(令和4年12月6日)
令和4年・2022年第6回羽村市議会、定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。
定例会の開会にあたり、一言、ご挨拶を申し上げます。
師走を迎え、日を追うごとに寒さも深まり、冬の到来を感じる時期となってまいりました。
そんな今朝の大きな関心事はサッカーワールドカップ決勝トーナメント1回戦、日本対クロアチア戦でありました。
残念ながら悲願のベスト8入りは果たせませんでしたが、もう世界との差は無いことをこの大会で証明してくれました。選手たちが大きな勇気と感動を与えてくれたことに拍手を送りたいと思います。
今回のワールドカップ・カタール大会は、にわかファンの私もテレビに釘付けとなりました。
現在のこのような暗い世相の中、日本チームの活躍は一服の清涼剤となりました。
侍ブルーの選手たちの最後まで諦めない姿や、日本のサポーターたちが試合後に観客席で清掃活動を行なう姿は、子供たちにも必ずいい影響を与えてくれるものと確信しています。
しかし、私たちが温かい部屋でサッカー観戦ができる一方で、遠くウクライナでは、ミサイル攻撃により各地で停電が発生し、子供たちやお年寄りをはじめとする多くの国民が、今この瞬間にも極寒の中での生活を強いられていると聞きます。
その事に思いをはせますと、胸が締め付けられる思いであります。
争いの後の雪解けの春はいつ来るのでしょうか、あらためて一刻も早い終結を只々願うばかりです。
さて、今年も残すところひと月足らずとなりましたが、一年を振り返ってみますと、収束の見通しが立たない新型コロナウイルス感染症の感染拡大、ロシアによるウクライナ侵攻、それらを発端とする原油・原材料価格の高騰や物資の供給制約、急速な円安の進行、世界的な異常気象など、国内外の社会経済情勢の動向は、極めて不安定かつ不透明なものでありました。
新型コロナウイルス感染症については、令和2年1月に国内最初の感染が確認されてから3年が経とうとしていますが、感染拡大は未だ収束する気配は見られません。
令和4年は、年明け早々の急激な感染拡大に伴う第6波に始まり、オミクロン株・BA5への置き換わりにより7月から始まった第7波、そして現在の第8波と、3回に渡り感染拡大の波が訪れました。
感染症対策は、コロナとの共存、いわゆる「ウィズコロナ」に向けた転換期を迎えていると言われております。
市では、今後も感染拡大防止対策を緩めることなく、市民の皆様の安全と安心を守るための取組みを継続する中で、ウィズコロナを見据えた適切な対応を図ってまいります。
また、今夏は、全国で記録的な大雨や、台風災害が相次ぎ、各地で甚大な被害をもたらしました。
さらに、全国各地で記録的な暑さが続き、東京都では、最高気温が35度を超える猛暑日が統計開始以来、過去最多を更新するなど、地球温暖化の影響と思われる異常気象は、年々、深刻さを増していると感じています。
災害等から市民の生命と財産を守ることは、行政に課せられた最も重要な役割でありますので、今後も引き続き、災害に強いインフラ整備に計画的に取り組むとともに、関係機関や地域の皆様との連携・協力体制をより強固なものとする中で、安全・安心のまちづくりを進めてまいります。
こうした中、市では、ワクチン接種をはじめとする感染症対策を最優先事項としつつ、コロナ禍における市民生活や市内事業所の支援に積極的に取り組みながら、今年度計画した事務事業の着実な推進を図ってまいりました。
現在、令和5年度の予算編成に取り組んでいるところでありますが、依然として厳しい財政状況が続くものと想定されます。
しかし、私は、どのような状況下においても、職員と一丸となり、市民の皆様の「福祉の向上、幸せ」のため、全力を注いでまいります。
ここに、改めまして、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
なお、今次定例会には、条例案件6件、補正予算案件2件、人事案件1件、指定管理者の指定案件3件、合わせて12件の議案をご提案させていただきました。
よろしくご審議のほどお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます