日時 令和7年1月21日(火)午後2時00分から2時20分
場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室
出席者の氏名 教育長 儘田文雄、教育長職務代理者 羽村章、委員 塩田真紀子、委員 永井英義、委員 海東朝美
傍聴者 なし
議事日程
日程第1 会議録署名委員の指名について
日程第2 教育長報告
日程第3 教育委員会委員活動報告
会議経過
教育長 定刻になりましたので始めたいと思います。
ただいまの出席者は、5名です。定足数に達しておりますので、ただいまから令和7年第1回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。
〔日程第1〕
教育長 日程第1、会議録署名委員の指名を行います。会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において羽村章委員を指名いたします。どうぞよろしくお願いします。
〔日程第2〕
教育長 日程第2、教育長報告を行います。
それでは、お手元の教育長報告事項をご覧ください。
12月20日から1月16日までの主立ったものを掲載してる中から二つ取り上げたいと思います。
まず1点目は1月7日火曜日の定例校長会です。ここで、小中一貫教育の狙いを、「源流」を改めてお話をいたしました。
同じく1月16日木曜日の定例副校長会でも同様に説明をしましたが、いわゆる小中一貫教育というのは、言わば手段であって、その狙いは教育基本法にある義務教育の目的、そして学校教育法にある義務教育の目標、この達成にあるということ。9年間一貫した教育をすれば、目的も目標も達成しやすくなるという話をし、なおかつ具体的に、両法から目的と、それから目標について抜いたものを私なりに説明しまました。
2点目は、皆様にもご参集いただきました二十歳のつどいです。1月13日月曜日に開催しましたが、年々、落ち着いた式典になっているかなと思っております。具体的には、司会者、二十歳の方が司会進行するわけですが、一言も「静かにしてください」、「ご静粛に」ということは言いませんでした。雰囲気を見て、自分たちでそういう場の雰囲気をつくったという式典でございますし、2人の挨拶についても非常に質の高いものだったと考えております。この二十歳のつどいについて、ご感想、あるいはご意見をいただきたいと思います。
私からの報告事項は以上でございます。
今言及したこと、あるいはこの教育長報告事項にあることを、何でも構いません。質疑がご質疑がございましたら、お出しをいただきたいと思います。
海東委員 教育長。
教育長 海東委員。
海東委員 二十歳のつどいに参加させていただきました。
教育長のご報告のとおり、とても厳粛な会で、これまでにない緊張感があったなと感じています。
抱負を述べた若者の、本当に前向きなこれからの社会でどんなふうに生きていくかという姿勢が伝わる、とてもいい会であったなと思います。
そして司会を担当した三中校区の子供たち、私が在職していた頃の子供たちで、もう顔を見た瞬間に、あのときの子供たちがこんなに立派になって進行していて、本当に何かうるうるするぐらいうれしかったです。
反面、その静けさが、果たして100%良かったなと思っている訳ではなく、やはり子供の活力、これからの夢を追う若者たちが、あれで良かったのかという面も実は感じています。今は社会が本当に低迷していて、夢を持つことも諦めている若者がいやしないかなとか。その辺りの静けさであるかなという不安な面もちょっとかいま見えた気がしました。
教育長 ありがとうございます。
二十歳のつどいについてお話をいただきました。ほかどうでしょうか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 私も、二十歳のつどいについては、だんだん礼儀正しくというか、きちんとしていくなという印象で、例えば、司会が前に出てずっと立っているのをきちんと見て、だんだん静かになっていって始めるというのは本当にすごいことだなと思いました。
海東委員と同じように、静か過ぎるというか、おとなし過ぎるなという不安もあったのですが、恩師のVTRが出たときに、やっぱり年相応のはしゃぎ方というか、声の上げ方というのがあって、決してただおとなしいだけではなくて、騒ぐときは騒げる子たちで、めり張りが利いているというか、わきまえているというか、ちゃんと状況を見られているのではないかなと私は感じておりますし、そういう子であってほしいなと期待はしています。
教育長 ありがとうございました。
二十歳のつどい以外の項目でも結構ですが、よろしいですか。
(質疑なし)
ありがとうございます。以上で質疑を終了します。
教育長報告は以上で終わりました。
〔日程第3〕
教育長 日程の第3、教育委員会委員活動報告を行います。
教育委員会委員の12月17日から1月20日まで、事務局で把握している活動については、別紙に記載のとおりです。
各委員からご意見やご報告等がございましたらお願いをしたいと思います。いかがでしょうか。
海東委員 教育長。
教育長 海東委員。
海東委員 八王子市立いずみの森義務教育学校への視察を設定していただいてありがとうございました。学ぶべきところ、こんなふうに進んできていたんだというところが、とてもよく理解できました。
とにもかくにも、その施設の立派さには驚くばかりです。私たちがこの先、羽村が、どんな学校を建てていくのかというのを構想していく中で、建物も大事なんだけれども、やはりそこでどんな教育をしていくのかということが、一番大事なのかなと感じたところです。
このいずみの森の義務教育学校で最も大事にしているのが、やはり小中のつながりだと感じました。9年間の学びを通して、互いがその先輩の活躍する姿を見て刺激し合って、育てていく。そういう義務教育学校の一番大きな特徴があるなと感じました。
これを羽村に持ってきて考えてみると、本市の小中一貫教育もここに似ているものを持っていることと、それからコミュニティスクール化になっていますので、コミュニティスクールも地域とつながるということで、これからの羽村の教育の大きな軸になる、二つがもうはっきりと見えたなという気がいたしました。ありがとうございました。
教育長 いずみの森義務教育学校の視察の件でお話を頂戴しました。
この視察のことで、感想あるいはご意見等がありましたら、お願いしたいと思います。よろしいですか。
では、そのほかの事項でいかがでしょうか。お願いします。
羽村委員 教育長。
教育長 羽村委員。
羽村委員 1月16日木曜日、令和6年度東京都市町村教育委員会連合会第3回理事会、理事研修会に出席してまいりました。
研修は、東京都多摩教育事務所の小島所長が教育行政の現状と課題というこで行われましたが、その中で立川緑高校という、不登校、なかなか学校に行けない子供たちの都立高等学校、これは多摩地区で初めてできるということの説明があったのは非常に僥倖というところであります。もともと多摩教育事務所があった場所で、非常に狭い場所に建てられたのですが、すごく機能的だという話をされていました。
また、市町村教育委員会連合会の第2回の研修会が、2月28日金曜日、午後2時から東京自治会館の講堂で行われます。講師が漫画家の棚園正一さんという方で、この方は、小・中学校に1回も行ってないという子でしたが、アラレちゃんとか、ドラゴンボールなどを描かれている鳥山明さんと棚園さんのお母さんが同級生らしく、そんなことがあってご本人も漫画に非常に興味があったということで、小学校のときに鳥山さんのところに連れていってもらい、その後、鳥山さんのところには出入りしていたらしいのです。
学校は行かなくてもいいけれど、行かなくても漫画家になれるけれど、学校に行ったほうが漫画の題材が手に入るということ言われています。
大学は、高卒認定、昔の大学入学資格を取って、名古屋芸術大学に進学し、テーマが、学校に行けなかった僕の気持ちと両親や先生との関わり方、周りの大人たちにしてほしかったことということで、非常に面白そうな内容です。
私も出席予定ですので、ぜひとも出席されると面白いのかなと思います。
こういう面白い会には、多くの皆さんに参加してほしいと思っています。しかし、東京都市町村教育委員会連合会の中でも、島しょ部の教育委員会の方々は出て来られないんです。そういうこともあってウェブ配信とかできないかという提案をしましたが、事務局の話では、現時点ではちょっと無理だということでした。
教育長 貴重な情報ありがとうございます。2月28日ですね。
羽村委員 はい。2月28日金曜日、2時から2時間、東京自治会館で行われます。
教育長 ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。
海東委員 教育長。
教育長 海東委員。
海東委員 記載にある1月16日木曜日、令和6年度市町村教育委員会研究協議会に参加いたしました。グループ協議の中での情報交換の概略だけお話させていただきます。
この研究協議会では、日本全国の市町村の中で希望する行政が集まって、四つのテーマに分かれながら、3人から4人が一つのグループになり、答えのない議論を交わしました。共通理解したり、他の行政の取組を学んだりするオンラインでの研修講座でした。
私が参加したのは、テーマが四つの中の「働き方改革について」、それから、「地域と学校の連携・協働について」のこの2点です。それぞれ50分ずつの時間割で、グループが代わり、参加メンバーも代わります。
最初の「働き方改革のグループ」では、本市よりも少し規模の小さい行政、兵庫県丹波篠山市と、島根県大田市が参加しました。2行政とも管理職を経験された学校関係の方でしたので、非常に精通されたさまざまな取組を発表し合いました。
その中で重点的に話題になったのが、学校と地域のつながりの低迷化、希薄化が課題であり、働き方改革が進めば進むほど、学校と地域のつながりが難しくなっているのではないかということでした。学校は地域のコミュニティの核になって、生涯学習を実現するまちづくりにぜひともつなげていけるような、これからは、そんな方法を何か探っていきたいという意見が出ていました。
もう一つは、働き方改革の目指すものが、本来の目的から少しずれてはいないか、時間外在校時間の削減の数字だけが独り歩きしてはいないかという話題も出ていました。
子供たちのために時間をつくったはずが、子供に関わる時間に使えているのか、ワークバランスの充実に本当に時間が使えているのかといった見えないところもちょっと話題になりました。
あと、東京都は特に恵まれているところですが、羽村市も含めた小さな行政は、山間部を抱えたり、複式学級があるような学校があり、必要とする支援に対する予算の配分が、本当に少ないという意見も出されていました。また、途中で予算を切られてしまったり、なかなか働き方改革にもつながらないようです。お金のある行政というのは、あれもしました、こういう支援体制を設けました、こういう人材も確保できましたと、いろんなことが可能です。このような点から、教育の平等性についてもう少し考えていかなくてはいけないのではないかという意見が出ていました。
もう一つのグループ協議は、「地域と学校の連携について」です。ここでは京都府、兵庫県、和歌山県の方と4人で協議しました。主な話題は、地域と学校の連携・協働はコミュニティスクールの設置によってどのように地域とつながっていくかということでした。話題となったのがやはり地域との連携が希薄になっていることでした。これは、働き方改革だけではなく、教員の異動やコロナ禍でつながっていた部分が切れてしまったことにより、前と同じようには再生できない状態になったからだという指摘がありました。今後新たなつなぎ方を考えていく必要があるという意見が出ていました。加えて、PTAの存在も薄くなってきており、PTA活動の縮小化やPTAを止めてしまうような行政もあるとお聞きしました。一旦止めてしまったものをまた復活させるのには、大変なエネルギーが必要だろうと思いました。
また、対策の中には、市全体で取り組む個別最適化プロジェクトの推進、つまり学習指導要領が狙っている学びのつくり方を紹介した行政がありました。これをコミュニティスクールと関連させて、学校に人材を派遣したり、子供たちの学びと社会とのつながりに使っていく、そんな取組も紹介されていました。
まとめでは、「地域と学校の連携」の推進には、地域をよく知る人材がキーパーソンになっているということを地域・学校が共通理解し、そういう人たちがかかわることで、これからの子供の育成、これから学校と地域が目指すものを持続可能にしていけるのではないかという意見が出ていました。
教育長 ありがとうございました。リモートでご参加をいただいた研究協議会のご報告でした。働き方改革と学校と地域とのつながり、これはしっかりと考えていかなければならない重要なテーマだと思います。ありがとうございます。
ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
(質疑なし)
教育長 以上で教育委員会委員活動報告を終了させていただきます。
これをもちまして、令和7年第1回羽村市教育委員会(定例会)を閉会します。ありがとうございました。
午後2時20分 閉会