市では、平成13年に多くの市民等との協働により第1次の環境基本計画(以下「第1次計画」といいます。)を策定するとともに、羽村市環境基本条例(以下「基本条例」といいます。)を制定し、「人と自然との共生を目指し、緑を守り育て、水や空気や土壌を汚さず、環境負荷の少ない持続的発展が可能なまちを実現しなければならない」との基本的な認識のもと3つの基本理念を定めました。
今回の計画は、基本条例第7条に基づく「羽村市環境基本計画」の第2次計画として、第1次計画の達成度合い、現在の社会及び環境情勢、市民、事業者などの意見を踏まえ、多様な主体が協働して取り組む計画とするものです。
また、基本計画と密接に関連する、都市緑地法第4条に基づく「羽村市緑の基本計画」との統合を図るとともに、都市で活動するあらゆる主体の行動を生物多様性に配慮したものへと転換し、生物多様性基本法に基づく地域戦略を包括的に、合理的かつ効果的に推進するものとなっています。
本市は、四季を通じて、市民の生活にうるおいを与える多摩川の清流をはじめとする自然環境にも恵まれた職住近接のまちとして発展してきました。
平成13年には、多くの市民で組織された市民会議の提案に基づき、「羽村市環境基本計画」を策定し、未来に向かって健康で安全な都市環境を創り上げるための総合的・基本的な計画として、市民・事業者・市が一体となって、施策を推進してまいりました。
また、平成24年3月には「第五次羽村市長期総合計画」を策定し、「ひとが輝き みんなでつくる 安心と活力のまち はむら」を目指し、環境・都市整備の分野では「ひとと環境にやさしい安全で快適なまち」を基本目標に、さまざまな基本施策を推進しています。
市制施行から20年を経過した今、引き続く世界的な景気の低迷、東日本大震災とそれに伴う原子力発電所の事故など、環境をとりまく情勢は激動のさなかにあります。
こうした社会状況の変化の中にあっても、地域の特性を生かして、自主性と自立性を高め、総合的かつ計画的に住みよいまちづくりを進めていくためには新たな指針となる計画が必要であると判断し、環境とみどりの基本計画 ~環境・みどり・生物多様性を包括的に進める はむらプラン~を策定いたしました。
この計画では、前計画の理念「川や緑を守り育て、水や空気や土を汚さず、健康で安全にくらし続けられるまち 羽村」を受け継ぎ、緑の基本計画と生物多様性地域戦略の要素を新たに取り入れ、一つに融合させ、現代社会のニーズにあった計画として、さらなる飛躍を目指しています。
これからの10年間、市民の皆さま、事業者の皆さまとともに手を携え、絆を深め、英知を結集して、すべての市民が明るくいきいきと輝き、それぞれが持てる力を発揮し、本計画の実現を目指してまいります。
結びに、本計画の策定にあたり、ご審議を重ねていただきました「環境審議会」、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきました「地域懇談会」や市民・事業者ワーキンググループにご参加いただきました皆さま、関係各位に心から感謝申し上げます。
第1章基本的事項
第2章策定にあたって
第3章理念と目標
第4章計画実現に向けた行動方針1~都市環境分野~
第4章計画実現に向けた行動方針2~自然環境分野~
地球環境分野は、地球温暖化対策、エネルギー対策、スマートライフに関する事柄をまとめた内容となっています。
※スマートライフとは、本計画における造語で、「市民などの生活の質を向上しつつ、無理なく環境負荷が低減できる生活」を表します。省エネ行動など、人の行動によって環境負荷を削減するものは、別の項目において含まれています。
第4章計画実現に向けた行動方針3~地球環境分野~
第4章計画実現に向けた行動方針4~環境情報分野~
第5章は、本計画を推進していくために必要な多様な主体とのパートナーシップ、PDCAサイクルによる進行管理をまとめた内容となっています。
第5章推進体制と進行管理
羽村市環境とみどりの基本計画~環境・みどり・生物多様性を包括的に進めるはむらプラン~
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