での概ねの共通認識であるということを御承知おきいただければ幸いです。次に、現在各校で取り組んでいる主要な課題を4点お話しします。1点目が、先ほど「素直に取り組む」という良さを挙げましたが、逆に全体的に指示待ちの傾向にある子供が多いという側面があることです。そのため、各学校では、主体性の育成を第一の課題と考えております。具体的には、子供が自ら考え、行動し、振り返って次の行動に生かすというサイクルをどのように作るかに注力しています。2点目は、先ほどの吉川参事のお話にもございましたように、不登校又は不登校傾向のお子さんが一定数いることです。家にひきこもりの状態になっている子供や、学校には来られるけれども教室には入れないという子供もいます。こうした状況に対し、別室指導やオンラインを使った授業などが大変有効であると考えております。特に、各校は「学校に来られるが教室に入れない子供」に焦点を当て、この子たちの学びをいかに充実させるかということについて尽力しているところです。3点目として、年々発達障害、または愛着障害と思われる児童が増加していると感じます。愛着障害については、お医者様からもこの言葉がよく出てきます。私自身も確認しましたが、愛着障害とは「養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子供の情緒や人間関係に問題が生じる状態」と定義されています。先ほど他の方のお話を聞きましても、やはり子供だけではなく、その背景にある保護者との関係をどう作っていくか、または保護者にどのような支援をするかという視点が必要であると感じているところです。そして最後の4点目は、スマートフォンの普及です。小学校児童の所持率が増加しております。昨年度の調査では、私の学校において、高学年で6割、中学年で3割、低学年で1割の子供が自身のスマートフォンを所有しているという数字が出ております。これに伴い、依存による睡眠不足、そこから学業に身が入らない子供が増加しています。また、スマートフォンを通じたトラブルがいじめに繋がるといった事例も増加してきているところでございます。


    (中学校長会長 清水校長)

     私からは、中学校の状況についてお話しいたします。まず、羽村の子供たちの良いところですが、小学校長会 市川会長のお話と同じく、中学校になっても非常に素直で真面目な生徒が多いです。その分、私たち大人の関わり方が問われていると感じております。本校でも、生徒の良いところをぜひ伸ばしてほしいという思いから、「みんなが輝く学校」を作っていきたいと思っているところです。中学生は思春期という時期に入り、自分自身で迷ったり、自分と向き合って考え直したりする時期であるため、非常に不安定な側面もあります。しかし、だからこそ支えてあげたい、伸ばしてあげたいという思いがあります。さまざまな失敗はするものの、その失敗を自分の未来に繋げられるよう、学校全体で支えていきたいと考えて取り組んでおります。問題傾向としては小学校と同じような課題がございます。ここでは主な3点について御説明いたします。1点目は、不登校及び不登校傾向にあるお子さんへの対応です。居場所をどれだけ作ってあげられるかが重要であると考えています。不登校を起こさせないようにするというよりは、不登校の子でも、不登校気味の子でも、どこかに居場所を作ってあげられないかという視点で対応しています。また、授業に入れない生徒のための学習の場を設け、本人の希望により、授業がリモートで見られる「1人1台端末」の利用も進めています。また、放課後、地域のコミュニティ・スクールの方々にお手伝いいただき、補習学習の場なども設けています。図書室など、さまざまな場所が「居場所」となるよう準備する必要があると考えております。加えて、相談する場を積極的に増やしています。現在、養護教諭が中心となり、悩みを抱えている生徒が保健室で積極的に相談できる活動を行っています。養護教諭だけでなく、生徒ともコラボレーションしながら、生徒同士で悩みを聞き合ったりするような取り組みも行っています。保健だよりや学校だよりでも、相談窓口の周知を積極的に発信しています。2点目は、特別支援を必要とする生徒への対応です。一定数必ず在籍しており、その子が分かりやすい環境を作ることは、すべての生徒たちにとっても分かりやすい環境につながります。これはユニバーサルデザインの考え方に基づきますが、どのような特徴を持っていても分かりやすい環境を作っていきたいと考えております。例えば、本校では黒板の横の掲示物にカーテンを設置し、余計な刺激が入らないようにするなどの工夫をしています。週に1回、必ず特別支援の生徒を対象とした会議を開き、情報共有を行っています。情報共有にとどまらず、SSW(スクールソーシャルワーカー)やSSC(スクールカウンセラー)など、専門機関の方にも会議に出席いただき、具体的な対策を立て、それを各学級や学年に還元する取り組みを行っております。3点目は、SNSを介したトラブル、特にいじめへの対応です。SNSが絡まない喧嘩などのトラブルであれば、状況把握や対応が比較的スムーズですが、SNSを介すると、解決まで時間がかかってしまい、トラブルがこじれるケースが非常に多くなっています。学校としては、授業でスマートフォンの使い方やSNSの使い方を教えたり、道徳でマナーについて指導したりしています。さらに、生徒会や委員会でSNSのルールを自分たちで決め、生徒自身が守ろうという形で進めるようにしています。本校の生徒たちはとても真面目で素直ですが、今後は自己表現できる主体性をもっと身につけてほしいと考えております。小学校とも連携し、主体性を育んでいきたいと思っております。


    (民生児童委員協議会 鈴木会長)

     民生委員として、4月から6月にかけて、市内の小・中学校10校すべてを訪問させていただき、学校と連携して問題を抱える児童を紹介していただきました。現在、これらの児童の見守り活動をお手伝いしています。私自身も数件の見守りを担当しておりますが、住民以外が立ち入りにくい場所にある御家庭の見守りには、なかなか難しさを感じています。私たち民生委員・児童委員は、関係各所と連携し、不登校や子供の居場所について積極的に学習を進めています。今年1月には、青梅市へ、不登校に関する現状把握と対応策を学ぶために視察に行きました。また、社会福祉協議会の連絡協議会では、子ども食堂だけでなく、寺子屋風の組織など、子供がいつでも行って良いとされる居場所が羽村市内にもいくつかあるということを学びました。こうした学習を経て、私たちは子供への接し方について改めて検討いたしました。過去には、良かれと思って子供に話しかけた結果、警察に通報されるといった事例もございました。そのため、子供たちが心を開いてくれるような、より柔らかく、高圧的ではない接し方を考えるなどしております。最後に報告がございます。現在、全国で多数の児童虐待があるとのことです。羽村市の児童虐待に関する状況について、後ほどで構いませんので、お聞かせいただきたいと存じます。


    (青少年対策地区委員会連絡協議会 折原委員)

     私からは、現在中学1年生の息子がいる現役世代の親として、また、青少年対策地区委員会連絡協議会という子供たちと最も接する機会が多い立場から、お話しさせていただきます。私がPTA活動をしていた頃から感じていたことですが、現代では「自分の親が自分の子供を守ることができない」状況が見受けられます。例えば、年に一度の旗振り活動ですら参加できない親がいます。これは、仕事を優先し、「お金を稼いで、美味しいものを食べよう、どこかに出かけよう」という考えが先行するあまり、仕事を休むことで生活に差し支えが出るのではないかと現役世代が考えてしまうからです。このような親の姿勢が、結果として子供に関心が向けられなくなる要因となり、それが登校拒否や夜遊びといった問題につながるのではないかと感じています。私が子供の頃は、犯罪に走る子は家庭環境に恵まれないという事情が多かったように記憶しています。先日、私は自分の孫の運動会や栄小学校の運動会に行ってまいりました。その際は、親御さんだけでなく、おじい様、おばあ様方も体育館にいっぱいになるほど熱心に来られていました。私はその光景を見て大変嬉しくなった半面、なぜ思春期を迎える段階になると、親の関心が薄れてしまうのか、疑問を感じました。今や、PTA活動を継続することが難しい時代であり、自分の子供を守れない親もいます。また、町内会や長寿会といった地域の団体も、子供を守る機能が低下しているのが現状です。では、一体誰が子供を守らなければならないのか。これが現代における大きな課題だと考えています。ここで少し防犯の話になりますが、聞いた話ではございますが、羽村市は防犯カメラの数がかなり少ないようです。実は、私の娘も中学校時代、学校帰りに後ろから羽交い締めにされるという事件に遭い、間一髪のところで事なきを得ましたが、その犯人は未だ捕まっていません。どうやったら子供を犯罪から防げるのか。防犯カメラの設置も、この問題を防ぐための一つの手段になるのではないか、という私の考えを申し上げたいと思います。


    (少年指導委員 柑子木委員)

     少年指導員の仕事として、2か月に一度、八王子少年センター及び福生警察署少年係の方々と連携し、福生署管内において少年補導活動を実施しております。活動は主に福生駅周辺のカラオケ店、ゲームセンター、公園などを巡回して行っております。直近の9月に行われた補導活動では、飲酒、喫煙、ゲームセンターの立ち入り時間外の補導対象者はおらず、大きな事案は確認されませんでした。次に、八王子少年センターからの情報で、羽村市内で発生しているかは不明ですが、若者の間で「パキる」という言葉とともに、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ) が流行しているとの報告がございます。これは、特定の市販薬を大量に服用することで現実逃避や高揚感を得るという行為です。いわゆる「東横界隈」などで補導した際に、こうした行為が確認される事例が増えています。麻薬などの薬物とは異なり、市販薬で同様の高揚感が得られるため、子供たちが何軒もの薬局を回って必要以上に大量に購入し、親に隠れて服用しているようです。中学生や高校生など、若年層で増加傾向にあるとのことです。現時点では、羽村市内で事案発生の報告は受けておりませんが、皆様におかれましても、子供が必要以上に大量の鎮痛剤など市販薬を持っているのを見かけた場合は、子供に事情を聞いたり、不安に感じた場合は、速やかに八王子少年センター、もしくは最寄りの警察署などに御相談ください。


    (本町第三町内会 清水会長)

     私からは、地域コミュニティの中心である町内会の立場として、御意見、御報告、そしてお願いを申し上げたいと思います。私ども町内会の地域は東小学校区域なのですが、PTAの活動が実質的に休止してから約2年が経過し、その影響が顕著に出ております。活動が休止になってみて、PTAという存在が非常に重要であったことを改めて実感しています。以前は各町内会に支部がありましたが、休止に伴い、その活動が機能しなくなり、町内会との重要なパイプ役が失われてしまいました。その結果、町内会の行事や活動における子供の参加人数が減少し、また、地域の大人が子供の名前や顔を把握できない状況になってしまいました。先ほど折原委員がおっしゃった通り、顔や名前が分からなければ、子供たちを守りようもなくなってしまいます。この点が、地域の防犯や見守り活動に大きな影響を与えていると実感しております。また、子供たちと会う機会が減ったことで、今の様子や現状が把握しにくくなっています。我々の世代は見た目の雰囲気で、ある程度子供の様子も掴めたものですが、今の子供たちは接してみないと様子が分からないため、接点の減少は大きな問題だと捉えています。青少年の問題だけでなく、PTAという存在は、私たち町内会と同様に、特に災害時における避難所の運営や地域の防犯活動においても大きな役割を担っています。PTA活動が休止したり、廃止に近づいたりすることは、地域にとって非常に大きな問題であると考えます。つきましては、ぜひ各学校及び行政の皆様におかれましては、PTAの重要性を今一度、子育て世代の皆様方によく説明・周知していただきたいと存じます。今後、羽村市においてこれ以上PTAの廃止や休止といった事態が起きないよう、その重要性の啓発に努力していただければ幸いです。


    旭ヶ丘町内会 松山会長)

     私の町内会が羽村市内で最も小規模な地域であるため、その地域に限定的な課題になってしまうかもしれませんが申し上げたいと思います。町内会の近くにある旭ケ丘公園は、休日になると外国籍と見受けられる大人が5、6人程度集まってたむろしており、子供たちが怖がって公園に行けないという問題が発生しております。子供たちが安全に遊べる場所がないため、児童館など大人の目が行き届く場所で過ごさざるを得ない状況です。つきましては、今後、市の公共施設に関する検討の際にも、子供たちが安心して遊べる居場所の確保という視点をぜひ考慮していただけますと幸いです。町内会の活動報告としては、昨年からも御報告しておりますとおり、子供の行事参加は多い一方で、大人の協力が得られにくいという課題がございます。このため、「大人のコミュニティを広げていく」という活動に注力して取り組んでおります。私の任期がまだ1年ございますので、この活動を継続的に推進してまいりたいと考えております。 


    (双葉町松原町内会 古平会長)

     私は、昨年から町内会長という立場で本委員をさせていただいております。その前は、青少年対策地区委員会の武蔵野地区の会長も務めておりました。現在は、所属する松原町内会の役員としての活動と、青少年対策地区委員会のお手伝いとしての活動もさせていただいております。本日は、その活動の中から、子供たちとの接点について少しお話をさせていただきます。我々の地区の小学校は、10から20年ほど前までは3クラス、4クラスあったようですが、現在は人口減少に伴い2クラスとなっています。本日、動物公園通りを車で通りましたが、武蔵野小学校の児童が集団で歩いている姿を見かけました。集団で見ると子供は意外と多く、もっと地域として子供たちと接点を持てるような場所や機会があれば良いと感じています。町内会としては、「顔が見える関係」を築くことが大切であると考え、子供たちに活動に参加してもらうための工夫をしています。先日も町内会活動で芋煮などをやりましたが、活動に参加してくれるのは、親御さんが町内会活動に参加されている子供や、ソフトボールチームの子供たち、そして我々の世代の孫など、顔見知りの子供たちが大多数であるのが現状です。つまり、町内会と接点のない御家庭の子供たちを巻き込むことの難しさを感じています。町内会としては、なるべく接点を増やすよう努めており、例えば、お祭りでは、近隣の小学校や保育園を招いて盆踊りなどに参加してもらう取り組みを行っています。それでも、新たな住民の方々を地域活動に取り込むことの難しさを痛感しています。当町内会館には公園が併設されており、小さなお子様から大人まで、多くの方が利用し遊んでいます。大人のソフトボールチームや女性の婦人部など、さまざまな方々に利用していただいています。特に週末などは会館にいることが多いのですが、会館のベランダから公園の様子を見ることができます。先日、公園で遊んでいた子供たちのサッカーボールがベランダに入ってきてしまい、私に声をかけてきました。その際、「会館の人だよね?」と聞かれ、「ボールが上がっちゃったから取ってよ」と言われ、取ってあげました。この出来事から、子供たちは大人の顔をよく見ている、ということを改めて感じました。この経験を踏まえ、私たち大人が、子供たちにとって模範となるような、責任ある行動を心がけていくことが非常に重要だと考えています。大人が真面目に、誠実に行動することで、子供たちもそれを見て育つのではないのでしょうか。さらに、地域の小学校などとも連携を深め、子供たちが地域の大人からさまざまな経験や学びを得られる機会を増やしていければと考えております。


    青少年育成委員会 石川会長)

     青少年育成委員会は、市内でのパトロール活動を実施している団体です。各町内会から委員を選出していただいておりますが、町内会によっては委員の選出が難しいという状況があります。その背景には、町内会への加入率の低下や、子供たちへの関心の低さがあるのではないかと考えております。このような状況下で、委員会としてのパトロール活動をどのように継続していくかが大きな課題です。従来の当番制では、班長を引き受けてくださる方がいないとパトロール自体が成り立たなくなってしまうためです。そこで今年度、私たちは「日程調整をする人がいなくても実施できる方法はないか」と考え、羽村市の子ども政策課と協議のうえ、年に2回、全班一斉でパトロールを実施するという新たな活動方法を試みることにしました。しかし、夏に予定していた一斉パトロールは、夕方からの実施を計画していたものの、急な天候悪化のため、残念ながら中止となりました。今後は、12月の年末に向けて一斉パトロールを改めて実施する予定です。現在までのところ、委員会への報告では、子供たちが特定の場所でたむろしているといった報告は上がっていません。昨年度はコンビニ周辺での徘徊などの報告がありましたが、今年度はまだそのような情報はありません。しかし、パトロールの必要性は非常に高いと考えています。この活動は、単に子供たちを見守るだけでなく、地域の大人が自分たちの住む街を知る上で重要な機会だと考えています。青少年育成委員会の活動の特徴の一つは、パトロールを通じて委員同士が、「防犯カメラがどこに設置されているか」、「非常に暗い場所、危険な箇所はどこか」、「それらの危険箇所をどう改善すべきか」などについて話し合えることです。パトロール活動は、子供と直接接する機会は少ない地道な活動ではありますが、夜間の道の安全確保など、大人にとっても必要な活動です。今後も、より多くの方に参加していただけるよう、活動に参加しやすい工夫を凝らしながら、地域の安全のための活動を続けていきたいと考えております。


    (教育委員会 海東委員)

     皆様からの御報告を伺い、日頃からの多岐にわたる御対応に心より感謝申し上げます。改めて教育の果たす役割の大きさを感じております。私からは、羽村市こども計画の基本理念に掲げられている「子供たちが自分の考えを表明し社会参画する機会を確保する」という側面に焦点を当て、教育面を軸とした最近の青少年の様子と取り組みについて御報告いたします。今年の夏は記録的な暑さとなり、夜間の気温も下がらない日が続いたためか、例年見られた駅前コンビニなどでの若者のたむろする様子は、以前ほど見かけられませんでした。商業施設内は空調が効いているため、学校がある時期は高校生が、夏休み期間中は中学生の姿が見られましたが、特に騒いだり徘徊したりといった大きな問題は確認されず、気になる点はありませんでした。また、一時期目立っていた改造バイクの爆音についても、一定期間の後に減少し、現在は忘れた頃に聞こえる程度で落ち着いている印象です。先日、市内7校の運動会が終了しました。10月に入ってからも暑い日が続くなか、子供たちは本当によく練習を頑張ったんだろうなという思いで私も参加させていただきました。特筆すべきは、近年、子供たちと先生方で意見を出し合い、競技の演目を変更したり、工夫を加えたりする動きが広がっていることです。従来の形式的な演目ではなく、子供たちの「やりたい」という思いが実現されつつあり、子供が自分の考えを表現し、実行に移すという機会が増えていることを実感しています。中学校の合唱祭や体育祭でも、小学校で学んだ自主性が引き継がれ、生徒たちが「どうすればハーモニーが揃うか」「どうすれば最大限の力を発揮できるか」を自ら話し合い、学級をまとめ、練習を重ねる姿が見られました。お互いの頑張りを称え合う応援の姿は、自分たちで作り上げる喜びが大きな学びにつながることを示していると思います。また、不登校傾向にある生徒も、こうした大きな行事には仲間の輪に入り込み参加できている様子も見られ、良いコミュニティの空気が醸成されていると感じました。コロナ禍で中断していた星空のコンサートも、この夏、野外で久々に開催されました。小学校の金管バンドや、部活動の地域展開の一環として地域の楽団で活動する小・中学生が合同で演奏し、保護者や地域の方々に支えられた素晴らしいコンサートとなりました。現在、小・中学校で推進されている部活動の地域展開は、徐々にその数を増やし、子供たちが文化やスポーツに触れるチャンスを持続可能にする取り組みです。青少年健全育成の観点からも、「みんなで作る」「得意を活かす」「居場所がある」という点で非常に重要だと考えます。一方で、このような活動に「繋がれない」子供たちの存在も無視できません。誰でも自由に活動や対話ができる、コミュニティとしての居場所作りは、今後ますます必須になってくるのではないでしょうか。そして、羽村高校では、社会に繋がる力の育成に力を入れています。現在、2年生は総合的な探究の時間で全員がインターンシップを実施しています。来年(令和8年度)からは、羽村市商工会と連携した講座が開始される予定です。これに先立ち、7月にはプレ事業が開催されました。羽村市の経営者を講師に招いた講演が行われました。参加者は10名ほどでしたが、社会の一員として大人と関わりながら、自分を見つめる機会を提供することは、健全な青少年育成に大きく関わると感じました。最後になりますが、羽村市では、プレーパーク、子供食堂、ワークショップなどさまざまな居場所づくりに関する事業が行われています。特に、市が令和5年度から3年間で行っている「ポットラックプロジェクト(地域との連携による居場所づくり事業)」を注視しています。この事業では、「ポットラック(持ち寄り)」の考え方で、自分の得意なことを持ち寄って公園で実現する取り組みを進めてきました。直近の夏の夕方から夜にかけては、「大人の居場所作り」も兼ねてポットラックピクニックを開催しました。富士見公園の木陰を利用し、竹や空き瓶を使ったキャンドルホルダー作りを行い、日が暮れるとそれに火を灯してくつろぎました。子供たちは夜8時・9時頃まで、誰にも怒られず滑り台などで好きなだけ遊べる空間となり、運営側も参加者側も共に楽しめる場となりました。こうした環境作りの企画・運営に、今後ぜひ青少年の立場からの参加を促し、居場所づくりを推進できたらと考えております。


    意見交換・質疑応答


    (羽村市子ども家庭部 山本部長)

     ただいま、民生児童委員協議会鈴木会長より御質問いただきました、羽村市における児童虐待の件数について御報告申し上げます。令和6年度の実績では、新規の児童虐待相談は122件となっております。ただ、相談への対応は1日1回で終わるものではなく、この122件に対し、電話連絡、関係機関との調整などを継続的に実施しており、その延べ件数は6,175件になります。これは、単純計算で1日あたり約25件の訪問や指導等の対応を職員が継続して行っていることを示しており、個々の事例に多大な時間と労力を要している状況です。特に、相談内容の傾向についてですが、先ほど警視庁福生警察署の佐藤生活安全課長からもお話がありましたとおり、DV(ドメスティック・バイオレンス)が関係する事案が目立って増加しており、特に子供の目の前での夫婦喧嘩は、子供への心理的ストレスを与えるものであり、これに関する相談の割合が伸びているという状況がございます。


    (民生児童委員協議会 鈴木会長)

     羽村市では要保護児童対策地域協議会はあるのでしょうか。


    (羽村市子ども家庭部 山本部長)

     要保護児童対策地域協議会は、児童福祉法に基づき、その設置が自治体に義務づけられている組織で、平成18年度から本格的にこの体制を実施しております。民生児童委員協議会の主任児童委員の方々にも委員として登録いただき、実務者会議に御参加いただいております。また、緊急性や専門性の高いケースへの対応を行うため、「個別ケース検討会議」を開催しています。この会議では、守秘義務が保たれた中で、関係機関の皆様が必要な情報を共有し、その家庭や子供に対する最適な支援を、関係機関全体で連携して検討・実施してございます。


    (小林副市長)

     この青少年問題協議会は、法律に基づき、全国の市町村に設置されている会議体です。そのルーツは昭和24年、第二次世界大戦後に国が非行問題とそれに伴った治安の悪化を日本の重大な危機として捉え、対策会議を設置したことに遡ります。しかし、その頃の青少年の問題と、本日皆様からお伺いしたSNSの利用、オーバードーズなどといった現代の青少年の問題は、質的に大きく変化してきています。この会議を通じて、さまざまな機関が連携し、現代の課題に即したより良い青少年対策を、行政として打ち出していくことができるのではないかと考えております。

    今回、佐藤委員、辰田委員、折原委員からも御指摘がありましたように「親の問題」、すなわち養育者への支援の重要性が高まっています。羽村市では、子供の数は減少傾向にあり、令和6年度に生まれた子供の数は287人で、7校ある小学校で計算すると、1校1学年あたり41人になります。一方で、「特定妊婦」への支援が喫緊の課題となっています。特定妊婦とは、例えば発達障害をお持ちの方、過去に被虐待の経験がある方、親からネグレクトを受けて育ったというような、出産や子育てに際して特に支援が必要とされる妊婦の方々を指します。羽村市では、この特定妊婦を母子手帳を交付する際に丁寧に面接を行うことで把握しており、令和5年度は新規に9人、令和6年度は13人、今年度は既に10月で11人いらっしゃるということで、お子さんが生まれる前、妊婦さんの段階から積極的に支援を実施しています。大人になってから生育環境や経験を「育て直す」のは難しい側面があるため、この妊婦の段階からの支援を通じて、生まれてくるお子さんが健全な状態で、羽村市の健やかな子供として育っていけるよう支援しております。このような、手法については、まだ皆様にはあまり知られていないかもしれません。もし、皆様の活動の中で、支援が必要と思われる方や、子育てに困難を抱える御家庭に関する情報がございましたら、子ども家庭部までお寄せください。いただいた情報を基に対応させていただきますので今後とも、御協力のほどよろしくお願いいたします。


    (儘田教育長)

     各委員の皆様、本日は本当に貴重なお話をいただきありがとうございました。改めて痛感いたしましたのは、この青少年問題というのは、決して子供だけの問題ではなく、大人の問題であり、家庭の問題であり、社会の問題でもあるということです。子供たちだけを見ていては、真の解決には至らないということを深く感じました。市川会長と清水会長から、羽村の子供たちが非常に素直であるというプラスの面についてお話をいただきました。私は、子供に限らず、人間が大きく成長するための条件は三つあると考えています。一つがこの素直さ、二つ目は勤勉さ、三つ目は自尊感情があることです。本日、御用意した資料の2枚目、「はむらの学校教育」と題したものを御覧ください。学者は難しい言葉で言いますが、小学校1年生の子供にもわかる言葉に置き換えると、「自分は、やればできる」「自分は、伸びている」「自分は、役立っている」という三つの感情です。こうした感情を、日々の日常生活の中で味わい、実感していることこそが、子供が伸びるために非常に重要な要素であると考え、これを羽村の学校教育の根幹に据えています。今日は、子供を育てる上で「家庭が重要だ」「親が重要だ」という話がございました。資料の左側を御覧いただきたいのですが、我々が幼少時から中学校3年を卒業するまでに、身につけなければならないことの中で、「望ましい習慣を形成する」ことが極めて重要だと考えます。羽村市教育委員会がそこに掲げた五つの習慣は、規律ある生活を送る。ようは決まった時間に寝て、決まった時間に起きるということです。あとは、健康な心と体をつくる、人と進んで関わる、主体的に学ぶ、喜びを持って働くとありますが、これらは全て重要です。社会に出て、学問的な知識はあっても「人と進んで関われない」あるいは「健康な心と体をつくる意欲に欠ける」ということになれば、望ましい社会人として日々を送ることが難しくなります。そのため、中学校3年までに、家庭と学校が連携して、こうした望ましい習慣を形成することが極めて重要であると捉えています。したがって、羽村市では、「望ましい習慣の形成」と「自尊感情の醸成」を、すべての教育活動のコンテンツとして位置づけているところでございます。資料の1枚目にお戻りください。今、国は次期学習指導要領の方向性を審議する中央教育審議会において、非常に注目に値するデータを公表しています。時間の都合上、中学校のデータのみ御覧ください。全国的に見た中学校の40人学級の傾向が示されています。特異な才能のある子供が0.9人です。学習面または行動面で著しい困難を示す子供が2.2人です。不登校の子供が2.7人です。不登校の傾向が見られる子供が4.1人です。家に本の冊数が少なく学力の低い傾向が見られる子供が15.7人です。日本語を家であまり話さない子供が1.3人です。「家に本の冊数が少なく、学力の低い傾向が見られる子供が15.7人」という点には、家に本がなくても図書館を利用する家庭もあるため、個人的にはどうかな、と思いますが問題であると思います。また、「日本語を家であまり話さない子供が1.3人」などとこのデータが示すのは、現在の学校には多様な個性、特性、そして背景を有した子供たちが非常に多くなってきているということです。その一人一人に目を向け、その可能性を開花させる教育がこれから重要になってくる、と国も言っているのです。これは学校だけではなく、社会全体においても同様です。我々大人が、多様な背景を抱えた子供たちがいることを把握し、一人ひとりに丁寧に接していくことが求められます。折原委員からも「年に一度の旗振り活動ですら参加できない親がいる」というお話がございましたが、これは単なる時間の問題ではないと思います。子供は大人に接して欲しい、見守って欲しいと願っています。したがって、我々大人としての関わりの質を高めていくことが、今後ますます求められると考えます。今日お配りした「はむらの学校教育」については、今後も機会ごとにお話をさせていただきます。