日常生活や音響機器などによる騒音(生活騒音)に関する規定です。
生活騒音防止の心がけ、防止の方法を普及・啓発していただくときの参考としてください。
音の大きさはデシベル(dB)という単位で表示され、その目安はおおよそ下記のようになります。
人の話し声でも、時と場合によっては、大きな騒音源になります。
音の大きさ(デシベル) | |||
日常生活音のいろいろ | 家庭用設備 | エアコン | 約41~59 |
温風ヒーター | 約44~56 | ||
換気扇 | 約42~58 | ||
風呂または給排水音 | 約57~75 | ||
家庭用機器 | 洗濯機 | 約64~72 | |
掃除機 | 約60~76 | ||
目覚まし時計 | 約64~75 | ||
電話のベル音 | 約64~70 | ||
音響機器 | ピアノ | 約80~90 | |
エレクトーン | 約77~86 | ||
ステレオ | 約70~86 | ||
テレビ | 約57~72 | ||
その他 | 犬の鳴き声 | 約90~100 | |
子供のかけ足 | 約50~66 | ||
ふとんをたたく音 | 約65~70 | ||
車のアイドリング | 約63~75 | ||
人の話し声(日常) | 約50~61 | ||
人の話し声(大声) | 約88~99 |
音はさまざまな方法で伝わっていきます。
空気中を伝わる音が壁にあたると、一部が空気中にはねかえされ、これを反射といいます。反射した残りが壁の中に侵入し、これを吸音といいます。
侵入した音のうち一部は壁に吸収され、残りは反対側に抜けていき、これを透過といいます。
その他、建具や壁のすき間からの音のもれや天井裏などを通じて隣室に音が伝わる側路伝搬という方法でも伝わります。
音は、伝わる過程で四方八方に拡散しながら小さくなっていきますが、これを距離減衰といいます。
また途中にへいなどの遮蔽物があると、音はその裏側には直接伝わらないので小さくなりますが、これを回折減衰といいます。
騒音対策は、発生源への対策とともに、発生源を十分離したり、発生源との間にへいなどの遮蔽物をおくことが基本となります。
生活騒音としてとらえることができるものには、次のようなものがあります。
社会生活を営む上で、他人の迷惑になるような音は、できるだけ出さないように工夫することが必要です。
しかし、工夫程度の簡単な方法では、問題の解決が期待できない場合もあります。
このようなときは、必要に応じて何らかの防音対策が必要になります。
生活騒音は人の活動にともなって発生するものです。なくすことはできません。
また、生活騒音は、基準値より騒音レベルが低ければ解決するというものではありません。
一人ひとりが普段から心がけて、必要以上の音を出さないように注意することが大切です。
多くの人が共に居住するマンションなどでは、一人ひとりの心がけだけでは解決しないこともあります。
そうした場合には、共同生活のルールをつくることも有効です。
基準値より騒音レベルが低い場合、行政が法規措置を講じることはできません。当事者同士がきちんと話し合いをすることが重要です。
お互いが誠意をもって話し合いに応じましょう。
「考えよう生活騒音」をダウンロードする(別ウインドウで開く)(東京都環境局作成資料、東京都ホームページへリンクします。)