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あしあと

    令和6年第3回羽村市議会定例会市長挨拶要旨

    • 初版公開日:[2024年09月03日]
    • 更新日:[2024年9月10日]
    • ID:18996

    (令和6年9月3日)

     おはようございます。

     令和6年・2024年第3回羽村市議会、定例会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

     定例会の開会にあたり、一言、御挨拶を申し上げます。

     九月に入り、朝夕の虫の音に少しずつ秋の気配を感じる時節になってまいりました。

     また、根がらみ前水田では、子供たちが植えた稲の穂が黄金色に変わり、収穫の時期を迎えようとしています。

     土手の彼岸花の開花も目前です。


     その様な中、台風第10号について、経過を報告させていただきます。

     8月22日に発生した台風第10号は、強い勢力を維持したまま8月29日午前8時ごろ、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸しました。

     その後、九州から四国を東に通過し、紀伊半島付近へと進み、東海道沖で停滞しました。

     9月1日正午には、勢力を落として熱帯低気圧に変わりました。

     列島各地では、暴風や記録的大雨などによる、河川の氾濫や土砂崩れ、冠水、停電など、大きな被害が発生しました。

     羽村市では、台風がまだ遠く離れている8月29日の夜に豪雨となりました。

     気象庁は、羽村市に対し午後8時13分「大雨警報」を、午後8時22分「洪水警報」を続けて発表しました。

     市では、警戒配備態勢を取り、市内の状況について情報収集に取り組むとともに、メール配信サービスやLINE公式アカウント等により、市民の皆様に情報提供し、注意を呼び掛けてまいりました。

     午後9時、東京都と気象庁は、土砂災害の危険性が非常に高くなったとし、「土砂災害警戒情報」を発表しました。

     この発表を受け、市ではコミュニティセンターに自主避難所を開設し、必要な方の避難場所を確保いたしました。

     8月29日から30日にかけて、1人の方が避難しました。

     8月31日午前9時41分には「土砂災害警戒情報」が解除されたため、午後9時に自主避難所を閉鎖しました。

     市内の状況につきましては、市道では、29日の夜に、雨の降り方が強くなると道路冠水する箇所があったため、職員が現地を確認するなど、対応を図りました。

     30日と31日の二日間、郷土博物館を、臨時休館としました。

     8月26日から二学期を始業していた羽村西小学校につきましては、30日を休校とし、同じく30日から31日にかけて予定していた5年生の移動教室を延期としました。

     また清流地区に接続する、あきる野市の道路の一部に土砂崩落があり、交通誘導員による交互通行となりましたが、コミュニティバスはむらんの運行には影響ありません。

     9月・10月は台風シーズンでもあります。

     9月1日には台風第11号が発生し、予想進路からは日本への影響は、余りないようですが、本年4月1日付けで、防災・危機管理に関する専門人材として任用した「防災安全課主幹」を中心に、気象情報を注視し、警戒を続けてまいります。

     

     次に、市内でのほのぼのとした話題です。

     ヒノトントンZOOでは、5月24日に、2年連続で、アメリカビーバーの赤ちゃんが2頭誕生しました。

     現在は、すくすく成長して、親子でプールを泳ぐ愛らしい姿を目にすることができます。

     6月14日には、シセンレッサーパンダの赤ちゃんが1頭誕生しました。

     平成17年3月に飼育展示を開始して以来、初めての繁殖となりました。

     現在は、母親の健康管理と子供の成長を最優先に考え、バックヤードで過ごしており、順調に成長しています。

     10月6日日曜日には、シセンレッサーパンダの子供のお披露目式の開催を予定しており、名前の発表や記念品の配布を計画しています。

     現在、市内の保育園・幼稚園に、各園一つ、候補となる名前の提案をお願いしています。

     提案していただいた中から、市で五つの候補を厳選させていただき、ヒノトントンZOOの来園者とインターネットによる投票により、名前を決定してまいります。

     投票期間は9月14日から9月29日までの間となります。

     シセンレッサーパンダの子供の名前の投票に併せて、アメリカビーバーの親子の観察に、市民の皆様を始め、大勢の方の来園を、お待ちしております。

     

     さて、9月に入っても、さらに暑い日が続く予報です。

     今年の梅雨明けは、気象庁から7月18日頃と発表がありました。

     庁舎屋上に設置している気象観測装置では、梅雨明け後の7月19日から8月13日までの26日間連続で35度以上を記録するなど、猛暑日が続き、屋外で過ごすことが非常に厳しい7月・8月となりました。

     環境省と気象庁では、令和2年度から熱中症の危険性に対する「気づき」を促すことを目的として、「熱中症警戒アラート」を運用しています。

     加えて、本年4月24日から、気温が特に著しく高くなることにより熱中症による重大な健康被害が生ずるおそれのある場合に、「熱中症特別警戒アラート」を、発表することとし、酷暑に対する警戒を強めています。

     市では、「熱中症警戒アラート」が発令されると、メール配信サービスやLINE公式アカウントなどを活用し、迅速に、市民の皆様に熱中症への注意を呼び掛けており、「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合にも、同様な体制を整えております。

     更に、「熱中症特別警戒アラート」が発表された際に、暑さを避けて休憩が取れる場所を提供する指定暑熱避難施設・クーリングシェルターとして、市役所を始めとする市の公共施設12箇所を指定しています。

     クーリングシェルターについては、広報はむらや市公式サイトにより市民の皆様にお知らせし、暑さをしのぐための一時的な休憩場所としても、利用していただいております。

     気象庁では、9月から11月の平均気温も高くなることを予想しておりますので、当分この暑さが続くものと思われます。

     市民の皆様におかれましては引き続き、熱中症に注意した行動をとっていただきますよう、お願いいたします。

     

     9月は防災月間でもあります。

     8月8日に、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宮崎県で震度6弱の揺れを観測しました。

     気象庁は南海トラフ地震の想定震源域において大規模地震が発生する可能性が普段と比べて高まっているとし、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発出して注意を呼びかけました。

     市では、大地震発生に対する警戒と、市民の皆様への情報提供などに取り組みました。

     地震発生から1週間となる8月15日午後5時には、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」による呼びかけの期間が終了したため、市の警戒も終了としました。

     国による巨大地震発生の注意の呼びかけは終了しましたが、南海トラフ地震の発生の可能性は高まっていると言われています。

     市民の皆様におかれましては、災害発生に備え、まずは自身や家族の身を守るための対策と、食料や飲料水の確保など、非常時のための準備をお願いします。

     今年度の羽村市総合防災訓練は、熱中症への配慮等により、9月29日日曜日に、武蔵野小学校をメイン会場として実施します。

     各避難所では、自主防災組織の皆様が主体となって訓練を実施します。

     ぜひ、大勢の皆様に参加していただき、地震や台風等の災害対応の確認に役立てていただきたいと思います。


     さて、9月16日は敬老の日です。

     国民の祝日に関する法律により、9月の第三月曜日は「敬老の日」と定められ、「多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う」こととされています。

     市では、敬老の日に併せ、羽村市にお住まいの方の内、その年度中に満88歳、満100歳となる方を対象に、祝い状と祝い金をお贈りしています。

     令和6年度は、満88歳の方286人、満100歳の方13人をお祝いさせていただきました。

     満100歳の8人の方には、私がお宅を訪問させていただき、直接、祝い状と祝い金をお渡ししました。

     皆さん、大変お元気で日々の生活をお過ごしでありました。

     市民の皆様が高齢になっても、安心して、この羽村市に暮らし続けていただけるよう、全力で市政運営に取り組んでいく決意を新たにしたところです。

     敬老のお祝いは、9月16日にプリモホールゆとろぎで開催する「敬老のつどい」でも行います。

     歌謡ショーの出演者に、川中美幸さん、出光仁美さんをお招きし、歌を披露していただきます。

     お申込みされた皆様とともに、楽しい一日となるよう、鋭意準備を進めておりますので、当日をお待ちいただきたいと思います。

     高齢になるにつれ、誰もが身心の機能が衰えていきます。

     市では、高齢者の心身機能の向上を図るため、フレイル予防に関する事業を実施するとともに、認知症の普及啓発に関する取組を、積極的に推進しております。

     また、本年1月1日に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」により、9月は「認知症月間」と定められました。

     これまでは、国際アルツハイマー病協会と世界保健機関・WHOが共同で定めた「世界アルツハイマー月間」にちなみ、市では「羽村市世界アルツハイマー月間」として、認知症に関連する講演会や図書展示、シンボルカラーのオレンジ色ライトアップなど、認知症の普及啓発を図る事業を重点的に行ってまいりました。

     今年度からは、「羽村市認知症月間」として、これまでと同様に認知症に関する普及啓発を積極的に行ってまいります。

     

     次に、近時の社会経済情勢についてです。

     7月26日から8月11日にかけて、「パリ2024オリンピック」が開催されました。

     開催期間中、連日のように日本選手団の活躍がメディアでも取り上げられ、レスリング、体操、柔道など、16の競技でメダルを獲得しました。

     獲得したメダルの総数は45個と、海外で開催されたオリンピックでの最多記録を更新しました。

     その中でも、陸上女子やり投げでは、フィールド種目の日本女子選手では初めてのメダルとなる金メダルを獲得しました。

     また、今大会唯一の新競技であるブレイキンでは初代女王に日本人が輝くなど、女性の活躍が目を引きました。

     現在は、8月28日から9月8日にかけて「共生社会の実現」を掲げるパリ2024パラリンピックが開催されております。

     日本選手団は、これまでの海外で行われた大会で最も多い175人が参加し、熱戦が繰り広げられています。

     早速、日本勢第一号となる男子50メートル平泳ぎ、鈴木孝幸選手金メダル獲得の吉報が飛び込んできました。

     最後まで、選手の皆さんの活躍を楽しみに、応援してまいります。

     

     平和でより良い世界の実現に貢献するためのオリンピック・パラリンピックが開催される中でも、ウクライナ情勢、中東情勢の緊迫化は未だ改善されることなく続いています。

     これら不透明な国際情勢や、日米の金利差の拡大等の影響によるこれまでの円安ドル高基調等に起因し、物価の上昇が続いています。

     国内株式市場においては、7月に日経平均株価が史上最高値を更新したのも束の間に、8月にはアメリカの景気減速への懸念や円高ドル安の加速などを受け、過去最大の下落幅を記録しましたが、翌日には一転して、過去最大の上げ幅を記録するなど乱高下しました。

     このように、市を取り巻く社会経済情勢は、不安定な状況が続き、市民の生活や市内事業者の経済活動にどのような影響を及ぼすのか、先を見通すことの難しい状況にあります。

     引き続き、市の財政状況も厳しい状態が続くことが想定されます。

     このような中でも、行政運営の安定した舵取りに、全力で取り組んでまいりますので、議員を始め、市民の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。

     なお、今次定例会には、決算認定案件7件、条例案件3件、補正予算案件5件、剰余金処分案件1件、人事案件3件、損害賠償案件1件、合わせて20件の議案を御提案させていただきました。

     よろしく御審議のほどお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

     ありがとうございました。

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