日時
令和2年2月7日(金曜日)午前10時00分~11時50分
会場
市役所東庁舎4階特別会議室
出席者
山川仁、池田恒雄、遠藤勉、北島保、安達健吾、新井昭生、根岸徹、、田辺みどり、早野和則、原昭子、佐藤ゆり、貝塚循子、中村修二(代理:桃井尭大)
欠席者
石嶋隆之、並木功眞
傍聴者
0人
配布資料
【資料1】乗降調査報告
【資料2】ダイヤ改正案
【資料3】ネーミングライツ状況
【補足資料】ルート変更案
開会
事務局
会議の内容
(事務局)定刻となりましたので、ただいまから第七次羽村市コミュニティバスはむらん運営推進懇談会第2回の会議を開催いたします。
本日は、ご多忙の中、第七次羽村市コミュニティバスはむらん運営推進懇談会にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
今回も皆さんの活発なご意見をいただけたらと思います。
それでは、委員の欠席についてご報告いたします。
石嶋委員、並木委員につきましては、欠席の連絡がございましたので、ご報告いたします。また、運行事業者の中村委員については、同じく西東京バスの桃井氏が代理出席となります。
次に、傍聴についてお伺いいたします。
本日は今のところ傍聴はございませんが、もし傍聴の希望がありましたら、傍聴を許可してよろしいでしょうか。とくに異議がないようですので、傍聴希望があった場合には許可という形をとりたいと思います。
次に本日お配りした、資料についてご確認をお願いいたします。まずは、次第になります。次に、資料1から資料3まで、お手元にありますでしょうか。
また、発言の際にはマイクのボタンを押して発言をしてください。また、発言が終わりましたらボタンを押してスイッチを切っていただければと思います。
それでは、次第に沿って会議を進めさせていただきます。
山川座長からごあいさつをいただきたいと思います。
(座長)本日もさまざまな議題がありますので、忌憚のないご意見をいただければと思います。よろしくお願いします。
(事務局)ありがとうございました。それでは、次第の3、報告事項等に入りますが、ここからは、座長に進行をお願いいたします。
(座長)それでは、次第の3、報告事項等(1)「前回のご意見への回答について」、事務局から説明をお願いします。
(事務局)それでは、次第3の報告事項等の(1)、前回のご意見への回答について、ご説明させていただきます。
前回はさまざまなご意見をいただき、ありがとうございました。まず、乗り継ぎ時間が合わない、目的地に行くために遠回りしてしまうといったルートやダイヤ改正に関するご意見につきましては、さまざまな意見・要望を基にルートやダイヤを組んでおり、一か所変更するとそれに伴って別の場所にも影響が出て玉突きに変更が生じ、100%皆さんの要望に沿うということが非常に難しいものですので、後ほど説明します、乗降調査の結果などを分析し、次回のルートやダイヤ改正の参考とさせていただきます。
また、次に路線バスやバス停の路線図が見づらいというご意見につきましては、見やすくわかりやすい路線図の作成を心がけておりますが、コンパクトな市内にこれだけ充実した交通網を敷いているため、なかなか難しいものとなっています。引き続き見やすい民間の路線バスの路線図などを研究し、次回印刷物を更新する際に生かせていければと思っております。
次にゾウさん号やキリンさん号などのように愛称やラッピングをつけてはいかがですかというご意見については、動物だけではなく、市には「はむりん」以外にもキャラクターがおりますので、どういったものがいいのか、費用対効果なども含め研究し、次回車両入替の際の参考とさせていただきます。
以上で(1)の前回のご意見への回答について、説明を終了いたします。
(座長)只今、事務局から説明のありました(1)「前回のご意見への回答について」、何かご質問等ございますか。
(委員)議事録は作成されているのですか。
(事務局)作成し、皆さんに送付しています。また、公式サイトにも公開しております。
(座長)それでは、(2)「はむらん乗降調査の結果報告について」 と、(3)「ルート変更の方向性について」、関連がありますので、合わせて事務局から説明をお願いします。"
(事務局)それでは、(2)はむらん乗降調査の結果報告について報告させていただきます。お手元の資料1をご覧ください。私たち職員で、11月から12月の間の4日間に分けて、はむらんの乗降調査を行いました。調査対象は全てのコースの全ての便、全ての利用者です。市職員が調査員として乗車し、乗降するバス停を性別、年齢別に集計しました。
結果の概要としましては、2ページに記載がございます。
まず、利用者の性別は、女性が約68%と多数派でした。
また、利用者の年齢は、高齢者が半数を超え、30 歳以下の利用者は、全体の約8%と非常に少ないことがわかりました。
未就学児の利用は、運賃無料にも関わらず3 人であり、子育て世帯の利用が非常に少ないことがわかりました。
時間帯ごとの乗降数は、19 時台と18 時台が少なかったですが、それ以外の時間帯は、大きな差はありませんでした。
最後に、5ページをご覧ください。1日当たりの合計ですが、乗降数が0 人のバス停が5 か所、1 人のバス停が8 か所ございました。
この調査結果は、今後のルートの見直しの参考にしたいと思います。
次に、これを踏まえ、(3)ルート変更の方向性について報告させていただきます。
最初に、はむらんの現状についてお話しますと、運行の充実を図り、今まで走行距離を延ばしてきたことやバスの運転手の人件費の上昇により、運行費用が年々増加しており、現在1年間で5000万円以上の経費がかかっています。このまま運行経費が上がり続けると、はむらんの運行継続が難しくなってくる可能性があり、事務局としては大変危機感を覚えているところです。
このような状況で運行費用を減らすには、路線バスの走行ルートと重なっているバス停の削除や、利用者の少ないバス停の洗い出しなど、ルートの見直しや運行形態そのものを見直ししていかなければなりません。
そこで、さきほどの調査結果を踏まえ、事務局としては、羽村西コースと小作コースのルート変更を検討しておりますので説明いたします。
ルート変更はプロジェクターにて説明いたしますのでご覧ください。
まず、羽村西コースですが、現在の羽村西コースは線路以西を走行後、線路を越え羽村市役所から栄町方面に向かい、羽村駅の東口に向かっています。
しかしながら、今回の乗降調査によると、羽村西コースは線路以西の利用者が多く、また、栄町周辺は複数の路線が走行していることがわかりました。そのため、羽村西コースの線路以東の走行距離を短くしようと考えています。
例えば、1案として、現在は羽村市役所からさくらモールの方面に行きますが、羽村市役所から富士見公園へ向かい、羽村駅へ行く案。もしくは、2案として羽中2丁目から羽村駅西口へ向かい、川崎方面へ向かう、線路の東側に全く向かわない案を考えています。
運行時刻については、お手元の資料2に、この場合のダイヤ改正案を掲載しております。1案の場合は、1便あたり7分運行時間を削減することができ、時間だけでいえば、現在の10便から11便に増やすことができます。また、2案については、1便当たり12分の削減となり、12便に増やすことができる考えです。ただし、2案については新しいルートを走行することになるため、新しいバス停を複数設置する必要があり、初期費用がかかる可能性があります。
次に、小作コースについては、小作坂下から小作駅までは、既に民間の路線バスが頻繁に走行していることから、小作コースの、小作坂下、小作本町会館に向かわず小作駅の方に向かう案を検討中です。
今申しあげた改正は、現時点での案であり、まずは事務局として、利便性をできるだけ損なわせず、経費を削減できそうなルートを提案いたしました。皆さんの意見をお聞かせいただければと思います。
以上で (2)はむらん乗降調査の結果報告及び(3)ルート変更の方向性についての説明を終了いたします。
(座長)只今、事務局から説明のありました「乗降調査」と「ルート変更」について、何かご質問等ございませんか?
(委員)現在さくらモールに3コース乗り入れている経緯を教えてください。
(事務局)さくらモールには、平成31年3月のルート改正で羽村東コース、羽村西コース、小作コースの3コースに乗り入れを開始しました。商業施設をルートに入れることにより、利便性の向上や市民活動の活性化を目的としています。導入の際には懇談会にお伺いをしています。
(委員)さくらモールへの3コース乗り入れは多いと思います。以前はむらんに乗車した時は、さくらモールで降りた方はいませんでした。
また、案では増便となっていますが、単純に増便するのではなく、たとえば無駄な時間調整を無くすなどして、経費をかけずに増便することも検討されてはどうですか。乗務員によっては、車内アナウンスをしてくれずに時間調整する人がいて分かりづらいのでアナウンスする人材教育をお願いします。
(運行事業者)西東京バスです。道路運行法上早発が禁止されているので、安全に待機できる場所で時間調整をすることもあります。時間調整する際は、起点終点以外は乗務員の判断でダイヤに合わせています。
(副座長)1案か2案か先に皆さんに決めていただいてはどうでしょうか。
(委員)今日1案か2案か決めるのですか。
(事務局)市は必ずこの案で進めたいというわけではなく、案に対する皆さんのご意見をお伺いし、メリットデメリットを把握した上でフィードバックしてまた検討したいということです。懇談会ですからいろいろなご意見をお伺いできればと思います。
(委員)さくらモールに行かなくてもいいという意見もわかりますが、最近さくらモールでは作家さんがイベントをしたり、市民活動に利用され始めています。駅からでは歩きや自転車でも遠いですし、いらないと決めるのは検討の余地があるのではないかと思います。
(委員)さくらモールについては、今のルートでは非常に無駄なので産業道路から出入りするなど合理的な運行ルートを考えていただきたいです。さくらモールの敷地内には入らなくてもいいのではないかと思います。
(座長)さくらモールが後で追加されたことによって、効率の悪いルートになっているかもしれませんね。
(委員)新しい案では、羽村西コースがさくらモールに乗り入れないということですよね。たしかに遠回りですが、民間路線バスも減ってきて産業道路を通るバスがあまりない現状があります。どういうかたちであれ、産業道路をバスが通ることには意味があると思います。
(委員)さくらモールをよく利用させていただいている者ですが、たしかに回り方には無駄があると思います。さくらモールから産業道路経由で羽村駅に向かうようにしてはどうでしょうか。乗ってみると、駅への行き来に使う人が非常に多いので、産業道路にバス停がないことからも、産業道路を通って駅に向かうようにすればいいのではないかと思います。保健センター、福祉センターへの乗り入れは必要だと思うので、それら公共施設とさくらモールに乗り入れた上で、産業道路を通って時間をかけずに羽村駅に向かうルートを考えてはどうでしょうか。
また、さくらモールの乗り入れは現状のまま敷地内に乗り入れる方が安全でいいと思います。
(副座長)私は、羽村西コースは西口に特化した方がいいと思うので、第2案がよいと思います。今まで通っていなかった新奥多摩街道を通ることで、新たな利用者の発掘にもつながるのではないでしょうか。2案にしても、残り2コースはさくらモールに乗り入れるので、さくらモールは乗り換えて行こうと思えば行けます。年に数回さくらモールに行く利便性より、毎日の生活での利便性を考慮すべきだと思います。
(座長)乗降調査の中でさくらモールは第9位で29人の乗降数とありますが、コース別には何人ずつなのですか。
(事務局)さくらモールの乗降数ですが、羽村東コース21人、羽村西コース1人、小作コース7人となっています。羽村西コースが非常に少ないという結果が出ています。
(委員)障害者支援の仕事に携わっているのでその視点から意見を申し上げます。福祉センターや栄小学校の隣に作業所があり、毎日10名ほどの障害者の方がはむらんを利用していますが、もっと本数を増やして欲しい。ちょうどいい時間がないという意見がほぼ全員から挙がっています。現在2、3コースが運行しているにも関わらず、ちょうどいい時間がないので、もし1便減らすことになっても、ちょうどいい時間に調整してほしいです。ただ不便になるだけでなく、他のコースや路線バスが少なくなっているのを考慮し本数を検討していただきたいです。
また、利用者が少ない川崎公園についてですが、乗降調査では0人となっていますが、それは羽村駅に行くには清流まで遠回りして行かなくてはいけないからです。利用したい人がいないから0人ということではなく、駅まで利用したくても遠回りするから利用しづらく0人というのは考慮していただきたいです。
(委員)小作本町の町内会長です。小作コースの案についてですが、小作本町会館バス停は、町内や友田からも使う人がおり、出発時間も2時間おきで固定されていて使いやすく、利用者が多いです。もし小作本町会館を無くすのなら、ぜひ小作坂下にバス停を設置していただきたいです。
(事務局)小作坂下については検討していきます。
(座長)それでは、(4)「ネーミングライツ実施の検討結果について」、事務局から説明をお願いします。
(事務局)それでは(4)ネーミングライツ実施の検討結果について報告させていただきます。
ネーミングライツについては、懇談会において提案がされてから数回にわたり検討を重ねてきました。「第六次の懇談会」の座長及び委員の皆さんからは、「ネーミングライツ」を実施すべきとの意見をいただいたところです。
その後、事務局にてネーミングライツを実施した場合の具体的な内容や費用などを検討し、その検討に合わせてもう少し手軽にできる車内アナウンスの案も企画し、市の新規事業等を検証する行政改革推進本部にて審議を行いました。その結果、ネーミングライツについては、費用対効果が見込めないため、車内アナウンスという形に変えて実施する方向で研究せよとの審議結果が出されました。
資料3をご覧ください。1~3には、車内アナウンスに関する現時点での案が記載されております。車内アナウンスではバス停名の変更は行わず、事業者のPRを車内放送で行います。また、広告料は、1バス停1年間1万円と考えております。なお、ネーミングライツでは名称を変更できないバス停を指定するつもりでしたが、アナウンスは全てのバス停に追加できるものとします。申し込みがあった場合は、市の有料広告掲載審査委員会で審査後、採用となります。
このことから市では、来年度から車内アナウンスによる新たな運行外収入の確保に向けて取り組んでいく予定ですので、もし車内アナウンスで広告希望の事業者等をご存じでしたら市にご連絡をいただけると幸いです。
以上で(4)ネーミングライツ実施の検討結果について、説明を終了いたします。
(座長)只今、事務局から説明のありました(4)「ネーミングライツ実施の検討結果について」、何かご質問等ございませんか?
(副座長)商工会と協議していただけたらありがたいと思います。
(事務局)検討の際は商工会と調整させていただきたいと思います。
(座長)商工会と意見をすり合わせて、この懇談会でご報告をいただければと思います。
それでは、(5)「パスモ返金対応開始について」、西東京バスの委員からご説明をお願いします。
(事務局)はむらんでICカードを利用していただけるようになった2016年7月から、バス特というポイントサービス2019年の2月までポイントついていなかったという事象が発覚しましたので、数が膨大で調査に時間がかかりましたが、ここではむらん利用者への返金の連絡を1月31日実施し、順次返金をさせていただいております。現金書留か講座振込なのでよろしくお願いいたします。
(委員)該当者は利用者の何パーセントくらいなのでしょうか。
(運行事業者)一桁程度と把握しております。
(座長)それでは(6)「その他」として、質問やご意見がある方はいらっしゃいますか。
(委員)質問が4点ございます。一点目は、小作コースの「図書館・ゆとろぎ」バス停を利用しているが毎回5分から10分遅延しています。
二点目は、車内アナウンスの運転手対応が統一されていないことです。乗降りの際は、半分の乗務員は降りる方が優先だとアナウンスしてくれますが、半数はアナウンスをしてくれません。アナウンスしてくれないと外にいる乗る方には分からないので、降りる方がいることを確実に伝えていただきたいです。
三点目は、「図書館・ゆとろぎ」バス停のゆとろぎ側のベンチが、その下の草が繁茂しており座りにくいので、対応をしていただきたいです。
四点目は、乗継券の利用率を教えていただきたいです。乗継券は廃止して、利用者負担にしてもいいのではないかと思います。
(運行事業者)一点目は、早発が禁止されているため、5~10分程度遅れる前提でダイヤを組んでいます。バスという性質上、時間どおりの運行は大変難しく、ご迷惑をおかけしますがご理解いただければと思います。二点目のアナウンスについては統一するよう指導いたします。
(事務局)3点目のゆとろぎのベンチについては対応いたします。4点目の乗り継ぎ券については、次回回答いたします。
(委員)小作駅の西口から羽村駅の東口に行くルートと、川崎から羽村駅に直接向かうルートを作ってほしいです。
(事務局)ご意見としてお伺いします。
(座長)バスが完全に停車してから席を立ってくださいというアナウンスをよく聞きますが、理由があるのでしょうか。
(運行事業者)主な理由としては、利用者の高齢化により、車内転倒事故が増えていることが挙げられます。
(委員)乗継券に関するアナウンスが自動音声で流れますが、肉声でもう少しはっきりとお客さんに伝えてもらえると嬉しいです。
(運行事業者)アナウンスについては、確実に実施するとは言いづらいです。はむらんの運行コースは非常に複雑であり、安全を第一に考えると慣れていない乗務員だとそこまでご案内することは難しいところがあります。安全に配慮した中で可能な限りサービスを向上させていきます。
(座長)それでは、閉会にあたり、事務局からの挨拶をお願いします。
(事務局)以上をもちまして、第七次羽村市コミュニティバスはむらん運営推進懇談会第2回を終了させていただきます。本日はありがとうございました。
配布資料