▲ エコちゃん
<エコ>先生、1月は久しぶりの大雪でしたね。
<クール>そうだね。4年ぶりに東京に大雪警報が出たね。最近では、各家庭でも太陽光発電が増えているけれど、今回のような大雪が降ると太陽光パネルに雪が積もってしまうので、発電量が落ちてしまうという課題もあるんだ。
<エコ>寒くなると暖房器具などで電気の消費量が増えるのに、発電量が落ちると困りますね。
<クール>太陽光発電のような再生可能エネルギーじゃ、天気の影響を受けやすく、安定した電力の供給ができなくなってしまうことも考えられるね。そこで、特定の発電方法に頼るのではなく、発電方法を多様化して発電量低下のリスクを分散しておく必要があるんだ。これを「エネルギーミックス」というんだよ。
▲ クール先生
<エコ>火力発電や水力発電などいろいろな電力を混ぜて使うということですね。
<クール>日本では現在、天然ガスや石炭などの化石燃料による火力発電の割合が約8割を占めているんだ。だいぶ偏っているね。国は、2030年度までに火力発電を5割程度に下げて、原子力と再生可能エネルギーの割合を増やそうとしているんだよ。
■ 国が目指すバランスの取れた電源構成
※四捨五入の関係で合計が合わないことがあります。
(出典)経済産業省「長期エネルギー需給見通し」、電力広域的運営推進機関「平成29年度供給計画の取りまとめ」をもとに作成
<エコ>火力発電は地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が多くなってしまうので、エコな発電方法が増えていくといいですね。
<クール>日本は世界的に見ても化石燃料による発電の比率が高いので、エネルギーミックスによるバランスの取れた電源構成が求められているんだよ。