今年は、戦後70周年の節目の年です。日本は70年間、戦争の無い平和な暮らしが続いていますが、世界へ目を向けるとテロや内戦が起きている国や地域もあります。世界では、未だ悲惨な戦争が続く中、中学生などの若い世代が戦争や平和について学ぶ機会は学校での学習が中心であり、戦争を体験した人から直接話しを聞き、戦争の悲惨さや平和の大切さを心で感じる取る機会は、少なくなっています。
そこで、羽村市と青梅市の中学生が一緒に、広島市や羽村市、青梅市で、戦争体験者等を交えたワークショップでの対話や、広島市の平和記念式典への参列、平和記念資料館等での実物資料の見学、広島二中原爆慰霊碑への献花等の体験を通じて、戦争の悲惨さと平和の大切さを心で感じ取る「青梅・羽村ピースメッセンジャー」事業を行いました。
・ピースツアー(事前研修3回、広島平和啓発施設見学会、事後研修1回)
・ピースワークショップ(羽村市会場・青梅市会場)
・報告会(羽村市会場・青梅市会場)
事前研修で、戦争や広島に原爆が投下されたこと学んだうえで、広島を訪れ、被爆体験者から証言を聴き、対話し、実物資料を見学した上で、平和記念式典に参列して、戦争の悲惨さと平和の大切さを心で感じ取り、事後研修では、広島で見て・聞いて・心で感じたことを整理し、報告会で伝える準備をしました。
羽村市中学生 12人
青梅市中学生 13人
リーダー 5人(杏林大学生等)
学習指導員 2人(中学校教員 羽村市1人・青梅市1人)
引率職員 3人(市職員 羽村市2人・青梅市1人)
初めて顔を合わせた参加者が仲良くなるよう、アイスブレイクを取り入れ、大学生等のリーダを中心にグループを作ったうえで、太平洋戦争や広島に原爆が投下されたことなどについて学びました。
仲良くなるためのアイスブレイクの様子
事前研修の様子
7月26日(日曜日) 午前9時から午後2時 青梅市役所
各グループで、広島平和記念公園内の慰霊碑等の見学ルート等を決めました。
広島で交流する、旧制広島二中23期生の方より提供していただきました、レクイエム「碑」を傾聴しました。
事前研修の様子その2
7月29日(水曜日) 午後8時から9時 羽村市コミュニティセンター
広島での行程の最終確認を行い、参加者の抱負を書いたメッセージボードを作成しました。
事前研修の様子その3
7月29日(水曜日) 午後7時30分から8時 羽村市コミュニティセンター
羽村市長、青梅市長と保護者に対して、参加中学生がそれぞれ抱負を述べ、両市の市長、副市長から激励を受けました。
出発式の様子
出発式の様子その2
(1日目) 8月4日(火曜日)
・ 中央公園中国軍管区司令部跡で、岡ヨシエさんから被爆体験談を聴きました。
岡さんは、学徒動員で中国地方の軍の司令部である、中国軍管区司令部で通信業務を担当している時に被爆しました。
原爆が投下された直後の壊滅的な被害を受けた広島市街を見て、広島に新型爆弾が投下されたことを、福山の部隊に伝えた方です。
・ 広島平和記念公園内の慰霊碑等を見学しました。
岡ヨシエさんの原爆体験談
(2日目) 8月5日(水曜日)
・ 平和記念資料館を見学しました。
・ ピースワークショップ in 広島を開催しました。
広島二中23期生の方と、広島市の中学生に参加していただき、ピースワークショップ in 広島を開催しました。
グループに分かれて広島二中23期生の方から、被爆体験談を聴いた上で、「話しを聞いて感じたこと」、「平和のために自分にできること」等について、みんなで対話を重ね、当時の大変な様子や平和の大切さを心で感じ取りました。
参加者60人:広島二中23期生7人、広島市中学生19人、羽村市・青梅市中学生25人、リーダー5人、職員・教員4人
広島二中23期生は、中学2年生の当時、広島駅付近で草取り作業中に原爆が投下され、被爆しました。その時、1年生は平和記念公園付近で建物疎開作業に取り組んでおり、全員が犠牲となりました。
・ 広島二中23期生の方から被爆体験談を聴きました。
改めて、広島二中23期生の方から被爆体験談を詳細に聴きました。
・ 広島二中原爆慰霊碑に献花をしました。
・ 広島平和の夕べコンサートに参加しました。
ピースワークショップの様子
広島二中23期生の方から被爆体験談を聴きく様子
広島二中原爆慰霊碑への献花の様子
(3日目) 8月6日(木曜日)
・ 平和記念式典に参列しました。
平和記念式典の様子
平和記念式典の様子その2
8月9日(日曜日) 午前9時から午後5時 青梅市役所会議室
広島平和施設見学会を振り返り、8月15日の報告会へ向けて、発表の準備を行いました。
事後研修の様子
事後研修の様子その2
8月15日(土曜日) 午後1時30分から午後3時30分 羽村市生涯学習センターゆとろぎ
広島へ派遣した中学生と、羽村市と青梅市の市民の方が集い、ピースワークショップ in 羽村を開催しました。
中学生が広島で体験したこと、感じたことなどを話し、それを聴いたうえで、「平和のために私たちがやれること」について対話を重ねていき、ピースメッセージとしてまとめました。
参加者48人:一般16人、羽村市・青梅市中学生23人、リーダー4人、職員・教員5人
ワークショップの様子
ピースワークショップの様子
ピースワークショップの様子その2
8月15日(土曜日)午後4時0分から午後5時0分 羽村市生涯学習センターゆとろぎ
広島へ派遣した中学生が、広島で体験したこと、学んだこと、感じたこと、ピースワークショップ in 羽村で深めたことなど、グループごとに発表しました。最後に、ピーススメッセージを発信し、広く世界平和思想の普及につなげました。
参加者124人
報告会の様子
報告会の様子その2
知る・深める・伝える から 戦争と平和に関心を持ち続け世界に平和の発信を! から
ピースメッセージ
青梅・羽村ピースメッセンジャー報告会資料
8月15日(土曜日)に羽村市会場で行われた報告会の資料です。
9月3日(木曜日) 午後7時0分から午後9時0分 青梅市役所内
テーマ 平和のためにできること
9月12日(土曜日)午後2時0分から午後4時30分 青梅市民会館ホール
・青梅市と羽村市の代表中学生による作文の朗読