(令和5年12月5日)
令和5年・2023年第4回羽村市議会、定例会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
定例会の開会にあたり、一言、御挨拶を申し上げます。
初めに、去る11月29日に発生した米軍横田基地に所属するCV-22オスプレイの墜落事故についてであります。
先ずは、この事故により亡くなられた搭乗員の方の御冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、御遺族並びに関係者の皆様に対しお悔やみを申し上げたいと思います。
また、いまだ行方が分からない搭乗員の方々が一刻も早く御家族の元へ戻って来られるよう祈っています。
その上で、私は、今回の事故について、驚きと衝撃を持って受け止めています。
日ごろ、市内の上空を飛行しているオスプレイに起こった事故は、市民の皆様にとりましても、驚きとともに大きな不安が生じていることと思います。
この事故を受け、市では、翌30日に「横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会」を通じて、安全性が確認されるまでの間のCV-22オスプレイの飛行停止や、事故の経緯を明らかにするとともに原因究明を行い再発防止を図ることなどについて、国や米軍に対し要請いたしました。
更に12月1日には、協議会を代表して、私と東京都都市整備局次長が横田基地に赴き、米軍に対し、要請内容を直接申し入れてまいりました。
市民の皆様の安全と安心を確保することは、市の重要な責務でありますので、引き続き、東京都並びに横田基地周辺5市1町と緊密に連携し、適時適切に対応してまいります。
さて、師走を迎え、本年も余すところ一月足らずとなりました。
この一年を振り返ってみますと、最大のトピックスは、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の5類移行ではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症につきましては、今なお完全に収束してはおりませんが、3年以上に及ぶコロナとの戦いは、この5類移行により一つの区切りを迎え、現在はポストコロナの段階になったと言われております。
第3回定例会の挨拶でも申し上げましたが、夏には、市内の各地域で町内会・自治会主催の納涼会が賑やかに行われました。
また、去る11月4日、5日に開催した「はむら市民と産業のまつり2023」は、天候にも恵まれ、両日合わせて10万人を超える皆様に御来場いただき、賑わいと活気溢れる2日間となりました。
これらのイベントでは、多くの市民の皆様の笑顔と、郷土はむらを盛り上げたいという関係者の皆様の強い思いに触れることができました。
私は、こうした機会を通じて、コロナ禍以前は当たり前だったはずの日常のありがたみと、人と人とのふれあいやつながりの大切さに改めて気付かされました。
そして、それらを守っていく市長としての責任の重さを改めて実感したところであります。
羽村市が、市民の皆様が幸せを実感できる街であり続けられるよう、引き続き、全力で市政運営に取り組んでまいります。
こうした中、市では現在、令和6年度の予算編成に取り組んでおります。
予算編成に当たり、私は、「行財政運営の基本方針」として、「第六次長期総合計画に基づく事業の展開」、「行政のデジタル化の推進」、「公共施設マネジメントの推進」、「組織力の強化」、「健全な財政運営に向けて」の5つの基本方針を示しました。
その上で、「予算編成方針」として、財政の健全化により財政基盤の強化を図るため、徹底的に事務事業の見直しを行い、市税収入を始めとする経常一般財源をベースとした歳入規模に見合う歳出となるよう編成することを指示したところです。
現下の物価高騰・円安の影響を受け、不透明な社会経済状況が続く中、市の財政は依然として厳しい状況が続くものと推定されます。
しかし、限られた財源の中でも、職員一人一人の創意工夫の下、市では、市民の皆様が市の将来に希望を抱ける取組を全庁一丸となって進めてまいります。
議員各位におかれましては、市民の代表として、市民の皆様の幸せと市の持続可能な発展のため、お互い切磋琢磨してまいりたいと考えておりますので、引き続き、御協力と御理解を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
なお、今次定例会には、条例案件12件、補正予算案件3件、損害賠償案件1件、合わせて16件の議案を御提案させていただきました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。