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羽村市

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あしあと

    令和7年第3回羽村市議会定例会市長挨拶要旨

    • 初版公開日:[2025年09月02日]
    • 更新日:[2025年9月2日]
    • ID:20004

    (令和7年9月2日)

    おはようございます。

    令和7年・2025年第3回羽村市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

    定例会の開会にあたり、一言、御挨拶を申し上げます。

    猛暑の夏を乗り越え、根がらみ前水田では、たわわに実った稲穂が刈取りの時を待っています。

    朝夕の虫の音に、僅かですが秋の気配を感じられる時候になってまいりました。

    さて、今年は、終戦から80年となる節目の年であります。

    市では、毎年、平和都市宣言の趣旨に則り、世界の恒久平和を願い、広く市民に普及啓発を行うための事業を実施しています。

    節目の年である今年は、例年実施している事業に加え、「戦後80年平和啓発事業」としてさまざまな事業を実施し、「祈る平和」から「創る平和」へと歩みを進めています。

    市民の平和を願う想いを折り鶴として広島に奉納する「はむら千羽鶴プロジェクト」では、子供から高齢者まで、多くの市民の皆様に御協力をいただき、二千羽以上の折り鶴が集まりました。

    この折り鶴一羽一羽を、富士見小学校の5年生が千羽鶴にまとめ、去る7月14日、学校を代表して6年生の児童が平和への願いを込めたメッセージとともに届けてくれました。

    この千羽鶴は、「青梅・羽村ピースメッセンジャー事業」の参加者が被爆地広島に奉納しました。

    「青梅・羽村ピースメッセンジャー事業」に参加した19人の羽村市と青梅市の中学生は、事前研修を経て、7月31日から8月2日までの3日間、広島を訪問しました。

    広島では原爆資料館を始め、さまざまな被爆遺構等の見学や、同年代の広島の中学生・高校生との交流、被爆体験者の体験談を聞くなど、さまざまな体験活動を行いました。

    最終日には、平和記念公園内にある「原爆の子の像」に、市を代表して市民の平和への想いが込められた千羽鶴を、奉納しました。

    そして、戦後80年の節目を迎えた本年の重要な事業として、8月17日に「プリモホールゆとろぎ」にて「羽村市平和記念式典」を開催いたしました。

    戦没者の御遺族を始め、議員並びに多くの市民の皆様の御臨席を賜りましたこと、改めましてお礼申し上げます。

    平和記念式典では、戦争で亡くなられた方々への黙とうを捧げるとともに、羽村市平和都市宣言の理念に則り、この美しい郷土「はむら」を未来に引き継ぐため、世界の恒久平和への誓いを新たにいたしました。

    式典の後に実施した「青梅・羽村ピースメッセンジャー派遣報告会」では、参加した中学生が実際に広島の地に立ち、さまざまな体験をする中で被爆の実相に触れ、同世代の広島の生徒との交流を通して感じた平和への想いが、真摯に、力強く語られました。

    次世代を担う若者が、貴重な体験を通じて平和への意識を深めてくれたことを、大変嬉しく感じております。

    この他にも、ヒノトントンZOOの正面エントランス付近での広島の「被爆樹木二世のアオギリ植樹式」や「戦争体験談・平和を願う作文等の募集」などを実施し、羽村市全体で世界の恒久平和を願いました。

    これらの取組を通じて、戦後80年という節目の年に、さまざまな世代の方々が平和への想いを共有し、それぞれの立場で平和について考えを深めたことは、大変意義深いことであると考えております。

    今後も羽村市は、戦争の悲惨さや平和の大切さを次の世代に伝えながら、市民の皆様とともに世界平和の実現に努めてまいります。

    次に、「令和7年度東京都・羽村市・日の出町合同総合防災訓練」についてです。

    市では、東京都及び日の出町と連携し、去る8月29日から8月31日までの3日間、合同総合防災訓練を実施いたしました。

    近年、全国各地で大規模な自然災害が頻繁に発生しています。

    この夏も、猛烈な暑さや記録的な大雨が全国各地で観測されました。

    8月6日からの大雨では、東北から九州までの各地で被害が発生し、特に、熊本県では、河川の氾濫や土砂崩れ、家屋の浸水等、甚大な被害が発生しています。

    被災された皆様には心からのお見舞いと、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

    地震や異常気象による大雨等の災害発生時に備え、関係機関との連携強化や地域の防災力の向上を図ることは急務となっています。

    今回の訓練では、東京都、羽村市、日の出町を始め、消防、警察、自衛隊などが連携し、大規模災害を想定した実践的な訓練を実施いたしました。

    今回の訓練を通じて、実際の災害現場を想定した訓練環境の中で、参加者一人一人が真剣に取り組み、市の地域防災力の一層の向上が図られたものと捉えております。

    災害に強い安全・安心なまちづくりは、行政と市民、関係機関が一体となって取り組むことで実現できるものであり、今回の訓練はその重要性を改めて確認する機会となりました。

    この経験を活かし、さらなる防災体制の強化に取り組んでまいります。

    さて、羽村の秋はイベントの秋でもあります。

    今月、9月15日の敬老の日には、長年にわたり羽村市を始め、社会の発展に尽力された高齢者を敬愛し、長寿を祝うため「羽村市敬老のつどい」を開催いたします。

    今年の演芸は、堀内孝雄さんと美里里美さんをお招きして、歌謡ショーを行います。

    多くの高齢者の方に楽しんでいただきたいため、今回は、対象年齢を70歳に引き下げて追加募集を行いました。

    残暑が続くことが予想されますので、当日は暑さ対策をした上で会場までお越しください。

    10月13日のスポーツの日には、市民が市内でスポーツを実践する機会の充実を図るため「市民スポーツまつり」を開催いたします。

    今回から、「市民スポーツまつり」と「はむらスポーツフェスティバル」を統合し、富士見公園を中心に、スポーツセンター、スイミングセンターを会場に加え、市民参加型のスポーツ事業として実施いたします。

    富士見公園では、さまざまな健康づくりの普及啓発を図る「はむら健康フェア」と、地域との連携による居場所づくり事業「ポットラックピクニック」を同時開催し、スポーツと健康、そして地域のつながりを一体的に推進してまいります。

    また、11月15日から開催される、耳が聞こえない・聞こえにくいアスリートの国際スポーツ大会である「東京2025デフリンピック」の普及啓発に関する取組も実施し、共生社会の実現に向けた理解促進を図ります。

    子どもから高齢者まで、全ての世代が参加できるさまざまなスポーツ事業と健康に関するイベント等を企画しています。

    是非、多くの市民の皆様に御参加いただき、スポーツの秋の一日を存分に楽しんでいただきたいと思います。

    次に、羽村市商工会が実施する生活応援事業「羽村市プレミアムデジタル商品券事業」についてです。

    長引く物価高騰により、市民の家計負担が増加する中、少しでも生活の支援につながるよう、また、地域経済の活性化を図るため、市ではこの事業を支援しています。

    8月28日に申込受付を終了したところ、申込者数が発行予定数に達しなかったため、より多くの方に御利用いただけるよう、10月頃の追加募集を検討しております。

    このデジタル商品券が、市民の皆様の生活支援と地域経済の循環促進の一助となることを期待しており、追加募集の詳細が決定次第、市民の皆様にお知らせしてまいります。

    今後も物価高騰の状況を注視しながら、市民生活の安定と地域経済の発展に向けた支援策を検討してまいります。

    最後に、「日野自動車株式会社羽村工場」についてです。

    去る6月10日に、日野自動車株式会社と三菱ふそうトラック・バス株式会社は、経営統合を行うことで最終合意し、令和8年4月1日の事業開始を目指していることを発表しました。

    また、日野自動車羽村工場を親会社であるトヨタ自動車株式会社に譲渡するため、日野自動車株式会社の子会社として新会社を設立し、この新会社に羽村工場を継承した上で、来年4月1日の予定でトヨタ自動車に譲渡することも、併せて発表しています。

    去る8月21日、この新会社の、名称を「トヨタ自動車羽村株式会社」に決定したことが発表されました。

    昭和38年に開設された日野自動車羽村工場は、市内最大の事業所として、これまで羽村市にとってかけがえのない大切なパートナーであり続け、60年を超える長きにわたり、さまざまな場面で、本市のまちづくりをともに担い、支えていただいてまいりました。

    心から感謝を申し上げます。

    市といたしましては、この新体制への移行を注意深く見守りながら、トヨタ自動車羽村株式会社との新たな関係構築に努め、羽村市のさらなる発展につなげてまいりたいと考えております。

    議員の皆様を始め、市民の皆様の御理解・御協力を、よろしくお願いします。

    なお、今次定例会には、決算認定案件7件、条例案件6件、補正予算案件6件、剰余金処分案件1件人事案件5件、合わせて25件の議案等を御提案させていただきました。

    よろしく御審議のほどお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

    ありがとうございました。