
(令和8年9月1日)
おはようございます。
令和8年・2026年第3回羽村市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
定例会の開会に当たり、一言、御挨拶を申し上げます。
本日は9月1日、「防災の日」であります。
この夏は、一日足りとも災害に関する報道のない日はありませんでした。
まずは、7月28日に熊本県熊本地方で発生した「令和8年熊本地震」並びに、8月13日から14日にかけて、千葉県を中心に発生した「令和8年8月千葉豪雨」では、尊い人命が失われるとともに、今なお多くの方々が避難生活や不自由な暮らしを余儀なくされるなど、甚大な被害がもたらされております。
ここに羽村市民を代表しまして、亡くなられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表するとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
被災された全ての方々には心から御見舞いを申し上げます。
また、現地で懸命な救助活動や復旧作業に尽力されている関係者の皆様に深い敬意を表するとともに、被災地の1日も早い復興と、被災された方々が安心した日常を取り戻せますことを切に願うものであります。
熊本地震においては、大規模な揺れによる建物被害やインフラの分断が相次ぎ、また、千葉県豪雨におきましても道路の冠水や住宅浸水など、広範囲にわたる甚大な被害が報告されております。
いつ発生するか分からない自然災害の猛威を改めて目の当たりにし、私たち行政に課せられた「市民の生命と財産を守る」という重大な責務を重く受け止めております。
市では現在、「令和8年熊本地震」及び「令和8年8月千葉豪雨」に対する義援金の受付を市役所庁舎を始めとする公共施設等の6か所で行っております。
いただいた義援金については、順次、熊本県及び千葉県に送金することとしております。
市民の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いをいたします。
また、市では、東京都からの人的な支援依頼に基づき、東京都の対口支援団体である熊本県熊本市に、職員1人を派遣しました。
派遣期間は、8月14日から21日までの8日間で、「住家被害認定調査」業務に従事してまいりました。
派遣した職員の報告では、熊本市南区において、罹災申請があった家屋について、炎天下で、1日に15件から20件の「住家被害認定調査」を実施したとのことであり、建物被害では、基礎や壁の亀裂や、瓦屋根の一部の落下が多くあり、全壊に近い、「住家」としての機能が損なわれた家屋もあったとのことであります。
また、熊本市では調査体制がしっかり整備されており、円滑に調査を進められていたとのことでありました。
派遣した職員からは、羽村市で同様の災害が起きた場合に、どこまでの対応ができるかを深く考える機会となり、「今回の経験を踏まえ、災害に備えた準備を進めていきたい」との報告を受けております。
また、市では、熊本県の支援物資受入先に連絡し、アルファ化米や携帯トイレ、ブルーシートなど、不足が想定される物資の搬送を行うことができる旨をお伝えいたしました。
現時点では、物資の要請はいただいておりませんが、被災自治体からの求めに応じて速やかに対応していく考えであります。
市といたしましては、引き続き、被災地への必要な支援に全力で取り組んでまいります。
一方、羽村市におきましても、8月15日未明に、新基準となって初めてレベル4の「土砂災害危険警報」が発表され、一時緊張が走りましたが、その後、レベル2に移行し、市内での被害は確認されませんでした。
総務部、まちづくり部、上下水道部職員が市内巡回を実施した後に解散いたしました。
また、8月23日未明にも緊急地震速報が発表され、茨城県の内陸を震源とする震度5弱の地震が発生し、市内でも大きな揺れを感じました。
このように、地震や風水害は、日本列島のどこで起きても不思議ではない現状に、あらためて本市の防災・減災対策の強化と災害に強いまちづくりを、より一層推進していく必要性を強く感じます。
昨今の国際情勢は、目まぐるしく変化しております。
国際情勢の影響に端を発するエネルギー価格や食料品等の物価高騰は、市民の皆様の生活や市内事業者の経営に深刻な影響を及ぼし続けております。
こうした状況の中でも、市として、市民の皆様の暮らしを守り、地域経済の活力を維持・再生していくことが、正に今、求められている最も重要な使命であると認識しております。
市では、急激な物価高騰から「市民生活」と「地域経済」を速やかに支えるため、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」等を活用した重点的な緊急支援策を講じることを、今次定例会の補正予算で提案しております。
まず、市内事業者の経営支援及び市民生活における負担軽減等を図るため、羽村市生活応援事業を実施します。
本事業は、キャッシュレス決済事業者であるPayPay株式会社との連携により、30パーセントのプレミアム分を付加したデジタル商品券事業となります。
デジタル商品券購入金額の30パーセントのプレミアム分の付与を通じて、日々の家計負担を直接和らげると同時に、市内店舗での消費を強力に喚起し、地域経済の好循環の創出に取り組んでまいります。
さらに、物価高騰の影響を受けながらも、地域の福祉や幼児教育・保育の現場を支え続けている事業者への支援も欠かせません。
東京都が実施する支援事業の対象とならない介護サービス事業者や、子供たちの健やかな成長を支える「幼稚園・保育園等」に対し、物価高騰対策の助成金の交付に取り組んでまいります。
これにより、事業者の負担軽減を図り、質の高い福祉、幼児教育・保育サービスを安定して継続していく環境を確保してまいります。
困難な状況が続く中ではございますが、全庁一丸となって、これらの施策をスピード感をもって推進してまいります。
このほかにも、今次定例会では、東京都の「子供の遊び場等整備事業補助金」を活用し、水上公園のプール施設を廃止して、新たに子供の遊び場として整備していく事業や、東京都の「子供・長寿・居場所区市町村包括補助金」を活用し、プリモホールゆとろぎとプリモライブラリー羽村で実施する「学びとつながりによるウェルビーイング向上事業」に係る補正予算を提案しております。
これらの事業を通じて、子供たちの居場所の創出や、シニア・ミドル層のための生涯学習の推進と充実、交流の促進、学習機会の提供などに取り組んでいく考えであります。
長い夏休みが終わり、市内小・中学校では、本日から新学期が始まっております。
子供たちが大きな事故もなく無事に夏休みを終え、元気に学校に通うことができているのは、地域の皆様の日頃の見守り活動や、安全対策のお陰であります。
心から感謝を申し上げます。
今年の夏、市では、子供たちが充実した日々を過ごせるよう、さまざまな体験や経験ができる機会の提供に取り組みました。
例年実施している「青梅・羽村ピースメッセンジャー事業」では、8月2日から4日まで、羽村市と青梅市の中学生20人を、初めて長崎市に派遣し、被爆体験講話の聴講や現地の学生との交流を通じて、平和に対する学びや思いを深めてまいりました。
長崎市では、長崎原爆資料館や平和公園、城山小学校平和記念館のほか、参加者が自分たちで選んだ被爆遺構や平和関連施設の見学を行うとともに、長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校の生徒との交流などを行いました。
8月16日に実施した派遣報告会では、参加した中学生から平和への思いや平和の大切さを後世に引き継いでいこうとする強い意思が、一人一人の言葉で、力強く語られました。
また、あきる野市と共同で実施している「大島・子ども体験塾」では、羽村市とあきる野市の小・中学生54人が、8月5日から7日まで伊豆大島を訪問し、三原山登山やふるさと体験館での体験活動などに取り組んでまいりました。
事業実施直前の台風の発生などにより、出発間際まで実施が危ぶまれ、往復の航行も急遽ジェット船から大型客船に変更するなどの対応を行いました。
現地活動でも、波が高く、子供たちが楽しみにしていたシュノーケリング体験が実施できないなど、行程の見直しも余儀なくされましたが、何よりも参加した子供たちには、笑顔があふれ、年齢や学校地域を超えた交流により、一回りも二回りも成長した様子が伺えました。
8月22日に実施した事後活動では、大島での活動をまとめた新聞づくりとグループごとの報告を行い、参加した子供たちには、私から修了証を交付いたしました。
充実した日々を過ごした子供たちの満足そうな顔を拝見し、最善を尽くした上で、実施に踏み切る判断を行って良かったと強く感じました。
また、森林の役割や重要性を理解するなど、環境保全意識の醸成を図る取組として、自然に触れることの楽しさや自然を守ることの大切さを学ぶ森林環境学習事業も実施しました。
市内在住の小・中学生7人が参加し、7月30日に郷土博物館周辺で市内の自然環境に関する学習を行い、8月6日・7日で山梨県北杜市を訪問しました。
八ヶ岳南麓の雄大な自然の中で、座学と森林散策のフィールドワークを行い、キャンプファイヤーや早朝散策なども含めた環境学習に取り組みました。
現地活動では、山梨県北杜市の「公益財団法人キープ協会」の全面的な御協力を得て、子供たちは、充実した環境学習を行うことができました。
子供たちの夏休み期間に実施したこれらの事業では、指導者やリーダーの役割として、地域の皆様や高校生・大学生の皆さんに協力していただきました。
子供たちの成長を温かく見守り、支えてくださる地域や、関係団体の皆様方には、心から感謝を申し上げます。
また、今年の夏は、地域の皆様が主体となって実施した新たなイベントもございました。
青少年対策地区委員会連絡協議会の主催による「青少年サマーフェスティバルからみんなで水てっぽう大会」が、7月11日にS&Dスポーツパーク富士見で開催されました。
市内全域から参加した子供たちが、くじでチーム分けをして水てっぽうで勝負するイベントです。
広報はむら8月15日号で特集記事を組んで紹介しましたとおり、日本航空高校石川の生徒にも参加してもらい、盛大に行われ、子供から大人まで、多くの笑顔があふれるイベントとなりました。
一昨日の8月30日には、羽村市内を会場に「第1回東京羽村スーパースプリントトライアスロン大会」が行われました。
東京羽村SS(スーパースプリント)トライアスロン実行委員会の主催によるイベントで、多摩川を泳ぐスイム、市街地を自転車で走るバイク、公園内の遊歩道を走るランの3種目のタイムを競う大会です。
東京都内の多摩川で初めて開催される本格的な短距離トライアスロンとして、都内外から多くの方が参加し、広く羽村市の自然と多摩川の清流を知っていただく良い機会になったと捉えております。
両イベントともに、開催に至るまでの準備など、多くの御苦労があったことと思いますが、子供から大人まで多くの方目が楽しめるイベントが地域の皆様の力で開催されたことを、大変うれしく、また、大変心強く感じております。
主催者、ボランティアの皆様に心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
そのほか、各町内会や自治会においても納涼会などのさまざまなイベントが行われました。
市といたしましても、地域の皆様の主体的な取組に対し、側面的な支援を行い、共に、これからの羽村市の未来を形作っていきたいと考えております。
さらに、今年の夏は、全国で活躍された高校生の話題と、羽村市の産業の更なる活性化をもたらすであろう、うれしいニュースもございました。
東京都立南多摩中等教育学校6年生の新井里奈さんが、「令和8年度全国高等学校総合体育大会近畿総体2026」に出場し、女子やり投げで全国4位に入賞され、私のところにその報告に来てくれました。
新井さんは、小学校1年生の時に野球を始め、南多摩中等教育学校でも野球部に所属し、中学2年の時に陸上部の顧問からのスカウトにより、やり投げを始め、高校1年時からは、野球部と陸上部の二刀流で努力を続けました。
高校1年時に東京都新人大会で優勝、関東大会で7位入賞し、その後も着実に記録を伸ばし続け、今回の全国大会出場につながったとのことであります。
一方、野球部でも投手も務めておりましたが、日本高等学校野球連盟の公式大会の規定上、公式戦に選手として出場することは叶わず、最後の大会となる「全国高校野球選手権西東京大会」では、自ら志願して、助監督としてベンチ入りし、ノッカーを務めるなど、献身的にチームを支える活躍をされてこられたそうです。
自らの思いを具現化するために、果敢にチャレンジしていく姿勢に、私自身、深い感銘と大きな刺激を受けました。
なお、新井さんは、本年10月に開催される「第80回国民スポーツ大会本大会」にも出場が決まっているとのことであります。
新井さんの、今後の更なる御活躍を応援しております。
次に、産業分野における話題として、サステナブルな農業と圧倒的な「おいしい」の実現を目指し、植物工場を展開するOishii Farm(おいしいファーム)が、8月5日、羽村市内に研究開発施設となる「オープンイノベーションセンター」を開所されました。
開所式には、鈴木農林水産大臣や小池東京都知事をはじめ、多くの企業関係者、行政、研究機関の皆様が参加されました。
日本は、植物工場に必要な二大要素である農業と工業の領域において、世界トップクラスの技術力と研究者を有しているということで、その強みを最大限に生かすため、「オープンイノベーションセンター」が東京の羽村市に設置されました。
「オープンイノベーションセンター」は、植物工場に必要な各領域を牽引している企業と連携しながら、革新的な研究開発を推進する施設とされています。
今後、量産化、生産性の向上、サステナビリティの追求、おいしさの探求、新たな果物・野菜の生産を可能とする植物工場技術の確立に向けた研究が、実施されるとのことであります。
将来、この植物工場の技術が確立されることにより、世界中どこでも同じ農作物が生産可能となります。
Oishii Farm(おいしいファーム)は、日本の技術を基盤に、植物工場のリーディングカンパニーになること、そして新たな日本初のグローバル産業の創出を目指しているとのことであります。
気候変動や労働力不足といった課題に左右されない持続可能な農業の実現を目指す取組であり、羽村市をフィールドとして世界に向けた発展に大きな期待を寄せるところであります。
市といたしましても、市内で操業する先端技術産業の特徴や強みを積極的に発信し、企業間の交流や連携が促進されていくよう、取り組んでいく考えであります。
これから、季節は秋となり、市内では多くのイベントを開催してまいります。
今月、9月21日の敬老の日には、「羽村市敬老のつどい」を開催いたします。
今年の演芸は、細川たかしさんと谷島明世さんをお招きして、歌謡ショーを行います。
また、10月13日のスポーツの日には、「市民スポーツまつり」を開催し、10月31日と11月1日には、「はむら市民と産業のまつり2026」を開催してまいります。
それぞれのイベントの詳細については、広報はむらや市公式サイトでお知らせしてまいります。
市といたしましては、引き続き、市民・事業者の皆様とともに、羽村市を盛り上げ、「もっと!くらしやすいまち はむら」の実現に取り組んでまいります。
議員の皆様を始め、市民の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いをいたします。
なお、今次定例会には、決算認定案件7件、条例案件8件、補正予算案件7件、剰余金処分案件1件合わせて23件の議案等を御提案させていただきました。
よろしく御審議のほどお願いを申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。